2023.1.17
私が30才、母が55才の頃。40数年前のこと。母が自分の脚の脛を私に見せて「これは何じゃろうか」と不安そうに言う。脛に静脈が浮き出している。もちろん私の脚にはない。「痛いの?痒いの?」、どちらも「ない」という。その6年後に母は他界している。
私の脚に同じ症状が出たのはいつ頃だろうか。記憶にはない。ただ、母と同じだなとは感じた。その頃になって初めて、スカートも利用していた母には心配なことだったろうと、やっと想像できた。60才前に私が健康診断を受けた時、看護婦さんが、「これは下肢静脈瘤と言い、この病院でも治療ができるよ」と教えてくれた。
この病気の治療を72才の先日、行った。右脚が2本、左脚が1本、それぞれ3本ある静脈の内数である。治療方法は血管内焼灼術、逆流している血管にカテーテルを挿入して高周波により血管を焼く。局部麻酔により治療する。時間は2時間弱。日帰りである。
術後4日目の今日より晩酌の許可がある。窮屈な弾性ストッキングは24時間7日間、その後日中時間21日間。立ち仕事をする人はさらに日中時間仕事中という。母の静脈の浮き出しを治療することはできなかったが、ずっと気にしていたこの症状を治療することができた。きっと喜んでくれていると思う。
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