行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

スジボソコシブトハナバチとトラマルハナバチ

2024-10-11 20:00:31 | 花と虫
スジボソコシブトハナバチとトラマルハナバチ、
よく似た両者が花に吸蜜している姿を望遠マクロで撮りました(7/24、26)。


林縁の草道にて。
アキノタムラソウの花に羽音をたてて、
ハナバチが吸蜜にやってきました(7/24)。


胸部に黄褐色毛が密生し、腹部が白黒の縞模様、
コシブトハナバチ科スジボソコシブトハナバチ(筋細腰太花蜂)です。
細いのか太いのかどっちなのとツッコミたくなる名ですが、
腹部の筋が細くて、ずんぐりむっくりの腰が太めということです。


アキノタムラソウをマクロで撮ろうとしたら、
そこにスジボソコシブトハナバチがホバリングしてレンズの画面に入ってくれました。
おかげでピントも合い、口から出したばかりの太い口吻もしっかり写りました(7/26)。


連続シャッターの2枚目、口吻がまっすぐに伸び、
花に突入する直前の絵が撮れました。
偶然がないと、この瞬間はマクロレンズではなかなか撮れません。
調べて見ると、スジボソコシブトハナバチはルリモンハナバチの宿主とのことでした。
すなわち、幸福の青色の蜂、ルリモンハナバチはこの蜂に寄生して育ちます。
ルリモンハナバチもアキノタムラソウによく吸蜜に来るので、
宿主、居候ともにアキノタムラソウが好物ということになります。


公園の花壇にて(7/24)。
小さな筒状の白い花に赤褐色の毛に覆われたハナバチが吸蜜に来ました。
ミツバチ科トラマルハナバチです。
平地から低山に生息する普通種のマルハナバチですが、
近年、主に気温上昇により減少しているようです。
ミツバチと同様の女王蜂を中心にした社会生活をする蜂です。


かなりのスピードで花筒の中に入るので、
その姿をなかなか捉えられません。
そこで、花から出て来るところを待ってシャッターを切りました。
頭から花に入り、尻尾から出て来ます。


真っ赤なペンタスにトラマルハナバチ。
この花だと中に入れないので、花冠に足をかけて吸蜜することになります。
姿が見え、とまっているのでしっかり写りました。


トラマルハナバチはハナバチの中でも最も長い口吻を持つとのことです。
蜜源の深い花を好んで訪れ、長い口吻を蜜源に伸ばして吸蜜します。
横から写して見るとペンタスの花筒はかなり長い。
蜜源が花筒の底だったら、かなり長い口吻が必要になります。
はたして、吸蜜できているのでしょうか、懸命に花の中に頭を入れていました。

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リュウゼツランの花

2024-10-10 20:00:40 | 花,植物
昨日の続きになります。
7月21日、皇居を経由して日比谷公園へ、
リュウゼツランの花を見に行きました。


二重橋前の交差点、
17時は過ぎていましたがまだ十分明るく空も青い、
予定どおり日比谷公園まで足を伸ばしました。
一週間ほど前のテレビのニュースで
日比谷公園のリュウゼツランに花が咲いたことが報道されていました。


数十年に一度しか開花しないと言われるリュウゼツラン、
「1世紀に一度開花する植物(センチュリープラント)」の別名があるそうです。
多くの人が訪れていました。


今回開花したのは
ペリカン噴水の脇にあるアオノリュウゼツラン、
7月10日に開花が確認され、花茎が高さ7.7mに伸びているそうです。


下部の蕾から咲き始め、徐々に上部へと開花していきます。
7月21日の時点でほぼ一番上まで咲いていました。
葯1か月ほどの期間、開花が続くと書かれていました。

数十年に一度しか開花しないと言われ、「1世紀に一度開花する植物(センチュリープラント)」の別名を持つリュウゼツラン。そんな珍しい巨大植物を銀座や有楽町にほど近い、都心の日比谷公園でご覧いただけます。今回開花したアオノリュウゼツランは日比谷公園・第一花壇の「ペリカン噴水」の脇にあります。
7月11日朝の計測では、なんと高さ7.7m!下部のつぼみから順に黄色い花が咲き始めており、7月11日時点では全体の約2割が開花しております。今後さらに上部のつぼみが開花する予定です。約1か月ほど開花が続く見込みですので

ペリカン噴水と花の咲いていないリュウゼツランの葉。







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見附橋と二重橋

2024-10-09 20:00:24 | 風景
10月21日、
久しぶりに都心へ、四谷の紀尾井ホールに合唱を聴きに行きました。


開演まで少し時間があったので、少し都心散歩。
四谷駅で降りて、新宿通り四谷見附橋を渡って見ました。
この日も猛暑、橋渡る人の日傘と豪華な橋灯が目を引きました。


演奏会が終わり、一服するともう夕刻でしたが、
少し涼しくなってきているので皇居のお濠まで歩いて見ることにしました。
7月の日は長く、17時になっても青空が残り、昼間のような景色です。
桜田濠と警視庁の建物を前方に見ながら東京駅方面へ歩を進めました。


皇居の外周路はランニングコース、
何人ものランナーが木陰の中を走り抜けていきました。


しばらくすると桜田門。
大老井伊直弼がここで暗殺されたのが江戸末期の1860年、
ずっと昔のことと思っていましたが、
75年も生きていると、わずか160年前のことと思えます。
鎖国を解除し、開国したのが1854年、170年前のこと、
今では皇居に外人観光客があふれるほど訪れています。
歴史を感じます。


ちょっと寄り道して二重橋まで。
夕刻は逆光となり橋はきれいに撮れませんが、
橋の装飾電燈を写して見ました。
冒頭の四谷見附橋の橋灯もこれと同じデザインです。


後日、八王子の長池公園の長池見附橋へ。
橋のデザイン、橋灯(装飾電燈)も四谷見附橋にそっくりです。
実はこの橋、初代の四谷見附橋が移設されたもの、
1993年11月22日に竣工式が行われています。


初代の四谷見附橋は新宿方面と皇居を結ぶ交通の要所として、
大正2年(1991年)に完成しました。
東宮御所(現在の迎賓館赤坂離宮)付近の景観と調和をはかるため、
ネオ・バロック様式の高欄や橋灯などで装飾されたとのことです。
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ダイコンソウとクサニワトコ

2024-10-08 20:00:28 | 花,植物
7月19日の上谷戸の散歩道、
ダイコンソウ、クサニワトコが花をつけていました。


谷戸の草地にダイコンソウ(大根草)の花を見つけました。
バラ科ダイコンソウ属 の多年草、
日本全国に分布、丘陵地や山地の林下などに生育しますが、
生育環境の悪化によるものか、筆者の散歩フィールドでは見る機会が減少しています。


花期は7~8月。
まばらに分枝した茎先に径15mmほどの黄色の花をつけます。
花弁は5個で平開し、萼片は5個で花時に下向きに反り返ります。


雄蕊と雌蕊は多数あり、
集合果は径15mmほどの球形、痩果は紡錘形となり、先がS字状に曲がります。
ダイコンソウの名は根出葉が大根の葉に似ているからとのこと。
草に隠れていて、いつも根出葉の確認を忘れます。


草藪に木のような大型の草が
花序に小さな白い花をたくさんつけていました。
葉は2 - 3対の小葉からなる奇数羽状複葉、
レンプクソウ科ニワトコ属のソクズです。
クサニワトコ(草接骨木)の別名を持ちます。


ソクズの花期は7~9月、茎の先端に大型の集散花序をつけ、
小さな白い花を多数つけます。
花序の中に杯状の黄色い腺体がいくつか見られるのが特徴です。


コクサギ(小臭木)の青い(若い)果実を見つけました。
コクサギはミカン科コクサギ属、雌雄異株の落葉低木、
果実は分果、多くは4分果しています。
秋には茶色に熟し、黒い種実を飛ばします


トウダイクサ科ナンキンハゼの青い(若い)果実。
10〜11月に褐色に熟して裂開し、3個の種子が現れます。
種子は白いロウ質の仮種皮に包まれ、
この仮種皮を集めてロウソクを作ることができます。
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梅雨明けの空

2024-10-07 20:00:15 | 風景
梅雨が明けた7月19日、
きれいな青空にきれいな白雲が広がっていました。


外を見るときれいな青空が広がっていました。
さっそく、学校前の広場に出て、空と雲のある景色を写して見ました。


2024年の東京の梅雨明け日は7月18日でした。
19日、まさしく、梅雨明けの青空です。
今年は梅雨入り日が遅く、短い梅雨期間となりました。
とは言っても近年の傾向でしょうか、
梅雨らしいしとしと雨は少なく、
線状降水帯による集中豪雨やゲリラ豪雨などの激しい雨で今年も被害が出ました。


クジラ橋の上から都心の空を。
少し雲が多いようですが、梅雨明けです。


クジラ橋から南方の雲を。
真昼のクジラ橋はもう真夏の気温となり人通りが少ない。
アクセントにmy自転車を置いて見ました。
暑くて歩くのがきついので、自転車にカメラを載せて移動することの多いこの頃です。


クジラ橋は車が通らない歩道橋ですが、
車がとまっていました。
よく見ると、暑さの中で植木屋さんが橋の植え込みの手入れをしていました。


続いて上谷戸親水公園へ。
上谷戸橋の下にノリウツギ(糊空木)が花をつけていました。
アジサイ科アジサイ属の落葉低木、別名はサビタ、ノリノキ(糊の木)。
名はかつてこの木の樹皮から糊を採ったことに由来します。


ノリウツギの花期は7~8月とアジサイ属の中では遅く、
枝先に白色の小さな両性花を円錐状に多数つき、
周囲に白い4弁の装飾花が混ざって咲きます。
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薬師池公園の水辺にて

2024-10-06 20:00:57 | 花と虫
7月17日は薬師池公園へ。
すっかり花のなくなった菖蒲田に
早くも赤くなっているリスアカネがいました。


菖蒲田と通路の境綱にアカトンボがとまっていました。
腹部が紅く、翅端に褐色斑、
そして、胸側面の黒条の形からリスアカネのオスです。


リスアカネはアカネ属のトンボ、
いわゆるアカトンボの一つです。
名のリスはスイスのトンボ学者の名に由来し、動物のリスとは無関係。
国内では北海道、本州、四国、九州に分布します。


低木の葉にもとまってくれました。
成虫は6月下旬頃から羽化が始まるとのことなので、
まだ羽化して間もない未成熟個体たちですが、
もう腹部が紅くなっています。
これはリスアカネの特徴のようです。
アキアカネやマユタテアカネなどは7月にはまだ紅くなりません。


6月~11月まで見られるリスアカネ、
その間、平地から丘陵地の周囲を樹林に囲まれたような閉鎖的な薄暗い環境を好み生活し、
場所大きく移動することがないそうです。
メスもどこかにいるはずと探して見ましたが見当たりませんでした。


同日、
通路に早くも花をつけたヤブミョウガに
オオシオカラトンボのオスがとまっていました。
成熟し、体色が鮮やかな青灰色です。


こちらはシオカラトンボのオス。
同じシオカラの名ですが、
並べて見るとオオシオカラとはシオカラの色調がかなり違います。


同日、
公園のオオガハスの蓮田には花が開き始めていました。
府中の郷土の森の景修池に比べると少し遅い咲き初めです。

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ヤブガラシの花で

2024-10-05 20:00:52 | 花と虫
7月中旬の林縁道、
ヤブガラシ(薮枯)の花にオオチャバネセセリ、クロハネツリアブなど、
小型の虫たちが来ていました。


7月15日の林縁道散歩、
ヤブガラシの花にセセリチョウが翅を広げていました。


翅裏の白斑紋が大きくて不揃い、オオチャバネセセリです。
ヤブガラシはブドウ科ヤブカラシ属のつる性の多年生草本、
道端、空き地、林縁の草原などいろんな場所に見られるいわゆる雑草です。


ヤブガラシの花期は6~8月、
葉腋から花柄を伸ばして集散花序をつけ、多数の小花を徐々に咲かせます。
花は薄緑色の花弁4枚と雄蕊が4本に雌蕊が1本、
花弁と雄蕊は開花後半日ほどで散り、その後は花盤に雌蕊が1本だけ残ります。
上写真はちょうど昼時のヤブガラシの花序、
花弁が散り、雄しべと成熟前の雌しべが残る橙色の花盤の花と、
雄しべも散り、成熟した雌しべだけとなったピンク色の花盤の花の両方がついていました。
1日花で夕方には雌しべも落ちてしまいます。


ヤブガラシの花盤は蜜が豊富で、蝶、蜂などの昆虫がよく集まります。
虻、クロバネツリアブがいました。


クロバネツリアブはツリアブ科、
翅が黒く、腹部の白帯が特徴です。


これもクロバネツリアブかと思いましたが、
腹部には白帯ではなく、2本の白縞模様があります。
図鑑で該当するものを探して見ると、キングチバチ科オオハヤバチと思われます。
ヤブガラシの花の上を飛び回っていました。


黒光りした体色に頭部と腹部に橙色の斑紋のある蜂もヤブガラシの花にいました。
調べて見ると、ツチバチ科の一種、アカスジツチバチです。


ツチバチはコガネムシやクワガタムシの幼虫に寄生する寄生蜂、
それらの幼虫に毒針を刺して麻痺させ、卵を産み付けます。
孵化したツチバチはそれらの幼虫を餌にして育ちます。
アカスジツチバチは主にクワガタムシ類の幼虫に寄生するようです。
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ルリシジミなど

2024-10-04 20:00:07 | 昆虫
7月15日の散歩道、
ルリシジミ、ダイミョウセセリなど、
第2化と思われる新鮮な個体がいました。


雨上がりの散歩道、
水滴の残る草の葉にルリシジミが翅を休めていました。


色褪せ、傷みのない新鮮な個体です。
擦り擦りしていた翅から翅表の淡青色がのぞいています。
ルリシジミのオスです。


山蔭に咲いたヒヨドリバナにルリシジミが吸蜜。
翅の間から淡青色がのぞき、これもオスの個体です。


木の若枝にルリシジミ、
これはメスの個体、腹部尻尾の様子から産卵中でしょうか。


草の葉にダイミヨウセセリが翅を広げていました。
翅を閉じることのほとんどないダイミョウセセリです。
地の黒褐色と斑紋の白色ともに色褪せがなく、
羽化して間もない個体と思われます。


これはコチャバネセセリ、
7月になって夏型が羽化したようです。


翅に傷みがないクロヒカゲのオス、
多分、第2化、羽化して間もないと思われます。
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翅の折れたタマムシ

2024-10-03 20:00:08 | 昆虫
7月15日の林縁の草道、
草の葉にヤマトタマムシを見つけました。
逃げずにいてくれ、望遠マクロですぐ近くに撮れました。


林縁の草道を歩いていると、
草の葉上にタマムシを発見、
今年初見です。


タマムシ科にはいくつかの種類があり、
この種、図鑑などではヤマトタマムシと記載されます。
しかし、一般にタマムシと言えばこのヤマトタマムシを指します。
美しい金緑色の外見から古来より珍重されてきた昆虫です。


背面がだけではなく、
腹部も美しい金属光沢、赤色です。


近づいても飛ばずにいてくれると思ったら、
この個体、左翅の中央部上で折れていました。
タマムシの体色は全身が金属光沢色、
前胸背と背面には縦条に金緑と銅紫色の帯が走ります。


よく見ると翅の折れた部分から小さな虫が顔を出していました。
寄生されたのでしょうか。
タマムシはエノキ、マキ、ナツメ、リンゴ等の樹皮の割れ目や傷跡に卵を生み付けます。
幼虫は幹を食害するため、果樹園経営者や庭師などには忌み嫌われる害虫なのだそうです。


試しにWBを白色蛍光灯にして写して見ました。
より金属光沢感が強く映りました。


健康体の別な個体が近くの木の葉にいました。
こちらは近づき過ぎたせいか、すぐに飛んでいきました。

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純白のヤマユリそしてノカンゾウ、ヤブカンゾウ

2024-10-02 20:00:42 | 花,植物
7月15日の丘陵の山道散歩にて。


山道に純白の百合を見つけました。
大きな花が4、5個つき、花の重みで茎が弓なりに傾く姿はヤマユリそのものです。
調べて見ると、ヤマユリの変わり花のようです。


ふつうのヤマユリの花には黄色の太い筋があり、
紅褐色の小さな斑点が散らばりますがこのヤマユリにはそれらがなく真っ白。
黒い小さな斑点がたくさん写っていますが、
朝方の激しい雨による跳ね上がりによる泥汚れです。


たくさんの花を付け、
その重みで茎が傾いているふつうのヤマユリも咲いていました。


草野にノカンゾウの花。


ヤブカンゾウも咲いていました。
ノカンゾウもヤブカンゾウもワスレグサ属の多年草、
両者ともにワスレグサ(忘れ草)ともカンゾウ(萱草)とも呼ばれます。
ノカンゾウは一重、ヤブカンゾウは八重のオレンジ色の花をつけます。


山の花壇に赤いグラジオラスが咲いていました。
筆者の子供の頃からの園芸植物です。
アヤメ科グラジオラス属、
春に球根を植え、夏の7~8月にかけて開花する夏の花です。


山の花畑に黄色のキバナコスモスがたくさんの花をつけていました。
キク科コスモス属の多年草または一年草です。
コスモスの名がありますが、オオハルシャギク(コスモス)とは別種。
早いものは6月ごろから咲き、遅いものは11月ごろまで花をつけています。
園芸品種のひとつとして栽培されますが、
逸出して野生化しているものもあるようです。

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