とうとう今年も半分過ぎてしまいましたね。時は過ぎゆくもの。この2度と訪れない今日という日々を1日1日大切にしたいものです。
さて、昨日の月は満月過ぎのやや欠けた月でしたが、今回は5月から6月初旬にかけての月の巡りがどれくらい見られたかをお見せしましょう。
梅雨時期で月はあまり見えなかったのではないか?と思われますが、意外と頑張っていましたね。とはいえ、やはりぼんやりしか撮れなかったものや、未明にかけての下弦以降の月は撮れませんでした。
でも、月はみつけようとすればこれだけ顔をみせてくれているのだというのが、分かって頂けたでしょうか。
「見つけようとすれば・・・」で思い出しましたが、昨夜は夜更かしの成果で、火星をみられました。お届けしますね。
この左下の点が火星です。もう、木星とまでは言えないまでも、木星と間違えるほど明るくなっています。しかも、赤さをしっかり感じられるので「火星!」と分かります。プラネタリウムの方が「イクラのように見える!」と言ったのが納得できる感じです(笑)
夜更かししたら、東空から南空辺りで赤い滅茶明るい星を見つけて下さい。きっとそれは火星です!
では、今月の惑星です。
水星:日没後すぐに何回か見に行ってみましたが、この時期は地平そばに雲があったり、クリアな空でないので夕方にいるのですが、見つけづらいので諦めましょう。水星は小さく微かな光でコンディションがよくないと双眼鏡でも困難です。
金星:日没後の西空で明るく燦然と輝いています。夕方から夜9時頃までに西空に明るく光る星を見つけたら、それは金星で間違いないでしょう。
火星:まだ、夜更かしさんか、日の出前に起きる早起きさん向きですが、今月末には、大接近です!!! すでにギョッとするほど(?)明るくなっています。地球に近づいていますよ!!!! 下旬になるほど、早く上ってくるので見やすくなります。東空が開けている場所を見つけて7月31日の大接近前後には絶対見てみましょうね。15年ぶりの大接近です。見逃せませんよ。夜更かしさんは東空を、早起きさんは南空を探してみましょう。
木星:夜空に明るく見えています。曇りでも木星なら雲の切れ間から姿を結構見つけられるほどです。金星の方が明るいですが、金星は9時にはもう西空低くで消えて行きますので、南空で存在感大きく明るい星を見つけたら、木星でしょう。
土星:夜空に木星を見つけ、その左(東側)にさそり座・アンタレスを見つけたら、さらに左へ目を移していくと、土星も明るく見えています。忘れずに愉しみましょう。下に、国立天文台の惑星と月の関係の図を転載させてもらいました。
お月様がガイド役になって、いろいろな惑星や星のそばに行って、(これが木星ですよ)(これがアンタレスですよ)(これが土星ですよ)という具合に日々星の間を移動しながら、案内役をして教えてくれます。20日を過ぎたら、天気の夜には是非星たちを眺めて、お月様の位置から星や惑星を楽しんでみて下さいね。
夕方、水星は難しいとは思いますが、金星をみて、夕食後にもう1回空をみて、木星、土星 さらにもう少し遅い時間に火星を見つけると、月を見逃さないでいれば、太陽はまず直接見なくても(日)は当然見ているとして、日曜日に続く、月・火・木・金・土と曜日を構成する天体たちを水星以外はすべて見られるはずです。このチャンスに是非チャレンジしてみて下さい。
その日の惑星や星の見え方は、国立天文台の「今日のほしぞら」を参考にしてみて下さいね。
最後に、時間が夜中から未明なのですが、今年2度目の皆既月食が7月28日にあります。ココで詳細を見られます。今年1月の皆既月食を見過ごした方は、頑張って起きてみて下さいね。火星がお月様に伴走して楽しめるのも素敵ですよ。
今年2度目の皆既月食に、火星大接近、水星以外の惑星そろいぶみ。何とも贅沢な7月の惑星です。これは、惑星月として、フルに楽しむしかないですねっ!!!!!