■世界で一番難しい恋
■2016年春クール 水曜22時日本テレビ放送
■出演
大野智、波留、小池栄子、杉本哲太、北村一輝、小堺一機、清水富美加
■感想 ☆☆☆☆
久々の大野さん主演ドラマ。しかも恋愛もの!というわけで張り切って見ました。
当初の期待では「大野さん初の恋愛ドラマ!」というところに重点を置いていたのですが、見続けるうちに、どうやらこのドラマは恋愛ドラマではないぞ・・・という結論に至りました。私の中では。恋愛ストーリーをベースにしてはいるものの、結局のところ描かれていたのは大野さん演じるゴーイングマイウェイな主人公の成長ドラマだった気がしてなりません。でも、その成長ドラマが丁寧に描かれていて、「従業員なんて人間じゃない」「女性なんて俺の人生に必要ない」と言わんばかりに自分にも他人にも厳しかった大野さんが少しずつ少しずつ「誰かと共に過ごす時間」を愛しく思うようになる姿に自然と笑顔が誘われるドラマでした。
ものすごーーーーーーーーく自分勝手でわがままで人間としての器が小さい男性を大野さんがとてつもなくキュートに演じていて、実際にこんな男性がいたら迷惑なことこの上ないし、「ありえない!」と本気で怒ること間違いなしなのに、いつの間にか両手を握りしめて大野さんの成長を心から応援していました。
・・・そういった意味では、私は大野さんを最初から最後まで両親のように見守り続けてしまったわけで、このドラマの中では秘書の小池さん、タクシー運転手の杉本さんの立場にもっとも感情移入していたのではないかと思われます。的確に冷静に社長の人間としての器の小ささを指摘するクールビューティな小池さんも、恋に悩む大野さんの遠回り、かつナナメなことこの上ない解決法を本気で心から応援する甘々な杉本さんもどちらも素敵でしたが、彼らの心からの応援があったからこそ、大野さんが「単なる嫌な人」になっていなかったのだと思います。彼らが大野さんのことを仕事上の関係だけではなく、人間として信頼し、尊敬し、彼の幸せを心から願っているから、大野さんが表面通りのワガママ勝手な社長というわけではないことが私たちにも伝わったんじゃないかな。
両想いになったところで「ハッピーエンド」としてドラマを終えるのではなく、そこから「ふたりで歩む時間」もかなり丁寧に描いてくれたところも素敵でした。お互いに「好き」だという気持ちが通じ合ったとしても、そこで「あがり」となるわけではなく、そこからふたりで歩む新たな人生が始まるんだよ、ということを昨年9月の結婚式にて、牧師さんから言われたなーなんてことを懐かしく思い返しました。
「結婚」や「同棲」は今まで異なる生活習慣で生きてきた人たちがひとつ家で暮らすことになるため、「我慢」や「忍耐」を求められることもあるけれど、どちらか一方がただただ我慢をするのではなく、お互いの違いを認め合いながら、ふたりで寄り添いあえること、なんだよね・・・ってことを伝えてくれたところが素敵だし、そこでも紆余曲折を経て「大切な人と暮らすこと」を楽しみ始める大野さんが微笑ましかったです。
しっかし、大野さんの恋愛ドラマ、と聞いてものすごく期待していたのですが、大野さんはやっぱり大野さんで、ある意味すごいな、と思いました。35歳の会社社長役でこんなにもキュートな怪物君仕様の男性が出来上がるだなんて。告白も抱擁もキスもすべてがかわいらしくて、恋愛ドラマにもかかわらず、ここまで「いやらしさ」とか「ドキドキ」とか「切なさ」無縁になるとは・・・と感嘆しました。この役を嘘くさくなく、大げさにデフォルメしすぎることなく演じられるところが大野さんだな、と思うわけです。(ファンの欲目です。分かってます。でも、本当にナチュラルにキュートでした!)
でも、いつか。いつか「魔王」で演じた弁護士さんのような年相応の渋い役で切ない感じの恋愛ドラマも見てみたいかなー。色気溢れる大野さんも見てみたいかなー。
■2016年春クール 水曜22時日本テレビ放送
■出演
大野智、波留、小池栄子、杉本哲太、北村一輝、小堺一機、清水富美加
■感想 ☆☆☆☆
久々の大野さん主演ドラマ。しかも恋愛もの!というわけで張り切って見ました。
当初の期待では「大野さん初の恋愛ドラマ!」というところに重点を置いていたのですが、見続けるうちに、どうやらこのドラマは恋愛ドラマではないぞ・・・という結論に至りました。私の中では。恋愛ストーリーをベースにしてはいるものの、結局のところ描かれていたのは大野さん演じるゴーイングマイウェイな主人公の成長ドラマだった気がしてなりません。でも、その成長ドラマが丁寧に描かれていて、「従業員なんて人間じゃない」「女性なんて俺の人生に必要ない」と言わんばかりに自分にも他人にも厳しかった大野さんが少しずつ少しずつ「誰かと共に過ごす時間」を愛しく思うようになる姿に自然と笑顔が誘われるドラマでした。
ものすごーーーーーーーーく自分勝手でわがままで人間としての器が小さい男性を大野さんがとてつもなくキュートに演じていて、実際にこんな男性がいたら迷惑なことこの上ないし、「ありえない!」と本気で怒ること間違いなしなのに、いつの間にか両手を握りしめて大野さんの成長を心から応援していました。
・・・そういった意味では、私は大野さんを最初から最後まで両親のように見守り続けてしまったわけで、このドラマの中では秘書の小池さん、タクシー運転手の杉本さんの立場にもっとも感情移入していたのではないかと思われます。的確に冷静に社長の人間としての器の小ささを指摘するクールビューティな小池さんも、恋に悩む大野さんの遠回り、かつナナメなことこの上ない解決法を本気で心から応援する甘々な杉本さんもどちらも素敵でしたが、彼らの心からの応援があったからこそ、大野さんが「単なる嫌な人」になっていなかったのだと思います。彼らが大野さんのことを仕事上の関係だけではなく、人間として信頼し、尊敬し、彼の幸せを心から願っているから、大野さんが表面通りのワガママ勝手な社長というわけではないことが私たちにも伝わったんじゃないかな。
両想いになったところで「ハッピーエンド」としてドラマを終えるのではなく、そこから「ふたりで歩む時間」もかなり丁寧に描いてくれたところも素敵でした。お互いに「好き」だという気持ちが通じ合ったとしても、そこで「あがり」となるわけではなく、そこからふたりで歩む新たな人生が始まるんだよ、ということを昨年9月の結婚式にて、牧師さんから言われたなーなんてことを懐かしく思い返しました。
「結婚」や「同棲」は今まで異なる生活習慣で生きてきた人たちがひとつ家で暮らすことになるため、「我慢」や「忍耐」を求められることもあるけれど、どちらか一方がただただ我慢をするのではなく、お互いの違いを認め合いながら、ふたりで寄り添いあえること、なんだよね・・・ってことを伝えてくれたところが素敵だし、そこでも紆余曲折を経て「大切な人と暮らすこと」を楽しみ始める大野さんが微笑ましかったです。
しっかし、大野さんの恋愛ドラマ、と聞いてものすごく期待していたのですが、大野さんはやっぱり大野さんで、ある意味すごいな、と思いました。35歳の会社社長役でこんなにもキュートな怪物君仕様の男性が出来上がるだなんて。告白も抱擁もキスもすべてがかわいらしくて、恋愛ドラマにもかかわらず、ここまで「いやらしさ」とか「ドキドキ」とか「切なさ」無縁になるとは・・・と感嘆しました。この役を嘘くさくなく、大げさにデフォルメしすぎることなく演じられるところが大野さんだな、と思うわけです。(ファンの欲目です。分かってます。でも、本当にナチュラルにキュートでした!)
でも、いつか。いつか「魔王」で演じた弁護士さんのような年相応の渋い役で切ない感じの恋愛ドラマも見てみたいかなー。色気溢れる大野さんも見てみたいかなー。