高級広東料理「福臨門 家全七福」 再訪→(前回:2016/10/10ブロマガ)
6名でのランチ利用に際し、個室を予約。
当店へ、久しぶりに訪問するメンバーさんのリクエストは脆皮鶏、灌湯餃、鮑汁章魚雞粒飯。
このお料理を組み込んだランチコースでは、いくらぐらいになるのか、店の方に相談すると、
Lunch喜@7,500円
・焼味拼涼菜(前菜)
・魚翅灌湯餃(フカヒレ入りスープ餃子)
・北京烤填鴨 或 七福脆皮鶏(北京ダック又は金鶏の姿揚げ)
・點心(点心4品)
・厨師推介料理(料理長のおすすめ一品料理)
・福建炒飯 或 鶏球湯河粉(福建風あんかけ炒飯又は鶏肉入りスープフォー)
・甜品(デザート)
の中に希望する料理が2品あるため、Lunch喜をベースに〆の料理を鮑汁章魚雞粒飯に変更し
同じ金額で提供してくれるとのこと。ドリンク別で、税込8,000円強ぐらいの金額が目安のよう。
テーブルクロス:有り
卓上調味料:なし
着座後:タオルおしぼり、ドリンクメニュー、點心メニュー
菜譜(菜單)の用意はなく、料理は一部を除き、各人ごとのポーションで供され、
サーブ時に説明を受けられるシステム。
点心は当日チョイスのため、4品選び伝えたところでコース料理がスタートします。
まず、円卓、ターンテーブル上に登場するのは、XO醤(左)と辛味豆板醤(辣醤)(右)。
焼味拼涼菜(前菜)
①涼拌海蜇、②蜜汁叉焼、③鹵水牛展(牛スネ肉の冷菜)
味のクオリティは変わらず。広東料理の王道を行くハイレベルな味わいは言葉を失うほどの美味しさです。
魚翅灌湯餃(フカヒレ入りスープ餃子)
何度となくいただいている魚翅灌湯餃。
全卵で練った黄色味がかった皮は厚みがあって独特の食味。
その皮をレンゲで破るとエビと貝柱が放出し、フカヒレ(散翅)、金華火腿と豪華メンバーが
器の中に集結。素材の旨みが混じり合い、雑味のないクリアなスープは味に厚みが増し
たとえようのない深みが息づくのです。
お好みでと置かれたのは酢。まろやかな味わいでスープの味を損なうことはありませんが、
使用は器にではなく、レンゲに落とす程度から試してみるのが良いでしょう。
次の料理に先立ち、フィンガーボウルがセットされ、おしぼりが差し替えられました。
七福脆皮鶏(金鶏の姿揚げ)
(ノブロー) キリンさん、魚翅灌湯餃に続き、こいもおめのリクエストだべ。どんぞ。
鶏肉には下準備の段階で塩が塗りこまれていますが、お好みでどうぞと、山椒塩、檸檬汁もセット。
熱した油で表面をパリパリに仕上げた金色に艶めくチキンは、皮目香ばしく、
内側の肉はしっとり柔らかで旨み濃厚、脂もじゅるじゅる。
脆皮炸子雞(脆皮鶏)は当店の名物料理の一つなのであります。
点心
鼓汁蒸排骨はレギュラー点心からのチョイス。
のっけから取り分けられ、小碗で提供されると、貧弱でその見た目からは食欲をそそることが
できないのですが、手掴みで齧りつくと、ジューシーで旨みたっぷり。
角がなく円みのある品の良い味わいです。
今月の点心からチョイスしたのは3品。
蟹肉魚翅飽(フカヒレ入り蟹肉小籠飽)
チョイス時に説明を受けられましたが、当該小籠飽はスープの入っていないタイプ。
大きなインパクトはありませんが、お肉感しっかりで味にそつがありません。
雲腿金銭酥(金華ハムと海老入りパイ)
バターの効いたサクサクのパイ生地に金華火腿とすり身状のエビをサンドしたもの。
甘さと塩気が絶妙なバランスで味覚に働きかけ、ひと口で食べるのが惜しいと思える
洗練された美味しさ。私もお気に入りの點心です。
菜肉雞飽仔(鶏肉と野菜入り蒸し饅頭)
ほわっほわの饅頭を割ると、ころころサイズの鶏肉と香りの良い青菜が
顔を覗かせます。頬張ると餡はほんのり生姜風味。
衒いのないストレートな旨さで抜群に好感度が高く、自身の評価ですが、
本日チョイスした點心の中では1等賞。出会えそうで出会えない味わいです。
厨師推介料理(料理長のおすすめ一品料理)
エビとホタテ、松の実の炒め。ほか、具材は銀杏、スナップエンドウ。
味付けはシンプルに塩味ですから、あっさりとして素材力勝負のお料理です。
(ノブロー) キリンさんもご機嫌だな。今日は〆の飯もおめのリクエストだべ。
鮑汁章魚雞粒飯(干し鮑の煮汁を入れた干しタコと鶏肉の炒飯)
閉店となった銀座店では幾度となく実食済みですが、乾貨の旨味が凝縮された
鮑汁章魚雞粒飯はお店の看板料理であり絶対のエース。
長粒米使用。鮑汁のエキスに干しタコだけではなく、贅沢にがっちり干し貝柱入り。
私にはちょっと甘めにも感じるので、後半、辣醤を活用していただきますが、
濃厚なダシが味にぐっと深みをつけ、ぷっくりとした鶏肉が食感にメリハリを与える
実にリッチな味わいのおじや風炒飯です。
星洲炒米粉(シンガポール風カレー味焼きビーフン)@2,000
デザート前に料理を1品追加。大皿で置いてもらい、取り分けは各自ですることにしました。
視覚的にもこの方が食欲を掻き立てます。
具材は叉焼、もやし、セロリ、黄韮などで、仕上げに錦糸卵をトッピング。
ビーフンは中心に芯があるような、つんつんボソボソとした食感で、カレーパウダーを使い
調味しているので、ドライな口当たり。香港の茶餐廳でも提供されるメニューですが、
当店らしく、きちんとレストラン味での提供です。
甜品(デザート)
写真は一部ですが、4種からのチョイス。
フルーツ入り杏仁豆腐、タピオカココナッツミルク、 マンゴープリン、中華風お汁粉。
中華風お汁粉は、紫米とココナッツミルクの汁粉だと思います。
掬い上げると、タピオカ、サツマイモ、豆類がザクザク。
これってマレーシアから香港に入ってきたデザート、馬來渣咋(マレーシア風のお汁粉)では?
お豆のホクホクとした食感が豊かで甘さは控えめ、優しい素朴な味わいでした。
(キリンさん) あと、焼き菓子付きですよ。
ティーポットでサービスされるお茶もこまめに変えてくれるし、タオルおしぼりの差し替えも
計3回と至れり尽くせりですね。ゲストのキリンさんも、満足してくれたと良いのですが。
ドリンクは生ビールを4杯と、紹興酒は持ち込みで(持ち込み料、1本3,000円)お願いし、
会計はテーブルチェックで済ませました。
(訪問日:2016年10月)
家全七福酒家 SEVENTH SON RESTAURANT 丸ビル店
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 36F
TEL 03-3283-2002
営業時間/ランチ(月~金)/11:30~16:00(L.O.15:00)
ランチ(土・日・祝)/11:30~16:00(L.O.15:30)
ディナー(月~土)/17:00~23:00(L.O.21:30)
ディナー(日・祝)/17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-