別れた理由

ここ２日間また、風邪がぶり返してきました。発熱のほか少し声がおかしいくらいでなんでもありません。ただ、教え子がマイコプラズマ肺炎になったので、万が一感染していたらと、３０年ぶりくらいに近所の内科医へ。いかに丈夫だったか。医院は、落ち着いた木造の家屋のようで、診察室の扉もガラガラと開ける木でした。待合部屋は、リビングルームのようで、広い空間でのんびりしてしましました。

　本棚も当然木製。女性週刊誌も思わず読んでしまいます。芸能人は大変ですね。結ばれても別れてもなんのかんのと騒がれます。あれは渡辺淳一でしたでしょうか？『別れた理由』という題の文章を書いたのは。別れる理由がわかるのなら、別れないだろうなぁ　とも思いました。別れるには、結ばれることよりも倍以上エネルギーがいると思います。背中の皮を全部剥がれるようなのに、後ろも見ないで歩き出すのですから。

　今日は、ほんの少し色づいた木々の葉の先で雨が光ります。５日分の薬を処方していただいて医院を出ました。なにかまた来たくなる佇まいが困ります。そうか、一番別れやすい関係が一番別れられないのかもしれない　などと恋おおかった老女は思うのです。おお寒い。