春のシクラメン

　今日はひな祭り。春らしい陽射しが部屋に差し込んでくる。3月3日におそばをあげてすぐしまうのよ　という友の声が聞こえてくる。いまさら、お嫁に行かないから・・・。

　何年ぶりだろうか、きものをたんすから出して、干している。きれいにクリーニングされている。妙に懐かしい。若いときに作ったので、身幅が広い。普段着は2枚しか残さなかったが、春らしいきものなので、今頃の季節に着るつもりだったのだろう。あのころは、自分が楽しむと言うよりは、一生懸命学び、教えていた。やっと楽しむときがきたようだ。

　ベランダの植物も芽を吹き出し、シクラメンの花が咲き出した。シクラメンのもともと原産地はギリシャやチュニジアで地中海式気候のところらしい。日本ではクリスマス用に温室で無理に咲かせる。平塚は地中海式気候のようなところがあるので、頂いてから2年目でベランダに出したままで咲いている。たくましいずんぐりした花だ。プレゼントしてくれた友達が「なにごとも自然のままが一番いいのよね」と言っていた。

　先日お会いしたサッカーの指導者のＳ氏は、「育つ生活によって、人間は無意識な影響を強く受ける。そのことがを本人がわかかれば、直すこともできるし、対応もできるっていうことです。それを客観的に指導者として、教えてあげられたらなぁ　と思っています」と語っている。サッカーだけでない意味深い言葉だった。