行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ハコネウツギ?

2010-06-07 22:21:05 | Weblog


稲城城山公園の山側の道,
箱根空木(ハコネウツギ)でしょうか,
それとも二色空木(ニシキウツギ)でしょうか,
3mほどの灌木に白,桃,紅の三色の花が同時に咲いていました(5/30)。
咲き始めは白花,徐々に桃,紅と色が変っていくのだそうです。
それぞれのステージの花が混同し,
三色の花が同時に咲く樹のように見えます。
紅色の割合が少し多いところをみると,
花も終りに近いのかもしれません。

ものの本によりますと,ハコネウツギは海沿い,
ニシキウツギは山沿いに自生しており,
花は極めてよく似ていて区別は難しいとあります。
この土地はどちらかというと山沿いになりますが,
自然公園といえども公園の樹です,植栽された可能性があります。
これだけではどちらかは判定できません。
この両者,葉に少し違いがあり,ハコネウツギは無毛だが,
ニシキウツギは葉の裏面脈上には縮れた伏毛が密生するのだそうです。
写真ではよくはわかりませんが,密生するほどの毛はみあたりません。
ハコネウツギの可能性が高いように思えます。

いずれにしても,両者ともスイカズラ科タニウツギ属,
三色が同居して花が咲きます。
どちらでもよいように思えてきました。

はこねうつぎ女の強き家系かな
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エゴの花

2010-06-06 15:45:20 | Weblog



今年もエゴの花が咲き,あっという間に散ってしまいました。
5月中下旬に咲き一週間ほどで散るようで,花の時期は短く,
うっかりしていると咲いたのを知らないうちに,花が散っています。
花が垂れ下がって咲き,下から見上げると白い清楚な花が
葉の緑にも映えとても美しく思える木の花です。
エゴはエゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。

エゴのおもしろい名は,実を口にすると「えぐい」ので付けられた名で,
エゴイストのエゴではありません。

谷戸坂や下から写すエゴの花
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カエデ翼果

2010-06-05 15:45:45 | Weblog




美しい黄緑色にすっかり覆われたカエデの樹,
ところどころ,葉の上方に薄い紅色を見つけました。
目をこらして見ると,プロペラの羽,
竹とんぼの羽のような紅色の物体がゆらゆらと風に揺れています。
カエデの果実,翼果といわれるもののようです。

真ん中のやや膨れた部分に種があります。
このプロペラで風を受けそれが遠くまで運ばれます。
そして着陸した地点に種を落とし,
発芽する仕組みになっているのです。

この翼果が風に揺れ,広野をゆらりゆらりと飛んでいく姿,想像するとポエムです。
自然の優雅さを感じます。
それにしても,カエデは発芽の姿,新緑そして秋の紅葉,
そして果実の飛ぶ姿,四季折々を楽しませてくれる植物です。

夏楓紅い翼果の風に揺れ
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車輪梅(シャリンバイ)

2010-06-04 23:30:56 | Weblog


シャリンバイの白い清楚な花が咲いています。
近年,道路の分離帯,歩道の植え込みなどによくみられます。
葉が厚いので,乾燥に強く,
排気ガスにも強いのかもしれません。
もともとは暖地の海岸地帯に自生していたバラ科の常緑低木なのです。

枝葉が車輪のスポークのように中心から放射状に伸び,
梅によく似た花を咲かせるところから車輪梅(シャリンバイ)の名があります。
葉の形により,基本種であるタチシャリンバイと
その改良種であるマルバシャリンバイに分けて呼ばれることもあるようです。
写真はいずれもタチシャリンバイのようです。

車輪梅狭地にありて花多く
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クサノオウ,タツナミソウ

2010-06-03 21:57:21 | Weblog
                                    
 タツナミソウ


道路脇の法面,様々な雑草に混じり,
園芸用に育てもよいと思わせる山野の花,
クサノオウとタツナミソウが他の草に負けじと咲いていました(5/15)。

クサノオウはケシ科クサノオウ属,
ケシ科の特有の毒々しさと雌蕊でしょうか,
花の真ん中から槍のような棒が飛び出しているのが欠点に思えますが,
また,クサノオウは「瘡の王」で,「草の王」ではないのですが,
草の王様といえるほどきれいな花の咲く草です。
何種類かのアルカロイドを含み,毒草でもあり,
また鎮痛,皮膚病などの薬草でもあります。

タツナミソウは山林野に咲く,シソ科の草,
花の咲き方などの微妙な違いにより,
タツナミソウにも,ホナガタツナミソウ,オカタツナミソウなど,
種類がいくつかあるようですが,
どれも紫の細長い愛嬌のある花が咲き,よく似ています。
写真は,ホナガタツナミソウかなと思いますが--------

命日や草の間に間に立浪草
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烏柄杓(カラスビシャク)

2010-06-02 23:48:01 | Weblog



会社の桜の木の下,
鴉柄杓(カラスビシャク)が群生していました。
カラスビシャクは野や畑に生えるサトイモ科の雑草です。
マムシグサやミズバショウの仲間で,それらと同じく仏炎包を持ち,
その中に花があるおもしろい植物です。
やや膨らんだ緑色部分が仏炎包,
ミズバショウの仏炎包は白く,白い花が咲いているように見えます。
それからするとカラスビシャクは緑色の花が咲いていることになりますが,
仏炎包も小さく,緑色では花という感じがしません。
その先に触覚のように伸びている緑の細長いものが付属体とよばれるものです。

烏柄杓の名は花茎から仏炎包までが柄杓のようであり,
それが烏が使うと思えるほどに小さいことから付けられたようです。

別名は半夏(はんげ),
花後の地下の塊茎を乾燥させたものが,
サポニンを多く含み,吐き気,痰の除去などに効果があり,
悪阻,胃腸病の漢方薬,半夏の名で広く使われています。
半夏の名は,夏の半ばに花が咲くことからの名のようです。
また,時節の半夏生(陽暦7月2日ごろ)は,この植物が由来です。

鳩山総理と小沢幹事長二人そろって,本日辞任となりました。
いつかはこうなるかもしれない,これしかないと思っていましたが,
あまりにも急激な展開に少しびっくりです。

永田町同士討ちにて春終わる
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夕暮れの春紫苑(ハルジオン)

2010-06-01 22:23:11 | Weblog

ハルジオンは北アメリカ原産の帰化植物,大正の中頃に渡来しています。
よく似た草にヒメジョオンがあります。
やはり北アメリカ原産ですが,こちらは明治の初期に渡来しているようです。
いずれもキク科ムカシヨモギ属,
道端,空地など,どこにでも見られるいまや日本の代表的な雑草の花です。
ハルジオンは多年草で,その名のとおり,4月~5月ごろ咲き,
ヒメジョオンは1年草で,6月ごろから秋遅くまでと,開花時期が違います。

写真は5月下旬,夕方6時近く,
日がすっかり長くなったとはいえすでに夕刻,
風も冷たくなり,家路を急いでいました。
道端にこれぞ多年草の証し,大きく広がった茎に
たくさんの白い花を付けたハルジオンが,
暮れかけの弱い日の光に白い花が映え,とてもきれいに思えました。
夕刻になるとハルジオンは花を閉じるのでしょうか,
どの花も半分閉じているように見えます。
明日また精一杯に咲くため休むのでしょうか。

野の路のまだ暮れやまず春紫苑
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