熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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駒の行き先表示

2011-10-19 05:54:54 | 写真
10月19日(水)、晴れ。

夜が明けました。
曇りかと思いましたが、晴れているようです。

昨日、駒の行き先表示について質問がありました。

実物をご覧ください。
写真は、江戸時代初期の「中将棋駒」、小生コレクションの古駒。
ご覧頂くと分かるように、「朱」の点とか線が入っています。
水無瀬兼成卿の「象戯図」にも同様の表示があります。
点一つでその方向に1枡進め、2枡進める時は2つの点が記されます。
ズーット先まで行けるときは、朱の線で表示しています。


このように、中将棋以上の複雑な駒には、古人の智恵で、初心者にも分かりやすくしたものがあります。
大盤解説を聞く人々のためには、この表示が大いに有効。
先日、神崎七段と宮居名人の対局では、初心者の小生は、時々テキストで駒の性能を確認したり。
行き先表示が有ると、そのようなわずらわしさが無くなり、大いに有効。

と言うことで、製作中の大盤駒には、このアイデアを拝借します。
但し「獅子」とか「奔王」のように行き先が多すぎる駒には煩雑すぎて表示し切れないので、これは覚えるしかありません。
ただ、江戸時代の「和漢三才図会」の「獅子」は、点と二重丸とで工夫したものもあり、どうするか。

この行き先表示は、今日か明日の仕事ですね。

ーーーー

今日の進捗は、途中だった「玉将」など中央部分の駒も一応出来上がったので、その後は行き先表示に取り掛かりました。
「麒麟・鳳凰」などは未了ですが、現在の様子を写真にしました。




あと1日掛かりそうです。


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