山行目的:テント泊縦走
山行日:2015年5月1日(金)~3日(日)
天気:2日 晴れ 3日 晴れ
山行者:単独です。
CT:
1日 自宅21:00=岐阜羽島IC=遠州森町PA23:05(車中仮眠)
2日 遠州森町PA2:30=島田金谷IC=寸又峡P4:30/5:36…前黒法師岳登山口6:17…
栗の木の段7:44…白ガレの頭8:58…前黒法師岳10:02…ヘリポート11:08…
黒法師岳13:39…黒バラ平14:24(テント泊)
3日 黒バラ平4:43…バラ谷の頭5:23…房小山6:20…鋸山7:42…千石平7:54…三ツ合9:11…
蕎麦粒山10:30…山犬段11:04~11:24…八丁段11:57…板取山12:37…天水13:22…沢口山14:29…
沢口山登山口6:21…寸又峡P16:28・温泉=島田金谷IC=岐阜羽島IC=自宅23:30

≪1日≫
この日は移動のみ。
仕事から帰ったら風呂・夕飯・準備を済ませたら出発。
渋滞情報を事前に入手、
計画よりも早めに出発し渋滞に巻き込まれずに遠州森町PAまで走る。
眠気を感じたので後部座席を倒してベッドメイキングし仮眠をとった。
あれほど入念にチェックし準備したというのに…腕時計を忘れていることに気がついた。
≪2日≫
2時過ぎに起床し2時半に出発、島田金谷IC降りてすぐのコンビニで朝食を買う。
寸又峡には予定より早く着く、小一時間ほど仮眠をし5時36分出発。

朝の温泉街を抜け前黒法師岳登山口へ向かう。
まだ朝早いというのに寸又峡を観光する家族・カップルがいることに驚く。
飛龍橋を渡り左折、未舗装林道を暫く歩くと前黒法師岳登山口が右手に現れる。

(林道から夢の吊り橋を望む。湖面がエメラルドグリーンに見える。)

最初は急斜面の九十九折りで足元を気にしながら登っていく。
尾根が緩やかになってきた所で湯山集落跡。

建物は残っていないがしっかりと組まれた石垣が今も残る。
石臼や一升瓶、カメなどから当時の暮らしぶりを窺う事ができる。

前黒法師東尾根に乗っかり少しで林道。

休憩?小屋があり、展望もよい。北東にはどっしりとした朝日岳が立ちはだかる。


林道をやや左に横断し登山道へ再び入っていく。
やや急な登りをやり過ごし緩やかな尾根になったところが栗の木の段。

三角点はあるが展望がよくない、しかし木漏れ日が気持ちいい場所だ。
腰を下ろして休憩した。
栗の木の段から緩やかな尾根が続く、イワカガミの群落があり目を楽しませてくれる。

ここのイワカガミは全体的に白い。
暫く進むと急登となり、これを登りきった先が白ザレの頭。

急登を登りきったところにイワカガミの群落があるのだがこちらは未だ開花していなかった。
白ザレノ頭の南側は完全に抜けている。
そのうちここも飲みこまれてしまうのだろうか。
この先の小ピークは展望所となっていて北側が少しだけ開けている。
遠くまだ雪が残る南アルプス3000mクラスの山々を望む事が出来た。
前黒法師手前の急登を頑張ると広い頂に出る。
若干残雪はあるが、歩行の邪魔になる程ではない。
チョイチョイで山頂。展望なし。しかしここまで何度か急登をやり過ごし感無量。
前黒法師からは破線ルートとなる。
踏み跡が薄くなり目印も少なくなる。
ヘリポートの前後には笹野原が広がりいい雰囲気を醸し出している。


(ヘリポート。これで水場が近くにあればサイコーのテン場.)

(ヘリポートから黒法師を望む、まだまだ先は長い。)
これを求めてここにやって来たのだ。顔がほころぶのが自分でもよく解る。
ヘリポートで新潟からやって来たという単独男性と出会う。
自分と同じ行程で、足の速さもほぼ同じ。
追い越せ追いつきを繰り返しながら2日間ほぼ行動を共にした。
1812ピーク辺りからは笹藪が濃くなり手間取るようになった。
最初は膝丈より下で“これなら…”と安心していたが次第に深くなり、
最大で胸辺りの高さまでとなった。

黒法師への最後の登りはコルから標高差300m弱、おまけに急登で難儀した。
限りなく尾根筋に歩くと踏み跡らしきものが確認できたが、登行を楽にできる程ではなかった。
数十m進んだら⇒休憩を繰り返しながら息を切らしながらもなんとか登頂。
そこには誰もいないと思っていたら3人の男性がいて拍子抜けした。
お目当ての三角点は残雪の中…ここまできたのに…
と思っていたら、3人の男性が三角点を掘り出してくれました。
写真でしか見た事がないバツ印が刻み込まれた三角点、

ようやくこの目で見て触る事ができ嬉しく思った。掘り出した3人の男性に感謝。
黒法師から黒バラ平へ向かう。
これも登ったらとんでもない苦労だろうな…と思う深い笹に覆われた急坂を下る。

(黒バラ平から黒法師を振り返る。)
黒バラ平は一面笹の別天地。
ヘロヘロになった身体をなんとか支えながらよいテン場を探しながら進む。
笹が低くなっていてテント張りやすそうな場所を見つけ設営。

ベッドメイキングを済ませたら近くの倒木に腰かけビアタイム。
コンビーフをつまみに冷えてないビールを飲む…サイコーです。
ほんと、今ここにこうして自分がいる事がとても幸せ。
山をやっていてよかったなーと思う幸せなひと時です。
テントへ戻り少し仮眠。その後水を補給しに水場へ。
本当はバラ谷の頭への急登が始まる手前に標識があり、
南へ谷を下ると水場らしいのですが、酔っ払っていて一つ手前の谷を下降してしまいました。
しかし水は一向に現れず、結局100m程下降して谷の出合まで降りて水を汲みました。

ビールを飲んでからやるべきことではなかった(反省)
酔った状態で沢の下降&登り、今考えると恐ろしいです。
ちなみに本当の水場も急斜面を下降するようで、
こちらもビアタイムの後にすることではないようです。
テント場に戻って夕食をとったらバタンキューでした。
この日は(前日)仕事⇒(夜)長距離運転⇒(早朝から)9時間程登山でかなり疲れました。
≪3日≫
この日も天候は晴れ、
夜明け前風がビュービュー吹いてましたが明るくなってきた頃には大分収まりました。
今日は山犬段までの予定ですが、
4日は悪天候らしいのでなんとか頑張って寸又峡まで下りる事にしました。
テントはさほど濡れておらず簡単に撤収出来ました。


(黒バラ平を振り返る。)
辺りに笹は濡れていませんでしたが、念のためロングスパッツを着用して出発。
朝一番、バラ谷の頭への急登はかなりキツかったです。
途中で朝日を拝み、黒法師右手に富士山を望む事が出来ました。

(水場への案内板)



山頂には5人パーティ、まさかここにも人がいるなんて…意外でした。
この先でも何人かすれ違い、人気のあるルートなのだと思い知りました。
房小山までは笹野原が続きこれまたサイコーのロケーションですが尾根が広く、

(雲海に浮かぶ麻布山と前黒法師(西側の))


踏み跡皆無、二重稜線になっている所もありGPSを確認しながら進みました。
笹は朝露でビショビショ、ロングスパッツ着用で正解でした。

房小山の池付近も感じのいいところです。


(ブロッケン)
テント適地は千石平までに幾つかあり、
“ここいいなー。あ、ここもいい。”と
まるで物件を物色するような目で見て楽しみました。


(千石平の小屋?右側はトイレですが丸見えです。)
鋸山~千石平の前後は片側か両側が切れ落ちているところがあり、


落ちたらアウトな箇所が何箇所かありました。
ビビリの僕は完全に腰が引けてしまって、
スローペースで時にはお尻をついて先に進みました。
三ツ合で一般登山道と合流、登山者も増え、道もハッキリし歩きやすくなりました。
背丈ほどあっても漕ぐ必要のない笹を両脇に見ながら緩い坂を下り、
下った分登り返すと蕎麦粒山、ここから山犬段へは一気に下った先にあります。
麓から山犬段へはガタガタの未舗装路を延々登ってくる必要がありますが、
駐車場は満車状態で人気ある場所なのだと伺えます。

山小屋は知られた通り立派なものでとても綺麗です。

50人収容可とありますが詰めればもっと泊れそうです。

小屋の脇には水洗ではありませんが男女別れたトイレ。

飲料には適していませんが(煮沸すれば…)天水の手洗い場があります。
本来なら今日の行程はここまでで、この立派な小屋に泊るはずでしたが
明日の天気の事もありますし、予定よりもだいぶ早く到着したこともあり
後ろ髪を掴まれつつ寸又峡まで歩を進める事にします。
一般車両は通行できませんが、暫く綺麗なコンクリート舗装路が続きます。

八丁段へは一旦舗装路とはお別れ、普通の登山道を登っていきます。
展望地へ寄り八丁段山頂へ。

すぐ脇が大きく崩壊しているとのことで迂回路を下ります。
舗装路終点が迂回路が降り立つ所、すぐ隣が崩壊地で地盤改良の工事が進められている模様。

あまりに大きな崩壊地、自分が今居る場所もこうしている間に
飲みこまれてしまうのではないかという恐怖心が襲います。
この先の板取山にて新潟の単独男性と立場逆転、完全に後追いの状況になってしまいます。
このあと沢口山手前分岐で待ってくれていた?所で追い付きましたが、
その後は姿をとらえる事ができませんでした。
北側の展望が優れる天水から下っていき

(天水山頂で見つけたシロヤシオ?)
ウツナシ峠~沢口山への登り返しが始まる辺りまでは
広くなだらかな尾根でとても美しい森が広がっています。
一瞬日本ではないどこかへ来てしまった感覚に襲われました。
沢口山から寸又峡へはあとはもう下るだけ。
富士山の見えない富士見平から日向山コースをとります。
左手に柵のある痩せ尾根を下り、標高750m付近から右手斜面を下っていきます。
30分足らずで登山口に到着、あとは温泉街を通りぬけ駐車場へ。
前日は朝早かったためか閑散とした駐車場でしたが、
GWを満喫する人々の車で満車状態になっていました。
ザックを車に置き、着替えを持って翠紅苑へ。
ここは日帰り入浴ができ、なんといっても駐車場から一番近いです。
お湯は下呂温泉みたいな肌がヌルヌルになる感じ、汗を流して綺麗さっぱりになってから岐路に着きました。
帰りはどっぷり渋滞にはまり三ケ日から豊田辺りまでは断続的にのろのろ運転でした。
自宅には23時半頃に到着。
簡単に片づけをして日付が変わった頃床につきました。
久々の泊りの山行でした。トータルでかなりのアップダウン、距離も歩きました。
朝、身体の節々がイタタタタ。
2泊3日が1泊2日になりかなり強行な山行になってしまいましたが、
2日間とも天気良く久々のテント泊山行を堪能できました。
南アルプス、やはりいい山域です。またひいきにして歩きたい山です。
山行日:2015年5月1日(金)~3日(日)
天気:2日 晴れ 3日 晴れ
山行者:単独です。
CT:
1日 自宅21:00=岐阜羽島IC=遠州森町PA23:05(車中仮眠)
2日 遠州森町PA2:30=島田金谷IC=寸又峡P4:30/5:36…前黒法師岳登山口6:17…
栗の木の段7:44…白ガレの頭8:58…前黒法師岳10:02…ヘリポート11:08…
黒法師岳13:39…黒バラ平14:24(テント泊)
3日 黒バラ平4:43…バラ谷の頭5:23…房小山6:20…鋸山7:42…千石平7:54…三ツ合9:11…
蕎麦粒山10:30…山犬段11:04~11:24…八丁段11:57…板取山12:37…天水13:22…沢口山14:29…
沢口山登山口6:21…寸又峡P16:28・温泉=島田金谷IC=岐阜羽島IC=自宅23:30

≪1日≫
この日は移動のみ。
仕事から帰ったら風呂・夕飯・準備を済ませたら出発。
渋滞情報を事前に入手、
計画よりも早めに出発し渋滞に巻き込まれずに遠州森町PAまで走る。
眠気を感じたので後部座席を倒してベッドメイキングし仮眠をとった。
あれほど入念にチェックし準備したというのに…腕時計を忘れていることに気がついた。
≪2日≫
2時過ぎに起床し2時半に出発、島田金谷IC降りてすぐのコンビニで朝食を買う。
寸又峡には予定より早く着く、小一時間ほど仮眠をし5時36分出発。

朝の温泉街を抜け前黒法師岳登山口へ向かう。
まだ朝早いというのに寸又峡を観光する家族・カップルがいることに驚く。
飛龍橋を渡り左折、未舗装林道を暫く歩くと前黒法師岳登山口が右手に現れる。

(林道から夢の吊り橋を望む。湖面がエメラルドグリーンに見える。)

最初は急斜面の九十九折りで足元を気にしながら登っていく。
尾根が緩やかになってきた所で湯山集落跡。

建物は残っていないがしっかりと組まれた石垣が今も残る。
石臼や一升瓶、カメなどから当時の暮らしぶりを窺う事ができる。

前黒法師東尾根に乗っかり少しで林道。

休憩?小屋があり、展望もよい。北東にはどっしりとした朝日岳が立ちはだかる。


林道をやや左に横断し登山道へ再び入っていく。
やや急な登りをやり過ごし緩やかな尾根になったところが栗の木の段。

三角点はあるが展望がよくない、しかし木漏れ日が気持ちいい場所だ。
腰を下ろして休憩した。
栗の木の段から緩やかな尾根が続く、イワカガミの群落があり目を楽しませてくれる。

ここのイワカガミは全体的に白い。
暫く進むと急登となり、これを登りきった先が白ザレの頭。

急登を登りきったところにイワカガミの群落があるのだがこちらは未だ開花していなかった。
白ザレノ頭の南側は完全に抜けている。
そのうちここも飲みこまれてしまうのだろうか。
この先の小ピークは展望所となっていて北側が少しだけ開けている。
遠くまだ雪が残る南アルプス3000mクラスの山々を望む事が出来た。
前黒法師手前の急登を頑張ると広い頂に出る。
若干残雪はあるが、歩行の邪魔になる程ではない。
チョイチョイで山頂。展望なし。しかしここまで何度か急登をやり過ごし感無量。
前黒法師からは破線ルートとなる。
踏み跡が薄くなり目印も少なくなる。
ヘリポートの前後には笹野原が広がりいい雰囲気を醸し出している。


(ヘリポート。これで水場が近くにあればサイコーのテン場.)

(ヘリポートから黒法師を望む、まだまだ先は長い。)
これを求めてここにやって来たのだ。顔がほころぶのが自分でもよく解る。
ヘリポートで新潟からやって来たという単独男性と出会う。
自分と同じ行程で、足の速さもほぼ同じ。
追い越せ追いつきを繰り返しながら2日間ほぼ行動を共にした。
1812ピーク辺りからは笹藪が濃くなり手間取るようになった。
最初は膝丈より下で“これなら…”と安心していたが次第に深くなり、
最大で胸辺りの高さまでとなった。

黒法師への最後の登りはコルから標高差300m弱、おまけに急登で難儀した。
限りなく尾根筋に歩くと踏み跡らしきものが確認できたが、登行を楽にできる程ではなかった。
数十m進んだら⇒休憩を繰り返しながら息を切らしながらもなんとか登頂。
そこには誰もいないと思っていたら3人の男性がいて拍子抜けした。
お目当ての三角点は残雪の中…ここまできたのに…
と思っていたら、3人の男性が三角点を掘り出してくれました。
写真でしか見た事がないバツ印が刻み込まれた三角点、

ようやくこの目で見て触る事ができ嬉しく思った。掘り出した3人の男性に感謝。
黒法師から黒バラ平へ向かう。
これも登ったらとんでもない苦労だろうな…と思う深い笹に覆われた急坂を下る。

(黒バラ平から黒法師を振り返る。)
黒バラ平は一面笹の別天地。
ヘロヘロになった身体をなんとか支えながらよいテン場を探しながら進む。
笹が低くなっていてテント張りやすそうな場所を見つけ設営。

ベッドメイキングを済ませたら近くの倒木に腰かけビアタイム。
コンビーフをつまみに冷えてないビールを飲む…サイコーです。
ほんと、今ここにこうして自分がいる事がとても幸せ。
山をやっていてよかったなーと思う幸せなひと時です。
テントへ戻り少し仮眠。その後水を補給しに水場へ。
本当はバラ谷の頭への急登が始まる手前に標識があり、
南へ谷を下ると水場らしいのですが、酔っ払っていて一つ手前の谷を下降してしまいました。
しかし水は一向に現れず、結局100m程下降して谷の出合まで降りて水を汲みました。

ビールを飲んでからやるべきことではなかった(反省)
酔った状態で沢の下降&登り、今考えると恐ろしいです。
ちなみに本当の水場も急斜面を下降するようで、
こちらもビアタイムの後にすることではないようです。
テント場に戻って夕食をとったらバタンキューでした。
この日は(前日)仕事⇒(夜)長距離運転⇒(早朝から)9時間程登山でかなり疲れました。
≪3日≫
この日も天候は晴れ、
夜明け前風がビュービュー吹いてましたが明るくなってきた頃には大分収まりました。
今日は山犬段までの予定ですが、
4日は悪天候らしいのでなんとか頑張って寸又峡まで下りる事にしました。
テントはさほど濡れておらず簡単に撤収出来ました。


(黒バラ平を振り返る。)
辺りに笹は濡れていませんでしたが、念のためロングスパッツを着用して出発。
朝一番、バラ谷の頭への急登はかなりキツかったです。
途中で朝日を拝み、黒法師右手に富士山を望む事が出来ました。

(水場への案内板)



山頂には5人パーティ、まさかここにも人がいるなんて…意外でした。
この先でも何人かすれ違い、人気のあるルートなのだと思い知りました。
房小山までは笹野原が続きこれまたサイコーのロケーションですが尾根が広く、

(雲海に浮かぶ麻布山と前黒法師(西側の))


踏み跡皆無、二重稜線になっている所もありGPSを確認しながら進みました。
笹は朝露でビショビショ、ロングスパッツ着用で正解でした。

房小山の池付近も感じのいいところです。


(ブロッケン)
テント適地は千石平までに幾つかあり、
“ここいいなー。あ、ここもいい。”と
まるで物件を物色するような目で見て楽しみました。


(千石平の小屋?右側はトイレですが丸見えです。)
鋸山~千石平の前後は片側か両側が切れ落ちているところがあり、


落ちたらアウトな箇所が何箇所かありました。
ビビリの僕は完全に腰が引けてしまって、
スローペースで時にはお尻をついて先に進みました。
三ツ合で一般登山道と合流、登山者も増え、道もハッキリし歩きやすくなりました。
背丈ほどあっても漕ぐ必要のない笹を両脇に見ながら緩い坂を下り、
下った分登り返すと蕎麦粒山、ここから山犬段へは一気に下った先にあります。
麓から山犬段へはガタガタの未舗装路を延々登ってくる必要がありますが、
駐車場は満車状態で人気ある場所なのだと伺えます。

山小屋は知られた通り立派なものでとても綺麗です。

50人収容可とありますが詰めればもっと泊れそうです。

小屋の脇には水洗ではありませんが男女別れたトイレ。

飲料には適していませんが(煮沸すれば…)天水の手洗い場があります。
本来なら今日の行程はここまでで、この立派な小屋に泊るはずでしたが
明日の天気の事もありますし、予定よりもだいぶ早く到着したこともあり
後ろ髪を掴まれつつ寸又峡まで歩を進める事にします。
一般車両は通行できませんが、暫く綺麗なコンクリート舗装路が続きます。

八丁段へは一旦舗装路とはお別れ、普通の登山道を登っていきます。
展望地へ寄り八丁段山頂へ。

すぐ脇が大きく崩壊しているとのことで迂回路を下ります。
舗装路終点が迂回路が降り立つ所、すぐ隣が崩壊地で地盤改良の工事が進められている模様。

あまりに大きな崩壊地、自分が今居る場所もこうしている間に
飲みこまれてしまうのではないかという恐怖心が襲います。
この先の板取山にて新潟の単独男性と立場逆転、完全に後追いの状況になってしまいます。
このあと沢口山手前分岐で待ってくれていた?所で追い付きましたが、
その後は姿をとらえる事ができませんでした。
北側の展望が優れる天水から下っていき

(天水山頂で見つけたシロヤシオ?)
ウツナシ峠~沢口山への登り返しが始まる辺りまでは
広くなだらかな尾根でとても美しい森が広がっています。
一瞬日本ではないどこかへ来てしまった感覚に襲われました。
沢口山から寸又峡へはあとはもう下るだけ。
富士山の見えない富士見平から日向山コースをとります。
左手に柵のある痩せ尾根を下り、標高750m付近から右手斜面を下っていきます。
30分足らずで登山口に到着、あとは温泉街を通りぬけ駐車場へ。
前日は朝早かったためか閑散とした駐車場でしたが、
GWを満喫する人々の車で満車状態になっていました。
ザックを車に置き、着替えを持って翠紅苑へ。
ここは日帰り入浴ができ、なんといっても駐車場から一番近いです。
お湯は下呂温泉みたいな肌がヌルヌルになる感じ、汗を流して綺麗さっぱりになってから岐路に着きました。
帰りはどっぷり渋滞にはまり三ケ日から豊田辺りまでは断続的にのろのろ運転でした。
自宅には23時半頃に到着。
簡単に片づけをして日付が変わった頃床につきました。
久々の泊りの山行でした。トータルでかなりのアップダウン、距離も歩きました。
朝、身体の節々がイタタタタ。
2泊3日が1泊2日になりかなり強行な山行になってしまいましたが、
2日間とも天気良く久々のテント泊山行を堪能できました。
南アルプス、やはりいい山域です。またひいきにして歩きたい山です。
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