1月9日の渡辺先生の北千住のライブ、先生のオリジナル未発表新曲2曲の初お披露目を含めて、まだCD化されていない”Across the border"のトリオ演奏。なかなかどれも素敵でした。
さて、去年の暮れからだいぶ間が空いてのレッスンでしたが、一生懸命練習は続けていました。「弾ける! JAZZ STANDARD 30」から、”Take Five"と”It Don't Mean A Thing"を、前回先生に指摘された間違い箇所を直しながら、弾き直し、さらにもう1曲弾いてみようと"All of Me"にもチャレンジ。最初は全然、半拍早めに出るというのでできず苦労しましたが、どうにかハマって来たところでした。
まず、”It Don't Mean A Thing"を再度弾いてみました。だいぶ、イメージが安定してきて、間違っていた個所もクリアして、OKを頂きました。そして、新しく弾き始めた"All of Me"。結構、まあまあかと思っていたら、最初の出だしが間違っていたようで、「あれっ?!」油断大敵、それから、弾くので精一杯ですっかり無視していたスタッカートの記号を、「スタッカートで!」とご指摘を受け、(汗)。
無視して練習したツケが回ってきて、修正に苦労しました。「アドリブは、まずペダルを使わずに軽く行きましょう」。「それから、欲をいえば、初心者の人は跳ねるのに一生懸命になって、跳ねすぎちゃう傾向があるんですよね」と言って、「できるかなぁ~」と言って、席を交代して先生が弾き始めたのは、一生懸命跳ねた私の弾き方の再演。これ、笑うしかないでした。「音楽じゃないですね」(笑)。
「スウィング感を出そうとして半拍先に出したりしていて、踊りだしたいような、そんな気持ちを出すといいですよね」そして、「スウィングって、もともとどこがスウィングですか?半拍遅れることですか?」「いやぁ、何と言うか音楽の感覚・・・」と雲をつかむような話をして、結局私の弾き方では今ひとつスウィングできないことだけは、はっきりとわかりました。ハイ。
そして、”Scarborough Fair" です。弾けるようにはなっていたのですが、いいところで、どうしてもつっかえます。いいところを聞かせようと思えば思うほどつかえるのです。そこだけ何回か繰り返し弾いていくと弾けますが、曲の全体の流れの中で弾くとつっかえます。
先生は、「まぁ、弾けてはいましたね。あとは練習ですね」との感想。「静かな曲なので、静かに弾こうと思うのですが、そういう曲に限って、この辺りは易しそうでいて、コードがどんどん変わって弾きにくくてつっかえます。静かにならない」と嘆くと。「そうしたものです」と冷静なお答え。何とも簡単な1発「こんなもんで~」卒業? いえいえ、次も粘ってみます。
そして、この前のライブでの新曲のイントロの話へ。先生の新曲"Goning with flow " の印象的なイントロは、メロディーでもあったようだけれど、その後と印象が違っていて、あのイントロは、今弾いといて頂かないと、また後に聞くと「あれはイントロで即興だったから、もう弾けない」となりそうなら、今の内に記録にとって置きたい!と話すと、「あれは、書いてありますよ。メインメロディーは4拍子だけど、イントロではそれをRubatoで拍子をあえてゆるやかに崩して、8分の6拍子に近い弾き方をしたんです。これは再現できますよ」とちょっと弾いてくださって、でも録画はできませんでした。 その内、全体の曲調が弦楽とかも加わって来まってきたら、弾かせていただきたい!!! それまで、お預けです。
「先生アレンジのジャズのスタンダードでは何かないですか?」と聞くと、「あるけれど、メロディーを歌手が歌うので、書いていないのが多くてダメなんですよね」「でも、間奏の時に弾いていますよね?」「いや、あれは即興で、決まっては弾いてないので書いてないんですよね」・・・・・それでも、待っていると「これは、偶然書いてありましたよ」と、”Tea For Two"が出てきました。
これ、アドリブは転調しているし、難しそうだということで諦めて、メインのところだけの模範演奏をして頂き、楽譜を頂きました。模範演奏していただいた”Tea For Two"は普通の軽く跳ねたイメージとは全然違う、Sweetな響き。いかにも先生らしいアレンジでした。
さあ、楽譜からだけでは分からない、先生らしいアレンジの謎。コードに隠されているのか、演奏方法にあるのか、謎解きの始まりです。楽しみですね。
さて、今日私は家にいまもういるので、お迎えお月様ではありませんでしたが、もうお月様がおでかけの皆さんを迎えに東空のみえるところに上がっています。今、帰宅中の方は、関東地方では晴れています。どうぞお月様を探してみて下さいね。