峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

先生と生徒

2009年11月18日 | 夫婦
歳を取るのも悪いことばかりではない。人生は感動の連続であることなど、歳を重ねてこそ分かり得た境地だ。

数日前、女房どのが、風邪のせいだろう声が出なくなったことがあった。その時のことだが、彼女の受け持つクラスのSちゃんという女の子に、女房どのは、こんな手紙をもらった。

「みねの先生へ
のどはだいじょうぶですか?先生のためにできることなら、なんでもさせてもらいます。ムリなこと、できないこと、きついことはわたしがします。おくりものにきんかいばーばにもらった手作り「みかんのどあめ」がはいっています。なめてのどをなおしてください。
みねの先生大すきだから、びょうきは、してほしくありません。早くなおしてください。また、お手がみします。
2-1
S」

なんという思いやりにあふれた手紙だろう。
Sちゃんは小学2年生だが、これほど他者を思いやることができ、なおかつ、それを素直に表現できる大人を、私はあまり知らない。

実は、先月末の土曜日に開かれた江迎という町の音楽祭で、私はSちゃんと会っている。
その会場で、目ざとく女房どのを見つけたSちゃんは、私たちのもとへ飛んで来た。私も、彼女とのおしゃべりを楽しませてもらったが、利発【りはつ】で、物怖【ものお】じしないSちゃんの清々しさは、強く感じて今も心に残っている。

こんなに素敵な生徒と、これほど生徒に慕われる先生がいることを嬉しく思う。
コメント (2)
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