夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『介護費用は月にいくらかかるのか?』、具体的に学び、私は・・。

2015-07-09 12:14:11 | ささやかな古稀からの思い
私はゴールデン・イヤーズと称される60代を昨年の9月に卒業して、
私としてのこれまでの10年は、我が人生として最も安楽な期間を享受できたりしてきた。

そして70代入門の初心者して、心身共に自立し健康的に生活できる健康寿命を意識して、
確かな『生きがい』と『健康』、そして『気力』を持続できるように、
ときおり願いながら歩いたりしている。
       
私たち夫婦の両親は、家内の母だけとなってしまい、
独り住まいの生活をしているが、4年前の80歳前後に膝(ひざ)を悪化して、
杖(つえ)を突いて歩く身となった。

そして市の福祉課を通して、『要支援2』と認定されて、
市の福祉課からのアドバイスにより、住まいの一部を補修したりしたが、
介護の助成金のお蔭で、たった一割負担で済んだりした。


過ぎし私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、
心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、
75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、やがて80代後半では
何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。

この後、私は介護については漠然とし、まして費用に関しても殆ど無知であった。
          

たまたま本日のひととき、ネットでニュースなどを見たりしていた中で、
【いったい、介護費用は月にいくらかかるのか?在宅、遠距離、施設入所でシミュレーション】
と題された見出しを見て、クリックした。

朝日新聞社の関連公式サイト【dot】が2014年10月14日に配信され、
記事の原文は、【AERA】2014年10月20日号に掲載された記事のひとつであり、
無断ながら転載させて頂く。

《・・在宅、遠距離、施設入所と、ケースによってさまざまな介護費用。
いざというときに慌てないために、親が元気なうちから話し合っておこう。(編集部・石臥薫子)

明日早朝からの出張に備えて早めに帰宅し、家族で夕食を囲んでいたときのこと。
電話を取った妻の顔色が変わった。
「お父さんから」
遠方で一人暮らしの父親が転倒して骨折。明日が手術だという。出張はキャンセルだ。
考えないようにしてきた「介護」がついに現実になってしまった。
          

●在宅の平均は月7万円

これは明日のあなたかもしれない。
日本法規情報が7月、30~50代の男女1263人に聞いたアンケートでは、
親の介護について「親子で話し合ったことがない」人は58%。
「話し合ったことがある」はわずか12%で、
5%は「考えたくない」という思考停止状態だった。
怖いから考えない。考えないから怖い、という悪循環だ。

「介護の情報は、必要になってからでも集められますが、お金は急に降ってきてくれません。
だからこそ、事前にしっかり考えておくと安心です」

そう語るのは介護のポータルサイト「MY介護の広場」を運営する明治安田システム・テクノロジーの村松円さんだ。

在宅介護にかかるお金は大きく分けて二つ。
(1)公的介護保険の介護サービスの利用費(訪問ヘルパーやデイサービスなど)、
(2)介護サービス以外の費用(医療費やオムツ代など)
(下記「介護費の負担を減らすための、介護保険の仕組み」参照)。

家計経済研究所が在宅で親を介護している人を対象に行った調査(2011年)では、
(1)は月平均3万7千円。(2)は3万2千円。合計で6万9千円かかる計算だ。

(1)については介護保険の支給限度額内
(自己負担1割)でカバーできたのは1万3千円で、残り2万4千円は全額自己負担分だ。

いざ、介護が必要になったら、地元の介護相談窓口である地域包括支援センターへ行こう。
そこでケアマネジャーを紹介してもらい、サービスの内容を相談して決める。
          

■介護費の負担を減らすための、介護保険の仕組み
介護保険の支給限度額までは【1割自己負担】 ※注1
2015年8月から一定の所得(年金年収なら年280万円以上)がある人は自己負担が1割から2割にアップ

(1)公的介護保険の介護サービスの利用費
要支援1 5003円/サービスの目安:週2~3回
要支援2 1万473円/サービスの目安:週3~4回
要介護1 1万6692円/サービスの目安:1日1回程度
要介護2 1万9616円/サービスの目安:1日1~2回程度
要介護3 2万6931円/サービスの目安:1日2回程度
要介護4 3万806円/サービスの目安:1日2~3回程度
要介護5 3万6065円/サービスの目安:1日3~4回程度

→それを超えたら【全額自己負担】
※注1:金額は公的介護保険による在宅サービスの月額自己負担限度額。標準的な地域の例

(2)介護サービス以外の費用 【全額自己負担】※注2
配食・家事代行・紙おむつ支給など+医療費
※注2:補助が出る自治体もある
          

●認知症進むと増す負担

冒頭の「父親」が要介護2と認定され、退院後、自宅に戻って一人暮らしを続けると仮定しよう(下記ケース1)。
<食事や排泄に何らかの介助を必要としたり、立ち上がりや歩行などに何らかの支えが必要。
もの忘れや直前の行動の理解の一部に低下が見られる>というレベルだ。

まず、車椅子と介護用ベッドをレンタル。
月曜から土曜までは朝30分程度、ヘルパーに来てもらい、着替えや朝食の介助を受ける。
週に3回、デイケアに通ってリハビリ。
介助を受けながら入浴まで済ませる。
ここまでで費用は19万3千円。

要介護2の支給限度額は標準的な地域で19万6160円(地域の人件費や物価によって加算あり)
だから、限度額いっぱいだ。
自己負担は1割の1万9300円。

しかし、一人暮らしだと食事が心配だ。
毎食自炊は無理だし、好きな総菜ばかり買っていたのでは栄養も偏る。
平日はバランスの取れた夕食の宅配を使えば月1万800円。
ここまでは、同居の場合もあまり変わらない。

仕事をしていれば日中、親は一人になるし、食事の時間やメニューも家族と合わないこともあるからだ。
掃除・洗濯は2時間6300円の代行サービスを月4回頼むことにしよう。

遠距離介護で心配なのは、緊急時。家の中でまた転んで動けなくなったら──。
一定時間トイレのドアの開閉がないとセンサーで察知し、
駆けつけてくれる民間の見守りサービスを利用すると、月額約4千円。
ここまで総額5万9300円だ。

月に一度、様子を見に行くとすれば往復の交通費もかかる。
東京・福岡間だと航空会社の介護割引を使って4万2千円。
しめて10万1300円となった。

身体的な衰えと同時に気になるのは、認知症だ。
家計経済研究所のデータによれば、認知症の程度が重くなると介護費用も増える。
要介護度が1以下でも、認知症が重度だと介護費用は月5万7千円。

要介護度が4~5で認知症が重度であれば12万6千円に跳ね上がる。
          

■ケース1 福岡の父(要介護2)を遠距離介護
<介護保険の支給限度内(1割自己負担)1万9300円>
月~土 身体介護30分(着替えや食事の介助、デイケアに出かける準備など)
月・水・金 デイケア(機能訓練や介助付きでの入浴)
福祉器具貸与(車椅子など)

<その他のサービス(全額自己負担)4万円>
配食サービス(平日) 2700円/週×4
家事代行(掃除・洗濯など)6300円/2時間×4
見守りサービス(緊急時駆けつけ、ドアの開閉検知など)4千円/月

<月に一度、帰省 4万2千円>
東京―福岡往復 介護帰省割引を利用

【合計】10万1300円
※いずれのケースも介護者は東京在住を想定。
          

●6割が施設介護を望む

一般に、要介護3以上になると、一人暮らしは難しくなる。
同居の場合、介護度が重いと家族の負担も増える。
一緒にいるのだからとすべて抱え込むと共倒れしかねない。

ケース2(下記)のように、介護保険の範囲を超えても、夜間や休日にプラスαのサービスを追加すれば、
要介護3で約12万5千円となる。

では施設入居はどうか。
一昔前までは抵抗感もあったが、今では親のほうが施設を望むケースも増えているという。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(13年度速報版)では、
自分が要介護状態になった場合、約6割が施設介護を望んでいた。

すぐに思い浮かぶのは特別養護老人ホーム。費用は月5万~13万円程度だが、多くは数百人待ち。
これまで要介護1も受け入れてきたが、来年度から要介護3以上と条件が厳しくなる。

認知症がある場合、家庭的な雰囲気の中でスタッフと共同生活するグループホームも選択肢の一つ。
月額12万~25万円で、入居金が必要な場合もある。
症状が進んだり、介護度が重くなると退去しなくてはならないこともあるので、要チェックだ。

バリアフリーで一般的な賃貸住宅より住みやすいと、最近注目されているのがサービス付き高齢者向け住宅。
常駐のスタッフによる見守りや生活相談が受けられる。
それ以外のサービスは、在宅と同様、個別に契約する。

一時金はないところが多く、月額10万~25万円。
食費は利用した分だけ別払いが多い。
ここも施設によっては介護度が高くなると住み続けられない。
          

■ケース2 母(要介護3)を都内の自宅で介護
<介護保険の支給限度内(1割負担)2万6300円>
月~金 身体介護(着替えや排泄の介助、デイサービスに出かける準備)
月・木 デイサービス(レクリエーション、入浴も)
火・水・金 身体介護や訪問看護(水分補給や排泄介助、血圧や持病チェックなど)

<介護保険の支給限度を超える>
サービス(全額自己負担)5万600円
平日夜間 身体介護(夕食・排泄の介助や薬の投与)。家族の帰宅が遅くなっても安心

【合計】7万6900円

さらに、週末1泊のショートステイ(1万2千円/回×4)を入れると……
【合計】12万4900円
          

●話し合いを「見える化」

重度でも住み続けられるのは介護付き有料老人ホーム。
費用は入居金と月額使用料(居住費・水道光熱費・食費)に介護度に応じた介護保険の自己負担分が加わる。
「MY介護の広場」のサイトの試算では、職員の配置が手厚く居室も広い高級タイプは、
入居費2千万円、月額32万円。
中級タイプで入居費750万円、月額25万円程度。
普及タイプだと入居金150万円、月額14万円弱。
入居金ゼロの施設も増えているが、その分月額料金が高いケースもある。

全国的に急増しているので、選択肢は多い。
施設入居の費用捻出のため、マイホーム借り上げ制度を利用する手もある。

介護費用は「親に出してもらうのが基本」(村松さん)。
大事なのは、介護が必要になる前に、親の懐事情と、どんな介護を希望するかを聞いておくこと。

介護が始まった後では、本人の判断力が鈍ったり、お金を取られると思い、出し渋ることもある。
財産を狙っていると誤解されけんかにならないように、
「資産全部ではなく、介護費用に限ってどの程度賄えるかを知りたい」と伝えるのがコツだ。

最初は、通帳・カードをまとめておいてもらう程度でもいい。
保険の特約も見て、月々いくらまでなら出せるか確認し、
話し合ったことはエンディングノートなどに「見える化」しておく。

そして介護が現実となった時には、「仕事は絶対に辞めないこと」(村松さん)。
介護は永遠ではない。親を支えられるのは、自分の生活設計ができてこそ。
子どもが犠牲になるような介護は親も望んでいない。
          

■ケース3 父(要介護5)を仙台の介護付き、有料老人ホームで介護
入居一時金 750万円
月額利用料 24万5千円(年額294万円)・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
          

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に築後37年の古ぼけた一軒屋に住んでいる。

そしてお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

こうした中、私たち夫婦は幸運にも大病に遭遇せず、今日に至っている。

しかしながら命ながらえば、やがていつの日にか、介護を受ける身となる。

私の希望としては、80歳を迎えた時、益々体力は衰えた身であるが、
我が家から最寄駅まで一キロばかりの道を、路線バスに利用することなく、
何とか歩いて往還したい、と念願している。

そして私が死去する時は、要支援1 掃除など身の回りの世話の一部に手助けが必要で、
立ち上がり時などに、なんらかの支えを必要とする時があり、
排泄や食事は、ほとんど自分でできる 『要支援1』で、この世にお別れをしたい、
と秘かに思ったりしている。

しかしながら自助努力も必要であるが、こればかりは天上の神々の采配に寄る。

今回の記事を読み終わった後、重い介護の身となった時、まるでお札が飛んで出てしまう、
とため息を重ねて、困窮したりしている。


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