山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ヤナギの春

2008-03-15 | めぐる季節と自然
ウグイスのさえずりを今年初めて聞いた。
笠置山麓で。
いつのまにか、白梅も紅梅も咲いていた。

笠置山、見捨てられていたグリーンピア跡地の
日差しの強い更地に
マツとヤナギの幼樹がいっせいに生えそろっていた。
そして、ヤナギがかわいい芽を出していた。

リゾート施設が泡のように消えてしまい
新しい時代が始まっているということ。

人間が放っておいても
自然は勝手に新しい自然の形を作っていく。

春の野と海の恵み

2008-03-14 | 植物利用
本日はわたくしが炊事当番でしたので草摘みをしてから事務所へ。
今日の山里食堂のランチメニューの材料は
・三河湾でとれた小型のやわらかいイカ
・セリ
・タンポポの葉
・タネツケバナ
・スイバ
・切り干し大根
・タマネギ
・じゃがいも
・アーモンド
でした。

タンポポの葉は事務所の庭に生えていたもの。本当に野菜みたいにやわらかくぎっしり育っておいしげでした。
ゆでて刻んでじゃがいもと一緒にサラダにしました。
オリーブオイルと少々のマヨネーズで合え、
タネツケバナのかわいい花とスイバの赤い小さい葉を添えました。
花とスイバは飾りですよ、といったのに、ほかの3人は食べてしまいました。
もちろん食べてもいいものです。
私だけ残した。
ジャガイモの白とタンポポの緑がGood! です。

イカはすごくやわらかいのです。3センチぐらいのから10センチぐらいのまで
いろいろ混じってたくさん入って500円
佐久島の帰りに、一色の魚広場で。
それを固くならないようにささっとオリーブオイルでいためて野菜とまぜ
アーモンドを散らした。
ちょっと酸味がほしかったなぁ

このタイプのイカは去年の初夏に近所のスーパーで買って
ものすごくおいしかったもの。
パスタとあえると最高です。

セリはまだまだ小さくて
あまりたくさん採れなかった。
タネツケバナも食べられるほどはなかった。


あと3日ほどタタカイが続きます。
そうすれば一息つけるかなぁ
でもそうすると次の仕事が入るまで
心配でたまらなくなるのも事実。

梅の花咲く

2008-03-13 | 植物
事務所まで歩いていくとき
畑のうんと向こうに濃桃色の梅がかすんで見えた。
まだ白い梅さえこちらでは見ていないというのに。

月日が飛ぶように過ぎている。
ついこの前まで真冬の山でたきぎとりなどしていたというのに
たぶん、あと一度ぐらいパチリとまばたきすると
4月になっているのだろう。
木曽の山路に節分草の咲く季節が来る。

どこかにのんびり紅白の梅の花でも見に行きたいもの。
来週の中ごろ過ぎたら。


ヒマな時、のんびりする時、というのは、
自分で断固として作らないと
永久に来ないということに
やっと気が付いた。

仕事がなくなるということはないから。
今の仕事がなくなれば、その隙間に別の仕事が埋まってくように
世の中はできている。
それが自分で作った仕事にしろ、人が作った仕事にしろ。

鶴舞公園 キュウリグサ

2008-03-13 | 植物
昨日から暖かい。今日も。考えてみればもう3月も10日を過ぎている。
今年は花粉症にならないので治ったのかと思ったら、今日からひどくなった。

鶴舞公園では、ホトケノザ、ハコベ、タネツケバナ、ナズナが咲いていた。ホトケノザをルーペでみたら、そのきれいで豪華なこと。ナズナも真上から見ると放射状に広がる花が本当にゴージャスなのです。
あのような街中にノビルがあるのにも驚いた。

写真はキュウリグサ。もっと大きくなってからしか見てなかったので、小さいときこのような姿だとは知らなかった。
これから花が次々に現れて、忙しくなる。

三河湾はアサリの時期

2008-03-13 | 
1月にナマコの出荷で活気付いていた佐久島、3月の先日、今度はアサリの出荷でにぎやかだった。
時間がきたらどこからともなくおばあさんが続々と沸いてくるようにアサリを一輪車などに積んで現れた。
大きなアサリでした。

あじ御飯

2008-03-13 | 山里
昨日の山里食堂ランチ。炊事係アンドー君の「あじごはん」。ちなみに東濃地方では五目御飯のことを味御飯という。アジは炭火焼き、御飯は坂折棚田の低農薬玄米。お味噌汁はじゃがいも、もやし、サラダ菜など具がたくさんで、味噌は坂折の「まち子味噌」でした。おいしかった。

出た出た つくし

2008-03-12 | 植物
事務所のベランダのそのむこう、細長い日当たりのよい地面で
つくしを見つけた。

ああ、やっぱり春。
夜になると寒いけれど。

そのうち山里食堂のランチに登場するだろう。

本日の事務所人口は何と5人!
にぎやかでうれしくなる。
しかし、ダイジョウブなんだろうか……と
ケーエーシャとしては心配
といいながら、実は楽観してたりする
というより、銀行の残高が思い浮かびそうになると
頭から消してたりする。
……それってまぎれもなくケーエーシャではありません。


何年も前に、友人が古本屋を始めて
「経営大丈夫なの?」と聞くと
「お金がどうなってるかよくわからないけど、
とりあえず本がだんだん増えているから大丈夫だろう」
という答えだった。
よく分からない……
在庫が増えるといいことなのか?
と思ったけれどなんとなく納得できる気もした。
今の私はそういう感じである。

いい人は、集まれ、といってもそんなに急に集まるものではない。
急じゃなくても、なかなか集まらない。
人材こそが財産。
集まったときに離さないようにしなければ
チャンスは逃げていく
のだと思う。
……それが楽観だってば?

とにかくみんなで囲む山里食堂のテーブルはいい!
※山里食堂とは、事務所で炊事当番がランチを作ってみんなで食べることです。

突然の春 小鳥のさえずり

2008-03-11 | 山里
寒い寒いと思っていたら、突然春の空気。
まだまだと思っていたら、小鳥達がいつのまにかさえずっている。

明け方のやかましいコジュケイも、こんな春の初めには少し湿り気を帯びた声で
短調気味に叫んでいる。
そしてなにより、ホオジロとシジュウカラ。
季節が進んだときよりも、ずっと細く高く通る声。

春が来るたびに、1年が廻ったことを思い知る。
少しずつ年をとるということは、少しずつ残り人生が短くなることである。
決まった長さの巻尺の目盛りの上を一歩一歩進んでいくように。

もうすぐ桜の季節。
日本がますますきれいになる。
山里がピンク、黄色、浅葱色と
冬からは想像できないような明るい色に包まれる。
そして耕運機の音があちこちから聞こえてくるようになる。

美しい色に満たされて
ただそれだけでのんびり生きていきたいけれど
どうやら私にはそういう人生が許されていないような気がする。

かまど塾

2008-03-03 | 山里
1日2日で、かまど塾を行った。講師はアボウさん、場所は恵那市坂折棚田。
今回も地元の皆さんにお世話になった
東京から農業マーケティングのコンサルの女性も見に来られた。
今日でひとまず今年度のえな山村塾は終わり。
この先をどうしていくのか、考えながら行くこと。
助成金をもらったからには、それを役立たせること
地元のために役立つことは何か
経済効果、山里の暮らしが持続すること、etc.
山里の暮らしが持続しなければ、地球には未来はないだろう。

地球の未来を考えるなんて大それたことをいうつもりはない
でも何だか直感的に、山里を大切にしたい。
きっと誰かが言語化してくれるだろう。
いつか山里の人の喜びに共感できるようになれたらいい。