のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

タケノコ掘って蕎麦食べる

2014年05月05日 10時33分40秒 | 日常生活
会社の先輩ご一家さんが小倉に遊びに来てくれました。
なんでも
「のりちゃんの妹さんとゆっくり会いたいっちゃんねー。
 あとね、タケノコがすっごい好きやけん、タケノコ掘って、
 その掘ったタケノコを食べたいったい。」
んだとか。

承知しましたー!
と返事をし、妹さん一家にタケノコ掘りを打診したところ、
快く「いいよー!」と回答が戻ってきたため、連休を利用してタケノコ掘りツアーへ。
参加者は、先輩ご一家3名(先輩さまに先輩さまの奥様、ちびっこくん。4歳になったばかり。)と
妹さん一家3名(妹さんに義弟君、もうすぐ3歳の甥っ子君)、そして私の幼馴染。
なんとも奇妙な顔ぶれの8名。

幹事は私でしたが、私がしたことといえば、ぐーぐる大先生で行く場所をちょいちょいと調べたぐらい。
前日になって、幼馴染から届いたメールの
「午後からでもタケノコ掘りできるところってあるんだねー。
 誰か知り合いの山?普通は午前中ぐらいしかできんやろ?」
という質問におおいに動揺するへたれっぷり発揮で、なんとも不安いっぱいのツアー開始です。

そして、その不安は大いに的中してしまい。
目的地についた瞬間、目に飛び込んできた「本日のタケノコごはんは終わりました。」という看板。
なんと・・・。タケノコごはんはもう終わり?
なんならその場全体が「本日の営業は終了」といった雰囲気。

・・・えっと。タケノコ掘りはまだできるんですよね?

とおそるおそるお伺いしたところ、
「もうすぐ終わりやけん、あと50分で出て来てもらわないかんけどね。
 それでよかったら、もう終わりやけん、入園料なしで入っていいよ。」
という回答が戻ってきました。
やったー!入園料なしー! と喜んだほうがいいのやら
え?!もう終わり?! と、嘆き悲しんだほうがいいのやら
なんとも微妙な気持ちで山に入り(でも、入園料なしには大喜びしました。だって総勢8名なのです。
単純計算で2400円分お得なのです。えらいこと得した気分。)たけのこを探し始めました。

30分後。
たけのこ掘りというものは、山に入ったからといってすぐすぐできるものではない、ということを心の底から実感しました。
難しい・・・。
「今が旬」という感じの大きさのタケノコを探すのってものすごーーーーーーーーーーく難しいっ。
たけのこ「掘り」の経験すらできないまま、うろうろと山の中を散策するだけで、終了時間間近に。

もっとも男性陣はなんやかんやで懸命にたけのこを掘っていました。
でもって、たけのこ掘りにはえらいこと体力が必要なのだということを実感していました。
めちゃ筋肉を使ってた・・・。
「たけのこを掘る」っていうのは大変なんだなぁ・・・と思い、
今度からいただいたタケノコを食べる際は心して感謝しようと決意したのでした。

なにより「たけのこが巡ってくる幸せ」をきちんと認識しよう、と決意しました。
北九州に住んでいると、3月の終わりから5月の始めにかけて、
必ず「たけのこのおすそわけ」が巡り巡ってくるのです。
なんならたけのこ巡りすぎて、若干、「またたけのこ?」という気持ちになるときもあるぐらいなのです。
あれらのたけのこが我が家にたどりつくまでには、どなたか見知らぬ方々のこういった努力があるわけで。
もう絶対に!「また、たけのこ?」なんて言いませんからー!という気持ちになったのでした。

そんなわけで、先輩ご一家には
「ぜひ、また来年。今度はたけのこ「掘り」ではなく、
 たけのこ茶屋でたけのこを「食べに」来てくださいませー!!」
と懇願しながら、門司港へ向かい、瓦そばを堪能しました。
たけのこを食べるつもりが、なぜか瓦そば・・・。まったく世知辛い世の中だぜ。

それにしても、へたれ幹事っぷりがすばらしい休日でした。
結局、たけのこ園までのナビも我が家のかわいいラパンちゃんが搭載しているナビではなく
北九州の街並みを熟知している幼馴染の的確な指示のもとに動いたし
「たけのこ食べられないんだったら、何食べる?」となったときは
妹さんが懸命に「このお店は?」と提案してくれたし
お店が決まった後も、黄金週間なので混雑がひどくないか、お店に電話して確認してくれたし
お店に着いたら、先輩のおくさまがみんなのお世話をしてくれるし。
「せっかく北九州に来たんだったら、ぜひここの豚まんを食べてみてくださいませー。」
とお伝えした豚まん屋さんは2軒とも売り切れているし。
ともすれば、「役立たず!」とののしられても仕方がないレベルです。
ののしられなかったとしても、自分の不甲斐なさを落ち込んでもしかたがないレベル。

次こそは。
次に先輩が小倉を訪れるときには、今度こそ!
きちんとナビゲートしますから!と力を込めて先輩にお伝えすると
「でもなー。小倉に来る用事がなかなかないっちゃんねー。
 以前は小倉に知り合いがおったけん、定期的に来よったんやけど、もうその知り合いもおらんくなったし。」
と小倉再訪を渋られました。

・・・もしもーし?
小倉には。
小倉にはまだ私がいますよー!!
私も先輩の「知り合い」ですよー!!!

先輩の中で私が一体、どういったカテゴリに位置しているのか、ちょっぴり気になる春です。
もしかすると、知らないほうが幸せなのかもしれません。

欲望は果てしない

2014年05月05日 09時46分15秒 | 日常生活
連休中日に地元友達グループで呼子&有田陶器市ツアーへ行きました。
幹事持ち回り制で遊びを企画しているため、今回も私は集合時間に集合場所へ集まるだけ。
あとはぜーんぶ幹事にお任せの楽ちんツアーです。
あとはぜーんぶ幹事にお任せ!にも関わらず、
・陶器市行きたい!
・柿右衛門の作品見たい!
・源右衛門の窯元行きたい!
・メインストリートはお店がたくさんありすぎて、
 何がいいのやらどれがいいのやらてんで分かんなくなるから
 できれば卸団地のほうを重点的に見たい!
と、希望だけはいっぱい出しました。わがまま言いたい放題。
寛大な友人たちに甘えっぱなしの日帰りツアーです。

というわけで、まずは第一目的地の呼子へGO!
ドライブが苦手なので、道中睡魔にかなりの頻度で襲われましたが
地元友達ふたりが後部座席から
「いつ寝ると思う?」
「いや、もう寝てると思う。・・・まだか。
 でも、この調子だったらあと3分ぐらいかな。」
「もう少し起きてるんじゃない?」
てな具合にひそひそと私の様子を見守ってくれたため、
負けてなるものか!!という気持ちに襲われてがんばることができました。
おもしろがってくれるトモダチサマ、ありがとう。
毎度のことながら運転手さま、ごめんなさい。

と、謝りながらたどりついた「呼子と言えばこのお店が一番人気でしょ!」というお店の前には、
なにやら長蛇の列が見えるような・・・。えっと・・・この行列は一体?蜃気楼なのかな?
おそるおそるお店に入り(お店の前の行列は蜃気楼ではありませんでした。みんな実在してた!)
「今、どのぐらい待ちですか?」
とお伺いしたところ、「このぐらいの行列は慣れっこでい!」といった風情の店主さんからぶっきらぼうに
「うーん。今、100組待ちかな。大体・・・2時間から2時間半待ちになるんじゃないかな。」
と言われ、しょんぼりとお店を後にしたのでした。
2時間も待てないー!まして、2時間半なんて!

黄金週間の経済効果というものを体感することができたのでした。

幸いなことに、友人たちみんなが
「そんなに待てないよね!
 呼子まで来たんだもん。どこのイカだって同じぐらい美味しいよね!
 すぐ食べられるところに入りたいよね!」
という意見で一致できたため、修学旅行生だって入れるんじゃないかな?というような
広い座敷を有するお店で1秒たりとも並ぶことなく、おいしいイカを堪能することができました。
「待ち時間ゼロで食べられた」という満足感が「美味しさ」を1割増しにしれくれた気がしないでもない。
けれど、久々に食べたイカ尽くしの定食はイカが甘くて柔らかくて、本当に!美味しかったのです。幸せ♪

あまりに美味しくて幸せだったので、若干、満足度が強すぎて
「もうこれで旅が終わってもいいんじゃないかな?」
という気持ちに傾きかけましたが(お腹がいっぱいになって動くのが面倒になった、とも言う。)
初志貫徹派の友人たちが「よし!有田に行くよ!」と目的を思い出してくれました。


有田の陶器市は行くとやっぱり面白くてテンション高まってしまい
気が付くと有田にいた時間のほぼ8割はひとりでお店めぐりをしていたような・・・。
たまに友人と遭遇しては
「どこおったと?」と驚かれたり
「神出鬼没すぎるやろ。」と呆れられたり
「もう!のんちゃん!」と怒られたり、最終的には
「寂しくなったら探すんだよ」と言い聞かせられたりしながら
(更に言うならば、それらをすべてにこにこと聞き流しながら)大好きな陶器市を楽しみました。

・・・迷惑すぎる。

それにしても、柿右衛門作品は相変わらず美しくて、見ているだけで幸せな気持ちになりました。
あの乳白色の色合いと優しさがにじみ出ている植物の絵柄が大好きです。
とうてい手が出せないお値段だし、
どう考えても粗忽者、かつ、物の取り扱いが荒々しい私が手元に持ってはいけない作品ではありますが
でも、見るたびに「やっぱり好きだなぁ・・・」としみじみ思います。

また行きたいなー。
今度はちょっぴり人が少なめ(らしいと聞く)秋の陶器市に行きたいな。
と思いながら、有田を後にしたのでした。

あ!後はイカでおなかがいっぱいになりすぎて小城羊羹を買えなかったのがとてつもなく心残りなので
(食べ物を見るのもイヤになるという体たらく。
 このところ、欲望に身を任せて、ついつい限界を超えて食べがち。気を付けなければ・・・。)
次は絶対にお昼ご飯を食べる前に小城羊羹をお土産に買ってやるのです。