五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

節目の年-1999年のル・マン

2012年11月06日 | ミニカー
1999年のル・マンで一番の注目はメルセデスが「AMGメルセデスCLR」というクルマで久しぶりに参戦したことだったでしょうか。
しかし3台エントリーしたうちの1台は練習中に、もう1台はレース中に長い直線コースで宙を舞ってしまいます。それはまるで1955年の大事故の再現のようでした。
そのためかチームはレース途中で残り1台クルマを引っ込めてしまい、その後今に至るまでメルセデスのル・マンへの出場はありません。

レースは前年惜しいところで優勝を逃したトヨタとBMW、そしてル・マン初参戦のアウディの戦いになりました。
残り数時間でトップを走るBMW。追うトヨタは首位に1分少しと迫りましたがユーノディールの直線で無念のタイヤバースト、残念ながら優勝を逃してしまいました。

優勝したのは「BMW V12 LM」。
F1で有名なウィリアムズと組んで開発し、前年のル・マンに参戦したレースカーの改良版で、コンピュータ・メーカーの支援を受けた白い車体が印象的です。



このミニカー、JADIというBMWなどのスポーツカーのミニカーを手がけている香港のメーカーの製品です。
私にとってはなじみの薄いメーカーで、そのせいかオークションでも競合する方がいませんでした。
実際に手にした感じでは“そこそこの”出来ではないかと思います。
BMWの優勝車は他にもいくつかのメーカーで作られています。



2位に入ったのは、先ほども書きましたがトヨタのGT-One(TS020)。ドライバーは土屋圭市/片山右京/鈴木利男の3名(敬称略)です。
YouTubeにタイヤがバーストした瞬間の映像が残っていますが、時速300キロをはるかに超えるスピードで走行中に起きたアクシデントに対して、そのとき運転していた片山右京さんの冷静な対応は素晴らしかったとのことです。

このミニカーは、ミニチャンプス製。
ル・マンを走ったトヨタ車であること、なおかつ日本人ドライバーの運転で表彰台に上がったクルマであることから人気が高く、オークションでも高い値が付いていてとても手が出せなかったのですが、このときは何故か競合者がおらず首尾よく入手することができました。
そういうこともあるのがオークションの楽しみでもあります。



3位に入ったのは初参戦のアウディR8R。
アウディは4台エントリーしてそのうち2台が3位と4位に入りました。

翌2000年に1位2位3位を独占して初優勝を飾ったアウディは、今年までの13年間で何と11勝を飾ります。
1999年は今に続く“常勝アウディ”のさきがけとして記録されるべき年となったのです。

ちなみにこのモデルはイクソ製です。
コメント (2)
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