温泉にいきたいね

今日も暖かい日でした。暖かいだけで幸せを感じます。明るい色にセーターやパーカーが欲しくなります。午前中の仕事が終わって、なんとなく外でランチをしたかったので、少し歩くのですがおいしいコーヒーとパスタのお店に行きました。（安いのがいいのです）着くと、えっ！1月9日で閉店しましたとの張り紙・・・。あああ、たまには自分にご褒美だったのに。帰り道は遠かったになりました。

急に体が重くなりました。「ゆっくりと温泉に行きたいね」と母が通院の帰り道、駅のまえで言ったのを思い出しました。その頃、母は認知症でも短期記憶以外はしっかりしていて、デーサービスでもみなさんにお習字を教えたり、タオルたたみなどの用事も引き受けていました。それが生きがいのようでもありましたが、やはり、のんびりとする時間が欲しかったのだなぁと、その時に思いました。私もそんな気分です。メールでも素敵な宿の案内が来るのですが、温泉の宿は一部屋二人からの料金です。たま～に、外れのような部屋で一人OKもありますが、お部屋で食事ではなく皆さん一緒となると、一人寂しくはずれのほうで食事をしなくてはなりません。川のせせらぎでも聞きながら、ぼんやりとひとりで暮れ行く山の景色でも見ていられたら・・・。

こんなに自然豊かなこの地で、のんびり暮らしているのに・・・。なぜ、また温泉なのでしょうか・・・。その旅が象徴するものは何なのでしょうか。見てはいけないもののような気もします。母は温泉旅行に日光に行こうねと約束したのに、その前に天に召されてしまいました。

「山のあなたの空遠く　幸い住むと人の言う・・・」そんな詩を思い出しました。