夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

リバースモーゲージ、おひとりさまの家内の母も活用して、老後を享受し・・。

2014-09-14 12:00:21 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市の片隅みに住む年金生活の身であり、
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に築後35年を迎えた古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

私は民間会社の中小業に35年近く勤め、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職後、
その直後から多々の理由で年金生活をしている。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

こうした中で、私は9月下旬の誕生日を迎えると古希と称される70歳となり、
家内も12月下旬の誕生日を迎えると65歳となり、介護保険証を受ける身となっている。
          

私たち夫婦と同様な夫65歳以上で妻60歳以上の2人暮らしで共に無職と称される『高齢夫婦無職世帯』は、
総務省の2013年(平成25年)に於いて、ひと月当たりの収入は、公的年金を入れて21万4863円、
支出は27万2455円、そして赤字は5万7592円、と公報されている。

こうした中で、60歳以上の家庭は、89%が持ち家と報じられ、
昨今は自宅を担保を高齢者家庭は融資を受けられる『リバースモーゲージ』が活用されている、
と最寄の銀行の担当者から、ここ6年前頃から私たち夫婦は聞いたりしてきた・・。


『リバースモーゲージ』は高齢者が戸建て(一部地域はマンションも適用)の自宅を担保にした年金制度の一種。
自宅を所有しているが現金収入が少ないという高齢者世帯が、
住居を手放すことなく収入を確保するための手段として用いられる。

自宅を担保にして銀行などの金融機関(一部の都道府県の社会福祉協議会)から生活資金を借金をし、
その借金を年金という形で受け取る。
受け取る金額は年月と共に増える借金が死亡時に自宅の評価額と同じになるように調整され、
死亡時に金融機関が契約者の自宅を引き取る。

もとより貯金などで返済できれば自宅を売却せずに済む。

リスクとしては年金が満額になる時点を越えて長生きする、と説明を受けたりしてきた。
          

我が家の両親は、私の父は私が小学2年の時に病死され、母は私が54歳の時に病死し、
家内の父は私が定年退職時の2004年〈平成16年〉の秋の少し前に、病死されたので、
家内の母だけとなっている。

独り住まいとなった家内の母は、千葉県の八千代市に一戸建てに住み続けて、
年金を頼りに程ほどの貯金を崩しながら、おひとりさまの生活をしている。
          

確か5年前の頃だったと記憶しているが、
年金は月平均14万円で貯金を少しづつ崩しているが、長生きを考えると心ぼそいわ、
とこのような意味合いの言葉を長女の私の家内に言った。

そして私は家内から聞いて、毎月少し融資を受けられる『リバースモーゲージ』を本格的に調べて、
やがて家内は孤軍奮戦して、家内の母の住む八千代市の社会福祉協議会より、
家内の母は、毎月3万円の融資を受けている。

この間、社会福祉協議会より一戸建ての査定をして、相場の70%前後の融資総額となり、
家内の母の相続人の長女の家内、そして次女、長男の承諾書を提出したりしてきた。

家内の母は、家内に、お父さんの遺(のこ)された一戸建て・・私の老後で喰いつぶしてしまうけれど、
とこのような意味合いの言葉を家内に言った、と後日に私は家内から聞いた。

私は家内に、お義父(とう)さんとお義母(かあ)さんが築きあげてきた財産に関して、
どのようにお使いになっても・・と私は結婚してまもない時に家内に言ってきた。

こうした私の根底には、亡き私の母が生前の私が結婚する時、
男子たる者は、奥さんの実家の財産をあてにするのは、最低の男だから、
と私は叱咤激励されたので、もとより家内の母のいつの日にかの遺産は、あてにしてこなかった。


やがて家内の母は、年金に毎月3万円頂くので助かるわ、と家内に言ったと、
と私は家内から聞いたりして、悦んだりした。

そして家内の母は、自身の葬儀代にと家内に程ほどの金額を振り込んだ、
と私は家内から聞いたりして、私は微苦笑しながら、お義母(かあ)さんらしいねぇ、と家内に言ったりした。
          

家内は、家内の母が独り住まいとなった当初から、
安否を含めて、殆ど毎晩30分前後ぐらい電話連絡をしたりしている。
そして私たち夫婦は年に数回は国内旅行に誘い、
やがて、家内の母の『母の日』には、やはり温泉ね、と要望され温泉滞在旅行が多かった。

家内の母は、平素は女友達のグループで小旅行をしたり、街歩きをしたり、
或いは独りで実家の上越市に訪れたりすることが多い。

しかしながら、家内の母は自身の身の周りは出来ても、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどは、おぼつかなくなり、
長女の家内は季節の変わるたびに、7泊8日前後で年に5回ぐらい母宅に泊りがけで行っている。

この間、私は『おひとりさま』の生活となっているが、
いずれは私たち夫婦は片割れとなり『おひとりさま』となるので、 特別演習かしら、
と思いながら私は過ごしている。

こうした中、家内の母は2年前に膝(ひざ)を悪化して、
市の福祉サービスより『要支援の2』と認定をされている。

そして私たち夫婦は、やむなく温泉滞在旅行の代わりと思いながら、
お醤油、ソースなどの調味料、洗剤、雑貨品などの重い品物と感じられる品の数々を、
積極的に宅配便を活用して送付したりしている。
          

こうして家内の母は、独り住まいとなって早や10年を迎える中で、
私は家内の母に対して、たったひとつだけ困惑することがある。

今年のお正月も独り住まいの家内の母に年末に来宅してもらい、
私たち夫婦と共に新年を我が家で過ごした・・。

こうしたある日、居間の炬燵に入り、食事をしたり、談笑したりすることが多かったが、
ある時、家内の母が、
『あたし・・やっぱり・・百まで生きたいわ・・』
と呟(つぶや)くように家内に言ったりした。

私は69歳で今年の9月下旬には古希と称される70歳となり、
家内は今年の12月下旬の誕生日を迎えると65歳を迎えるので、
もとより家内の母が100歳になる事は、私は86歳、家内も81歳の高齢者となるので、
これを聞いた私は困り果てて、勘弁してょ、と心の中で思いながら、笑ってごまかしたりした。

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