桜の便りが各地から届きます。やはり、日本の美しさを感じますね。これから咲く八重桜もたのしみです。プラトンの愛、今日はそんな思いをお話しします。プラトニックラブというとなんとなくイメージが違うので「プラトンの愛」にしました。この話を聞いたのは、高校時代の倫理の時間でした。昔、男と女は一つであった。しかし、神は知恵や力を身につけてゆく人間を憂い、その身体を二つに裂いたそうです。そして、神の息でみなこの世に離れ離れに散らされた。子孫である男と女はそれぞれ昔一体だった相手を求めるのですが、その相互の求めが愛であり、この愛が人間本来の姿にに戻ろうとする衝動なのだそうです。私はこの話が好きです。その相手に巡り合えることはとても難しいような気がします。プラトニックラブを精神的な愛ということがありますが、愛を深く深く精神的に高めていくと、ある日その相手が一体だった相手に変わる(なる)ことがあるのではないと思うこともあります。それこそ神のなせる技のように、奇跡が起こるのでないかと思うのです。それは理屈ではない想念の世界なのでしょうね。ある意味では「思いこみ」なのでしょう。写真は東寺の不二桜です。愛の世界はこんな幻想的なものなのかもしれません。