□純と愛
□脚本:遊川雅彦
□2012年度下期NHK朝ドラ(8:00~8:15)
□出演
夏菜、風間俊介、武田鉄矢、森下愛子、速水もこみち、高橋メアリージュン、渡部秀、舘ひろし
若村真由美、岡本玲、堀内正美、吉田羊、城田優、田中要次、映美くらら、朝倉あき、余貴美子
□感想 ☆☆
かなりの打率で朝ドラを見続けています。半年かけてじっくりと物語を作り上げるだけあって、見ごたえがあると思うのです。長ければいいってものでもないけれど、ゆっくりと時間を取れるからこそ、描けることってあると思う。朝ドラを見るたびに、そう思います。
とはいえ、今回は、かなり見続けるのがきついドラマではありました。私は一週間目あたりで早々と挫折しかけていましたが、母上は「見ていると癖になる。」と言いながら最後まで見続けていました。そんなわけで私も土曜日のみ鑑賞。
いろんな災難がヒロインに降りかかってくるジェットコースタードラマでした。いろんなところで夏菜さん、風間君が「朝ドラっぽくない展開です」「後半、もっともっとびっくりするようなことが起こります。」といい続けていましたが、ヒロインの父、武田さんが亡くなったときに「このことかー!」と納得しました。「びっくりすることがある」と聞いていたのに、それでもびっくりしました。まさか後半、そんな展開が待っていようとは。ラストのラストまで結論がまったく見えなかったなー。
ようやっと自分の思うホテルを実現できると思いきや、もうあと数話しかないよ!という状況で、ホテルが台風に見舞われてぼろぼろになったり、最愛のだんな様が病に倒れたり。。ヒロインを見守り続けた旦那さんが病気で倒れたり。つらいことばかり。
ただ最後のこの展開は「何もかも失った人」へのメッセージなのかな、とも思いました。どんなにこつこつ地道にがんばっていても、人の力の及ばないところは絶対にある。一夜にして大切なものをすべて失うことはある。大好きな人がある日、突然、亡くなることもある。絶望的な状況の中で、人はどう生きていくのか。どういうふうに一歩を踏み出すのか。
人間は、「大切な人がいるからがんばれる」のかもしれないし、「大切な人のためにがんばる」のかもしれない。
けれど、どうしよもない出来事で不意に大切な人がいなくなったとしても、「大切な人の記憶」や「大切な人への思い」がありさえすれば、それを足懸かりにして前を向くことも一歩を踏み出すこともできる。そんなことをそっと語りかけてくれるドラマでした。(「そっと」と言うには全編通してひたすらにヒロインがにぎやかなドラマだった気がしないでもないですが。)どうにもこうにも苦手なタイプのヒロインでした。「女友達がいない」っていうヒロイン像も珍しいな、と思いましたが、見続けているうちに「そりゃそーだよね。いませんよね・・・。」と腑に落ちました。
それにしても、風間君!「ジャニーズらしくない」と言われ続けている風貌をあますところなく存分に生かしきっていた気がします。
そして、風間君の母親役を演じた若村さん。見事な鬼母っぷりを楽しそうに演じていました。きっと爽快だったんだろうなー。
□脚本:遊川雅彦
□2012年度下期NHK朝ドラ(8:00~8:15)
□出演
夏菜、風間俊介、武田鉄矢、森下愛子、速水もこみち、高橋メアリージュン、渡部秀、舘ひろし
若村真由美、岡本玲、堀内正美、吉田羊、城田優、田中要次、映美くらら、朝倉あき、余貴美子
□感想 ☆☆
かなりの打率で朝ドラを見続けています。半年かけてじっくりと物語を作り上げるだけあって、見ごたえがあると思うのです。長ければいいってものでもないけれど、ゆっくりと時間を取れるからこそ、描けることってあると思う。朝ドラを見るたびに、そう思います。
とはいえ、今回は、かなり見続けるのがきついドラマではありました。私は一週間目あたりで早々と挫折しかけていましたが、母上は「見ていると癖になる。」と言いながら最後まで見続けていました。そんなわけで私も土曜日のみ鑑賞。
いろんな災難がヒロインに降りかかってくるジェットコースタードラマでした。いろんなところで夏菜さん、風間君が「朝ドラっぽくない展開です」「後半、もっともっとびっくりするようなことが起こります。」といい続けていましたが、ヒロインの父、武田さんが亡くなったときに「このことかー!」と納得しました。「びっくりすることがある」と聞いていたのに、それでもびっくりしました。まさか後半、そんな展開が待っていようとは。ラストのラストまで結論がまったく見えなかったなー。
ようやっと自分の思うホテルを実現できると思いきや、もうあと数話しかないよ!という状況で、ホテルが台風に見舞われてぼろぼろになったり、最愛のだんな様が病に倒れたり。。ヒロインを見守り続けた旦那さんが病気で倒れたり。つらいことばかり。
ただ最後のこの展開は「何もかも失った人」へのメッセージなのかな、とも思いました。どんなにこつこつ地道にがんばっていても、人の力の及ばないところは絶対にある。一夜にして大切なものをすべて失うことはある。大好きな人がある日、突然、亡くなることもある。絶望的な状況の中で、人はどう生きていくのか。どういうふうに一歩を踏み出すのか。
人間は、「大切な人がいるからがんばれる」のかもしれないし、「大切な人のためにがんばる」のかもしれない。
けれど、どうしよもない出来事で不意に大切な人がいなくなったとしても、「大切な人の記憶」や「大切な人への思い」がありさえすれば、それを足懸かりにして前を向くことも一歩を踏み出すこともできる。そんなことをそっと語りかけてくれるドラマでした。(「そっと」と言うには全編通してひたすらにヒロインがにぎやかなドラマだった気がしないでもないですが。)どうにもこうにも苦手なタイプのヒロインでした。「女友達がいない」っていうヒロイン像も珍しいな、と思いましたが、見続けているうちに「そりゃそーだよね。いませんよね・・・。」と腑に落ちました。
それにしても、風間君!「ジャニーズらしくない」と言われ続けている風貌をあますところなく存分に生かしきっていた気がします。
そして、風間君の母親役を演じた若村さん。見事な鬼母っぷりを楽しそうに演じていました。きっと爽快だったんだろうなー。