行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

リスアカネ

2014-10-11 20:00:17 | 昆虫
秋のアカトンボ、
シリーズの3日目はリスアカネ、
リスは学者の名で
動物のリス(栗鼠)とはまったく関係がありません。


6月下旬から羽化が始まるようですが
写真は9月下旬の成熟したオス、
腹部がやや朱色を帯びた赤色になります。


このトンボ、薄暗い環境を好み、
平地から丘陵地にかけての
樹林に囲まれたような閉鎖的な池沼でよく見られます。


写真はすべてそんな小さな池の周囲、
ほぼ同じ地点でのものです。
羽化後、ほとんど移動することなく、
同じ場所で生活します。
この場所以外ではあまり見ないアカトンボです。


正面から顔を撮ってみました。
眉斑はありません。
翅の褐色斑が特徴になります。


リスアカネのメス、
オスは池の周囲の草の葉や石の上にとまる姿をよく見ますが
メスは地味で目立たないせいもありますが
ほとんど眼にしません。
多分、普段は草の中の薄暗い場所に隠れているものと思われます。


上もそうですが、産卵中のメス、
林縁の薄暗い場所を飛びながら
水の中ではなく草の上に産卵します。
オスとつながり、2匹でも産卵しますが
オスと離れ、メス単独での産卵もあるようです。

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マユタテアカネ

2014-10-10 20:00:48 | 昆虫
昨日と同じ9月29日の上谷戸の水辺にて、
同じアカトンボのマユタテアカネです。


8月の最初、
林間に見つけた若い時と比べると
尻尾などずいぶんと紅くなったマユタテアカネ♂です。
縁紋も紅くなっています。


水辺の草にとまったアカトンボ、
この水辺にもアキアカネが
たくさん現れてきたので多少迷いまずが
マユタテアカネと思われます。


念のため正面から、
顔にはっきりと眉斑が見られ、
マユタテアカネに間違いありません。
上では黒ぽく見えた縁紋も紅色です。


これは同じ日の中央公園にて、
トンボには珍しく、
センニチコウの花にとまったアカトンボ、
マユタテアカネのメスです。


マユタテアカネのカップルです。
このアカトンボも雌雄でずいぶん赤さが違います。


マユタテアカネのメスには
翅紋のあるものとないものがいますが
このメスのように斑紋のあるもの方が多く見られます。







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ミヤマアカネ

2014-10-09 20:00:34 | 昆虫
9月29日、上谷戸の水辺を歩くと
早くもミヤマアカネが全身を
真っ赤に染めていました。




川辺の石にとまったミヤマアカネ、
異なる個体ですが
両者とも翅まで紅くなっています。
最も美しいアカトンボといわれるミヤマアカネのオスです。






川辺の草や枯枝にとまったミヤマアカネ、
それぞれ異なる個体です。
まだ赤さが足りないと思われるものもいますが、
どれもほぼ完成に近いづいています。
紅くなるのはオスだけ、
メスは全く紅くなりません。


産卵中のミヤマアカネのカップルを見つけました。
水面近くを雌雄でつながって飛び、
メスがときどき尻尾を水につけ産卵をしたいました。


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色鮮やかな樹の実

2014-10-08 20:00:31 | 花,植物
秋も本格化、
山道、野道にクサギ、ゴンズイ、ガマズミそしてノブドウが
美しく実をつけていました。


7月~8月に咲いていたクサギの白い花が
光沢のある美しい青い実に変わっていました。
真っ赤な萼に包まれ、より鮮やかに映ります。


以前はクマツヅラ科だと思いましたが
今はシソ科に分類変更になっているそうです。
林縁、道端にもよく見られる木です。


ミツバウツギ科の落葉小高木、
ゴンズイの紅い袋果が裂け黒い実が姿を現しています。
青と黒の違いがありますが
見た目はクサギの果実にどこか似ています。
クロクサギとも呼ばれています。


5,6月ごろ、薄緑色の小さな花を咲かせるようですが
地味で眼につかないこともあり、
花の記憶はないゴンズイです。
袋果は夏に徐々に赤くなり、
10月初旬、真っ赤になると、袋が裂け黒い実が顔を出します。
ゴンズイが最も注目される時期です。


日当たりのよい山野や林縁などによく見られるガマズミ、
スイカズラ科の落葉低木です。
5~6月に、枝先に散房花序を出し、
白い小さな花を多数咲かせます。


そして9月下旬から10月、紅い実となります。
大きな葉も姿がよく、秋は一層美しい姿のガマズミです。
この実果実酒にしたり、着色料として使われます。


ブドウ科ノブドウ属の落葉低木、
ノブドウの実です。
白色、水色、緑色、薄紫色と色とりどりの実がついています。
実はこの実、ノブドウミフクレフシと言って、
ノブドウミタマバエによってつくられた虫瘤なのです。
普通の実に比べ、より大きく変形し、色鮮やかになります。

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バッタたち

2014-10-07 20:00:29 | 昆虫
9月の野を散歩中に見つけた
バッタを集めて見ました。


トノサマバッタ、
名前のとおり、
大きさも姿形もバッタの王様です。


ツチイナゴ、
背中の薄緑色が印象的、
名前から想像するより美しいバッタです。
5~6cmとトノサマバッタに並ぶ大きさです。


このツチイナゴ、
バッタでは珍しく成虫で冬を越します。
その成虫が初夏まで確認されますが
真夏に見られるのは幼虫だけで
秋になると再び成虫が現れます。


クルマバッタモドキ、
大きさも色合いもトノサマバッタに似ています。
モドキのない、クルマバッタはもっとトノサマバッタに似ているようですが
見たことがありません。


ヤマトフキバッタ、
飛ぶ必要がないので進化の過程で翅が短くなった
飛ぶことのできないフキバッタの一つです。


最後にオンブバッタ、
上の4種とは形が違い、
ショウリョウバッタによく似ています。
ショウリョウバッタほどではありませんが
雌雄の大きさがずいぶん違います。
交尾でなくても雄が雌にオンブされています。



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溝蕎麦(ミゾソバ)の花

2014-10-06 20:00:35 | 花,植物
9月29日、上谷戸の水辺を訪れると、
日の光を受け、美しくミゾソバが一斉に開花していました。


タデ科タデ属の一年生草本、
水辺に生え、花が蕎麦に似ているので
溝蕎麦(ミゾソバ)です。


ここのミゾソバの多くは根元が白く先端が紅色の花、
他のタデ科の花同様、
日が当たらないと花は開いてくれません。
少し日蔭にあった株、
花の後ろにハナグモらしき蜘蛛が隠れています。


かつては溝や用水路、小川などの縁に普通に生えていましたが
水田が減り、水路がコンクリートで固められ、
見られる場所も少なくなっているようです。


葉の形が牛の顔に似ているので
ウシノヒタイの別名もあるようです。


なお、他のタデ科植物と同様に花弁はなく、
花弁に見えるのは萼です。


少し離れたところには先端がうっすらとピンク色の
白い花がぽつんと咲いていました。
こちらは少し早いようで、
花があるのはまだわずかの株です。
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ヌスビトハギ

2014-10-05 20:00:34 | 花,植物

山道のヌスビトハギ(盗人萩)が
見事な果実をつけていました(9/18)。


マメ科ヌスビトハギ属の多年草であるフスビトハギ、
この2室のマメ果を忍び足の一対の泥棒の足跡に見立てて、
この名がつけられたとのことです。


同じ山道に見つけたまだ花のヌスビトハギ、
これもかなり立派な株です。
多年草であるヌスビトハギ、
何年かものと思われます。
草刈りの入らない山道でないとこんな立派な株は
なかなかありません。


まだ若い、多分一年目のヌスビトハギ、
近くの散歩道に見つけました。


外来、帰化種であるアレチノヌスビトハギ、
ヌスビトハギが少なくなっているのに対し、
こちらは休息に道端や河原などに勢力を拡大し、
厄介ものとなっています。


アレチノヌスビトハギの果実、
ヌスビトハギが2室に対しこちらは3室か4室、
泥棒の足跡には見えませんが、
姿がヌスビトハギに似て、荒地に生えるので
この名がつけられたようです。


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秋の雲

2014-10-04 20:00:28 | 風景
10月3日、
前日と変わり、久しぶりの秋晴れ、
空には秋の雲が輝やいていました。


美しい鱗雲が出ていました。
鰯雲、鯖雲とも呼ばれ、
秋の季語になっている雲です。


少し鱗が大きめですがこれも鱗雲、
本当は一年中見られる雲ということですが
天気が変わりやすい秋に特に多く見られるようです。


温暖前線や熱帯低気圧が近づくと
この雲ができやすくなり、
天気がくずれるといわれています。
週明けに台風18号がかなりの確率で
日本にやってくるようです。




多摩川の土手の上からの是政橋、
橋の上にも秋の雲です。


新設されたばかりの南多摩駅舎、
持参していたのは望遠ズームだけで
駅全体を写せませんでしたが
駅舎の上にも秋の雲がありました。
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秋模様

2014-10-03 20:00:16 | 風景
9月の最後、
郷土風景の残る上谷戸を歩いてみると、
景色はすっかり秋模様です。


水路を挟んだ田んぼには、
黄色く染まった稲穂が頭を垂れ、
畦の野柿も色づき、重たそうです。
その下には野菊が咲き乱れていました。


野菊を見ると、
根上の葉に深い裂けめが見られます。
ユウカギク(柚香菊)のようです。


水路を覗くとミゾソバの
きれいなピンク色の花が咲いています。


アキアカネも山から下りて来たようです。
水路、田んぼの周囲を飛びまわり、
稲穂の黄緑色を背景にとまりました。


落葉の始まった水路脇のヌルデの木に
薄紅色に色づいた果実がなっていました。
この果実、塩辛く山国では
塩の代用品とされていたそうです。


そのヌルデに
これまた果実のような紅い物質を見つけました。
ヌルデの葉の翼につくヌルデミミフシの名がある虫瘤です。
タンニンを多く含むこのヌルデミミフシを乾燥させたものは
五倍子(ゴバイシ)と呼ばれ、
古くから漢方薬や皮なめし剤などとして利用されてきた有用品です。


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日蔭の蝶(ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ)

2014-10-02 20:00:41 | 昆虫
9月18日、近所の里山を歩くと、
木陰、草陰から蛾とも思われる蝶が飛び出してきます。
日の当たらない薄暗い場所を好むので
日蔭の名がつく、蝶たちです。


ヒカゲチョウ(日蔭蝶)、
木漏れ日の下、日の光に翅が透けて見えます。


林間の草原にいたヒカゲチョウ、
翅色は薄茶色です。


クロヒカゲ(黒日蔭)、
ヒカゲチョウよりさらに薄暗い場所に見られます。
ヒカゲチョウにとてもよく似ていますが
クロヒカゲのほうが翅色の茶が濃いこと、
後翅裏の二つの大きな蛇の目模様の間に見られる
線が深く中に入りこんでいることで区別がつきます。


木漏れ日の当たる草の葉にとまったクロヒカゲ。


なかなか翅を広げることのないクロヒカゲですが
日の光を受け翅を広げました。
ヒカゲチョウ、クロヒカゲの両者とも
翅表は模様も少なく、色も地味です。


山の木の葉陰に隠れるようにとまった蝶、
サトキマダラヒカゲ(里黄斑日蔭)です。


秋の蝶らしく、翅に多少の傷みが見られますが
実が色づきだした柿の木に
サトキマダラヒカゲをとまっていました。
こんな明るい場所に出てくるのは珍しいかも知れません。




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