のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

応援したよ!北九州マラソン2015

2015年02月09日 23時31分50秒 | 100キロウォーク
今年も北九州マラソンが無事に終わりました。
・・・無事に、だったのかな?
海風がとんでもない強風で雪もちらつく中のマラソン・・・。
無事とは到底言い難い。でも、参加者みんなとても楽しそうな(でも、やっぱりもっっっっっのすごくっきつそうでもある)マラソンでした。

昨年から始まった北九州マラソンを私は昨年、我が家の前にて楽しみました。
1万人という数の多さと迫力を大いに楽しみ、そして1万人という数を具体的にこの目で見て、人数を具体的に実感しました。ニュースや新聞で目にする数字を、私はついつい「統計」としてさらっと受け止めてしまいがちなのですが、1万人を数字を実際にこの目で確認すると、いろんなことを改めて考えさせられるというか、1万人って本当に多いんだな、と感慨にふけさせられたというか。

閑話休題。
北九州市を大いに愛する地元民として、久々に北九州を元気に賑やかに彩ってくれたイベントを大歓迎したし、当日も楽しそうに走るランナーの姿をきゃあきゃあ言いながら楽しんだのですが、ひとつだけ心残りがありました。
それが知り合いが大勢ランナーとして出場したにも関わらず、ひとりも見つけられなかったぜ・・・というもの。

そうなのです。割に多くの知り合いが北九州マラソンに挑戦したというのに、1万人という数の迫力はものすごくて、ひとりたりとも見つけることはできなかったのです。
今年こそ!今年こそはちゃんとみんなを見つけて直接、声をかけるのです。
応援している私の姿をちゃんと見てもらうのです。

というわけで。
今年はマラソン前々日に出場者の面々へ「ここで応援してますよ!」というアピールをきちんと告知。
準備万端で当日に臨みました。
(なんなら、わくわくしすぎて朝、早起きもしました。出場するわけでもないのに、5時半に目覚ましをセット。でもって、母上が言うには、あまりに早い目覚まし時計のアラームに寝ぼけまなこの私は朝から激怒してたんだとか。でも、私には6時過ぎにすっきり目覚めた記憶しかないんだけど。おかしいなぁ。)

9時には寒さなんてなんのその、北九州マラソンスタートです。
スタート地点から2キロ弱地点の我が家付近には9時5分過ぎに先頭集団が到着しました。早っ!
今年も色とりどりのランナーたち。おしゃれな人、本気で走ってそうな人、楽しさを追求している人、にこにこしている人、コスプレしている人。
ランナーたちはそれぞれいろんなスタンスでマラソンに参加していることが分かる恰好で、でも、みな一様にすごく楽しそうという共通点があって。
なんだか羨ましくなりました。

とはいえ、羨ましがっている場合ではないのです。
次々にやってくる(やって来ているに違いない)ウオーキング仲間を見つけなければ!







・・・無理だわー。
ランナー1万人が次々にやって来るのに、これっぽっちも「知り合い」っぽい人に遭遇できない。
所詮1万人分の10を探そうっていうほうが土台無理だったのです。
今年も誰も見つけられないかもしれない、と心折れかけていたそのとき。
「のんちゃん!」と声をかけられました。
ウォーキング仲間のキャップが!軽やかに私を見つけてくれたー!!

と、歓喜している間にランナーが次から次へと通過。
みんな律儀に私を探してくれてました。私を見つけては、笑顔で声をかけてくれました。
なんだろなー。走っているみんなを見るだけであんなに嬉しくなるなんて。
すっごく不思議ですが、とにかくすっごく楽しかった!応援場所を宣言していて、本当によかった!と、心から思いました。

そして、なぜか私の隣では、私以上に母上がランナーに声をかけられて大喜びをしていました。
初めて顔を合わせる人がほとんどだというのに、「のんちゃん!」と声をかけてくれるランナーを見つけるやいなや、「きゃー!」と喜びながら「がんばって!」と熱烈に応援。・・・会ったことなかったよね?と、思わず確認しました。
「うん。あの人、誰?」と問い直されました。
なぜに知らないのに、そこまで興奮できるの?と無邪気な母上に心の底から感心。なんでこんなに素直な人が私の母上なんだろう?
とはいえ、ウォーキング仲間のみんなをほぼ全員、私より早く母上が認識して反応していたため、おそらく声をかけてくれたみんなはきょとんとしてたはず。
そんなこんなで、今年も大いに北九州マラソンを楽しみました。

今年は自宅前だけでなく、小倉駅周辺にも出向いて応援できたし。
スタート地点間近の我が家とはまったく異なるランナーたちの姿はマラソンの過酷さを物語るもので、運動と言うものに縁がない故に、ランナーがどんな言葉を(応援を)欲しているのか、これっぽっちも見当がつかない私は、「がんばれ」とすら声をかけることができずにいました。
なにせみんな、これ以上がんばれないぐらいがんばっているのが分かりすぎるぐらいわかる表情、姿なのです。
とても「がんばれ」なんて言えない・・・。

と、せつない気持ちになりましたが、夜の打ち上げで出会った勇者の方々は、みな一様に晴れやかな顔で「応援が嬉しかった!」「がんばってって言われると、すっごくきついのに、ほんの少し加速できるんよ。」と口々に話されていました。なるほど・・・。
あまり深く考えすぎず、来年は素直に応援しようと思います。

そうです。来年は今年以上に熱烈に応援する予定。
まさか実際に出場する、なんてことあるわけがないのです。
なぜかウォーキング仲間のみなさんは、根拠なく明るく「のんちゃんなら絶対に走れるって!」「楽しいよ、絶対☆」「応援するより実際に出るほうがずっとずっと楽しいから!」などと、と誘ってくれるのですが、自分が42キロも走っている姿なんて、今の私にはこれっぽっちも想像できないのです。

打ち上げのみんなはすごくすごく楽しそうだったけれど、その口から語られる経験談は、ものすごくものすごくきつそうなものばかりだったし。何より2月のこんな過酷な環境で走るなんて、そんなこと、へなちょこの私の引き出しを片っ端からひっくり返しても出てきそうにないのです。

元来、体育というものをずっと苦手にしてきた私が、その中でもマラソンは別格で苦手だった私が、一年で一番嫌いな季節が冬で、その理由の何割かを「体育の授業がマラソンになるから」を占めて来ている私がフルマラソンだなんて・・・無理無理無理っ!
と、言いながらも、どこかでほんのちょっぴり走っているみんなをかっこいいなぁ、と思っている自分もいて。
無謀な自分にちらりと恐怖を感じる今日この頃です。