UMA君のお部屋

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池田山 大津谷遡行、大津谷登山道下山

2022-12-04 20:19:47 | 沢登り
山行日:2022年12月4日(日)

山行者:僕一人です。

天気:くもり時々雨

CT:大津谷公園9:30…林道終点9:46…石積み堰堤10:34…CITYのある二俣11:34…

池田山頂12:04…大津谷登山口13:15…大津谷公園13:18

ヤマップ記録

前日までの天気予報では昼前から雨だったのですが、今日になり少し良くなった模様。

と言っても雨雲レーダー見ると山間部は弱い雨雲がウロウロしているので降るかもしれませんが。

まだ正式な沢納めしてなかったことを思い出し、

気になってるけど沢シーズンならチョイスしないであろう池田山の大津谷を遡行することにした。

大津谷はキャンプ場が有名だが、キャンプ場の脇道を登って堰堤群を巻いていく。

大津谷は地形図で見てもグーグル・アースで見ても一目瞭然で下の方は砂防ダム乱立地帯。

そんな谷なんで、荒れた谷なのは予想がつくし、

沢の大先輩に聞いても遡行するような谷ではないと一蹴されてしまう。

それでも東側から見て池田山奥深くまで伸びていて池田山直登沢でもある。

地形図を見ると沢沿いに破線がついておりロマンを感じてしまう
(多分荒れているから形はないと思われる)。

とりあえず、左岸道路をドンツキまで歩く。

地形図上の最後から二番目の堰堤直下まできた。

大きな二段堰堤。

左岸側に獣道があったのでこれを使って巻くことにした。

道はザレた急斜面を登っていくが掴むものが皆無で怖い。

おまけに沢靴だとほとんどグリップしないので余計怖さが増す。

あともう少しのところで、怖くなって撤退。

安全圏まで戻って谷を渡り右岸からトライしてみる。

左岸から見た右岸は岩がゴツゴツしていて急でとても巻けそうにない感じだったが、

近づいてみると意外にもそれほど急でもなく一段目はクリア。

二段目が急で最初の3メートルほどのコンクリート壁が岩登りの心得がないと登りづらい。

と言ってもガバホールドばかりですが。

なんとかよじ登ったらあと二段はドロ斜面プラスで

おっかなびっくりで掴めるものは掴んで体を引き上げ越えていく。

ほっと一安心ももう一基控えてる。

両岸崖だしどうしようとヒヤヒヤしながら近づいてみるとスリット堰堤であることが判明。

最後は楽々スリット通過で下部の堰堤は全てクリアできた。

谷は思っていた通りでゴーロゴロの荒れた谷がずーっと続く。

岸に目をやると林道でもあったんかと思えるほど

数メートルの高さまで土砂が積み上げられており大水の怖さを思い知る。

ほとんど荒れているが稀に黒い川床が出ていたり、

小滝が現れたりすると嬉しくなる。

魚も小さく少ないが近づくとたまに走るので全くの死の世界ではなさそう。

荒れた谷の中には細い木が乱立して生えている箇所があり自然が少しづつだが回復しているようだ。

堰堤はとりあえず無いだろうと高を括っていたらまさかまさかの石積みの堰堤が現れる。

近くに道なんてないはずなのにどうやって作ったのだろうと疑問が湧く。

水流の左手が登れそうだったので登ったのだが、

ヌメリが強くて足を滑らし一度落下してしまう。

1メートルほど落ちてザブーン。

堰堤下のプールは深くはなかった。

特に怪我はなくヒヤッとしただけ。

ヌメリを沢靴の底で擦り取って再チャレンジ。

次はなんとか登ることができた。

まさかこの季節にシャワーを食らうとは…下半身びしょ濡れ、上半身少し濡れ。

この堰堤からしばらく歩いたとこの倒木でムキタケを発見!

まさかこんなとこにもあるとは。

キノコ採るなら沢だね〜。

キノコを収穫して満足していたらまたもや堰堤出現!

これは同い年のコンクリート製でした。

右岸側になにやら取水?施設を併設してる模様。

右岸側から簡単に巻くことができた。

堰堤を巻くとすぐに二股。

左俣は林道跡がありどうやら池田山料金所近くに突き上がるようだ。

本来は山頂を踏む予定はしてなかったので左俣を行こうと思っていたが、

欲が出てしまい池田山頂に近いところへ詰め上がる右俣に変更。

二俣すぐ上には林道から落ちたのか、古いHONDA CITY Rが横たわっていた。

流れのど真ん中にあり土砂に飲み込まれているにも関わらずここに留まっている。

ぐるっと一周して観察。

丸目のコンパクトハッチで室内は今の軽自動車より狭そうだが、

タコメーター付きの速度計、スポーツシートっぽいシート。

昔の車ながらカッコよさを感じた✨

右俣は滝などはなく水もすぐに涸れ、古い林道を横切る。

植林帯の沢筋をさらに登ると、知ってる林道。

折角ここまで来たんだからと、なるべく沢筋外さず最後は登山道に出て少しで登頂。

満足感を噛み締め下山する。

下山は大津谷登山道をチョイス。

大津谷と名は付くけどかすりもしないんだよね。

大津谷右岸尾根登山道だね。略して大津谷登山道…なら正解か。

沢靴では滑りやすく何回かズルっとなった。

最後の九十九折はちょっとヒヤヒヤ〜スリッパ履いて歩いてるみたいだ。

ぐるっと周って大津谷🅿に到着。

ハッチバックを開け座り込んだら降り出した。

雲が多くて時折晴れ間が見えたり小雨が降ったり変な天気だったが、

ニョロ被害無かったしヨシとする。

遡行価値は無い谷かもしれないけど、気になっていた自分には満たされた。

自分には価値があったということかな。

△角二股~藤谷山 遊び谷を反時計回りで周回

2022-12-04 08:22:27 | 山歩き…伊吹・越美の山
山行日:2022年12月3日(土)

山行者:僕一人です。

天気:晴れ

CT:能郷ゲート8:16…遊び谷左岸尾根取り付き8:30…角二股9:45…788標高点10:05…

遊び谷下降点10:20…谷から尾根に上がる10:42…茶屋峠10:58…藤谷山11:30~12:00…

能郷神社へ至る尾根分岐12:14…能郷ゲート13:47

ヤマップ記録

最近、おもいツキのレイさんが藤谷山へ登った記録を読んでなかなかいい山やなぁ~✨と感じる。

藤谷山はまだ行ったことがなく雪降前に丁度いいタイミングだから行くことにした。

ついでに藤谷山の南にある頂辺りが緩急地の山が角二股という面白い名前(点名)

であることに興味を持ち繋げて歩くことに決めた。

まだ閉まってない能郷ゲート付近に駐車。

ゲートはまだ閉まってなく広河原までは入れるそうだ。

準備をし遊び谷出合まで酷道を歩く。

遊び谷の橋を渡り左岸尾根に取り付こうとしたら絶壁で断念!

よく見たら少し先に山へ入るための階段があった。

山へ入ると踏み跡バッチシ!テープもある。

ヤブ尾根だと思っていたけどバッチシ登山道あるやん〜とこのときはそう思ってました。

だけど、地形図見ても、下から見上げてもわかるように取り付きから標高差150m位は等高線が混んでいて結構急。

道はついているんだけど硬い地面に落ち葉が相まって滑る滑る。

登山靴の溝があまりないもんだから余計そんな気がします。

掴めるものは掴んで、四つん這いになるとこはなってへっぴり腰で急登を通過。

植林帯が出てきたら急だけど土が柔らかくなって歩きやすくなりました。

植林帯は枝打ちも間伐もしっかり手入れされていました。

ひょっとして植林のための作業道?と思っていたらドンピシャ!植林帯抜けたら獣道になりました。

複々線で来たのがいきなり単線になった気分。

でもヤブもそんなに濃くなくて歩きにくいわけでもない。

山頂直下が地形図で見ると痩せ尾根の急登になってるように見えたんだけど、

実際はやや痩せ気味の急登で根っこと岩の殿堂。

岩の殿堂だけだったら撤退するけど、

掴める根っこや岩が多くてそんなに苦にならない。

しかもそんなに長くないから良かった。

でも下りだったら嫌だな。

岩根っこ急登をやり過ごすとパッと周りが明るくなって僅かで△角二股。

一番高いところから少し下がったところにあるのがご愛嬌。

一番高いところは半島みたいに少し飛び出していて樹間から景色が見えていい感じ〜。

しかしこれなんと読むんだ!?「かどふたまた」?「つのふたまた」?

山頂の隣のポコから南へと二重尾根になってるよう。

これは下界から見るとなだらかな頂に見える部分。

前から気になっていたので788標高点まで歩いてみた。

確かに二重尾根になっていて先の方は分岐して三重尾根にもなっている。

西側の尾根は尾根芯から西側が植林帯。

だから能郷の辺から見上げると真っ黒に見えるのか、と納得した。

西側の尾根から東側はやや灌木が気になるが広葉樹林で雰囲気がいい。

尾根と尾根の谷部には小さな池もあった。

788標高点で折り返して戻る。

茶屋峠を経て藤谷山へと向かうが尾根通しだと記録でよく見るので違う方へ。

△角二股の東の小さなコルから遊び谷源流部を下降し、途中の枝沢を利用し復帰する作戦。

谷はふかふか落ち葉で堆積していたが思ったより早く水が流れ始めたのは予想外だった。

炭焼小屋跡が2つあり、昔はここで炭を作り谷を下って

茶屋峠の道へ合流してどこかに運んだのかな?と思いを馳せた。

馳せたんだけど、その先にイヤーな景色が。

すとーんと谷が落ちている。

近づいてみたら滝だった。

この滝を降らなければ予定していた枝沢出合までは行けない。

一応、ロープ、ハーネス、下降器は持ってきているので

この規模の滝は難なく降れるがその先は大丈夫なのか不安になった。

実は詰め上がる予定の枝沢は尾根に上がるまで標高差50m程だが、

等高線がかなり混んでる部分があるのでちょっと不安であったのだ。

今回は沢靴ではないし…と少し悩んで止めにした。

少し戻り登りやすい斜面を選んで尾根に這上があった。

尾根はヤブ濃くもなく歩きやすい部類。

しばらく歩くと枝沢が詰め上がってくる小さなコルに着いた。

そこから下を覗き込むと、まあまあ急な詰め。

そして枝沢を下っていくとすとーんと落ちている箇所が見えた。

多分アレだ、地形図で一番混んでるとこ。

やっぱ無理して突っ込まんで良かった…とホッとした。

茶屋峠は資料通りお地蔵さんも何もないただのコル。

ただ東側に平坦地があり茶屋でもあったのかな?と思いをよせるが、

ここまで水を運ぶのは相当な苦労だと思うので、ないかな?と思ってもみたり。

茶屋峠から藤谷山までは少し登るのだが大きなブナが点在していてたまに足を止めて見入った。

相変わらずヤブ薄く歩きやすい。

藤谷山は最近ヤマップで見た新しい標識が掛かっていた。

開けた場所はなく樹間から周りの山々や遠くは白山を眺め堪能した。

最近、山頂でゆっくり〜もないので久々にカップ麺食べてコーヒー飲んで寛いだ。

ホントに何も聞こえなくて、山奥にいるという感じ。

でもこれがいいんです。

やっぱ僕は濃すぎない藪山が好きなんだと改めて実感。

トレランも良いけどね。

昨晩?雪が降ったようで住んでるアパートから真っ白な伊吹山や小津三山辺りが見えた。

△角二股も藤谷山も場所により薄っすら白くなっていたが日が上がるとともに水へと変わっていった。

能郷白山は白山いうだけあって真っ白。

暫くしたら消えるかもだけど、白い能郷白山は神々しく好きだと感じた。

ここからだと前山が前衛としてどっしり大きく構えて、その奥の磯倉、能郷白山を際立たせている。

磯倉、能郷白山はカッコいいがこんなに前山をカッコよく思ったのは初めてかもしれない。

それほど長くもない昼休憩を済ませたら下山へ。

下りは能郷神社へ続く尾根をチョイスした。

途中からしっかりした分かる道が出てきた。

岩を削った跡もありこれは人間が手を加えて作った道なんだなと感じた。

茶屋峠へ至る道は廃道になり尾根に付け替えられた云々の記録を読んだのだが、

きっとそうなのだろうと感じた。

茶屋峠へ分岐する辺りで石垣が立派な炭焼き小屋跡があった。

これは道がつけ変わってから出来たのだろうか?

能郷神社の方へは降らず尾根末端まで歩き、ゲート近くの階段から酷道へ降り立った。

登りに使った尾根は取り付きこそ急だったが楽しかった。

△角二股付近の緩急地を散策し、茶屋峠に訪れ、藤谷山にも行けた。

満足な藪山歩きだった。

不満があるとしたらヌメヌメのアレが見つからなかったことかなぁ〜。