日の暮れるのが早くなった。買い物に出て、帰りはとっぷりと暮れていることがある。明るいうちの帰宅と違って、暗い部屋に帰るのがさびしくなる。その人のことを思う。いつもあたたかく迎えてくれる人たちがいなくなった部屋に帰るのは、どんなにつらかったことかと。昼間は仕事に追われ思い出すこともないにしても、ドアを開けて秋のひんやりとした空気が立ち込める部屋に入ったとき、「ああ、そうかきみはいないのか」と思うだろう。着替えて一人、台所に立つさびしさをその人はどう耐えたのだろうか。今は、きっと同じような寂しさを耐えた人とともに温かい夕餉を共にしているのだろう。そんな日々で癒されていくのだろう。今日は、子どもの頃、母の作ってくれたようなカレーを煮てみた。甘いカレーだ。そんな香りを楽しみに家路についた秋の夕暮れを思い出した。
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