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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

最後に残るものは?

2016-11-17 19:51:29 | 日記
 紅葉がきれいになりました。今年は都心でもきれいです。先週末から熊本へ出かけていました。天草の島々が見えたり、雄大な阿蘇を見たりして、熊本が大好き人間になりました。もちろん熊本地震の被害を目の当たりにしてきました。

 私の祖父母は(父方)関東震災を経験し、家具から着るものからすべて失いました。幸い田舎が茨城で恵まれていたためなんとか生活を立て直せたようです。祖父母はあまりものは持たずに、日々の暮らしを大事にしました。そこへ嫁いだ母もその影響を受けたのでしょうか。認知症になった今、母は日常生活はほとんで維持できなくなりました。食事も作れませんので、多機能型介護サービスの食事を食べています。お鍋も食器もほとんど使いません。着るものも注意をしないと着たきりすずめ状態で、おしゃれだった母のかけらもありません。

 昨日実家に帰りますと、コスモスの花が活けてありました。誰かが持ってきてくれたのかと思うと、自分で近所の畑で摘んできた と言います。母が家庭菜園をしていた畑のようです。記憶のどこかに畑の周りにコスモスが咲いていたことがあったのでしょう。父や祖父母の命日が11月のことを覚えていたのでしょうか。祖父は庭にいつも花を植えていて、祖母がそれを家中に活けていました。母の記憶の中に最後に残ったのは、そんな祖母の習慣だったのでしょうか。施設に入って老後を過ごすにしても、庭に出て花を摘んで部屋に飾れたら・・・。私にも豊かな習慣が残るようでうれしくコスモスを眺めました。

 

 
コメント
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