その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

汗をかく…

2022-06-17 08:41:49 | 転職

キュウリの「汗」ですか?

「汗」は、哺乳類の皮膚の汗腺から分泌される液体であるから、キュウリの葉の「水孔」から排出される水分は「汗」とは言わないよなぁ^^; 植物の「水孔」は葉縁部分に集中するから、蒸散量(蒸発)が多い日中ではなく、夜間や朝方に水滴が溜まって見える。ダラダラと汗を流し、喉の渇きを覚えれば水分の補給をとも思うのだけれど、「汗をかかないから」とか「トイレが近くなるから」という理由で、水分補給を怠ると、『隠れ熱中症』に陥る場合もあるから、これからの季節は気を付けなければ…。
さて、東北地方も梅雨入りし、畑の雑草も勢いを増す頃…いつもの年なら、作物もひと雨ごとに勢い付くのだろうけれど、五月の連休に真夏日を記録したり、一転して肌寒い日が続いたりと天候が今ひとつ安定しません。キュウリもナスも昨年と比べると、成長が遅いような気もする。こんな時は「背伸びの手助けに、苗の芯を手で引っ張ってあげる。」これを『助長農法』と言う…なんてね、2400年以上も前の「孟子」の逸話・格言にも出て来るのだから、『お百姓さん』の心理は、延々と変わらないのかも知れないなぁ^^;
「汗(働いた)をかいた分だけ金(収量)になる。」なら積極的に「汗」をかきましょう…けれども、労働生産性は落ちるのよねぇ^^; 「損益分岐点」という考え方に立つならば、売上(収量)を上げ、経費を抑えることは理に叶っているのだけれど、今年は、ガソリン、肥料、農薬、資材代と石油製品に頼り切りの農家にとっては、経費は掛かり増しする一方であり、日常買い回り品である「野菜」の値段に、そうそう価格転嫁できるものでもない。必然的に「農家から悲鳴が…。」などという配信記事も流れるのでありますが、「悲鳴が上がる。」内は、まだ、幾分かの元気が残っている証拠であり、「悲鳴も上げず」に退場する農家が、また増えたりするんじゃないかと余計な心配をしております。


「汗はかく」けれど、青空が恋しい^^;

はてさて、次に出て来るのは「国県の助成をお願いしたい。」という『農家の声』…コロナ禍による持続化給付金など、休業補償や売上の低迷に給付金が措置されるのであれば、米価の低迷、資材費の高騰に対して補助金をという声が出て来てもおかしくはない。何たって、7月には参議院議員選挙があるのだから、「日本の農業を守ります。私に汗をかかせてください。」という『オラだの先生方』が登場して来て良い時期なのだけれど、選挙の時にしか聞かなくなった言葉さえも、最近ではとんと耳にしなくなりましたよ。(農家数も減少し、票につながらないんでしょうね^^;)今回の争点は「防衛費(国の安全確保)」であったり、「物価対策」であったり…そりゃ~そうでしょう。日々、ロシアのウクライナ侵攻の様子を見せられたら、「国の安全が確保出来なければ、農業なんて安心して出来ないでしょう。」という雰囲気が醸し出されてきますもの。
そもそも、資本主義社会なのだから、敗者は退場、退席を余儀なくされるはずなのであるけれど、上手い具合に社会主義的(国策)な発想を取り入れて、「農業を守ります。」などという言葉に踊らされてきただけのような気もするが…。
「汗をかく」とは、文字通り「額に汗すること」であり、「自分で進んで行動する」ことを指す言葉なのだけれど、もうひとつ、「食べ物などが腐りかけたために表面がべとつくこと」も指す言葉なんだって…まさか、『オラだの先生方』が「汗をかかせてください。」と選挙の時だけお願いするのは、「その内、私も腐敗します。」という事前宣言だったりして…。外は雨…腐らない腐らない。我が額の汗は、必ず収穫につながると信じないとなぁ^^;

#戦争反対 以前は「社会主義国家」「共産圏」が、自由経済の進行とともに『権力主義国家』と呼称されることも…『仮想敵国』を作り出さないと、防衛費の増額は議論にならないもの。『オラだの先生方』には、和平交渉に汗をかいていただきたいと思うのでありますが…これまた甘い考えかなぁ?

コメント
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