山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

雷雨

2012-08-13 | めぐる季節と自然

今日は時間雨量40mmを記録したわが町、中津川市。
とはいってもそのとき私は名古屋にいた。

さっきも突然近くに雷がドドドドーーンと落ちて家が揺れた。
こちらは大気が不安定。
でも気温は高くない。湿度は高い。じめっとしています。


お盆。虫送り。七夕。密接な関係があることを実感している。
けれど今はとにかく眠い……


写真/オオバセンキュウ(よく見てないけど、多分……)


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田んぼのにおい

2012-08-10 | めぐる季節と自然

晴れときどき曇りの一日。
暑さは多少はましだけれど、やっぱり暑い。

田んぼの中の道を行くと、あちこちで、強く、田んぼのにおいがした。
草っぽいにおい。
車のエアコンをかけて窓を閉めて走っていたら全然気付かない。
季節は景色や音だけでなく匂いからもやってくる。


昨日から、午前10時頃になると、クマゼミが堂々と鳴いている。
昨年までは時折鳴くけど遠慮がちに聞こえていた。
まあクマゼミが遠慮するわけはないのだけど……。

でも今年からは、我が物顔で、ここが自分の棲みかだといわんばかりの鳴き方。
私としてはあまりここを棲みかにしてほしくない。
申し訳ないけど、暑さが増すので、退去していただきたい。
ふるさとに帰ってください。


写真/オオアワダチソウ・岐阜県高根村

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黄色いスイカ

2012-08-08 | めぐる季節と自然

久しぶりに山を歩く。体がなまっているのを感じる。
植物の名前も出てこないのがいくつかあった。頭もなまっている。

中津川市の北部、加子母の山。裏木曽と言われるところは
ヒノキの天然林がかつてたくさんあった。
今も一部に残っている。特に神宮備林と呼ばれる国有林が有名。
今日歩いたところにも天然木がかなりあった。
ちょっと珍しいクサアジサイも発見。

粥川先生の山はとても広く、木をとても大切にしておられることを感じた。

山は涼しくて、時折、思い出したかのようにヒグラシが鳴いた。
木の下で食べるお弁当はとてもおいしい。山の空気はクリーンだ。


帰ってきてから、とても大きなスイカを食べさせていただいた。
久しぶりの黄色いスイカ。甘かったけど
先生は、もう少し熟させたかったと言われていた。


黄色いスイカのことばかり頭に残っている。


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ウワバミソウ

2012-08-07 | 植物
写真は、ウワバミソウ。長野県の水木沢で(7月)。
ウワバミソウはいつも渓流の上に生えています。
そして、大水でえぐられたばかりの、むきだしになった崖っぽいところに
いち早く群落を作ります。



今日は、夜になったら、窓から入る風がひんやりして少々寒いほど。

昨日は3時頃から夕立っぽい雨が少し降った。
中津川から多治見のあたりずっと雨のあとがあり、
車で走っていたら山間全体が冷やされたように涼しい空気に満ちていて、
気化熱というのはすごいものだと思った。

名古屋では嵐のように猛烈な雷雨と暴風だったらしい。

今日はまたかんかん照り。
一昨日まで車のクーラーは多少効いていたと思ったけれど
今日は全く効かない。
名古屋から中津川へ帰る途中、朝からひどく頭痛なのに
こんな暑い車で走っていたら確実に途中でぶったおれると思い
急きょ近くにあったガソリンスタンドに入り、クーラーガス交換?補給?をしてもらうことにした。

30分ほどして、整備のお兄さんが「終わりましたけど、エンジンオイルがゲージにつかないぐらい減っています」と困ったようにいうので
「じゃあそっちもお願い」と処置してもらう。

しばらくして、またお兄さんが「終わりましたけど、タイヤの空気圧を見たら、タイヤ自体がボコボコになっていてパンクする恐れがあります」と困ったようにいう。
もったいないからとか面倒だからと放置したところで、いつかは処置しないといけない。4本のうち2本がキケンで、あとの2本はかろうじて無事なんだけど、劣化しているしバランス的に4本全部換えなきゃだめだという。
「そろそろ寿命ってことなのね」というと、
「とっくに過ぎてます」
……爆……

で、「じゃあよろしく」とタイヤを買って交換してしまう。
そのGSにちょうど在庫があるところがまたスゴイ。

あっという間に6万円以上出費してしまった。
今日はそれ以外にも大きな買い物をしたので、散財の日だったけど、良い買い物だったと思う。
GSの整備のお兄さんはとても真剣だった。決して儲けるために売りつけているという感じではなく、信頼できた。
好きな仕事を一生懸命している人を見るのは気持ちがいい。

初めて入ったけれど、お気に入りのGSとなった。
ちなみに瀬戸のESSO神川店。

かなりの頭痛で、整備を待っている間、セデスに手が伸びた。
けど、飲むと眠くなるのでじっとガマン。
すると、1時間半の整備が終わる頃、突然治ってしまった。不思議。
帰り道はクーラーがよく効いて快適で、家に帰ってぶっ倒れずに済みました。
車も軽やかだし、一気に仕事が片付いて気分も晴れ晴れ。
車をもっと大事にしようと思ったのでありました。


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朝から雨とホトトギス

2012-08-06 | めぐる季節と自然

目が覚めたらしとしと雨が降っていた。
雷雨ではなく落ち着いた雨で驚く。

一日雨かと思ったら昼から照ってきて暑い。
午前中、久しぶりにホトトギスが啼く。

また夏の日です。


写真は7月撮影のキバナノヤマオダマキ。


昨日は内山節さんのセミナー。
「今、新しい時代をデザインするときである」という言葉が頭に残っている。
参加者が23人いたが、それぞれ思ったことは違うようだった。


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どしゃ降りのあと

2012-08-05 | めぐる季節と自然

2日間長野県の高原栂池に行っていた。高速を走りながら、1カ所でパラッと来たけれど、それだけ。期待はほとんどゼロだったけれど、わが中津川IC付近で、路面がびしょぬれで湯気が立っていた。
夕立のあと!

10日ほど前に植え替えたギボウシが枯れているのではないかと心配で、
今夜は水やりしなくてはと思っていたけれど
よかった。長距離走ってきた中でうちの周りだけ降っていたなんて、
得した気分。やっぱりうちのあたり、雨の通り道です。


今日も名古屋は35度だったとか。
栂池は涼しかった。ギボウシがよく咲いていました。ギボウシはわりと冷涼な地に向いているようです。

夏の一番いい時期とあって、サービスエリアはとてもにぎわっていました。
2日間テレビを見ず、そのためオリンピックのニュースも目にすることなく、静かでした。


写真は、栂池とは関係ないですが、乗鞍の畳平にて。


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サーモンピンクの夕暮れ

2012-08-02 | めぐる季節と自然

一日冷房を使わなくて済んだ日。名古屋でも、中津川でも。
曇りがちで、風も少しあったので、助かった。

ヒグラシの鳴く夕暮れ時、ふと顔を上げると、
窓の外が薄いサーモンピンクに染まっていた。
かすかにだけど、夕暮れの光がサーモンピンクがかってくると
夏休みも後半戦の気配がしてくる。
そう、ちょうど8月の上旬頃、この色の夕暮れがやってくる。

これは、秋の走りともいうべき色。
夏が暮れ秋が深まるにつれ、黄味を帯びたピンク色が濃くなり
秋の終わりには濃いオレンジ色になる。
これから撮る夕暮れの写真は、どんな天気であろうと、つねに黄色に覆われた色になる。


数日前にも書いた、狩猟採集を得意とする人が
昨日話していたのだけど、
今年ウナギがすごくたくさん獲れて
1日に何匹も食べたのだとか。
仕掛け針で友だちが獲っているのだそうだ。
1週間に20数匹獲ったとかなんとか。

この話をしている私の知人は、ウナギを友だちに上げたら
マムシを2匹もらったので、開いて焼いて冷蔵庫に入れてあると言っていた。
彼は山でマムシを見るとその場でつかまえてすぐ開いて焼いてしまう。
(それは私はその現場を目撃してないけど、仲間内では有名な話)
焼くものを持っているところがまたすごいのだけど。

ウナギでもマムシでも、どっちでもいいのだろうか。


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ひぐらし大交響曲

2012-08-01 | めぐる季節と自然

昨日から、一足早く立秋が来たように、空が高く青く澄んでいます。
丸い月が煌々と照って地上を明るくしています。

昨日の夕方6時半ごろ、山間の加子母というところで、車を降りると、
空気がうねるかのように、ものすごいヒグラシの声が鳴り響いていました。

国道の両側には、山並みが連なっています。
小さな山がいくつも重なって、片方は美濃の方へ、片方は木曽の方へと
延々と続いているところ、
そのいくつもの小さな山から、ヒグラシの群れの声が
降るように響いてくるのです。

360度の満天で鈴が鳴り響きいつまでも鳴り続けているかのようでもありました。


ヒグラシは群れになって鳴きます。聞いた話では、1カ所のヒグラシは8の字を書くように鳴くタイミングがずれているということです。
とにかく、遠くと近くで少しタイミングがずれて、集団としての音に遠近感、立体感が生じ、弦楽器の弦がうねって鳴っているように感じるのです。
そして、第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロ、と、弦楽器のグループがそれぞれの旋律を奏でながら合奏している、交響曲のようなのです。
   →2006年7月9日記事


我が家の隣には雑木林があるので毎日その交響曲を聴いています。
けれど、
昨日の加子母の谷のヒグラシの声……!


小さな山がいくつもいくつもあって、それぞれの山でその交響曲が奏でられている。
一つの交響曲に小さな遠近感があるけれど、山々も遠近があるので、
複層的で複雑な遠近感になる。
そして、それぞれの交響曲が合わさって、一つの壮大な交響曲を奏でているのです。
100人ぐらいのオーケストラが何十団、何百団と一緒になって、目に見えない指揮者のもとに、大合奏しているのです。


その、うねる弦楽器の音、リンリン鳴る鈴の音を、
頭の中を空にして、いつまでも聴いていたいと思いました。


日ごろ自宅のヒグラシに酔っているけれど、
この大合奏には頭なぐられるようでした。

山里に住んでいる人は、毎日こんな音を聴いているのです。
猛烈にうらやましい。世の中不公平にできている。
これは山里の特権。ものすごい、贅沢。音もまた、資源です。


写真/野麦峠

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