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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

朱色の鮮やかな粘菌 トビゲウツボホコリ発見!(妻女山里山通信)

2011-05-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 台風2号の雨が降る前にと週末に妻女山へ下草刈りと除伐に行ってきました。主に刈るのは山藤の幼木です。放っておくと一日に8センチ成長し、樹木に絡み付いて、やがては木を立ち枯れさせてしまいます。藤の花は、藤棚を作って愛でたり(これは山藤ではなく野田藤)、日本舞踊や歌舞伎の「藤娘」などの演目にもあるように、日本人にとってはなじみ深いものですが、里山にとっては他の木を絞め殺してしまうような少々厄介なつる植物なのです。

 妻女山の駐車場には、真っ白な房が美しいトゲナシニセアカシアが咲いています。トゲナシハリエンジュともいいます。花はかなり強い香りがあり、天ぷらで食べられますが、美味しいかといわれると・・・。白粉臭い香りが私はちょっと苦手かな。結構大変だった作業が一段落して、陣場平方面へ。森の奥の倒木で大量のキクラゲを採りました。普通は乾物のキクラゲを水でもどして料理しますが、生のキクラゲは洗ってそのまま使えます。水でもどしたものより瑞々しく弾力があります。これは、中華料理でお馴染みのキクラゲとトマトの卵炒めにします。これは美味です。

 帰りに獣害対策で間伐された森にさしかかると、林道下の倒木に鮮やかな朱色が見えました。はじめはバッカク菌か樹液酵母かなと思ったのですが、もしやと思い下りて確かめてみました。粘菌(変形菌)でした。この5月は低温の日が多く、粘菌の出現はほとんど見られませんでしたから、興奮して撮影に臨みました。それが掲載の写真です。粘菌が出ているとは思わなかったので、スーパーマクロ専用のカメラを持って来なかったのが残念でしたが、そこそこのカットが撮影できました。粒の大きさは1ミリぐらいです。残念なのは、その夜から雨ということで、この変形体はおそらく胞子を飛ばす前に雨で流されてしまうだろうということです。雨後のわずかな晴れ間の刺激で出てきたのでしょうが、そういうこともあるわけです。少々の雨なら崩れても元に戻るのですが、激しい雨だと流されてしまいます。といって死んでしまうとも限りません。環境さえ合えば子実体を形成して胞子を飛ばすこともあるでしょう。

 帰って調べてみると、トビゲウツボホコリらしいということが分かりました。これは赤松の倒木に発生していました。しかし、目にも鮮やかな見事な朱色です。まるで地上の珊瑚礁。この色素の成分はなんなのでしょう。粘菌が放射能に対してどれほどの耐性があるかは知りませんが、細胞性粘菌の放射線による分化異常のしくみに関する研究などが行われているようです。また、タンザニアで放射性物質を吸い取る細菌が発見されたり、中国で耐放射能性の真菌と放射菌が発見されたりしています。いずれにしても放射性元素を壊す事はできないので、遠い宇宙かとんでもなく深い地中に埋めるしかないのですが・・。詳細な情報は、「放射性物質、放射線、放射能除去技術まとめ」NAVERを参照してください。

 原発事故は、ある意味日本の戦中戦後の社会病理が顕在化したカタストロフィー現象といえるかもしれないと思っています。そんなことを端的に表現された、大阪大学の深尾葉子さんの呟きが秀逸と感じたので紹介させていただきます。
-----この世の中は、「まともな脳みそ」を持とうとする人は生きるのが本当に難しい。自らの「感覚」にフタをして、「利権」や「保身」をめざし「役割」を演じて生きることが有利であり、「仕事」であると錯覚されている。しかしそのような生き方こそが、人類を滅ぼす。原発問題はそれを極端に示している。-----

 また、ノーベル賞に最も近い経済学者と海外では評価の高い割に日本では、マスコミも経済学者も無視するために一般的には知られていない東京大学名誉教授の宇沢弘文氏を紹介したいと思います。この方も戦後60年余りの日本の問題点を鋭く分析しています。
 なぜマスコミが無視するかというと、「日本は米国に搾取されている植民地である」と公然と主張しているからです。興味のある方は、名前で検索してみてください。岩波書店などから著書も多数出版されています。東電や電事連から多額の広告費をもらい天下りを受け入れている堕落した大手マスコミが全く信用できない今、TwitterやUstream、海外メディアなどを利用しないと真実は得られなくなっています。情報リテラシーが求められているわけですが、逆に今ネットがなかったら、大本営発表と噂しか情報源はないわけで、それは本当に恐ろしい事だと思わずにはいられません。

 最新の確かな原発情報が欲しいという方は、ぜひTwitterを初めてください。私をフォローする必要はありませんが、私がフォローしている人の中から精査すると、かなり詳細な情報が得られると思います。使い方はツイナビや検索で。大震災で携帯が繋がらないときもこれで安否が確認できました。
 また、まだ危険情報に懐疑的な人は、この記事を読むべきです。「安全基準を超えた「内部被曝」(要精密検査)すでに4766人、異常値を示した人1193人」現代ビジネス







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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。ニホンカモシカの写真も。
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熊と日本羚羊と人に出会った鏡台山(妻女山里山通信)

2011-05-23 | アウトドア・ネイチャーフォト
★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】に鏡台山ルポをアップしました。ご覧ください。

 真夏日になろうかという土曜日、旧埴科郡の中心に位置する鏡台山へ山菜狩りに行きました。登山がメインではないのでスタートは麓ではなく、林道芝平樽滝線の大峯山裏の倉科コース登山口から。倉科の林道入り口からは約15分。林道は前面舗装されていますが、ほとんどガードレールがなく枯葉が積もって非常に滑り易いので慎重な運転が必要です。カラカラに乾燥した枯葉は雪以上に滑り易く止まりません。真っ逆さまに谷底です。

 登山口の駐車スペースに車を置いて登り始めます。登り始めはモミジイチゴの伸びた棘のある枝をよけながら。梅雨時になる実は木イチゴの中では最も美味なのですが、棘は痛い。途中で、登山道を外れて森に入ります。目指すコシアブラは登山道沿いにはないので森へ入らないと採れないのですが、笹薮と折り重なった間伐材で相当難儀しました。ある場所が分かっていないととても入る気にはなりません。

 やっとコシアブラの群生する場所へ辿り着いて唖然。芽吹きは去年より遅かったので、二日ぐらい遅くても平気かなと思ったのですが、すっかり葉が開いていました。仕方なく柔らかそうなものを選んで採取しました。これは、日当りのよい場所のものはだめと諦めて、さらに標高の高い針葉樹林を目指しました。そこは、以前熊とニアミスした場所なので、森に入る時は用心して大きな音を出してこれから入るぞと知らせておきます。

 やっと、思い通りのものがたくさん採れたので頂上を目指します。その間も気温はどんどん上昇して、おまけに乾燥しているので喉が渇きます。途中縄文の水を補給してきたので助かりました。林道脇ではマキノスミレの群生が満開。頂上ではタチツボスミレとスミレが満開。タンポポも咲いていましたが、全て交雑種・・。ハンゴンソウが大きくなってきました。山の上はわりと乾燥していて爽涼な風が心地よかったのですが、下界を見下ろすと靄っていました。北アルプスも霞んでいました。

 そんな景色を眺めながらのんびりと昼食をとっていると、突然後ろの笹薮の中で大きな物音がしました。ガサガサと笹をかき分ける音と、ドタドタという大きな足音。瞬間的に熊だ!と思いました。距離は20mあるかないか。カモシカはそんな足音をたてないし、イノシシが地面を掘る時はブヒブヒと鳴きます。とっさに立ち上がり、棒で座っていた丸太を激しく叩きました。すると熊は横へ走り、北峰への登山道を横切って森側の谷へドタドタバキバキと駆け下りて行きました。そして、再び静かなランチタイムに戻りました。ヤレヤレ。

 鏡台山は、千曲市森の沢山の谷が鳥獣保護区なので、熊も安心していられるのでしょうが、餌を求めて真田の傍陽(そえひ)側や松代の西条側にも遠征するのでしょう。尾根には彼らが横断する獣道がいくつも見られます。熊が使う獣道は、ニホンカモシカのそれよりも幅が広いようです。しかし、まさか頂上を越えて行くとは思っていませんでした。熊ですからピークハントが目的ではないでしょうが、地形図を見ると1190のピークから森側へ越えようとすると、必然的に山頂付近を通ることになるようです。しかし、笹薮の中で激しく足踏み(駆け回った?)して、いったい熊はなにをしていたのでしょう。気になります。

 すると坂城側から男性がひとり登ってきました。なんでも上田の太郎山から縦走してきたそうです。帰りは笹平から林道を使って坂城に下りるとか。さっきの熊の話をすると驚いていました。彼もちゃんと熊鈴と笛を持っていたので大丈夫でしょう。帰路は同じ道を戻りましたが、林道へ出る手前で三滝上の松茸林に出る古道を思い出し、下ってみる事に。上からの入口が分かりにくいのですが、以前確認してあるので迷わず辿り着きました。途中はまだ始まったばかりの除伐の跡がありました。最後はロープを頼りに6mほどの崖を下りて無事に林道に戻りました。
 帰路は、あんずの里森へ。杏は結実してかなり大きくなっていました。収穫はまだ一ヶ月以上先ですが、その頃になると集落中が杏の甘酸っぱい香りに包まれます。

 それにしても、この季節にもかかわらず大量の枯葉には驚きと同時に、恐ろしくもなりました。放射性物質の影響でなければいいのですが・・。千葉や東京では、奇形になった植物が次々と見つかっています。低線量被曝は、ただちに健康への影響はないと政府は言っていますが、被曝はしきい値がないので、低線量の被曝でも長期に渡ると直線的にガンになる確率が高まります。また、ガン以外の症状もありますが、因果関係が医科学的に証明されていないのが痛い。政府や東電はそれを盾に逃げ切るつもりでしょうが、それを許すようでは日本は終わりです。

被曝とはこれ以下なら安全というしきい値がなぜないか。分かり易い説明。細部分裂はDNAをコピーするので、傷つくとガンになる確率が直線的に高まる。細胞分裂が盛んな子供が危ないわけだ。
【原発事故】10年後の日本 2021年(1)これが10年後の日本の姿だ。東京もこうなるだろう。子供の甲状腺ガンのピークの後に大人の甲状腺ガンが多発する。女性の乳ガンも増加する。戦前まで日本人でガンで亡くなる人は少なかった。広島長崎以降、世界では2000回以上の核実験が行われた。急激にガンが増えたのはそれ以降。
「僕と核」スターングラス博士インタビュー低線量被曝の恐怖。非常に分かり易いインタビュー記事。大切な人を守る為に必読!
[SAVE CHILD]放射能汚染から子供を守ろう子供を大事にできない国は滅ぶ。
1945-1998-by-isao-hashimoto1945年から1998年までに行われた2053回にのぼる核実験の模様をマルチメディアアートにまとめたムービー。地球は核で汚染されきっている。その上の東電原発事故。
 Twitterで「どう考えても放射能浴びせられた上に電気代払わされるというのは納得できない。それは集団食中毒になった上に食事代はキッチリ請求されるようなもんでしょう。全部こっちがかぶらねばならない。しかも社長は退職金と年金もらってさっさと辞任する。そんな無茶苦茶なレストランは無い。」と呟いていた人がいるが秀逸な比喩。どう考えても理不尽。なぜ犯罪集団に金を払わなければいけないのか。とうてい承知できるものではないはず。政府も楽観論を振りまいておいて、自分たちは安全圏に逃げる算段。
参議院テレビ 脱原発への道小出氏、後藤氏、石橋氏、孫氏の参考人質疑。アーカイブで見られます。濃い内容。必見!

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若葉の頃・・(妻女山里山通信)

2011-05-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 久しぶりに妻女山の奥へ山蕗を採りに行きました。日頃お世話になっている方々や息子に送るためです。信州の春は短くて、寒さが和らぎ梅杏桜桃林檎と次々に咲いたと思ったら、あっという間に夏の暑さです。それでも朝晩は冷え込むのですが、日中は東京よりも暑くなります。いわゆる高原気候なんでしょう。ただし暑いといっても東京のように湿気はなく空気も汚れていません。爽快な気候です。この朝晩の気温差が美味しい山菜や野菜を作るのです。

 山蕗の群生している森の空き地、といっても私が2年かけて灌木を伐採した場所なのですが。山蕗がたくさん群生するようになりました。山菜鎌でひたすら山蕗を刈っている頭上ではオオルリやウグイスの鳴き声がします。疲れて目を上げるとウスバアゲハがたくさん舞っていました。ウスバアゲハ・ウスバシロチョウ(薄羽揚羽・薄羽白蝶)は、チョウ目アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科で、通常はウスバシロチョウと紹介されていますが、シロチョウ科ではなくアゲハ科なので、ウスバアゲハの方が誤解がないかもしれません。氷河期の生き残りといわれる蝶。バタバタと羽ばたいて滑空するあまり飛ぶのが得意とはいえない様が、なんとも愛嬌があります。

 山蕗の採取が一段落した頃、里から正午を知らせる長野市の有線から「子鹿のバンビ」のメロディが流れてきたので倒木に腰掛けて昼食です。隣の千曲市はなんだったか忘れましたが別の曲です。そんなことを考えながらタラコのおにぎりを食べていると、目の前を二頭の蝶が・・。見るとキアゲハがウスバアゲハを追いかけています。それもかなりしつこく。う~む、実らぬ恋というやつでしょうか。ウスバアゲハは逃げまくっていましたね。

 それでも、去年はほとんど見られなかったウスバアゲハが、今年は復活したので本当に安心しました。山蕗を採り終わった後は、山椒の若葉の摘み取りです。これは根気が必要です。山椒味噌にします。味噌を少なくすればご飯のおかずに。多くすれば焼きおにぎりに塗るなどの調味料になります。山椒の木に向かうと、去年は本当に見られなかったアブがそこそこ復活していました。それでもクマバチ、ムモンホソアシナガバチ。キアシナガバチ、オオスズメバチなどは少ないように感じます。CCD(蜂群崩壊症候群)は非常に深刻な問題です。それとゼフィルス(シジミチョウ)の出現がやはり少ない。これは気になるところです。

 カントウタンポポを見慣れている人には、初めてシナノタンポポを見るとびっくりするだろうと思います。とにかく大きい。花も大きいしガクも太い。草丈も高くて堂々としています。ところが妻女山でも麓へ行くほどセイヨウタンポポとの交雑種が多くなります。帰化植物の問題は、非常に悩ましいものです。善意で移入されたものが猛威を振るっていることも少なくないからです。

 ここ数日で一気に夏の香りが漂い始めた信州です。伊那の息子もアパートの前の畑に種まきをしたよと言ってきました。畑付きのアパートなんて信州ならではですね。手から口までが他人任せでなく自分で行えるということは大事なことです。人に牛を殺させておいてグルメなどとほざいている人達には、死を頂くという意味は永遠に分からないでしょうね。そのことは、自らの命を軽んずるといことに繋がっているということにも気がつかないのでしょう。政府や東電などの発表以上に関東の放射能汚染は酷いというのに、まるで何事もなかったかのように過ぎている首都圏の日常は、極めて異常に思えてなりません。嫌なことに目をつむるのは簡単ですが、それではあなたの大切な人を守る事はできない。

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ核燃料露出の1号機は既に人類未体験ゾーンへ
福島第一原発及び国内原発の状態変遷および分析のまとめ
福島原発事故による土壌汚染まとめ
福島原発に関する報道規制及び言論統制状態まとめ

セシウムの内部被ばく対策は、顔料のプルシアンブルー(日本名:紺青)。しかし、絵の具を食べてはいけません。海外では医薬品としてありますが、日本ではなっていません。放射線医学総合研究所に備蓄。
ヨウ素対策には味噌がいい。効果も証明されています。
ストロンチウム摂取事故の場合などに最も推奨されている除去剤は、アルギン酸ナトリウムとキトサン。硫酸バリウムも。

米研究グループ「大地震の恐れ」と警告。米カリフォルニア工科大などの研究グループが20日付の米科学誌サイエンス電子版に発表するそうです。茨城沖、ひずみ蓄積か 。 東京・千葉・川崎・横浜・茨城・房総は要注意。

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妻女山のニホンカモシカその2をアップ! (妻女山里山通信)

2011-05-12 | アウトドア・ネイチャーフォト
 昨年の4月から今年の4月までに撮影した妻女山のニホンカモシカの写真の中からピックアップしてスライドショーをYoutubeにアップしました。登場するのは、妻女山山系に棲む母子三頭のニホンカモシカです。私がマダムと呼ぶ母親。最初に見たのは2002年の夏でした。まだ一歳ぐらいだったと思います。あとの二頭は彼女の子供で、クロとシロ。双子なのか年子なのか分かりませんが、いずれにしてもニホンカモシカでは珍しいことのようです。

 三頭の縄張りは、親子兄弟であるせいなのかは分かりませんが、非常に緩やかなもので、いつもは妻女山を中心として、西は薬師山から北は倉科尾根や鞍骨山辺りまでとかなり広く5本ほど尾根がありますが、縄張りは交錯しているようで、例えばシロは薬師山でも天城山麓の堂平やさらに北の倉科尾根でも見かけます。

 このシロは、3月中旬に天城山北の林道に冬毛をごっそりと落としてあるのに出会いました。その直後にシロが堂平にすっかり夏毛に変わってすっきりとした姿でいるのを目撃しましたが、冬毛がグレーだったのに、夏毛はかなり白っぽくなっていてまるで別人(比喩です。別獣かな)のようでした。

 彼らの父親は、たぶん鞍骨城辺りにいた大きな雄だと思うのですが、妻女山で出会ったカタクリさんが、去年の4月に死体を杉林で見たというので、今度行ってみようと思います。夏になると、木々の葉が生い茂り、見通しが悪くなるので、なかなかニホンカモシカに遭遇するのが難しくなりますが、粘菌の撮影がてら出会いを求めて山に入ろうと思っています。

 ところでチェルノブイリ後のノルウェーのトナカイには、25年経ってもかなりの放射性物質が検出されます。日本でも人や家畜、魚介類はもちろんですが、長期的な野生動物や昆虫、植物、菌類などの測定が必須です。

パソコンの性能に余裕のある方は、Youtubeのページを開いてハイビジョン・フルスクリーンでご覧ください。
【信州の里山】妻女山のニホンカモシカ 2 Japanese Serows 2


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山菜狩りで懐かしい人達と邂逅・・(妻女山里山通信)

2011-05-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 GW最終日の日曜は、山の手入れと山菜採り。遠足の小学生も通る林道に倒れるかもしれない状態になっていた15mほどある立ち枯れの落葉松を切り倒したので、その処理を。倒せる角度が10度ぐらいしかなく、外れると掛かり木になってやっかいなので慎重に作業を進めました。まず360度から観察して重心がどちらの方向か見極めます。受け口を作ってそちらに倒れる様にし、反対側から切り倒します。なんとか思い通りに倒しましたが、落葉松は林道を跨いだ状態。やはり切って正解でした。立ち枯れとはいえ重さは1トンぐらいあるはずです。

 作業終えて蕗と山椒の若葉を採りにある場所へ。山蕗(沢蕗)は、まだ小さめですが灰汁も少なく、伽羅蕗を作るにしても薄味で楽しめます。ここ数日で森は芽吹きが進みすっかり若葉の季節になりました。樹上ではオオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイスなどが盛んにさえずっています。時折アオバズクの恋歌も聞こえます。ウソは明らかにメロディーに聞こえる恋のさえずりをします。

 昼近くなったので山菜を採って妻女山の駐車場に戻ると、実にたくさんの車が来ていました。すると向こうから見た事のある男性がダブルストックで歩いてきました。坂城の鳴海さんでした。冠着山(姨捨山)の佐良志奈神社からの廃道になっていたルートを復活させた方です。そのトレッキングルポはこちらです。その時の話をしていると、また男性が。川中島のホテルの支配人をされているYさんでした。二人とも鞍骨城へ登るとのこと。

 これはいい機会と、斎場越しの旧道を案内して、陣場平と堂平大塚古墳へ案内することにしました。陣場平では、ここが川中島合戦の時に上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わるということ。一角にある積石塚古墳の紹介。昔薬草畑だったなごりのバイモの紹介などをし、堂平大塚古墳へ。ログハウスのKさんは、ちょうど昼で帰ったようで炉の煙だけがくずぶっていました。昔は野菜の貯蔵庫として使われていた横穴式円墳を案内。けっこう広い内部も見学しました。そこから林道へ戻り、天城山(手城山)の登山口で別れました。

 重りを背負ってボッカ仕様の登山スタイルのYさんは、行けるところまで行くと言われていましたが、どこまで行けたのでしょうか。昨年私が御姫山まで行ったルポはこちらですシロバナエンレイソウが咲いていました。

 妻女山の麓では、ハルザキヤマガラシとクサノオウ、ヤマブキ、タンポポの黄色が鮮やかです。タンポポは、麓へいくほど交雑種が多くなり、山上でも林道脇は交雑種、林内の草地にあるものはシナノタンポポです。林道脇ではウワミズザクラも満開です。

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山菜三昧のGWではあったけれど・・(妻女山里山通信)

2011-05-07 | アウトドア・ネイチャーフォト
 4月の低温があったため、昨年より山菜は遅めで、さらにGWに入っても五月晴れが少なくなかなか気温が上がらなかったため、またまた遅れることとなりました。それでもあちこちポイントを回ってかき集めれば、かなりの量が採れました。山菜の王様タラノメ、山菜の女王コシアブラを筆頭に王女はコゴミかアイコか。低山の木の芽の山菜は、山椒の若葉を残してこれで終わりです。次は沢ブキとワラビのシーズン。コシアブラは天ぷらが一番ですが、炊き込みご飯もおすすめです。また、鶏肉や味噌と相性がいいので和風ハンバーグもいけます。味噌はヨウ素を対外に排出してくれるそうです。また、塩漬けして茹でこぼすと放射性物質を70~90パーセント除去できるそうです。(チェルノブイリ後のスウェーデンやノルウェーの研究より)

 観光地は、震災の自粛ムードもあってかどこも人出は少なめでした。山菜狩りの疲れを取ろうと小川村の鉱泉に行きましたが、私達を含めて入浴者はなんとたった3人。小さなお風呂ですが窓から北アルプスが一望でき、泉質もよくおすすめなんですが。それでも19号を長野方面へ走ると東電笹平ダムの手前から渋滞。Uターンして山越えの道へ。茶臼山を巻いてスイスイと下りました。GW中は途中の茶臼山動物園は、入ろうとする車で麓まで大渋滞になります。

 妻女山は、カタクリ、バイモが咲き終わり、初夏を彩る花々が咲き始めました。クサボケ、ウワミズザクラ、ヤマツツジ、モモ(昔山の畑で栽培されていた古い種)、が咲いています。草本では、ウスバアゲハの食草のムラサキケマンやクサノオウなどが咲き始めました。しかし、昨年に引き続き蝶や蜂の出現が少なめなのが気がかりです。今日は、林道に倒れそうな立ち枯れの大きな落葉松を切ってきました。倒せる角度が10度ぐらいしか余裕がなく苦労しましたが、なんとか無事に切り倒せました。これで遠足の小学生が通っても安心です。

 妻女山には希少なシナノタンポポが自生するのですが、麓へ行くほどセイヨウタンポポとの交雑種が増え、麓ではすべて交雑種になってしまいます。妻女山から千曲川を見ると、堤防は一面の菜の花ですが、これもセイヨウアブラナです。長男が種を買って持ってきてくれた多摩の伝統野菜のノラボウ(野良坊菜)は、南蛮貿易で入ってきたオランダのセイヨウアブラナだそうです。これは他のアブラナ科の野菜と交配しません。帰化植物の歴史を調べると、意外なものが帰化植物で驚かされることがあります。

 GWが開けると梅雨までの間は絶好の登山シーズンです。里山もいいのですが、暑くなるので少し高い山もいいですね。東信にある烏帽子岳などは、手軽で花も多く展望もいいのでおすすめです。早朝に出れば東京からの日帰り登山も可能です。



 出発地点の地蔵峠は、江戸時代に東部町(東御市)から鹿沢温泉への湯治客の道標として道中の安全を祈願した百体観音が一町毎にあります。峠には80番目の聖観音があります。また、大きな無料駐車場があり、売店やホテルもあります。 
 全行程は約4時間で、標高差は約335mしかありませんから初心者でも大丈夫。特に危険な箇所もありません。晴れていれば北アルプスのスカイラインが堪能できます。

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【信州の里山】京ヶ倉 Mt. Kyogakura at Ikusaka village in Nagano

2011-05-02 | アウトドア・ネイチャーフォト
 前の記事で書きましたが、ヒカゲツツジで有名な信州生坂村の京ヶ倉から大城へ縦走したトレッキングをスライドショーにしてYoutubeにアップしました。ヒカゲツツジはもちろんですが、バーズアイビューは本当に見事です。いつもはBGMにジャズを使うのですが、今回は一緒に登った悪友のたっての願いで、彼のオリジナル曲をBGMに使いました。

 まあ、所謂フォークソングであります。多少音程が妖しかったり、歌詞が影像と合わなかったりとご不満もおありかもしれませんが、彼の渾身の青春の力作ですので、辛抱して聴いてくださいまし。冗談じゃありませんという方は、音を消してご覧ください(笑)。
 冗談はともかく、この京ヶ倉は、1000mにも満たないというのに、急峻で崖ありパノラマビューあり花あり、おまけに歴史もあるという実に魅力的な里山です。但し、初心者や高所恐怖症の方には不向きな山かもしれません。

 ハイビジョンで制作していますので、デフォルトは360pですが、画面右下のYoutubeをクリックして、Youtubeのページが開いたら、画面右下の矢印をクリックしていただくと、480pでご覧頂けます。また、360pをプルアップして720pを選択して頂くとハイビジョンでご覧頂けます。




★周囲の山名や途中の詳細なルポは、【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】の最新のフォトルポ「ヒカゲツツジ満開の京ヶ倉」をご覧ください。ムービーではご覧頂けない大きなパノラマ写真があります。こちらは、「真夏の京ヶ倉」ルポです。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。「京ヶ倉」も詳しく載っています。他のガイドブックにはないカラーの地形図で、コースが分かりやすいと好評です。ポイントの写真と説明文がリンクしているので状況も把握できます。
詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。その山の名前の由来や歴史をまず書いているので、歴史マニアにもお勧めします。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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