晩秋にむかって

　朝日が部屋の奥まで差し込むようになりました。まもなく冬がやってきますね。築３０年近くなるというこのマンションは、ぼろでも（内装はきれいですが）日当たりは最高です。冬になると、部屋にお布団を干しておけます。猫のようにごろんとしたくなります。植物の育ちがよく、シクラメンは葉も枯れずにずっと花を咲かせています。

　最近は、ものを探していることが多いです。きちんとファイルやらを作ったのはいいのですが、うっかりどこかへ入れてしまうとかえってわからなくなります。記憶も感情も頭（心に）にキャパシティが無くなり、すぐにパニックです。これが年を取るということなのでしょうね。一つずつ確実に処理するしかありません。それとその日のうちに処理することでしょうか。何日までだからと　そのままにしておくのが一番まずいようです。会社と同じように、箱を２つ作って、来た書類は１つの箱に入れ、その日のうちに決済箱へ移すようにしないとどんどん書類がたまります。段々出来なくなることは悲しいことですね。生きているのもつらくなります。だから、そうならないように、仕事を減らさないいけません。今回は３つの取材予定が重なり、切符や宿泊の手配で混乱しました。そこへ個人の予定が入るので、処理がたいへんです。気持ちはどんどん落ち込みます。昔のようには出来ないのです。

　それでも、皆さんが優しい手を伸ばしてくださるので、なんとか立ち直れます。年を取ったら、意地を張らず、人さまの親切に甘えるのが一番のようです。メンタル面はときどき落ち込みますが、昨年よりも体調はよく、風邪もひかず過ごせます。それがなによりです。健康のことで誰かに心配を掛けるのが一番いけないと思うようになりました。私がのんびり健康で平和で過ごしすこと、それをなによりも守っていきたいと思うのです。