ヘンリー・ミンツバーグの本が面白くて、時間を作ってちょこちょこ読んでいる。
特に印象深いのは、マネジャーの仕事。教科書的には、マネジャーの仕事は計画して、組織して統制してと云うような整理、定義になるのだけど、実態としてそんな業務を明示的にしているマネジャーは居ないんじゃね~の。と云う事と、では実際問題マネジャーと呼ばれる人達は一体日頃どんな仕事をしてんだろうか。
僕も正にマネジャーの端くれ、しかし一向に自分のマネジャーたる仕事って一体何なのか分かった気がした事がないという不安を抱えていたところに、このミンツバーグの軽妙な語り口は、「そうそう、正にその通り」であり、更には「で、で、で、だから何なの」と思わず詰め寄ってしまうような内容なのでありました。
これらの主張をすべて紹介するには時間も手間も限界を超えているものがあるので、興味のある方は是非、「マネジャーの仕事」と「戦略サファリ」。この二冊は真剣に読む価値のある本でありました。
話しをマネジャーの仕事に絞ると、マネジャーは予め定められている定型業務に沿って、手続きを進めたり、意思決定をすると云う業務と、突発的、想定外の不慮の事態等に対応すべく非定型の、マニュアルのない業務をどうすべきか考えると云う大別すると二つの仕事を目まぐるしく行ったり来たりしつつてきぱきとこなす事が求められていると云う感じだ。
非定型の業務に翻弄され一体今日は何をしていたのかよく分からなかった日々。これがこの一言で全て救われたと僕は思う。故にミンツバーグは正しい。
故に密かに誰がなんと言おうと勝手にミンツバーグの主張に沿ってマネジャーの仕事を進めていこうと心に決めたりしている訳でありました。