昨日は夕方から天気が崩れ、月も金星も木星も土星もみられず、今日も雨は降らないまでも曇天。月すらも見られないでいる。図書館に予約本が続々到着したようなので、今日は読書三昧。そして、ついでにと言っては何だが、図書館内を1週まわり、今は20冊まで本が借りられるので残りの借りられる限度まで目に止った面白そうな本を借りてきた。
その中の1冊が、表題の「ユリのふしぎ」(著者:今井國勝)だった。科学のアルバムは、私の子どもたちを育てた時からある素晴らしい科学シリーズ本で、今も当時買ったイネ、リンゴ、カエル、セミ、火山、雲などんどが本棚に残っている。子どもの学習本という装丁だが、中身はとても充実したもので、大人にも読み応えがるものが多かった。そして、今回読んで、「ユリのふしぎ」も、まさにそんな珠玉の一冊だと思った。
ちょうど、今年、職場の駐車場にいつになく白百合があちこちに咲き乱れとても美しかった。それで、友人がボランティアで職場の駐車場に花を植えていたのを知っていたので、どうやってこんなに百合の花を増やせたのかを聞いて見た。すると「ユリの半径5センチ以内の雑草をこまめに抜くようにしています」との答え。(植物は、人の努力に応えて咲くものなのだなぁ~)と改めて思いながら、手の行き届かない我が家の庭を振り返ったことでした。
でも、実は、そんな我が家の庭にも、今年この本の話題の中心となっている「オニユリ」が咲いたのです。花壇に、白い百合は植えて毎年咲いているのですが、だいだい色の百合は植えた覚えはなかったのですが・・・。
そして、この本を借りた理由にはまだもう一つ理由がありました。ちょうど八百屋で買って今日の献立にゆり根を用意していたからです。百合根を食べて、夕飯後にこの本を読んでみようという計画です。すると、読み進むと、百合根として食べるのは、「オニユリの根」だったとしりました。まさに直球でストライクでした。
本には、夕食のための下準備で1枚1枚剥がした百合根の鱗片に命が宿っており、1枚を植えても、そこから根が出てきて育つと書かれていました。そして、昔多くの人に食用にされるために、人が家のそばに移植してきたのではないかとありました。
その他、葉の葉脈が単子葉植物の特徴的なかたちであるとか、球根の上に、キゴという球根の来年用の予備軍を育てたり、ムカゴを地上に育て、次世代の準備を怠らないのに、花粉で育つ種のような花の後の実には発芽能力がない謎についてなど、面白い話、興味をそそられる話が満載でした。
図書館で見つけて読んだ本でしたので、手元に置いておきたくなり、さっそくamazonで自分の本棚に永久保存用にポチリとしたところです。古い本ではありますが、科学のアルバムは図書館でも今でもたくさんの本を並べて活用されています。
いい本は、いつまでも残り、利用されるのを待っています。
*ネットで見つけた百合根のガーリック炒め、美味しかったです。
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