「山のあな、あな、穴…」三遊亭歌奴さんでした^^;
そうそう創作落語の「授業中」…故)三遊亭歌奴(後に、圓歌襲名)を一躍有名にした落語でありますが、よくよく考えて見ると「吃音」をネタにしているなぁ。今ではアウトですかねぇ?それでも、余りのインパクトの強さに、ドイツ人の詩人「カール・ブッセ」の詩さえ霞んでしまい、安達太良山を見ながら、「山のあなたの空遠く…」が詩人 高村光太郎の『智恵子抄』に出て来る「あどけない話」の冒頭の「智恵子は、東京には空が無いといふ…」という書き出しと完全に取り違えて覚えている。「そうか!智恵子はあの空を見て育ち、幸い住むと人の言う。」とつぶやいたに違いないなんてね。 こんな状態だから、高校生時代に登ったじゃないかと思いつつ、今見ているこの山が本当に「安達太良山」なのか自信が無くなってきた(笑)
何で安達太良山?友人『ノロ社長』の仕事のお手伝いで、福島県三春町まで物件を引き取りに出掛けて来たのだけれど、夕方5時頃引き渡しという説明だから、高速SAで時間調整をしているところ…絶対、引き渡しの時間は遅れるという確信だけはあったのでありますよ^^;
案の定、現着して先方の社長から「ご免!完成まであと2~3時間掛かる。」とお詫びのひと言…こんな場合、『おやじぃ』は3時間の方が正しいと判断する。「良いですよ。アタシはお荷物運ぶだけですから、ちょいと観光でもしてきます。丁度、三春の「滝桜」が満開かも知れない。(そんな訳が無い^^;)」なんて冗談を言う余裕があったんですけれどねぇ…。
「何でも好きな物を食ってくれ~!」
2時間が、やはり3時間、そして4時間経過していった。遅くなった夕飯のお詫びに『おやじぃ』は、助手の『ポン太郎君』に大盤振る舞いを宣言したが、レストランは既に閉店し、フードコートのラーメン、蕎麦、カレーしかないのよねぇ。(だから安心して大見えを切れるのであります^^;)公共工事に改修工事と年度末に向かって工期が設定されているから、この作業場も納期が重複していることを承知しているし、それでも無理して優先して仕上げてくれているのだから、優しい監督員の『おやじぃ』は、「良いのよ、良いのよ。」なんて声掛けするのでありますが、現場からは矢継ぎ早に催促の電話が鳴っているに違いない。積み込み完了22時30分…自宅に帰り着いたのはお昼(0時)を回っておりました。そして、朝6時には現場に向けて再出発。ブログを今頃書いてます。
「何と労働生産性の悪いお仕事か…。」政治家、経済学者のみなさん!勝手なことを言ってなさい。徹夜して仕上げてくれた職人さんたちは、70歳を超えているに違いない。そして、家族労働…請負価格は叩かれて、嫌なら止めろと言うならば、この仕事、次は誰が引き受けるのかねぇ。『おやじぃ』は、無理を重ねて仕上げてくれた職人さんたちに深々と頭を下げ、職人さんたちは待っていた『おやじぃ』に深々と頭を下げ、「今夜はこれで休めますか?」と尋ねたら、「これから次の物件に掛かります。」ですと…。『山のあなたになほ遠く、「幸」住むと人のいふ。』…山の向こうに見つからなかった「幸せ」は、それでもなお、山のもっと向こうに「幸せ」が住んでいると、また人は言うのだそうである。