「おまけ」の人生を

　ＮＰＯ法人設立後の事務処理、事業の企画、そこへ母が圧迫骨折で入院。週に２回は往復５時間かけて病院と実家へ。仕事は思うように進まない。パソコンも言うことをきかない。さすがにもういやだと　思った。昔ならそれでもがんばったのであろうが、これでは母の面倒も見らなくなると、約束していたお友達の山中湖の別荘へ。いたるところ新緑のシャワー。別荘の目の前はグリーンの絨毯のように美しい。ないもしないぐーたらを決めこむ。

　翌朝早起きして、修道院のミサへ。清浄な空気に触れ、身が清まる思いになる。シスターたちもやさしい。

　私にとって中心のようなことも、人にはおまけのようなものなのだろう　と思った。本体にはなれないおまけなのだと。だから、受け取った人が喜ぶおまけであればいい。そう思うと、気が楽になった。私の人生はそのようなものではないだろうか。