のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

純と愛

2013年04月02日 23時23分36秒 | テレビ鑑賞
□純と愛
□脚本:遊川雅彦
□2012年度下期NHK朝ドラ(8:00~8:15)
□出演
 夏菜、風間俊介、武田鉄矢、森下愛子、速水もこみち、高橋メアリージュン、渡部秀、舘ひろし
 若村真由美、岡本玲、堀内正美、吉田羊、城田優、田中要次、映美くらら、朝倉あき、余貴美子

□感想 ☆☆
かなりの打率で朝ドラを見続けています。半年かけてじっくりと物語を作り上げるだけあって、見ごたえがあると思うのです。長ければいいってものでもないけれど、ゆっくりと時間を取れるからこそ、描けることってあると思う。朝ドラを見るたびに、そう思います。
とはいえ、今回は、かなり見続けるのがきついドラマではありました。私は一週間目あたりで早々と挫折しかけていましたが、母上は「見ていると癖になる。」と言いながら最後まで見続けていました。そんなわけで私も土曜日のみ鑑賞。

いろんな災難がヒロインに降りかかってくるジェットコースタードラマでした。いろんなところで夏菜さん、風間君が「朝ドラっぽくない展開です」「後半、もっともっとびっくりするようなことが起こります。」といい続けていましたが、ヒロインの父、武田さんが亡くなったときに「このことかー!」と納得しました。「びっくりすることがある」と聞いていたのに、それでもびっくりしました。まさか後半、そんな展開が待っていようとは。ラストのラストまで結論がまったく見えなかったなー。

ようやっと自分の思うホテルを実現できると思いきや、もうあと数話しかないよ!という状況で、ホテルが台風に見舞われてぼろぼろになったり、最愛のだんな様が病に倒れたり。。ヒロインを見守り続けた旦那さんが病気で倒れたり。つらいことばかり。

ただ最後のこの展開は「何もかも失った人」へのメッセージなのかな、とも思いました。どんなにこつこつ地道にがんばっていても、人の力の及ばないところは絶対にある。一夜にして大切なものをすべて失うことはある。大好きな人がある日、突然、亡くなることもある。絶望的な状況の中で、人はどう生きていくのか。どういうふうに一歩を踏み出すのか。

人間は、「大切な人がいるからがんばれる」のかもしれないし、「大切な人のためにがんばる」のかもしれない。
けれど、どうしよもない出来事で不意に大切な人がいなくなったとしても、「大切な人の記憶」や「大切な人への思い」がありさえすれば、それを足懸かりにして前を向くことも一歩を踏み出すこともできる。そんなことをそっと語りかけてくれるドラマでした。(「そっと」と言うには全編通してひたすらにヒロインがにぎやかなドラマだった気がしないでもないですが。)どうにもこうにも苦手なタイプのヒロインでした。「女友達がいない」っていうヒロイン像も珍しいな、と思いましたが、見続けているうちに「そりゃそーだよね。いませんよね・・・。」と腑に落ちました。

それにしても、風間君!「ジャニーズらしくない」と言われ続けている風貌をあますところなく存分に生かしきっていた気がします。
そして、風間君の母親役を演じた若村さん。見事な鬼母っぷりを楽しそうに演じていました。きっと爽快だったんだろうなー。

ビブリア古書堂の事件手帖

2013年04月02日 23時22分43秒 | テレビ鑑賞
□ビブリア古書堂の事件手帖
□月曜夜21時フジテレビ放送
□出演
 剛力彩芽、AKIRA、高橋克実、安田成美、水野絵梨奈
 鈴木浩介、北川弘美
□お気に入り度 2012年度冬クール4位/4作品
□感想
話題になっていた本なので、意識はしていましたが、読書生活の8割を図書館に依存している身としては、リアルタイムで出会えるわけもなく、数年後に人気が落ち着いたら読めるかもね、とあきらめていました。が、ドラマ化と聞いて好奇心がむくむく。通勤途中に手持ちの本をを読み終えてしまったことに後押しされて購入。無事にドラマを見る前に読むことができました。

つまり、私はドラマ化のキャストを伺ってから、原作を読んでいるわけで、ドラマ化決定後のあの「ヒロインのキャラクターが原作と違いすぎる!」という違和感の嵐には、乗り遅れてしまいました。「剛力ちゃん」と思って読んでいたからなぁ。ただ、「剛力ちゃん」と思って読んでいても若干の違和感はぬぐえなかったので「イメージと違う!」と騒がれた気持ちもわからないでもありませんが。

そういった一抹の不安を抱えながらの初回拝見でしたが、原作の雰囲気が壊されることなく、愛情を持ってドラマ化されていたように思いました。取り上げられる本の薀蓄が面白くて、読みたいなぁ、と興味をひかれました。それに、古本の世界の奥深さをわかりやすく、とっつきやすく教えてくれていたように思います。
個人的には大野さん主演の「鍵のかかった部屋」と物語の雰囲気や場面転換、音楽の使い方がとても似ていたと思うのです。特に場面転換はことあるごとに大野さんドラマを思い出させてくれて、懐かしい気持ちになりました。あれからもう1年かー。

とりあえず、声を大にして言いたいのは、剛力ちゃんがめっちゃくちゃかわいかったよ!ってこと。私、元来、剛力ちゃんのファニーフェイスが好きではあったのですが、このドラマの剛力ちゃんは通常の5割増しでかわいかった気がします。透き通るような白い肌が古本屋の少しアナログ、かつセピア色の世界とよく合っていました。おっとりとしたたおやかな語り口調も魅力的でした。

あと、安田さん!私は、彼女の周囲の時の止まりっぷりに驚かされました。ちっとも変わってない。私が中学生のときに見ていたドラマ「素顔のままで」のときとほぼ同じ髪型!同じ表情!20年というときの経過を忘れさせてくれる安田さんに感嘆しました。何をどうやって過ごしていたら、こんなに「変わりなく」年が重ねられるのやら。不思議でなりません。

袖すり合っちゃいました。

2013年04月02日 00時04分10秒 | 日常生活
4月1日です。組織改訂です。
私がとてつもなく苦手な組織改訂です。
組織改訂があると、社内システムも色々と整備する必要があるわけで。
この一週間は来たるべき組織改訂に向けてひたすらに
「いやだー。」「もうこの作業したくないー。」
とぶつぶつと(というよりは、むしろ盛大に)文句を言い続ける、という
非生産的、かつ非常に後ろ向きで鬱陶しい対応を繰り返してました。

とは言え、どんなに盛大に抗おうとも4月1日はやってくるのです。
組織改訂対応も発生するのです。
そして、この作業を私が無事に行える可能性は非常に低いのです。
せめて、落ち着いて作業に取り組まねば。
というわけで、
本日は7時半会社到着を目指して、始発の電車に飛び乗りました。

電車に飛び乗りさえすれば、後は熟睡してても
目的地に連れて行ってくれるのが公共交通機関の素敵なところです。
私の睡眠時間増加に多大な貢献をしてくれている電車の座席に座った
その1分後には、再び夢の世界に引き戻されたのでした。

勿論、博多駅についてもすっきり目覚められるわけもなく。
バスに乗り換えると、またその1分後には夢の世界へ逆戻り。
「うとうと」と「ぐっすり」の間を行ったり来たりしながら
至福のひとときを味わっていました。
と、はるかかなたのほうからバス到着を告げる運転手さんの声。
幸せな時間というものはあっという間に過ぎ行くものなのです。

朦朧とした頭で「降りますよー。」とふらふら立ち上がり、
出口に向かっていると、徐々にはっきりとしてきた視界が
「え?本当にここで降りるの?」
とクエスチョンマークを点滅させ始めました。

・・・えっと。ここどこ?

見覚えのない風景。
・・・いえ、見覚えはありました。
でも、私の降りるバス停じゃなーい!
「降ります!」の雰囲気を盛大にちらつかせながら
立ち上がったっていうのに、ここで降りるわけにはいかず
もう少し寝れたってことよね・・・・
としょんぼりしながら、席に戻ろうと振り返ると
一番奥の座席に座っていた会社の先輩と目が合い
「また、あほなことしでかしてから。」
と如実に語ってる表情でほくそまれました。・・・
表情に心の声がだだ漏れてますよー!

一方、その先輩の席から2、3つ手前。
私が先ほどまで座っていたその席の隣に座っていたおじいちゃんは
「お帰り。」と温かい表情で出迎えてくれました。

・・・あ。ただいまです。えへ。

という照れ隠しのお返事から思いがけず、バスの中で
ナイスミドル(柔和な笑顔が織田順吉さんに似てました!)と
仲良くお話することができました。やったね!

そして、案の定。
会社に到着すると同時に同じフロアの先輩から
「相変わらずやねぇ。」とにやにやされました。

相変わらずじゃないもん。
日々、成長してはいるんだもん。
ただ成長の速度がびっくりするぐらい遅いだけだもん。
応用力というものを持ち合わせていないのです。