イネとヒエが混在したら見分けられる?
生きて行く上では、な~んの役にも立たないことではありますが、子どもの頃、「イネは大人だから毛が生えている。」と教えられた。(誰だ、こんな例えで教えたヤツは?一番下の叔父に違いない^^;)丁度、『ネッキアテ(中干作業)』前の今の季節、お袋に連れられて田んぼに前屈みになって「田の草取り」をさせられたっけ…などと50年も前の子どもの頃を思い出しております。今では、除草剤も進歩し、「田の草取り」などする人はいませんが(有機農業の場合は違うよ。)昨年、荒らしてしまった場所のヒエの勢いが止まらない。仕方が無いので、遠い昔を思い出しながらヒエ抜きをしておりますよ^^; さすがに、自分で田植えをして、15㎝×30cmに整然と植え付けられたイネの隊列を乱すヤツはヒエだと分かるし、『おやじぃ』クラスの『ヒエ取り名人』になると、イネの株に紛れ込んだヒエも指先で触った感覚だけで分かってしまう。(後から出たヒエの方が柔らかいし、色も薄いのである。)これだけの『ヒエ取り名人』になると、その内に宮内庁から「皇室献上用の稗を作付けしていただけませんか?」などと打診があるかも知れない。(そんなもん、ただの惰農を自慢してどうするのよ^^;)ご覧のように、イネの茎と葉を分ける部分を「葉耳」といって、確かに「毛」が生えていることを確認いただけるでしょう…耳に毛?最近、お歳を重ねて気になる「耳毛」…美容的には婦女子に嫌われますわなぁ。そうか!イネは『大人』じゃなくて、ご老体だったのだ(笑)
畦に腰かけて一服…
さて、タンポポで吸蜜しているモンシロチョウの画像を撮ろうとしたら逃げられた。そ~っと近づいているのにねぇ…気付けば、もう一頭のモンシロチョウが飛んでいて(その距離2~3m位かなぁ?)近づく『おやじぃ』から逃げたというより、その蝶を追いかけていったから、モンシロチョウにもその位の「視力」があるに違いない。♂(縄張りに侵入)と見たのか♀(交際相手)と見たのかは分からない。10秒にも満たない時間で「追跡」を止めましたから♂と判断したのかも知れない。モンシロチョウは、紫外線領域での「色」を使っているはずだから、果たしてどんな風に見えているのでしょう?これまた、生きて行く上では何の役にも立たないことではある^^;
はてさて、このように「生きて行く上では何の役にも立たないこと。」というモノは巷に溢れている。興味のない人からすれば、「酔狂にも程がある。」ということになるかも知れない。昆虫の『心』が分かる訳ではないから、自分(人間)にとって都合の良い解釈を加えていくだけである。そうねぇ、そうなのよ…でもねぇ、「本当は生きて行く上では役に立つこと。」にも目をつぶってしまう方が多過ぎませんかねぇ?「政治」なんて、その最たるものかも知れない。『偉く賢い先生』に任せておけば大丈夫…その結果が、今の日本である。社会主義社会は、いつの間にやら『支配国家』となり、自由経済社会は、いつの間にやら『競争社会』となって、自分で自分の首を絞め始めている。のどかに見える「昆虫社会」にも生死を掛けた『戦い』もあるように思える。良いのよ、いいのよ…『おやじぃ』は「耳毛」の生える、立派な『大人』になったから、ヒエの侵入くらい許してあげるのよ…な訳ないかぁ。抜いている人だもの(笑)