山行日:2018年4月29日(日)~30日(月)
山行目的:京丸のシロヤシオを見に&なめくじ小屋へ行ってみたい
山行者:単独です。
天気:5日、6日共に晴れ
CT:
5日 みやま会館5:55…ゲート6:33…当初の予定取り付き点7:16…
京丸山登山口7:55…京丸山10:18…高塚山12:43…高塚山と竜馬ヶ岳のコル13:25…
なめくじ小屋13:39…ナギの縁14:50(テント泊)
6日 ナギの縁4:46…竜馬ヶ岳5:37…岩岳神社6:12…分岐6:18…岩岳山6:31~6:41…
分岐6:57…荷小屋峠7:19…992.4△風巻8:05…道路9:15…みやま会館9:26
GW後半は毎年恒例になりつつある南アルプス深南部の山へ登りにいった。
しかし朝からミス4連発。
一つ目は下りるはずの浜松浜北ICを通り過ぎてしまい次の遠州森町SICで下りる羽目になってしまった!
高速料金プラス100円と数十分のロス。
二つ目は林道で落石を踏んづけてしまい右前輪のバースト。
テンパータイヤに交換したが以降ヒヤヒヤもので、
帰路の高速ではスピード出せず後続車の邪魔だったであろう(テンパータイヤは80km/hまでしか出せない)。
三つ目はテンパータイヤに変えひと安心も最後の集落から先はガタガタのダート道で
テンパータイヤを履いての走行は怖い…という事で林道ゲートまで乗り入れできず最終集落の公民館広場に停めさせてもらった。
という事でゲートまでは歩かなければならず1時間程のロス。
そして最後に目星にしていた破線ルートの橋がない事実が現地釣り人により発覚。
破線ルートが消滅はよくある話だが橋がなければ渓谷を渡れない…
という事で登山計画まで破たんしてしまい気を取り直して反対回りで歩くことにした(使えない破線ルートの事は後回しにした)。
反対回りなので京丸山登山口から登る。
最初から尾根通しの急登で息があがる。
途中で後から登ってきた70代単独男性と共にする。
このかた結構健脚で、お先どうぞと言われながら後ろにぴったりでかなり疲れてしまった。
道は途中林道歩きのところもあり楽なのだがやっぱり最後は急登で息が上がる。
途中南アルプス深南部特有のキレキレの痩せ尾根を2,3箇所通過した。
この辺りはシロヤシオ、アカヤシオの群生地でこの時はシロヤシオがちらほら。
ミヤマツツジもちらほら咲いていた。
この方から高塚山から竜馬ヶ岳のコル辺りがシロヤシオの群生地で特に綺麗らしいという情報を頂く。
一応計画では通過するルート。
しかし朝のごたごた+ロス分で疲れ果ててしまったが行けるのだろうか。
京丸山の山頂へ上がると強い風がビュンビュンと吹き荒れる。

ご一緒した男性はここまでで、休憩後お別れした。
京丸山から高塚山までは広い二重稜線が続く。

時折現れる巨木と、膝丈もない草と枯笹でとても歩きやすい。

(肉体美な下半身の木)

(↑の上半身)

(エイリアンっぽい)

(お化けの口?縦長のハート?)
印はあるが道は踏み跡程度。
それもハッキリしたものから薄いものまで、そもそも人間が付けた踏み跡なのかも紛らわしい。
道を探しながら歩くと疲れるが無いと思えばこれほど楽なルートは無い。
それでも朝の件で疲れが出て思ったより時間が掛かってしまった。
高塚山山頂はコバイケイソウに覆われていた。


辺りは木々に囲まれ展望はあまりよろしくなかった。
一旦京丸山方向へ戻り、竜馬ヶ岳への尾根に乗る。
最初は急であるが広い尾根でいったいどこを下ったらいいものかと悩んでしまう。
おまけに尾根を直で下るととても急すぎて下れない箇所もあるものだから
歩きやすいルートを選びつつGPSで方向を見失わないように修正しつつ先へ進んだ。
ナギの縁までくると尾根が痩せてきて進むべき方向がハッキリしてきた。

(ガレの縁から竜馬ヶ岳望む)
ここまでは印もなく道もハッキリしなかったがナギの縁を越えると印も道もハッキリしてきた。
できたらハッキリしない所に解りやすい印だけでも欲しいものだ。
コルまで下り、なめくじ小屋へと向かう。
なめくじ小屋へと導く古い印があるようなのだが…よくわからない。
仕方がないのでGPSを見つつ、獣道も利用しながら小屋のある場所へと下っていった。
杉林の尾根から下の方を見ると青い屋根のようなものが見えた。
ずんずんと下って行って目の前に現れたのはトタンの小屋、まさしく“なめくじ小屋”だった。

なめくじ小屋の扉の横には縦長の看板、“なめくじ小屋”の横に“国鉄浜松工場山岳部”と書かれている。

中にはあの“塩かけるなとける”の文字も。

小屋の内部には目新しいお酒のパックや瓶、
小屋の辺りはストーブで薪を燃やしたような臭いプンプンしていたので最近利用した人でもいるのだろうか?
トイレの鍵とかピカピカなので誰か手入れしているのだろうか?
小屋横に流れる小沢はわさび田跡があり石垣がそのまま残っている。

しかしこんな変なところに小屋が…つくづく不思議である。
昔はハッキリしている道がこの小屋へと続いていたのだろうか?
尾根へと戻るのは来た道をと考えていたのだが、
地形図で見ると緩やかな等高線が続くわさび田跡がある小沢を詰めるほうがなんだか楽そうに思い詰め上がることにした。
小沢は滝もなく緩やかな流れが続いている。

しかし登り詰めるのは思ったほど楽ではなかった。
170m程標高を上げると源頭となり流れは無くなった。

(ワサビ田の小沢の最初の?ひと流れ)
ふと左手を見るとそれ程急でない枯沢が低く見える尾根へと続いているのでこれを登った。
尾根に這い上がった頃には這う這うの体。
近くはガレの縁であり広くはないが台地状でテント適地だったためここにテントを張り今夜の宿とした。

テントを張った場所は尾根から風下へ少し下ったところで風の影響は少なく、
おまけにふかふかの地面で寝心地が良かった。
しかしいつもながら深く眠る事は出来ず夜中に何度か起きることになる。
2日目は使えないかもしれない破線ルートのことを考えるとガレの縁で引き返した方が安全ではないかと考えたが、
地形図を改めて見直なおすと南へ伸びる尾根をそのまま下っていけば石切の集落へダイレクトに下りられそうだ。
すこし楽観的な考えだったが竜馬ヶ岳、岩岳山へは行ってみたいのでそれに賭けて先に進むことにした。
コルから竜馬ヶ岳への登りは情報通りシロヤシオが群生していた。

まだ蕾のものもあったがこれからが見頃でミツバツツジの共演もあり綺麗だった。

3回程偽ピークに騙されて竜馬ヶ岳山頂へ到着。

ここは藪薄い広い台地が広がっていていい所だった。
テント張り放題だ。
この先もシロヤシオはあるのだがまだ蕾だったり散発的で高塚~竜馬のコル程ではなかった。
岩岳神社までは思ったより広い尾根が続いていてテント張れそうな箇所が何箇所かあった。

岩岳神社から岩岳山まではホントの痩せ尾根続きでロープが張られている箇所や木の橋が掛けられている箇所もあった。

岩岳山の山頂はベンチが幾つかあるのどかなところ。


腰かけて一息入れた。
岩岳山から先へと道は続いているが引き返して途中の分岐から支尾根へと下っていく。
この下って行く途中にもシロヤシオがちらほら咲いており綺麗だ。
しかしシロヤシオは見たが結局アカヤシオは一株も見ることはなかった。
当初尾根を破線ルートが横切るところが荷小屋峠だと思っていたが全然違う所だった。
荷小屋峠は支尾根を下って行って最初の小ピークとのコルにあった。

ハッキリした道は右山を見ながらトラバース気味に左へと下っていく。
僕は尾根をそのまままっすぐ歩いて行った。
とたん道は消え植林帯の薄暗いがスッキリとした藪尾根となった。
しかし小ピークを越えたあたりから道がハッキリしだし印もちらほら見られるようになった。
破線ルートが尾根を横切る所は破線ルートらしき踏み跡も目印らしいものも見当たらなかった。
という事で当初の計画の反対回りは破綻し、山行中に考えたルートを実行することにした。
考えていた通りこの尾根は植林帯に覆われており、薄暗いが下草は無く歩きやすい。


(992.4△風巻の三角点)
おまけに踏み跡、印もばっちり。
さらに10m前後で目新しい境界線標識も打ちこんであった。
一部わかりにくい所もあったがそこはGPSで確認しながら進んだ。
最後の最後で道なき斜面を標高差数十m程下って思い通りの箇所(道路)にでた。
あとは道路をそのまま下って集落に出て駐車地まで戻ってくることが出来た。
いきなりのミス4連発や、思い通りいかなかった部分もあったが何とかやり抜けることが出来た。
なんといっても以前から行ってみたいと思っていた“なめくじ小屋”へ行けたし、
これから見頃の京丸のシロヤシオも見ることが出来た。
まだまだ自分の知らない南アルプスの山やルートは幾つもある、来年もきっとこの地域へ来るであろう。
山行目的:京丸のシロヤシオを見に&なめくじ小屋へ行ってみたい
山行者:単独です。
天気:5日、6日共に晴れ
CT:
5日 みやま会館5:55…ゲート6:33…当初の予定取り付き点7:16…
京丸山登山口7:55…京丸山10:18…高塚山12:43…高塚山と竜馬ヶ岳のコル13:25…
なめくじ小屋13:39…ナギの縁14:50(テント泊)
6日 ナギの縁4:46…竜馬ヶ岳5:37…岩岳神社6:12…分岐6:18…岩岳山6:31~6:41…
分岐6:57…荷小屋峠7:19…992.4△風巻8:05…道路9:15…みやま会館9:26

GW後半は毎年恒例になりつつある南アルプス深南部の山へ登りにいった。
しかし朝からミス4連発。
一つ目は下りるはずの浜松浜北ICを通り過ぎてしまい次の遠州森町SICで下りる羽目になってしまった!
高速料金プラス100円と数十分のロス。
二つ目は林道で落石を踏んづけてしまい右前輪のバースト。
テンパータイヤに交換したが以降ヒヤヒヤもので、
帰路の高速ではスピード出せず後続車の邪魔だったであろう(テンパータイヤは80km/hまでしか出せない)。
三つ目はテンパータイヤに変えひと安心も最後の集落から先はガタガタのダート道で
テンパータイヤを履いての走行は怖い…という事で林道ゲートまで乗り入れできず最終集落の公民館広場に停めさせてもらった。
という事でゲートまでは歩かなければならず1時間程のロス。
そして最後に目星にしていた破線ルートの橋がない事実が現地釣り人により発覚。
破線ルートが消滅はよくある話だが橋がなければ渓谷を渡れない…
という事で登山計画まで破たんしてしまい気を取り直して反対回りで歩くことにした(使えない破線ルートの事は後回しにした)。
反対回りなので京丸山登山口から登る。
最初から尾根通しの急登で息があがる。
途中で後から登ってきた70代単独男性と共にする。
このかた結構健脚で、お先どうぞと言われながら後ろにぴったりでかなり疲れてしまった。
道は途中林道歩きのところもあり楽なのだがやっぱり最後は急登で息が上がる。
途中南アルプス深南部特有のキレキレの痩せ尾根を2,3箇所通過した。
この辺りはシロヤシオ、アカヤシオの群生地でこの時はシロヤシオがちらほら。
ミヤマツツジもちらほら咲いていた。
この方から高塚山から竜馬ヶ岳のコル辺りがシロヤシオの群生地で特に綺麗らしいという情報を頂く。
一応計画では通過するルート。
しかし朝のごたごた+ロス分で疲れ果ててしまったが行けるのだろうか。
京丸山の山頂へ上がると強い風がビュンビュンと吹き荒れる。

ご一緒した男性はここまでで、休憩後お別れした。
京丸山から高塚山までは広い二重稜線が続く。

時折現れる巨木と、膝丈もない草と枯笹でとても歩きやすい。

(肉体美な下半身の木)

(↑の上半身)

(エイリアンっぽい)

(お化けの口?縦長のハート?)
印はあるが道は踏み跡程度。
それもハッキリしたものから薄いものまで、そもそも人間が付けた踏み跡なのかも紛らわしい。
道を探しながら歩くと疲れるが無いと思えばこれほど楽なルートは無い。
それでも朝の件で疲れが出て思ったより時間が掛かってしまった。
高塚山山頂はコバイケイソウに覆われていた。


辺りは木々に囲まれ展望はあまりよろしくなかった。
一旦京丸山方向へ戻り、竜馬ヶ岳への尾根に乗る。
最初は急であるが広い尾根でいったいどこを下ったらいいものかと悩んでしまう。
おまけに尾根を直で下るととても急すぎて下れない箇所もあるものだから
歩きやすいルートを選びつつGPSで方向を見失わないように修正しつつ先へ進んだ。
ナギの縁までくると尾根が痩せてきて進むべき方向がハッキリしてきた。

(ガレの縁から竜馬ヶ岳望む)
ここまでは印もなく道もハッキリしなかったがナギの縁を越えると印も道もハッキリしてきた。
できたらハッキリしない所に解りやすい印だけでも欲しいものだ。
コルまで下り、なめくじ小屋へと向かう。
なめくじ小屋へと導く古い印があるようなのだが…よくわからない。
仕方がないのでGPSを見つつ、獣道も利用しながら小屋のある場所へと下っていった。
杉林の尾根から下の方を見ると青い屋根のようなものが見えた。
ずんずんと下って行って目の前に現れたのはトタンの小屋、まさしく“なめくじ小屋”だった。

なめくじ小屋の扉の横には縦長の看板、“なめくじ小屋”の横に“国鉄浜松工場山岳部”と書かれている。

中にはあの“塩かけるなとける”の文字も。

小屋の内部には目新しいお酒のパックや瓶、
小屋の辺りはストーブで薪を燃やしたような臭いプンプンしていたので最近利用した人でもいるのだろうか?
トイレの鍵とかピカピカなので誰か手入れしているのだろうか?
小屋横に流れる小沢はわさび田跡があり石垣がそのまま残っている。

しかしこんな変なところに小屋が…つくづく不思議である。
昔はハッキリしている道がこの小屋へと続いていたのだろうか?
尾根へと戻るのは来た道をと考えていたのだが、
地形図で見ると緩やかな等高線が続くわさび田跡がある小沢を詰めるほうがなんだか楽そうに思い詰め上がることにした。
小沢は滝もなく緩やかな流れが続いている。

しかし登り詰めるのは思ったほど楽ではなかった。
170m程標高を上げると源頭となり流れは無くなった。

(ワサビ田の小沢の最初の?ひと流れ)
ふと左手を見るとそれ程急でない枯沢が低く見える尾根へと続いているのでこれを登った。
尾根に這い上がった頃には這う這うの体。
近くはガレの縁であり広くはないが台地状でテント適地だったためここにテントを張り今夜の宿とした。

テントを張った場所は尾根から風下へ少し下ったところで風の影響は少なく、
おまけにふかふかの地面で寝心地が良かった。
しかしいつもながら深く眠る事は出来ず夜中に何度か起きることになる。
2日目は使えないかもしれない破線ルートのことを考えるとガレの縁で引き返した方が安全ではないかと考えたが、
地形図を改めて見直なおすと南へ伸びる尾根をそのまま下っていけば石切の集落へダイレクトに下りられそうだ。
すこし楽観的な考えだったが竜馬ヶ岳、岩岳山へは行ってみたいのでそれに賭けて先に進むことにした。
コルから竜馬ヶ岳への登りは情報通りシロヤシオが群生していた。

まだ蕾のものもあったがこれからが見頃でミツバツツジの共演もあり綺麗だった。

3回程偽ピークに騙されて竜馬ヶ岳山頂へ到着。

ここは藪薄い広い台地が広がっていていい所だった。
テント張り放題だ。
この先もシロヤシオはあるのだがまだ蕾だったり散発的で高塚~竜馬のコル程ではなかった。
岩岳神社までは思ったより広い尾根が続いていてテント張れそうな箇所が何箇所かあった。

岩岳神社から岩岳山まではホントの痩せ尾根続きでロープが張られている箇所や木の橋が掛けられている箇所もあった。

岩岳山の山頂はベンチが幾つかあるのどかなところ。


腰かけて一息入れた。
岩岳山から先へと道は続いているが引き返して途中の分岐から支尾根へと下っていく。
この下って行く途中にもシロヤシオがちらほら咲いており綺麗だ。
しかしシロヤシオは見たが結局アカヤシオは一株も見ることはなかった。
当初尾根を破線ルートが横切るところが荷小屋峠だと思っていたが全然違う所だった。
荷小屋峠は支尾根を下って行って最初の小ピークとのコルにあった。

ハッキリした道は右山を見ながらトラバース気味に左へと下っていく。
僕は尾根をそのまままっすぐ歩いて行った。
とたん道は消え植林帯の薄暗いがスッキリとした藪尾根となった。
しかし小ピークを越えたあたりから道がハッキリしだし印もちらほら見られるようになった。
破線ルートが尾根を横切る所は破線ルートらしき踏み跡も目印らしいものも見当たらなかった。
という事で当初の計画の反対回りは破綻し、山行中に考えたルートを実行することにした。
考えていた通りこの尾根は植林帯に覆われており、薄暗いが下草は無く歩きやすい。


(992.4△風巻の三角点)
おまけに踏み跡、印もばっちり。
さらに10m前後で目新しい境界線標識も打ちこんであった。
一部わかりにくい所もあったがそこはGPSで確認しながら進んだ。
最後の最後で道なき斜面を標高差数十m程下って思い通りの箇所(道路)にでた。
あとは道路をそのまま下って集落に出て駐車地まで戻ってくることが出来た。
いきなりのミス4連発や、思い通りいかなかった部分もあったが何とかやり抜けることが出来た。
なんといっても以前から行ってみたいと思っていた“なめくじ小屋”へ行けたし、
これから見頃の京丸のシロヤシオも見ることが出来た。
まだまだ自分の知らない南アルプスの山やルートは幾つもある、来年もきっとこの地域へ来るであろう。
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