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選べなかった人生

2016-09-25 14:00:38 | 日記
 やっと陽射しが部屋に差し込んできた。秋の爽やかな風も通り抜けていく。部屋の奥にも日が差し込むようになった。少しずつ季節は動いていく。ドラマを見る機会が増えた。昨夜は「夏目漱石の妻」を見た。尾野真千子と長谷川博巳もいい味を出していたが、脚本がうまいと思った。ラストで、池端俊策の脚本とわかった。

 脚本を書こうと思ったのは、高校時代からだろうか。大学ではそんなことから、薬剤師か医者かという周囲の期待をよそに演劇学を学んだ。しかし、その道を進むことは、経済的にも難しいことだった。卒業後はごく普通のOL生活に入った。

 吉本ばななの「下北沢について」という本がある。「選べなかったほうの人生を夢見ることはできない。でも、選べなかった人生が私に微笑みかけてくれるとき、いつでもその人生に恥じないようにあることはできるかもしれない」という紹介文である。選んだ人生があれば、選べなかった人生が当然ある。脚本家にも家庭の主婦にもキャリアウーマンも選べなかった。それでも、日常を言う薄められた牛乳にならずに、純粋な真実だけに生きていることは、しんどいかもしれないが恥じない人生のようなきがする。

  
コメント
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