UMA君のお部屋

山遊びのページ

鳳凰三山

2011-07-18 20:41:00 | 山歩き…アルプスの山
山名:地蔵岳・観音ヶ岳・薬師ヶ岳

山行目的:鳳凰三山へ行ってみたい

山行日:2011年7月17日(日)~7月18日(月) 

天気:1日目晴れ 2日目晴れのちくもり

山行者:僕、M岡娘さん

CT:
1日目 安八町役場P5:00=岐阜羽島IC=韮崎IC=青木橋付近9:00…

青木鉱泉9:15…南精進ノ滝11:50…鳳凰ノ滝13:10…白糸ノ滝14:27…

五色ノ滝15:05…鳳凰小屋15:56(泊)

2日目 鳳凰小屋5:55…賽ノ河原6:55…赤抜沢ノ頭7:08…観音ヶ岳8:20…

薬師ヶ岳9:03…御座石9:48…標高1600m付近(林道)11:11…

中道登山口11:55…青木橋付近12:36=

白山温泉(入浴・昼食)13:30~15:00=韮崎IC=岐阜羽島IC=安八町役場19:00

≪1日目≫
高速使って4時間程で青木鉱泉へ。

駐車場は100台分とのことだが9時前に着いたが満車。

林道の空きスペースに停めている車がチラホラ。

仕方なく青木橋近くの空きスペースに停めた。

これで二日分の駐車料金が浮いてウハウハ。

しかし車上荒らしに遭ったらどうしようとドキドキでもあった。

青木鉱泉まで歩き、用をたして水を補給してから再出発。


ドンドコ沢コースをドンドコ登っていく。

すぐに山コースと沢コースに分かれるが沢コースの方を選択。

崩壊地を迂回するため一旦左岸から右岸に渡るが、

チョイチョイで大堰堤手前で階段橋を渡って左岸へ戻る。

あとは鳳凰小屋へドンドコ沢左岸を登るだけだがハプニング発生。

道を間違えるOTZ

正規ルートより踏み跡しっかり。

何の躊躇いもなく進んでいく。

前方には女性2人組。

GPSで確認するとルートから外れていたが、少しくらいの外れはあることなので進んでいく。

この間違ったルート、沢直登なのだがどんどん急になっていく。

踏み跡も薄くなっていき、流石に”これ登山道か?”と不審を抱き

再度GPSで確認してみる。

するとドンドコ沢コースの沢コースと山コースの間くらいまで

標高を稼いでしまったこと知る。

明らかにおかしいと認識し一旦下まで引き返すことを決意する。

先行する女性二人組も異変に気付いたようなので降りてくる。

暫く下っていくと男性三人組が上がってきた。

この道は怪しいことを伝えてやんわりと戻るよう促す。

下まで辿りつくと先に下にたどり着いていた男性三人組に一人が正規ルートを発見。

自分達と女性二人組を含め無事に沢コースに戻ることができ安心した。

一時は強引に登って山コースに合流してしまおうか悩んだが、

同行しているM岡娘さんのこともあるので引き返すことを決意したが、

結局のところこれが良い決断だった。

南精進ヶ滝までは初めトラバース路、小沢を幾つか渡渉する。

南精進ヶ滝からは尾根道で、どんどん急登となっていき、


何回か休憩をはさみながら根気よく登って行った。

途中、鳳凰ノ滝、白糸ノ滝、五色ノ滝があり休憩がてら足を運ぶ。

(鳳凰ノ滝)


(白糸ノ滝)


(五色ノ滝)

近くまで道が付いており、その絶景にしばし見とれた。

どれもかなりの落差があり一見の価値ありである。

五色ノ滝を過ぎると徐々に道は緩やかになっていく。

地蔵岳のオベリスクがチラリと見えるところまで来たら

鳳凰小屋まであともうチョイ。

鳳凰小屋はとても賑やかで、テラスでは一杯やりながらワイワイガヤガヤやっている人々が居た。


小屋で手続きを済ませて部屋へ案内される。

部屋といっても大きなコの字型の2段寝床。

布団一枚分のスペースを宛がわれ順番に詰めていく。

この日は、ラッキーなことに比較的空いていてギュウギュウ詰めにならずに済んだ。

布団を敷き、一息付いたら外のテラスへ。

お疲れ様のビールを二人で飲む。

M岡娘さんと二人で登るのは初めて。

M岡娘さんは1泊2日で登ること自体が初めてのようで、

南アルプスもどうやら初めての様だ。

ナイーブな娘と聞いていたのでどうかな?と思っていたが、

なかなか明るい感じのいい子でこちらもすぐに打ち解けた。

1時間程テラスで飲みその後小屋で夕食。

ここの夕食は手作りカレーでお代わり自由なのだ。


食べた感想は…まさに手作りカレー(笑)

昔、子供の頃、何かのキャンプで作って食べたカレーを思い出した。

ちょっとスパイシー、そして、ちょっとしゃびっこい(笑)

お代わり自由なので勿論お代わりした。大盛りで。

M岡娘さんは普段少食のようで、これでも多いとか言っていたが頑張って食べたようだ。

夕食後は小屋から5分の富士山が見える展望地へ。

夕焼けに染まる富士山が綺麗との事であったが…ちょっとだけ赤くなったかな?


日が落ちたら早いものでどんどん暗くなる。

小屋へ戻ってもう一杯やるつもりでいたが睡魔が襲ってきたのでそのまま寝てしまった。

≪2日目≫
5時に起きるつもりでいたが4時半には殆どの登山客がゴソゴソ。

こうなってしまうと寝ていられなくなるので起きることにする。

M岡娘さんも起きたようだ。

M岡娘さん、どうやらぐっすり眠れなかった様子。

僕の方は…珍しくグッスリでした(--)zzz

顔洗って水を汲みにいってあれこれしていたら、ご飯ですよーの声。

朝ごはんは質素にごはん、みそしる、つけもの等と海苔と生卵。


M岡娘さんに生卵を頂きそれでご飯を2杯食べる。

朝はしっかり食べないと力が出ないからね。

M岡娘さんを見るとやっぱり少食?と思いきや

彼女としていつもより沢山食べたようで、こちらも安心。

準備を整えたら小屋前で記念撮影を済ませて出発。

まずは地蔵岳へ向かう。

のっけから急登で息が上がるが、無理せずゆっくり登る。

途中で自転車を担いだ兄チャンとすれ違う。

いやはや…南アルプスは変人が多いです(^^;いや、良い意味でですよ?

やがて砂地の登りが表れたら賽ノ河原。


踏み込むとズルッ下がるところもありなかなか手ごわい。

ここまで来ると右上にオベリスクが見え、俄然やる気が湧いてくる。

チョイと頑張ってオベリスクの横へ上がる。

オベリスクは上がることもできるが、クライミングになるので止めておく。

ここからは甲斐駒ケ岳、千丈ヶ岳が見える。

さらに北の方へ眼を向けると北アルプスに御岳山まで望むことが出来た。

ここからチョイチョイでお地蔵さんがいっぱい置いてあるところ辿りつく。


このお地蔵さん、子宝地蔵で、今でも持ち帰る人がいるそうな。

そして子が出来たら笑顔で地蔵を返しに来るようだ。

僕は必要ありませんから…まだ。

男だから産めねえし。

賽ノ河原からチョイチョイと登ると赤抜沢ノ頭。

賽ノ河原からは見ることが出来なかった白根三山が見える。

ちょうど僕たちが鳳凰三山へ来ている二日間、

N川さんグループは北岳・間ノ岳へ行っているらしい。

今頃どこら辺をほっつき歩いているのだろうか…とM岡娘さんと談笑。

赤抜沢ノ頭から目と鼻の先にある観音ヶ岳へ移動。

(赤抜沢ノ頭から下る途中前方に観音岳を望む)

一気に100m程下ってコルへ。

ここで鳳凰小屋からの直ルートと合流。

200m登ると観音ヶ岳だ。

途中で振り向き地蔵岳のオベリスクを見てびっくり、上に人が立っている。


僕には大切な人が居るからあんな危険な真似はできないなー。

もしものことで悲しませたくないもんねー…なんちって(笑)

観音ヶ岳の頂には大きな岩がゴロゴロとしている。

こちらは地蔵岳のオベリスクと違ってサイズも小さく簡単に頂に立てる。

余程ヘマをしない限り(わざとダイブするとか)誰かを悲しませることは無いわけだ。

観音ヶ岳から薬師ヶ岳へは緩やかーな道。


一応最高点のあるピークにチョイチョイと登ってみるが、こちらも岩の上が最高点らしい。

コチらは流石に登っちゃまずいかなぁ~っていう感じの岩なので登るのは止めておいた。

大切な…(以下略)。

意外とあっけなく終わってしまった鳳凰三山縦走。

あとは下るだけ。

1700m程を尾根道(中道コース)で一気に青木鉱泉に下ります。

(御座石、ここまでは1時間程。ちょっとした雨よけになりそう。)


(標高2000mあたりの笹原、気持ちいい。)

5時間ほど掛かるつもりでいたけど3時間半で駐車場に到着しました。

ちなみに中道コース、登りにはあんまり使われない=キツイらしい。

確かに急登の連続だったもんね。

途中男性グループ一組だけ登っておられました。

帰りは青木鉱泉ではなく麓の武田乃郷白山温泉で汗を流し、

となりの蕎麦屋で腹を満たし岐路に着くのであった。