ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

内緒の話はあのねのね

2012-01-19 23:23:35 | 日記・エッセイ・コラム

わが家の姉妹姫は15歳になる。
外には出さず一緒に暮らしているので
わたしたちの言葉がよく分かる。

ほめられたのか ひやかされたのか
じゃけんにされたのか・・・・
いちいち反応して態度がかわる。

すこぶる機嫌の良いときは(めったにはないが)
離れから起床してくるわたしを
ドアの前まで迎えに来る。
 (おぁょ、おぁょ、)
わたしもうれしくなって(おはよ、おはよ、) と
呼びかける。

話の長い茶飲客には尋常ではない声をあげて
追いかえそうとする。
 (はい、はい、ロクさん、もう帰ります) と
退散していく客も居て
15年も一緒に暮らしていると
随分いろんなことが分かるようだ。

それでも喋れないのは幸い。
もしも喋れたら何かと厄介なことになるだろう。

姫よ、今のままがいい。
それ以上は分かってくれるなよ。

      出かけやうかお湿りほどの雪なれば