モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

実山椒を採りに妻女山のご天上へ。縮緬山椒を作る。淡竹の季節。鯖の水煮缶汁。淡竹の絶品おやき。土を喰らう皐月の好日(妻女山里山通信)

2024-05-30 | 男の料理・グルメ
 先日、実山椒を採りに女性が二人登ってきました。そろそろ採り時と登りました。縮緬山椒を作ります。

 山椒の実。食べ頃です。枯れて赤くなったら七味唐辛子に使えます。

 棘があるので採取にはゴム手袋が必須です。それと高い枝を下ろすためのフックも。鍋いっぱい採取するには1時間はかかります。

 山椒の木に絡みついて咲くスイカズラ(吸葛・忍冬)。抗菌、血圧降下、抗炎症、抗痙攣、穏やかな利尿の薬草。スイカズラ茶は市販されています。美肌効果があるとか。

 イボタノキ(水蝋樹)も咲きました。ウラゴマダラシジミの食草です。カイガラムシの仲間のイボタロウムシが樹皮に寄生し、白いロウ状物質であるイボタ蝋が取れ、家具の艶出しとか薬とかに利用されてきました。

 クサフジ(草藤)かナヨクサフジ(弱草藤)の花。花筒が長いのでヨーロッパ原産のナヨクサフジかな。小さなシジミチョウが吸蜜していました。

 クサギ(臭木)の幹にキクラゲ(木耳)。ありがたく頂きました。トマトと卵炒めにしたり、中華風のオムレツにします。

 陣場平へ。シジュウカラとガビチョウの鳴き声。ウスバシロチョウは今年は数が少ない。3月の数回あったなごり雪の影響でしょうか。

 前日の豪雨でほとんどが倒れました。ここは上にヤマグワの葉が覆っていて倒れていません。間にヒカゲイノコズチ。貝母が消えたら除草します。

 貝母の実。梅雨明け頃に枯れて裂けて種が弾き飛びます。満開の貝母は左のアーカイブから4月の記事をご覧ください。山桜、霞桜、大山桜も咲いて桃源郷です。

 縮緬山椒。普通は佃煮にしますが、薄味で煮込みます。本当はコウナゴなのですが、無かったのでチリメンジャコで。山椒の実は一度茹でこぼします。昆布鰹干し椎茸の出汁で煮ます。清涼感たっぷりの美味しい煮物ができあがり。店で出しているところは聞いたことがありません。唯一無二の土を喰らう皐月の滋味です。

 淡竹が出始めました。これで380円。親戚の山に行けばタダで採り放題。両親が健在の時は行ったのですが、竹藪の熊が出るかもしれない山中での採取はけっこう大変なのです。実際この時期は子連れの熊が淡竹の筍を求めてやってきます。二度ほど遭遇したことがあります。一度は子熊だけ。びっくりして母熊の方へ逃げていきました。二度目は50mぐらい上の林で崖下の泉に水を飲みに行った母熊に置いていかれた子熊が泣き叫ぶ声。いずれも事なきを得ましたが、要注意です。

 淡竹はアクが少ないので一度糠で茹でこぼすだけ。普通は若竹煮とかでしょうけれど、信州ではなんといっても鯖の水煮缶詰との味噌煮です。根曲がり竹もこれ。味噌は仲間と作った信州糀味噌。馬鹿旨です。この時期信州に来たら絶対にこれを食べるべきです。次は淡竹と合いびき肉の中華風おやきを作ります。これも市販では食べられない極旨の逸品です。

「淡竹と新玉葱と合挽肉のおやき」 昨年初めて作って馬鹿旨だったので作りました。皮は幻の小麦、伊賀筑後オレゴンに長芋のとろろ。具の味付けは、手作り信州糀味噌、昆布鰹出汁顆粒、牡蠣油、胡麻油、胡椒。加えて今回は五香粉と鶏出汁顆粒を少し入れました。包んだら両面を胡麻油で焼き目をつけて沸騰したお湯で25分強火で蒸します。極旨のおやきができました。お皿は食器好きなら分かるでしょう。ノリタケの花更紗。70年代に一世風靡した食器。セットで買ったらとんでもない値段ですが、半端ものが国立の陶器店で売られていて貧乏美大生の私でも買えました。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な人生が見られます。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。講演は一人1000円✕10人、60分が最低基準です。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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斎場山と妻女山を中心とした旧岩野村と旧清野村の字と小字名。「川中島の戦い」と「古代科野のクニ」(妻女山里山通信)

2024-05-28 | 歴史・地理・雑学
 斎場山(旧妻女山)と妻女山(旧赤坂山)を中心とした旧岩野村と旧清野村の字と小字名をまとめてみました。斎場山は川中島の戦いで上杉謙信が最初に本陣とした山頂で古墳(円墳)です。また古代科野のクニの遺跡です。かなりローカルでマニアックな内容ですが、「川中島の戦い」や「古代科野のクニ」を知る上では極めて重要なことなのです。

 長野電鉄河東線の記述があるので1922年(大正11年)以降の地図です。妻女山と招魂社は清野村に属することが分かります。次の地図では岩野に属する様に変わっています。陣場平は岩野ですが、これも清野に変わっています。岩野側の字名が妻女で、清野側の字名が妻女山。これも地名の混乱の元となっています。御陵願平(ごりょうがんだいら)は竜眼平(りゅうがんだいら)と記されていますがこれは御陵願平の陵願が竜眼に転訛した俗称です。また天城山(てしろやま)に倉科坂とありますが、反対側の倉科へ行く時に登る坂という意味です。地図中央やや左の堤防に川式(敷)という字名がありますが、これは旧千曲川の河道の跡で妻女山にぶつかっていました。高速でなくなりましたが、昔はそれを示すヒビ池(蛇池)という池がありました。御陵願平の南側の斜面に字名の記載がありませんが、土口村誌には字北山とあります。

 1986年(昭和61年)のゼンリンの地図。妻女山と招魂社は岩野側だと分かります。会津比売神社は合津と間違えています。斎場山は記載がありません。ということで私は斎場山の名前復活の活動を始めました。グーグル・マップにも記載されるよう申請して現在はあります。高速道路がまだ無いので、会津比売神社の横から東へ道が続いていました。現在は高速をくぐるトンネルがあります。岩野村の妻女のノケダンは野毛壇。崖と平らな壇という意味です。

 旧岩野村、清野村、西条村の字名と小字名です。〔〕内が小字名。明らかな間違いもあります。清野山の妻女山にチゲ窪とありますが、千ゲ窪が正しい。千ガ窪、千人ガ窪ともいいます。上杉軍が千人の兵を隠したという故事からの命名です。笹崎の御陵安平は御陵願平が正しい名称。転訛して龍眼平とか両眼平とか。長野市は中心部でも字や小字が残っていますが、使わないところは廃れてしまっているでしょう。畑の名前で残っている場合もあります。カタカナで書かれているものは、漢字が想像できるものもありますが、これはなんだろうと思わせるものも。地名には歴史が詰まっているので面白い。安直にディベロッパーが光ケ丘とか名付ける愚かさが分かります。

 明治13年の埴科郡誌から岩野村。岩野は昔、斎野であった。それは斎場山に由来すると記されています。それが上野(うわの)村となり、江戸時代に岩野村へ。岩など無く砂地なのになんとセンスのない命名かと。せめて本来の意味をとって祝野村とすれば良かったのに。妻女山といい松代藩にネーミングのセンスが無かったのが悔やまれます。土口村誌には、斎場山(さいじょうざん)について、「また作祭場山、古志作西條山誤、近俗作妻女山尤も非なり。」とあります妻女山(さいじょざん)では読みが違ってしまうためでしょう。

 岩野村の続き。斎場山について記しています。斎場山一帯が上杉謙信の陣営跡であるということも。物産の動物の繭は養蚕が盛んだったから。植物に米が無いのは砂地で水田が無かったから。サツマイモを大量に栽培していたことが分かります。ブドウも。我が家の祖先は酒造免許を持っていて、葡萄酒を作って売っていたそうです。

 清野村。土豪の清野氏は源氏村上の系統で、川中島の戦いでは親子で敵味方に分かれて一族の存続を図りました。清野氏の鞍骨城跡は山城マニアに人気の山で全国から訪れます。12月の積雪前か4月の芽吹き前に登ることをお勧めします。当ブログでも何度か紹介しています。豊臣秀吉の国替えにより、清野氏を含め善光寺平の土豪は家族家来を含め全員が会津へ行きました。海津城は、もともと清野氏の清野屋敷・禽(とり)の倉屋敷があったところです。
 『埴科郡誌』や『更科郡誌』などの明治の地方史誌は、もっと注目されていいものです。明治34年発刊の『信濃寶鑑』全3巻や、大正元年(1912年)から同3年(1914年)にかけて全5巻に別けて刊行し、新編信濃史料叢書」全25巻として再編され、昭和45年(1970年)から同54年(1979年)にかけて刊行された『信濃史料叢書』も後の『長野県史』につながるものであり重要です。また、松代藩の『真武内伝』や松本藩の『信府統記』、俳人の瀬下敬忠が宝暦3年(1753年)に完稿した信濃国の地誌『千曲之真砂』なども長野県の歴史を知る上で欠かせないものです。

 地形図において妻女山の名称が指す山が移動してしまったことが分かる地図2枚。左は昭和43年(1968年)発行のもの。妻女山は斎場山の場所を指しています。右は昭和58年(1983年)発行のもの。妻女山は現在の地形図と同じく旧赤坂山を指しています。この一件で赤坂山が妻女山となり、斎場山は名無しになってしまったのです。そこで、斎場山という本名を復活させるべく活動を始めました。長野郷土史研究会の会誌に「妻女山の真実」という小論文を載せてもらったり、ブログで何度も発信し、拙書にも斎場山を入れました。またグーグル・マップにも掲載を申請し記入されました。斎場山という名が徐々に知れ渡る様になり今に至ります。自然地名というのは重要な文化遺産なので大事にしなければならないのです。

「河中島合戰圖」小幡景憲彩色。武田の軍学書『甲陽軍鑑』の編者。斎場山南の陣場平に陣小屋が七棟建てられた図が描かれています。合戦後50年位(1610年頃:江戸時代初期)に描かれた絵ですから布陣の位置の正確な描写は無理としても、その内容はかなり正確かも知れません。小幡景憲の祖父虎盛と叔父光盛は、海津城で春日虎綱の副将を務めました。そういう経緯から景憲は『甲陽軍鑑』原本を入手しやすい立場にいたということでもあり、実際に合戦当時の話を聞いていたのではないかと思われます。数ある川中島合戦戦国絵図の中でも最も信憑性の高い一点だと思います。この絵図は、東北大学狩野文庫に所蔵されているもので掲載の許可を得ています。

「川中島謙信陳捕ノ圖」一鋪 寫本 榎田良長彩色。南が上です。妻女山という名は戦国時代にはありません。斎場山です(誤って西条山と)。妻女山は江戸幕府の命令で作られた正保4年(1647)年の「正保御国絵図」には妻女山と記されています。慶長9年(1604)の「慶長国絵図」では信州は現存しません。赤坂山の下に蛇池がありますが、千曲川旧流の跡です。戦国時代はここにぶつかって流れていたのです。そのため斎場山は天然の要害に囲まれていたというわけです。蛇池は、高速道路ができるまでありました。

妻女山の真実 ー妻女山は往古赤坂山であった。本当の妻女山は斎場山である。ー
岩野村の伊勢講と仏恩講(ぶっとんこう)。戌の満水と廃仏毀釈。明治政府の愚挙(妻女山里山通信)

真田十万国「松代城(海津城)」の歴史 その1(妻女山里山通信)
真田十万国「松代城(海津城)」の歴史 その2(妻女山里山通信)

NPO長野県図書館等協働機構/信州地域史料アーカイブ

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

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貝母の球根の移植作業。種から開花までは7、8年。球根なら翌年開花します。ゴマダラチョウと邂逅(妻女山里山通信)

2024-05-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 久しぶりの妻女山里山デザイン・プロジェクトは、貝母の球根の移植作業です。多忙なメンバーもいて集まったのは4名。前日は29度でしたが、21度で涼風もあって快適な作業ができました。

 森の周辺に散ってしまった株を掘り起こします。

 現在の貝母の状況。間に生えているのはヒカゲイノコズチ。茎に毛があればヒナタイノコズチ。ヒカゲイノコズチには、虫えい(イノコズチクキマルズイフシ)ができます。株が大きくなると貝母の邪魔になるので、貝母群生地のものだけは貝母が枯れた後で除草します。

 枯れているのは実がついていない茎。実がある茎は実が熟して枯れるまで青々としています。

 掘り出した球根を一輪車に積んで移植の場所へ。

 貝母の球根です。ユリ科なので百合根に似ています。よく見るとひとつの球根は二つが合わさっています。それが二枚貝の様だと中国名が貝母となったのです。和名は花の内側の模様から編笠百合と呼ばれます。江戸時代に愛でられて4月の茶花です。薬草ですが、かなり強い毒草です。誤って食べると死に至る可能性も。

 あらかじめ私が掘っておいた穴に球根を入れて土を被せて踏みます。

 移植した跡です。来年には開花します。今回は40株を移植しました。来年の開花が楽しみです。見頃は4月10〜20日頃。当ブログで開花状況をお知らせします。

 作業が終了して、次はオオブタクサを引き抜き除草します。以前は1000本以上を引き抜きましたが、毎年の作業で減り続け、今回は100本ほど。ただ見落としはあるので、また除草に来ます。梅雨明け頃にメンバーを集めて除草作業をする予定です。

 終了して次は枯れた枝を伐り片付けます。立ち枯れ木や倒木、落枝の処理、有害帰化植物(オオブタクサやハルジオンなど)の除去。ノイバラや山藤の実生の除去。林道の整備などなど。里山保全は大変なのです。学生など里山保全に関心がある方はぜひ手伝ってください。ノウハウは伝授します。里山リテラシーが抜群に高まります。

 ゴマダラチョウ(胡麻斑蝶)。近年は有害帰化生物のアカボシゴマダラがここでも見られるのですが、久しぶりにゴマダラチョウを発見しました。食草はオオムラサキと同じエノキ(榎)です。作業の最中は、これも中国から人為的に持ち込まれたという有害鳥類のガビチョウが盛んにやかましく鳴いています。

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キバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)の産卵を求めて妻女山山系へ。オスと卵は見つけましたが産卵シーンには出会えず(妻女山里山通信)

2024-05-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 16都道府県でレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている希少なキバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)の産卵を求めて生息地へ通います。しかし、いつ産卵するのかを予測するのはとっても難しいのです。

 5月22日に発見したのはメリケンカルカヤに産み付けられた卵。しかし、成虫は現れませんでした。

 24日に行くと3つ産卵してありました。これは縦に2匹で産み付けた様です。上は60個ほど、下は80個ほどです。

 58個の卵。4つ欠損しているのは、落ちたのか何かに食べられたのか。分かりません。

 午後になるとオスが一匹やってきて止まりました。オスの尾部には丸いハサミが見えます。これでメスの尾部を掴んで交尾をします。キバネツノトンボはトンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫です。

 頭部と胸部のアップ。風があって撮影は困難を極めます。毛むくじゃらで複眼にはダビデの星の様な文様が見えます。

 暫くの間止まっていましたが、メスはやって来ません。風が強くなってきて諦めたのか飛び去りました。昨年の様に産卵のシーンを撮影したいものです。チャンスは多くありません。

 キバネツノトンボが産卵するメリケンカルカヤ。太すぎても細すぎても駄目な様です。

 同じ場所に見られるカモガヤ。これには産卵しません。長野県の小学生の花粉症の原因の70%がこの植物といわれています。通学路に普通に見られる植物です。花に触ると大量の花粉が飛び散ります。

 ニガナ(苦菜)。キク科 ニガナ属の多年草。薬草のひとつで、ビタミンC、カロチン、カルシウムが多く含まれ、昔から、せんじ薬としても用いられていました。 腹痛や下痢、胃腸炎などに、生の茎葉をつついて汁を出し、その汁を湯で薄めて飲用します。

 そのニガナで吸蜜するヒメウラナミジャノメ。

 キツネアザミ(狐薊)にカニグモの仲間。ガザミグモの様です。花の上でやってくる獲物を待ち受けています。

 イチモンジチョウ(一文字蝶)。花以外に、腐った果実や動物の糞尿に集まります。食草はスイカズラ。成虫は、ウツギやイボタノキ、ミズキなどで吸蜜します。

 ヒレアザミ (鰭薊)。茎全体にに翼(ヒレ)がついています。前日にはホトトギスとカッコウの初鳴きがありました。

 26日に見つけた卵。普通卵は60個ほどなのですが、このメスはなんと122個も産みました。下から産み始めて上へ。産卵できない穂先まで行ってしまったので戻って中程にまた産み付けています。大きい個体だったと思いますが、普通の二倍生むというのは驚異的なことです。産卵シーンを見たかった。で、ご指摘をいただいたのですが、産み直したのではなく、二重に産み付けたということの様です。産み直しなら卵に掴まらなければならないわけで傷つきますね。おかしいと思ってました。

キバネツノトンボの産卵 vol.02


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花の聖山へ。360度の大パノラマを堪能もお目当ての二つには出会えず。ニリンソウ、フデリンドウ、ユキザサ、チゴユリ(妻女山里山通信)

2024-05-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 麻績村と長野市大岡(旧大岡村)に跨る聖山(1447.2m)は、北アルプスから戸隠連峰、四阿山から八ヶ岳連峰と360度の大パノラマで人気の里山です。県外からのハイカーも多く、連休や週末はけっこう混雑します。ということで晴れの金曜日にでかけました。お目当てが二つ+ひとつあったのですが、結局出会えず。自然相手ですから仕方がありません。

 標高1300mほどの遊歩道の様な登山道。左(南側)は、麻績村へ下る急斜面。右(北側)は、なだらかな落葉松林と別荘地。ただしクマの生息地なので熊鈴を。山頂直下の尾根で、藪を登ってくるクマを追い払ったことがあります。

(左)妻女山ではすでに結実し始めたウワミズザクラ(上溝桜)が満開です。(右)ムラサキケマン(紫華鬘)の群生地もあちこちに見られます。毒草ですが、ウスバシロチョウの食草。アリ散布植物です。

(左)聖峠の先にニリンソウ(二輪草)の群生地があります。(右)タチツボスミレ(立坪菫)。ニリンソウもですが、草丈が低く花も小さめ。3月の冷え込みの影響でしょうか。妻女山陣場平の貝母も、昨年より5〜10センチ低めでした。

(左)クリンユキフデ (九輪雪筆)。まだつぼみです。タデ科イブキトラノオ属の多年草。(右)ツタウルシ。触ったら酷くかぶれます。登山道脇にあるので要注意。

(左)ミツバツチグリ(三葉土栗)。(右)ヤグルマソウ(矢車草)の実生。

 フデリンドウ(筆竜胆)。リンドウ科リンドウ属に分類される越年草。以前コケリンドウと書いたことがありましたが、フデリンドウが正解の様です。小さいので、見落としがちな可憐な花です。

(左)ユキザサ(雪笹)。まだつぼみです。若葉は山菜として食べられます。似ているホウチャクソウは毒草です。(右)カエデの新芽。外皮は粘液で守られています。

(左)ハウチワカエデ(羽団扇楓)の葉。紅葉は鮮やかで美しい。(右)水道施設の屋根にタンポポ(蒲公英)の群生地。セイヨウタンポポとの交雑種でした。

(左)白樺の樹皮にウメノキゴケ。菌類と藻類などが共生する地衣類の仲間。藻が光合成を行い、菌類を助けるという関係があります。(右)猛毒のヤマトリカブト(山鳥兜)。ここのものは、草丈が1mぐらいになると横に伸びて行き、そこに花をつけます。イヤリトリカブト(居谷里鳥兜)といい、戸隠や飯綱で確認されていますが、聖山や冠着山、鞍骨山などでも確認しています。全つる性のヤマトリカブトを発見したので、今年はきちんと確認するつもりです。

(左)ヤマブキ(山吹)。(右)モミジイチゴ(紅葉苺)。赤い甘い実をつけます。

 チゴユリ(稚児百合)。俯いて咲く可憐な花です。花言葉は、「恥ずかしがり屋」「純潔」。毒草です。

 山頂。右奥に蓼科山。その右手前に美ヶ原。手前に四阿屋山。左へ子檀嶺岳。その左手前に大林山。1時間のコースを2時間以上かけて登ったので、皆さんは下山しました。ひとり占めです。

 南方の眺め。周囲を伐採したので展望が良くなりました。中央手前に四阿屋山。眼下は麻績村。右は筑北村。スマートインターチェンジができて便利になりました。

 拙書の表紙に使っている子檀嶺岳。独鈷山も掲載しています。その間は、信州の鎌倉といわれる塩田平。右奥には清少納言が七栗の湯といったという別所温泉。修那羅峠には、これは見逃せない石仏群があります。

 南西の眺め。松本盆地が見えます。長野盆地、松本盆地、佐久平が見えるのは聖山だけです。

 南西の筑北村方面。古い善光寺街道(北国西街道)が越えていた立峠があります。江戸時代には、立峠の石畳を通って多くの信者たちが善光寺へ参詣に行きました。古い街道は、長野国道事務所のサイトで見られます。地図も買えます。右奥の雪を冠った山は、乗鞍岳。
信州の街道探訪 - 関東地方整備局 - 国土交通省

 北東の眺め。善光寺平が見えます。私のホームグラウンドの妻女山山系。陣場平は川中島の戦いの上杉謙信の本陣として有名ですが、現在は私が主宰する妻女山里山デザイン・プロジェクトで保全活動をしている貝母(ばいも・編笠百合)の日本でここにしかない群生地として知られています。左のアーカイブで4月の記事をご覧ください。

 北北東には北信五岳が。陣場平山の中腹には、七二会から小川村まで集落が続き、横断する展望の良い道路があります。サイクリングコースとしてもお勧めです。

 西には北アルプスの仁科三山。左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、武田菱で有名な五竜岳。

 聖湖と拙書でも紹介の三峯山。息子達が小さい頃に滑ったスライダーが見えます。右奥には、これも拙書で紹介の冠着山(姨捨山)が見えます。

 帰りに別の里山でコシアブラを採取。袴の部分が一番味が濃いので取ってはいけません。いがちくの手打ちうどんで、鶏天とコシアブラの天ぷらにします。

「鶏胸肉コシアブラ牛蒡人参干し椎茸ひじきアミエビ生姜昆布鰹出汁炊き込みご飯」
 鶏胸肉とゴボウ、ニンジンは、炒めて本味醂と醤油で照り焼き風の味付けに。椎茸ひじきアミエビは水でもどして。昆布鰹出汁にすりおろし生姜を入れて炊き込みます。コシアブラもゴボウも味が強いので喧嘩するかなと思ったら杞憂でした。それぞれの味が立って且つ絶妙なマリアージュ。箸が止まりません。忘れてました。自家製地大根の切り干し大根も入っています。これが香ばしいいい味出してます。油揚げも忘れてました。

 山蕗は採ってすぐならアク抜きは一度茹でこぼせばOK。皮むきは不要。干しホタルイカは信州では古くから煮物などに使われて来ました。非常に濃くて美味しい出汁が出ます。今回は身欠き鰊も入れています。ご飯のおかずにはもちろん、かけ蕎麦に汁も入れてのせると絶品です。

皐月の妖精ヒメギフチョウを求めて聖山に登ったのですが…。ヤマシャクヤク(妻女山里山通信)
花の聖山へ。北アルプス含め360度の大展望が魅力。ヒメギフチョウとの邂逅(妻女山里山通信)

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な人生が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。講演は一人1000円✕10人、60分が最低基準です。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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コシアブラ、ウド、タラの芽、山蕗の山菜三昧。のらぼう菜、菊芋、春牛蒡の地野菜。伊賀筑後オレゴンの手打ちうどん。土を喰らう卯月と皐月(妻女山里山通信)

2024-05-15 | 男の料理・グルメ
 4月5月、信州は山菜の季節を迎えます。コゴミに始まって、タラの芽、ウド、コシアブラと。忙しく今年もハリギリを採り損ないました。ウコギも。木の芽(山椒の若葉)は、昨年たくさん採って山椒味噌にしてまだあります。地野菜では、ニラ、のらぼう菜、菊芋、春牛蒡など。土を喰らう卯月と皐月です。

「コシアブラの炊き込みご飯」と「コシアブラのブルーチーズ入り塩麹ハンバーグ」
 コシアブラ・ハンバーグは、いつもは鶏ひき肉ですが、今回は豚ひき肉。コシアブラをたっぷりと刻み入れます。ブルーチーズはブルーキャステロとかゴルゴンゾーラを使いたかったのですが、ブルーチーズ入りのプロセスしかなかったのでそれを。自家製の塩麹を入れています。クセになる旨さ。

「春ゴボウ、菊芋、ニンジン、豚肉のきんぴら」
 ごま油で炒めますが、菊芋は生でも食べられるので歯ごたえを残す程度に。甘辛でご飯が進みます。

「タラの芽、ウド、コシアブラ、春ゴボウ、エノキダケの天ぷら」
 山菜は採りどきが短いのでぼーっとしていると食べ損ないます。アクが出るのが早いので、昼に採ったら夜に食べます。タラの芽は余ったら2分ぐらい茹でてアク抜きし冷凍すると一ヶ月は保存できます。ウドは昔は塩漬けして保存しました。コシアブラは、洗って水分をつけたままジップロックで一週間は保存できます。

「幻のうどん粉・伊賀筑後オレゴンの手打ちうどん」
 友人が作った大正時代に日本一のうどん粉といわれた幻の小麦「伊賀筑後オレゴン(通称いがちく)」。製麺機は、埼玉県戸田市の(株)小野機械製造所のものです。信州の家庭には昔は普通にありました。もう製造していませんが、ネットで探せば中古があると思います。

 伊賀筑後オレゴンは、三重県伊賀上野市の農林省関西試験場が、筑後平野で作っている小麦と、アメリカ西部のオレゴン州の小麦を交配して作った硬質小麦です。日本の小麦は軟質小麦。アメリカのオレゴン種はグルテンが多い硬質小麦です。この二つを交配して作られたのが伊賀筑後オレゴン種で、準強力粉です。信州の善光寺平から上田にいたる間の千曲川の沿岸で、大正時代から戦後まで作られた人気の小麦でした。戦前東京のうどん屋さんで一番喜ばれたのが、この伊賀筑後オレゴン種でした。 わが家でも父が昭和30年代半ばまで作っていました。60俵も収穫していたそうですが、イガチクは小麦の粒がこぼれやすく面積あたりの収量も少なかったので、新品種に取って代わられたということです。現在有志が栽培しています。うどん好きなら食べたら絶句感激すると思います。稀にネットで買えることもあります。

「塩皮鯨の出汁うどん」
 塩漬けの鯨の皮で出汁をとる調理法は昔からあります。ナスやカボチャと煮るのが一般的なのですが、うどんの汁にするのは塩皮鯨が大好きだった父が考案したオリジナルの食べ方の様です。作家・開高健のエッセイ『最後の晩餐』にも、新潟の山奥でゼンマイ採りの時に、小屋の囲炉裏に鯨の皮の塩漬けの大きな塊をつり下げ、味噌汁の大鍋に入れて出汁と脂をとる話が出てきます。そうして過酷な作業に必要なカロリーや栄養を補給したわけです。
 塩皮鯨は、しっかり塩漬けの固いものと、ブロックの柔らかいものを使っています。おそらくゴンドウクジラとミンククジラだと思います。敗戦後の食糧難の時代、日本人を栄養面から救ったのが鯨でした。1年間に世界中でクジラが食べるエサの量は、3~5億トンだそうです。鯨保護がなされると同時に鯨食害論もあり、世界の海に散らばる鯨の生態調査は非常に難しいものの様です。興味のある方は、Wikipediaのクジラで検索を。

「のらぼう菜(野良坊菜)のおひたし」
 のらぼう菜は、東京の奥多摩の伝統野菜で、江戸時代初期にオランダからジャワ島経由で伝わったといわれるナバナです。セイヨウアブラナの原種に近いといわれます。昔、奥多摩へフライフィッシングに通っていた時に知りました。苦味がなく甘く美味しいので、種を取り寄せ父が栽培してくれて種をとり、集落の人達に配りました。秋の彼岸の頃に蒔き、春にとう立ちをポキっと折って食べます。おひたしや炒めもの、ボンゴレビアンコや中華炒めと応用が効く非常に美味しい野菜です。

「山蕗と身欠き鰊の煮物」
 柔らかな山蕗は、皮を剥く必要がありません。また、アク抜きは採ってすぐならば一度茹でこぼせばOK。干しホタルイカやスルメイカでも美味。干しホタルイカは、海無し県の信州では昔から食べられています。切り干し大根などと煮ました。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

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稲籾の筋蒔きの季節がやってきました。最高気温が31度の予報。ちょっと信じ難いトラブルが起きましたがなんとか終了(妻女山里山通信)

2024-05-12 | 男の料理・グルメ
 今年も稲籾の筋蒔きの季節がやってきました。最高気温が31度の予報。実際は長野市は32.6度になりました。暑さとの戦いの作業になりました。もう10年目なんですが、ちょっと信じ難いトラブルが起きました。

 まず培養土に薬剤などを入れてかき混ぜます。

 ポットに培養土を入れていきます。

 ポットに籾と覆土をかける機械にかけます。ここで重大な事実が判明。なんと籾米が足りないのです。注文した量がないのです。なんということでしょう。急遽JAに買いに行くことになりました。

 買ってきた籾米を薬剤に浸しゴザの上で乾かします。本当は24時間浸さないといけないのですが、仕方がありません。ちゃんと発芽するでしょうか。

 ブロアーで機械の掃除。余った培養土は袋に入れて。一袋もらいました。一休みして畑へ。

 整地してある苗場にまず根切シートを敷きます。猛烈に暑いです。

 ポットを運びます。つまずくなよ〜、つまずくなよ〜と。お笑い番組ならこの後お約束でつまずいてぶちまけるのでしょうが。

 ポットを敷き詰めていきます。乱暴に扱うと籾や覆土が飛び出てしまうので慎重に。左奥はもち米。昨年は手違いから混じってしまったので、今回はガムテープで目印をつけてあります。少し利口になりました。

 位置を微調整したり。敷いていくのもなかなか疲れる作業です。

 板に乗って踏んで平にしていきます。

 その上に保湿、遮光のラブシートを被せます。これをピンで止めていきます。

 寒冷紗を被せ洗濯ばさみで止めていきます。もう水を入れ始めました。トラブルも有り、4時間ちょっとで終了。片付けて昼食に向かいました。それにしても暑い日でした。例年の2倍ぐらい疲れました。籾米30キロをいただいて帰路につきました。ところで籾米を精米できるコイン精米機って長野県にしかないのですね。他県は玄米からのものだけ。信州では籾米で保存するのが一般的です。その方が味も落ちないし虫もつきにくいのですが。なぜ信州だけなのでしょう。

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貝母の種がたくさんなっています。球根の移植作業の準備。ホタルカズラ、ヤマツツジ、コバノガマズミ、シナノタンポポ、クサノオウ、ギンラン(妻女山里山通信)

2024-05-03 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母(ばいも・編笠百合)は全て散って実がなっています。今年もたくさんなりました。球根の移植作業の準備で穴をたくさん掘りましたが、気温がどんどん上昇するのできつく休み休みの作業でした。貝母を見に3人女性が訪れましたが、実を紹介しました。加えて堂平大塚古墳の満開のツツジも。

 陣場平の上の入り口の小道を進むとすぐに右にインセクトホテルが見えます。昆虫の越冬用の棲家です。

 そこを抜けるとすぐに貝母の群生地。左の枝の山は、雪や強風での落枝を積んだもの。周囲に何ヶ所もあります。この下は、2mぐらいあるシマヘビの棲家だったりします。この時期、オオスズメバチの女王蜂が巣作りの場所を求めて舞っています。まとわりつかれたら絶対に声を上げたり手で払ったりしては駄目です。おとなしくジッとしていること。やがて去ります。化粧品や香水、柔軟剤やシャンプーの甘い香りに惹きつけられるので、山に来る際は無臭が原則。ミントやハッカの香りは虫が嫌います。防虫スプレーや手作りの防虫オイルがお勧め。黒い服や黒髪もハチに狙われます。

 貝母群生地の小道。今回移植をするのは左奥です。色々な鳥のさえずりが聞こえます。GWの観光地の喧騒とは無縁の静かな森の中です。ベンチに腰掛けて森林浴をしながらティータイムをお勧めします。

 菱形基線測点の手前の移植地。昨年も移植をした場所です。密度を高めます。移植の穴を掘りました。15ぐらいですが、この2倍は掘ります。暑いので今日はここまで。タンポポコーヒーを飲んで喉を潤します。

 たくさん結実しています。葉の先が丸まっているのは、互いに茎や葉をからめあってこの時期発生する爆弾低気圧の強風から 身を守るためと解説していますが、このカットでそれが分かると思います。

 大きなもので15ミリぐらい。7月には30ミリぐらいになって枯れると弾けて種が飛び出します。

 先日まで満開だったウワミズザクラも散って、すでに小さな実ができています。ウスバシロチョウを初見しました。

 陣場平の下の入り口の右に咲くホタルカズラも数が増えました。蕾は赤紫で、咲くと白っぽくなりやがて青く染まります。あちこちに咲くギンランはまだ。GW明けでしょう。

 色々なツツジが満開の堂平大塚古墳へ。山の斜面一面にヤマツツジが咲いています。

 先日の妻女山SDPの作業で伐採したため、北アルプスがよく見えます。仁科三山の爺ヶ岳。

 前回は蕾も多かったコバノガマズミも満開になりました。

 シナノタンポポの種。

 茶臼山の向こうに白馬三山。テレビではGWの高速の渋滞や観光地の混雑ばかりやっていますが、信州では野菜の苗や肥料を買いにホームセンターが満車です。農家もサラリーマンも畑仕事で忙しい。私はミニトマトの苗などを買いに行きました。

 咲いているシナノタンポポ。カントウタンポポの亜種で、花の下の総苞が閉じていて草丈が20〜40センチあります。私が発見した最高は、高さが80センチありました。

 妻女山登り口の上杉謙信槍尻ノ泉近くに毒草のクサノオウ(瘡の王)の群生地があります。小学生の遠足のコースなので触らないように注意が必要です。

 山のあちこちで山藤が満開です。巻き付かれた樹木はいずれ枯れて倒れることが多いので、貝母の群生地のものはすべて伐ります。

 千曲川の向こうに爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。台風19号で、外来種のブルーギルやブラックバスはすべて流されてしまったので、それ目当てのルアーフィッシャーはいなくなりました。汗をかいたので温泉へ向かいます。

 ギンラン(銀蘭)ラン科キンラン属。白い花は蕾ではなく、これでもせいいっぱい咲いている状態です。ギンランは、「菌根菌」という菌類と共生する特殊な生育形態をもっています。特に菌に対する依存度が強く、「外生菌根菌」は特殊な土壌にのみ生息するため、この花を採取して移植しても家で育てる事は不可能です。

 ハモグリバエの仲間の被害に遭うことがあるようです。林床の藪を刈って明るくしてやることも必要。

 環境省の絶滅危惧II類(VU)-2012年レッドデータ。長野県では準絶滅危惧種に指定。採取は厳禁。

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HIMARI「吉村妃鞠」。10歳までに日本・欧州などの42のコンクールで1位。2022年アメリカのカーティス音楽院に最年少10歳で合格。現在12歳の音大生(妻女山里山通信)

2024-05-01 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
 HIMARI「吉村妃鞠」。脳活性化のために、音読を積極的に取り入れており、3歳時には論語を音読していた。4歳の時漢字検定9級を満点合格(当時、国内史上最年少)。7歳時に英検3級合格、7歳時点で空手(松濤館流)7級。10歳までに日本・欧州などの42のコンクールで1位。複数のオーケストラと共演。2022年、アメリカのカーティス音楽院(大学に相当)に最年少10歳で合格し、11歳で進学。とても同じ人類とは思えません。彼女の演奏は、クラシックファンでもそうでなくても、心の奥底に染み込み魂に感動を与えます。
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 が2024/25シーズンのプログラムを発表し、HIMARIが2025年3月の定期公演でソリストとして巨匠ズービン・メーターと共演することが発表されました。
HIMARIオフィシャルサイト


■F.Waxman / Carmen Fantasy| HIMARI/ Yomiuri Nippon Symphony Orchestra(11.23.23)

 カルメンの情熱、悲哀、願いが完璧に表現されている。

■Milstein / Paganiniana | HIMARI ミルシティン / パガニーニアーナ

 フランツ・リストはパガニーニの演奏を聴いて超絶技巧の曲を数々作ったという。 信じられないほど素晴らしい演奏。

■HIMARI | Beethoven Violin Sonata No,7 Op.30-2 / Curtis Recital 12years old

 いつまでも聴いていたくなる。

■Bach / Sonata for Solo Violin No.2 Ⅲ.Andante | HIMARI バッハ / 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第二番 BWV1003 - Ⅲ . アンダンテ

 彼女のバッハは神がかっている。

■【報ステ特別演奏】天才たちが認めた12歳の音大生・HIMARIに密着取材 その表現力の源は…【完全版】

 使用楽器は前澤友作が所有するストラディヴァリウス「ハンマ」(1717年代)。(by wikipedia)

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妻女山陣場平の貝母は結実し始めました。ズミとウワミズザクラが満開。ホタルカズラ、イカリソウも咲き始めました。純白のリュウキュウツツジ(妻女山里山通信)

2024-04-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 24日の信毎の朝刊を見て陣場平の貝母(ばいも:和名はアミガサユリ)を見に来られる方が後を絶ちません。残念ながら花期はすでに終わり結実が始まっています。そこで当ブログで満開の写真が見られますと案内します。スマホは高齢者もお持ちですが、写真を横1200ピクセルで載せているので可能ならばパソコンの大きな画面で見ることをお勧めしています。

 第四次川中島の戦いで上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる陣場平。現在は日本でここにしかない貝母の群生地として有名になりつつあります。毎年の見頃は、4月10日から20日頃です。開花情報は当ブログでお知らせしています。

 真中にある山桑の木の下に奇跡的に咲き残っている貝母があります。左奥に見えるコンクリートの八角形の菱形基線測点が貝母発見のきっかけになったことをお話しています。2009年4月の記事をご覧ください。

 奇跡的に咲き残っている貝母。薬草ですがかなり強い毒草です。園芸店に売っていないのはそのためです。江戸時代から親しまれた4月の茶花です。切り花は売られていることもありますが、取り扱いには注意が必要です。

 貝母群生地の東の端に咲くズミ。そろそろ終わりです。

 陣場平の周囲にたくさん満開のウワミズザクラ(上溝桜)。

 ドアップを撮影してみました。桜だと分かります。実は塩漬けにして食用になります。

 陣場平の下の入口の右にホタルカズラ(蛍葛)が咲き始めました。蕾はピンクで開き始めると薄紫に。咲くと青くなります。

 林道沿いにガマズミやコバノガマズミの花が咲き始めました。これは葉が小さなコバノガマズミ。秋には真っ赤な実をつけます。果実酒にするとルビー色の綺麗なリキュールができます。抗酸化作用が強く老化防止になります。

 クヌギの花があちこちで咲いています。この秋は仲間と大木を伐採して椎茸の原木栽培をします。

 長坂峠やあちこちでヨモギ(蓬)が出ています。天ぷらやヨモギ団子、草餅に。制癌作用が証明されている薬草でもあるのです。

 山のあちこちでヤマツツジが咲いています。この蜜は吸えます。レンゲツツジは猛毒です。

 6番目のカーブの上にイカリソウ(碇草・錨草)が咲き始めました。花期はこれからです。根っこは淫羊藿といって強壮剤になります。天然のバイアグラですね。

 山のあちこちで山藤も咲き始めました。この豆は炒って食べられます。花も天ぷらで。

 下の妻女山展望台から西の白馬三山。手前に茶臼山。右奥に虫倉山。

 北には左に戸隠連峰。右に飯縄山(飯綱山)。1917mなので低いなと覚えますが、歴史と花の非常にいい山です。もちろん拙書でも紹介しています。手前は富士ノ塔山。

 東には松代と奥にそびえる根子岳と四阿山。左手前は奇妙山。あちこちにヤマザクラが咲いているのが見えます。麓はあんずの里の東条。日に日に緑が濃くなって行きます。今日も妻女山から陣場平経由で鞍骨山(鞍骨城跡)へ向かう人がいました。大河ドラマ『真田丸』で人気になった里山です。ブログ内検索で、私の登頂記事が何本か読めます。

 29日。妻女山陣場平の下の堂平大塚古墳のツツジが見頃です。

 純白のリュウキュウツツジも満開。


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妻女山陣場平の貝母は下から半分ほどしぼみました。ズミとウワミズザクラが満開。昨日の信毎の朝刊を見て40人ほどが訪れました(妻女山里山通信)

2024-04-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも:和名はアミガサユリ)は下から半分ほどがしぼみました。明日は28度とかの予報なので見納めになるでしょう。

 今日は、昨日の信毎の朝刊を見たと言って40人ほどが訪れてくれました。県外からも。貝母を見てから鞍骨山へ向かった人達もいた様です。信毎一面の威力は凄いですね。周りの緑も賑やかになってきました。午後は強風になることが多いのでおにぎりを持って午前中に来ることをお勧めします。

 スマホの人が多くて下向きに咲く貝母の撮影には苦労していました。横向きに咲いている花を紹介してあげました。薬草ですがかなり強い毒草であることや、15年の開発と保全の話もしました。今年の貝母は数回のなごり雪のために、やや草丈が低いのですが、それでも最も高いものは128センチありました。

 東の端にはズミが満開です。昔、りんごの台木として使われました。シジュウカラが盛んに鳴いています。

 まだ咲いている貝母の花。雌しべの根本には糸巻き形の6角形の実ができています。この実は6月末には3センチぐらいになります。枯れると蒴果といってホウセンカの様に種を弾き飛ばします。その時、東風(こち)が吹くことが多いので、貝母は西へと増えていきます。種から発芽して花が咲くまでは7、8年かかります。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 陣場平の上の入り口の20mぐらい下に咲くウワミズザクラ(上溝桜)が満開になりました。

 遠目ではとても桜に見えませんが、こうしてアップにすると小さな桜だと分かります。

 15年前に藪を切り払い灌木を切ったら、昔あったアカネ(茜)が出るようになりました。

 あちこちでサンショウ(山椒)の若葉が。摘んで佃煮を作るには、2〜3時間摘まないとだめですね。木の芽和えなどにするなら30分も摘めばいいでしょう。

 上の入り口から入るとゴヨウアケビ(五葉木通)の花が見られます。

 貝母の花に隠れて山蕗の花。もう結実しています。

 クヌギの幼木に、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)。ナラリンゴタマバチによって作られた虫コブ(虫えい・ゴール)です。ナラメリンゴタマバチ(雌)が交尾後、コナラの根に楢根玉五倍子(ナラネタマフシ)を作ります。そこから冬に羽化した雌が単性生殖でコナラの冬芽に産卵し、それがこのような五倍子(フシ)を形成するのです。形成されたフシは卵の揺りかごであり幼虫になっては餌となります。コナラの冬芽をこんな風に変形させてしまうのですから恐るべしかなナラリンゴタマバチ。タマバチのタマとは、このリンゴ状のフシのことです。
 虫コブは古くから利用されてきました。マタタビはマタタビミミタマバエの作る虫コブができて初めて価値あるマタタビ酒になります。また、ヌルデ(白膠木)の若芽や若葉などにヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶ(ヌルデミミフシ)は、お歯黒、染め物、薬、インク、占いなどに使われてきました。特に染料は、空五倍子色という伝統色で、古代より(正倉院にあり)珍重されてきました。

 春型のアゲハも舞い始めました。ヒメオドリコソウで吸蜜しています。食草の山椒の木が多いのも見られる理由でしょう。冬越しのルリタテハも。貝母が咲き終わっても里山の魅力は続きます。樫の木のベンチに腰掛けて鳥のさえずりを聴いているだけでストレスは雲散霧消します。

 陣場平の上の入り口。小道を入ってすぐ右の足元にハナヤスリの群生地があります。小さな水芭蕉の様な葉がそれです。希少なシダ類です。

 堂平大塚古墳へ下る道の脇にキジムシロ(雉筵)が咲いていました。春に咲くバラ科の黄色い花は、キジムシロ、ミツバツチグリ、ツルキンバイ、クサイチゴ、ヘビイチゴなど皆似ていて同定に苦労します。

 妻女山松代招魂社の八重桜も満開になりました。この花弁で桜茶が作れます。

 妻女山への登り口にクサノオウ(瘡の王)が咲き始めました。毒草なので触らないでください。小学生の遠足コースなので、引率の先生にアドバイスしたことがあります。これからイカリソウやアマドコロ、ホタルカズラが咲き、ウスバシロチョウが舞い始めます。これからオオスズメバチの女王が巣作りのために飛び始めるので、黒い服は避けてください。

 翌26日は最高気温が28度の予報。早めに登ってノイバラやヤマフジの除去作業をしました。やはり信毎を見たと言って登ってきた人が30人以上。鞍骨山へ向かった人も大勢いました。例年の見頃は4月10日から20日頃という話や、当ブログで開花情報を出していることなどをお話しました。みなさんが帰った頃にサンコウチョウが鳴き出したのは残念でしたが。堂平大塚古墳では猛毒のレンゲツツジが咲き出しました。これからKさんが植えたリュウキュウツツジや色々なツツジが咲き出します。ホタルカズラも咲き出した様です。
 貝母を見に来た女性にオオスズメバチの女王蜂が暫くの間まとわりつきました。これは化粧品や香水、柔軟剤やシャンプーの甘い香りに惹きつけられたのです。山に来る際は、無臭が原則。ミントやハッカの香りは虫が嫌います。防虫スプレーや手作りの防虫オイルを塗ってくるといいでしょう。前記した様に黒い服や黒髪もハチに狙われます。まとわりつかれたら絶対に声を上げたり手で払ったりしては駄目です。刺されます。おとなしくジッとしていること。やがて去ります。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な人生が見られます。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
  インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。講演は一人1000円✕10人、60分が最低基準です。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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妻女山陣場平の貝母は少しずつしぼみ始めました。それでも週末までは充分に見頃です。信毎の取材を受けました(妻女山里山通信)

2024-04-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも)は少しずつしぼみ始めました。それでも週末までは充分に見頃です。今日(23日)は、信濃毎日新聞の取材を受けました。明日の朝刊に載るそうです。25(木)26(金)は見頃です。

 記者の方が貝母を撮影しています。編笠百合の名前の通り、花の中を撮影するのがポイントです。スマホの方には自撮りモードでとアドバイスしますが、なかなか難しい様です。

 カスミザクラ(霞桜)。満開ですが、風が吹く度に花吹雪が舞い散ります。ヤマザクラ(山桜)はかなり散りました。オオヤマザクラ(大山桜)はまだ紅色に咲いています。まもなくウワミズザクラ(上溝桜)も咲くでしょう。

 貝母は下から咲いていきます。満開になったら下からしぼみ始めます。上の写真でそれが分かると思います。上部はまだ開いているので、週末まではなんとか見頃だと思います。

 群生地で、一番背の高い貝母がこちら。約90センチはあります。昨年はなごり雪がなかったので、これくらいの貝母がたくさんあって壮観でした。球根も大きいでしょう。全草が毒ですが、特に球根は美味しそうですが絶対に食べてはいけません。薬草ですが、かなり強い毒草です。

 あちこちでシロヤブケマンが咲いています。氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウの食草です。ゴールデンウィーク明け頃から舞い始めるでしょう。これも毒草です。ルリタテハが舞っていました。

 あちこちでヤマツツジも咲き始めました。

 林道に咲く、左がカスミザクラ、右がヤマザクラ。樹下にはピンク色のミヤマウグイスカグラが咲いています。妻女山駐車場からは30〜40分。林道入口の地図と、長坂峠と陣場平の上下の入り口にある看板に従って群生地に入ってください。小さな実生を踏まない様に鑑賞してください。樫の木のベンチに腰掛けて、鳥のさえずりに耳を傾けるのもいいでしょう。運が良ければニホンカモシカにも出会えます。

 24日の信濃毎日新聞の一面に掲載された記事。本文中に陣馬平とあるのは間違いで、キャプションにある陣場平が正しい地名です。アミガサユリ(編笠百合)は、貝母の和名です。4月の茶花として江戸時代から親しまれて来ました。
 やはり長野県では信毎が新聞では一番なんでしょうか。朝からこの記事を読んで「陣場平 貝母」、「陣場平 アミガサユリ」で検索したのでしょうか、当ブログへのアクセスがもの凄いことになっています。明日から三連休は大勢訪れてくれるかも知れません。できるだけ現地でガイドをしたいと思っています。

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妻女山陣場平の貝母は満開です。山桜、霞桜、大山桜も満開。カタクリ、キブシ、ハナヤスリ、コクサギ、ヤマブキ(妻女山里山通信)

2024-04-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも)が満開になりました。山桜、霞桜、大山桜もほぼ満開です。足元では鮮やかな朱色のクサボケ(草木瓜)も咲いています。氷河期の生き残りウスバシロチョウの食草のシロヤブケマンもあちこちで咲き始めています。カタクリは咲き終わり、あちこちでミヤマウグイスカグラが咲いています。今日も何人も訪れてくれました。里山の自然と歴史、里山保全の大切さと大変さについてお話しています。陣場平は川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした場所。ブログ内検索で「川中島の戦い」で該当する記事が読めます。ちなみに我が家の祖先には真田幸村の影武者のひとり、林源次郎寛貴がいます。

 貝母の花。和名は編笠百合といいますが、こうして花の内部を見るとその意味が分かります。葉先が丸まっていますが、これでお互いの茎に絡みつきスクラムを組んで、この時期に発生する爆弾低気圧の強風から身を守ります。奈良時代に入った薬草(毒草)で、万葉集に一首詠まれているらしいことは一つ前の記事で書いています。薬草ですが、全草が毒草です。花の香を嗅ぐのも花粉を吸い込む可能性があるのでしないでください。

 貝母の群生地の周りに朱色のクサボケが咲き出しました。実は地梨といいます。

 クサボケ(草木瓜)の花。草ではなく、高さ50センチぐらいの低木ですが、鮮やかな朱色の花を咲かせるので意外と目立ちます。また、低木ににつかわしくない梅のような大きな実は薬用酒になり、貧血や疲労回復、不眠症に。煮だし汁は入浴剤になるそうです。

 カスミザクラ(霞桜)。と書きましたが、近くで確認するとヤマザクラでした。左向こうはやや桃色がかっているのでエドヒガンの仲間でしょうか。ツピー、ツピーというシジュウカラ。月日星ホイホイホイと鳴くサンコウチョウ、鶯(ウグイス)の初鳴きも聞こえました。

 灌木越しに見る貝母の群生地。灌木は山椒の木や黒文字、臭木など。山椒の若葉を摘む女性もいました。

 貝母は下から咲いていきます。てっぺんが咲いたら満開です。まだつぼみが残っていますが、それも明日には咲くでしょう。

 オオヤマザクラ(大山桜)。別名は、紅山桜。

 花枝に毛があるのでカスミザクラ。無毛で葉がやや赤みを帯びているとヤマザクラ。

 ハナヤスリ。葉の真ん中から出てくる胞子嚢がヤスリの形に似ているのでそう呼ばれます。そうは見えませんが、シダ植物です。

 貝母の群生地の真ん中にあるクマノミズキ。芽吹くために樹液を吸い上げて余剰分が出て発酵してオレンジ色になります。無毒で舐められます。カエデやクヌギなら甘いのですが、これはほぼ無味無臭です。

 カタクリの群生地を観に林道を登ります。あちこちでミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)が咲いています。夏になる赤い実は甘くて美味しい。

 林道脇に咲く(木五倍子)。キブシの髄はスポンジ状で、昔は灯芯などにも使われたようです。髄を取り出すと中空になるので、酒樽の呑み口にも使われたとか。また、江戸時代には既婚の女性はお歯黒にする習慣がありましたが、キブシの実も利用されました。釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、ヌルデの実、五倍子(ごばいし)やキブシの実の粉末をつけて、歯につけると黒く染まるそうです。

 カタクリ(片栗)ユリ科。別名カタゴ、カタカゴ(堅香子)、ハツユリ(初百合)。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物です。日本にはアリによって増えるアリ散布植物が200種以上あります。
「もののふの 八十(やそ)乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」大伴家持(万葉集)
 当維持29歳の大伴家持が、赴任先の越中国府の伏木(現在の富山県高岡市伏木に5年間赴任)で、寺井の井戸(井泉の跡と歌碑がある)の周りにたくさん咲くカタクリを宮中の乙女になぞらえ、都を懐かしんで詠んだ歌だといいます。そう思うと写真のカタクリが、美しい乙女に見えてくるから不思議です。
 もののふとは、宮廷に仕える文武の官のことで、物部と書きます。八十(たくさんという意味)にかかる枕詞ですが、数が多い氏と発音の同じ宇治川の宇治から、宇治川を導く枕詞となったということの様です。昔もやたらと役人が多かったのでしょうか。もののふとは、後に武士そのものを指す言葉に変化します。

 コクサギ(小臭木)ミカン科。小さな臭い木という名前ですが、柑橘系の爽やかな香りです。雌雄異株。葉はコクサギ型葉序と呼ばれ、枝の片側に2ずつ交互に互生します。クサギ(臭木)はクマツヅラ科。実は黒褐色で5ミリほど。有毒です。ミカンがなるわけではありません。葉には殺菌作用のあるアルカロイドを含むので地方によっては家畜小屋に敷いたりするそうです。

 ヒオドシチョウ(緋縅蝶)。ルリタテハと共に春の到来を告げる蝶です。武士が纏う紅色の緋縅に似ているからの命名です。

 天城山(てしろやま)林道から見る千曲川と松代パーキングエリア。黄砂とヒノキの花粉で辛いです。黄砂で遠くの山が霞んで見えません。

 ヤマブキ(山吹)バラ科。「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞ哀しき」兼明親王(後拾遺和歌集) 実のと雨具の箕をかけています。太田道灌の逸話で知られる花。 古今亭志ん生『道灌』は一聴の価値あり。花を乾燥させて煎じたものは、慢性のせきに効くそうです。

 若葉の頃は樹種によって葉の色が異なります。春紅葉も見られます。この時期の里山は本当に美しい。5月になると緑が濃くなって、遠目では樹種の違いが分からなくなります。

 我が家のタラの芽も一気に開きました。タラの芽生椎茸ベーコンアンチョビーの馬鹿旨パスタ。山菜の季節到来です。明日も午前中は訪れる方の案内をする予定です。見かけたらお気軽に声をかけてください。貝母は、26日までは見頃だと思います。25度以上になるとしぼみ始めます。

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魚眼レンズで撮る陣場平の貝母。9枚の花弁がある貝母を発見。満開の枝垂れ桜と花桃。ズミも開花(妻女山里山通信)

2024-04-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の最高気温はなんと28.4度。山上も26度。ノイバラの地下茎を掘り出す作業をしたのですが暑くて大変でした。こんな暑い日でしたが、貝母見学の方が何人も訪れてくれました。鞍骨山へ向かった人もいた様です。三日連続のブログ記事のアップとなりました。信州の春は駆け足で過ぎていくので撮影が大変です。

 今回はサブカメラとして使っているコンデジに魚眼レンズをつけて撮影しました。貝母の群生地の広さが分かっていただけると思います。これは 上の入り口から。樫の木のベンチはここと積石塚古墳の横にあります。貝母は奈良時代に唐からもたらされた薬草ですが、かなり強い毒草でもあります。咳止めの薬ですが、成分は筋肉弛緩剤とほぼ同じ。誤って百合根の様な球根を食べると非常に危険です。

 上のカットのちょうど反対側から。一番華やかなカットが撮影できます。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 南側から。この背後には種で増えた群落が広がっています。あと数年したらこれと同じ草丈になるでしょう。

 東側の林の中から。ここは半日陰なので、花が長く持ちます。当地は午後になると強風が拭き始めるので、午後1時ぐらいまでの見学をお勧めします。

 貝母は普通は花弁が6枚なんですが、これは9枚です。今までの観察では9枚が最高です。

 中央の花は7枚です。注意深く探すと見つかるかも知れません。

 昼近くですが、朝よりもさらに開きました。21日ごろには天頂部まで咲き満開になるでしょう。

 堂平大塚古墳の枝垂れ桜も満開です。

 枝垂れ桜のアップ。

 花桃も満開。この花桃は太い枝が折れて地面についているのですが健気に咲いています。オオイヌノフグリとの取り合わせがあり得ないことなので奇妙に見えます。

 堂平大塚古墳。まもなくツツジ(躑躅)が咲き始めます。ヤマツツジ、猛毒のレンゲツツジ、純白のリュウキュウツツジなどが咲き誇ります。

 途中で採取したコゴミ。タラの芽、ハリギリ、コシアブラと続きます。

 ズミも咲き始めました。

 妻女山松代招魂社の桜も満開です。

 妻女山展望台から。遠く飯綱山と戸隠連峰。

 翌16日の貝母。前日の暑さで貝母もかなり開きました。まだてっぺんが蕾のものも見られますが、週末には満開になるでしょう。ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲き始めました。

 いきなり満開になった桃の花越しに妻女山。ずいぶんと木々が色づき始めました。春紅葉も見られます。

 千曲川の岩野橋左岸から見る妻女山。ソメイヨシノは散り始め。奥の皆神山の桜は今が満開。

 河川敷の桃の花も満開。川中島白桃でしょうか。土手に咲くのは、テレビで菜の花と紹介していましたが、有害帰化植物のハルザキヤマガラシがほとんどです。畑に咲いているのは野沢菜の菜の花です。土手の向こうに、長野パルセイロのホームスタジアムが見えます。その奥には薄っすらと高社山。21日は、長野マラソンのために国道403や岩野橋、赤坂橋が昼ごろまで通行止めになるので注意してください。屋代方面からは妻女山に登れます。

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妻女山里山デザイン・プロジェクト2024.4.14。陣場平の貝母の整備は落枝の処理や枯れ木の伐倒。昼は激旨海鮮パエリアで(妻女山里山通信)

2024-04-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今回の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業は、貝母の群生地がある陣場平の整備です。落枝の処理や枯れ木の伐倒を行いました。麓の最高気温は27度の夏日。山上は24、25度で快適です。貝母見学の方も大勢訪れてくれました。次の週末までは充分に見頃です。

 貝母も一気に開き始めました。午前と午後では風景が違います。

 スマホの皆さんには自撮りモードで撮影するといいですよといいますが、なかなかピントが合わないと苦労されていました。コツが要りますね。これはバリアングル液晶の一眼レフカメラで撮影しています。

 まだ満開ではありませんが、かなり上の方まで咲きました。初めて来られた方は、こんなに凄いとは思いませんでしたとおっしゃっていました。次の週末は、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲くでしょう。シロヤブケマンやクサボケも咲き始め、さながら桃源郷の様になります。

 作業はまず何本も落ちたクヌギの枝を切って片付けました。

 倒木の処理も。保全作業は大変です。

 一番大変だったのは立ち枯れの伐倒です。思いの外多くて大変でした。

 その間にもたくさんの方が貝母見学に訪れてくれました。小さな子を連れた家族も二組ほど。オオズキンカブリタケも紹介しました。昨年作った樫の木のベンチも好評でした。作業の合間に案内もしました。

 次は堂平大塚古墳での伐倒作業。ヌルデやら雑木がはびこって野生動物の隠れ場所になるので伐採しました。眺望も良くなります。

 伐採作業はたいへん危険なので慎重に声を掛け合って行います。こういう風に切りっぱなしにしておくと、ここには山鳥は隠れに来ますが野生獣は来ません。

 やっと昼食です。ログハウスを借りて。まず掃除をしました。ノンアルコールビールで乾杯。

 前菜は、生帆立のカルパッチョ。トマト、セロリ、オレンジ入り。美味。

 メインディッシュはシーフードパエリアです。有頭海老、ヤリイカ、アサリ、白身魚、ピーマン、セロリ、人参、玉葱、ブラックオリーブと豪華版。超絶美味でした。

 ムスカリが咲いています。

 ウスバシロチョウの食草のシロヤブケマンも咲き始めました。

 枝垂れ桜も見る見る内に開きました。

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