松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

背骨の意識が変わってきた

2004-10-28 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
27日は専科クラス。
同じ動作でも左右が変わるだけで
全く別物のように感じてしまう。
動き方もぎこちない。
日常生活では
無意識のうちに動かしやすい側を使っている。
だから練習時も使い慣れた側は
ついつい意識が甘くなる。
その点「普段使い」でない側での練習は、
動きの基本原則を改めて意識して動くので、
動きへの理解はかえって深まるのかもしれない。

基本姿勢をとることの難しさは、
動作中ずっと姿勢を保持し続けることはもちろんだが、
站トウ功のように
じっとして動かない状態での姿勢の保持も
なかなか侮れないように思う。

今現在、自分が感じている背骨のイメージは
初期の頃とはかなり違ってきている。
背骨という全体のイメージの他に、
パーツとしての頸椎、胸椎、腰椎の
部分別に意識することも
少しずつできるようになってきた。
これはたまたま自分が腰と首に
弱点を持ったからだと思っている。
ケガの功名だ。

この微調整ができる程度の緊張と弛みの状態を
はかる目安が、逆腹式呼吸のような気がしている。
どうも逆腹式呼吸が気持ちよくできるときは
背骨や骨盤の巻き上げの状態も
いい感じになる気がして、
呼気のときに弛む意識をやや強くして
整えるようにしてみている。
動かなければまだいいのだが、
動いているときは、
どうしても動きの主体の方に意識が偏ってしまう。
まだまだ意識回路も集中力も足りないのだろう。