モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

松本の縄手通りでの長男のペーパークラフトの展示会へ。国宝松本城(妻女山里山通信)

2017-05-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は松本へ。松本は「工芸の五月」の真っ最中。あちこちで展示会やフリーマーケットが開かれ大賑わい。そんな中、縄手通りの青果店越中屋さんの店先で長男が自転車のペーパークラフトの展示をするというので出かけました。

(左)畑で彼にあげるスナップエンドウを収穫してから出発。里は晴れていましたが。403号を登って聖湖に着くと三峯山の山頂はもやっていました。(中)聖湖ではへらぶな釣りの太公望たち。(右)麻績村に下る途中にある廃墟のオブジェ。廃墟マニアには結構有名なものの様です。

(左)縄手通りの入り口にある蛙のオブジェ。その昔に東京芸大の学生が作った作品だそうです。(中)四柱神社。(右)神社の宮彫り。鳳凰の木彫。諏訪立川流の様式ではないようですが、精緻な木彫です。

(左)越中屋さんの店先での展示。昼頃になると大勢の観光客が訪れてきました。多かったのは中国人とアメリカ人。他の国の言葉も聞かれました。(中)自転車のペーパークラフト。小さいのと、その精密さに皆さん驚かれます。(右)今回の新作。林業用の重機です。小さな女の子が気に入ったらしく触りたいとお母さんに駄々をこねて、ちょっとだけ触らせてあげました。凄く気に入ったみたいです。

 展示では、他の作品も含めた絵葉書の販売もしました。自転車で通りがかった男性が買い求めて行きました。
T & T STUDIO 長男と次男が小学生の頃からやっているペーパークラフトのサイト。日本テレビのスッキリ!に出演や朝日新聞、東京新聞でも紹介されました。

(左)昼は小谷村産の十割蕎麦の(CCubeシーキューブ)へ。大盛りをいただきました。初夏ということもあり香りはいまいちですが、味は十分満足でした。私は薬味は大根おろしだけで食べます、葱と山葵は蕎麦湯に入れていただきます。(中)この店のご主人もそうなのですが、彼の所属する松本ポタリングクラブの仲間や大学の知り合いが訪れてくれました。(右)私は近くの店で焼鳥と生ビール。

(左)その後散歩に。近くの骨董屋のゴジラ。(中)女鳥羽川。向こうに見える管制塔の様な建物は、以前は洋服店だったそうで、趣味で展望台を作ったとか。現在は一階にとんかつ屋とピザ屋があります。(右)縄手通りからの小路。昭和の香りが漂います。

(左)松本城へ向かう途中にある古書店。学生時代に松本に来た時に立ち寄りました。(中)松本市役所。管制塔?があります。先程のとよく似ていますね。(右)松本城の案内図。現存する日本最古の城です。外国人観光客も大勢訪れていました。

 お堀に映る松本城。冬に訪れると白鳥や鴨がいます。大きな鯉が泳いでいました。

(左)老舗喫茶店のまるも。70年代にananで幾度も紹介され有名になりました。松本民芸家具の店内にはクラシックが流れています。コーヒーとケーキ。個人的にはモカが一押しです。元々はまるも旅館です。今も泊まれます。(中)老舗カレー店のデリー。(右)駐車場に戻る途中で入った骨董屋。店に入って学生時代の記憶が突然蘇りました。芸術祭の最中に上高地へ旅行したのですが、そのバスを待つ間にこの店に立ち寄り、大正時代の素敵なグラスを買い求めたのです。それは残念ながらわれてしまいましたが…。店の佇まいはその当時のままでした。やっぱり松本は好きだなあ。また行こうと思います。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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氷河期の生き残りウスバシロチョウの舞う陣場平。気温32度の田んぼで稲の筋蒔き(妻女山里山通信)

2017-05-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 短い信州の春はアッという間に通り過ぎ、里山は新緑で覆われています。まず先週の妻女山陣場平から。

(左)陣場平の新緑。山椒の若葉を摘みに男性が来ました。私と同じく山椒味噌にするそうです。今しか食べられない季節限定の珍味です。ご飯のおかずに良し、焼きおにぎりに良し、塩焼きの鮎に添えたら料亭の味。(中)貝母(編笠百合)は結実し始めました。(右)糸巻き状の実。さく果で枯れると飛び散り風に乗って舞います。今年も種を採取して蒔く予定です。

(左)氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウがたくさん舞っています。オスがメスに交尾を迫っています。(中)メスが拒否したのかオスがこのメスはまだ成熟していないと判断したのか、すぐに飛び立ってしまいました。人の世界も蝶の世界も愛の成就は簡単ではないようです。(右)残されたメス。以前、「シェルのランプシェードの様な翅が美しいウスバシロチョウの交尾は女性上位 」という記事をアップしました。

 陣場平の貝母。黄色く枯れて倒れているものもあります。手前は山蕗。里蕗より味が濃厚です。皮をむかず一度茹でこぼすだけです。今回は干しホタルイカと煮付けました。絶品です。

(左)帰りに堂平大塚古墳へ。隣接するログハウスに、今は亡き大切な山仲間だったKさんの弟さんがいらしたので、色々な話をしながら昼餉にしました。ツツジが満開です。(中)Kさんが植えたレンゲツツジも満開。有毒ですから庭木で植えてはいけません。妻女山山系ではあちこちでヤマツツジが満開。この蜜は吸えます。(右)山藤も満開。ニセアカシヤ(ハリエンジュ)の黄色い花も満開です。両方とも花穂(かすい)を天ぷらにして食べられます。

 帰りに妻女山展望台へ。東方の松代方面の眺め。中央の山は奇妙山。拙書でも紹介しています。右奥には、やはり拙書で紹介の根子岳と四阿山。7月にひと月ほど長い休暇がとれるので、撮影に通うつもりです。また県の天然記念物のミヤマモンキチョウに出会えるでしょうか。
天然記念物のミヤマモンキチョウに会いに峰の原高原から根子岳へ(妻女山里山通信)

 北方の川中島と長野方面の眺め。右に飯縄山、左に戸隠連峰と戸隠富士と呼ばれる高妻山。この時間は昼食時なので誰もいませんでしたが、眼下の畑では長芋の種芋の植え付けが盛んに行われています。

(左)一週間後の週末は、友人のところで稲の筋蒔き。培養土に水を撒いて練ります。(中)パレットに培養土と種籾を入れる機械。(右)120枚ぐらいを持って水田へ。まず根切の寒冷紗を敷きます。

 住宅街の中にある小さな田んぼ。ユニチカのポリエステル長繊維不織布ラブシートを被せています。しかしラブシートってなんというネーミングなのでしょう。中央奥は拙書でも紹介の五里ヶ峰。カッコウの鳴き声が聞こえます。都会の人は高原の鳥と思っている人もいるでしょうが、信州では里山や集落の中にも来ます。朝から鳴かれると結構煩いです(笑)。カッコウ、カッコウと鳴いてるといいのですが、カッで突然止められると、どうしたどうした何があったと気になります(笑)。ここで昼食へ。K氏が作ったおにぎりに私が持参した自家製の山椒味噌を塗って。馬鹿旨です。山蕗と干しホタルイカの煮物も持参。K氏がムサシヤの辛口ジンギスカンとタマネギの炒め物を作りました。

(左)午後は寒冷紗のトンネルを作りました。風飛び防止に洗濯バサミで留めます。(中)最後に水を入れます。(右)水は千曲川の坂城大橋近くから分流する埴科用水の水をポンプで入れます。32度の中の過酷な作業。プロの農家は、こんな時間に農作業はしません。この時間はお昼寝タイムです。

 K氏が畝を高く作りすぎたため、水を入れるのに時間が掛かってしまいましたが、なんとかめでたく終了。6月下旬に田植えをする予定です。美味しい米ができるといいなあ。

 翌日は畑で鬼の様に成り始めたスナップエンドウを収穫してから妻女山奥の陣場平へ。山蕗を採りました。今回はコウナゴと煮付けます。その後、地元の人も知らない谷へモミジガサ採りに。少し遅かった様ですが、ひと束を採取。おひたしと天ぷらに。東北では山菜の王様と呼ばれる珍味。ウスバシロチョウの舞う山をそそくさと下りたら、下界はなんと最高気温が33.4度。脳みそが溶けそうです。買い物をして温泉に入って帰宅してまずビール。甘露です。少し昼寝して明日の準備。それにしても、この暑さには体がついていきません。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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遠山郷、大鹿村、伊那谷、下諏訪。中央構造線を巡る旅 その2(妻女山里山通信)

2017-05-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 中央構造線を巡る旅二日目は、まさに中央構造線を肌で感じる一日になりました。地球のダイナミックな活動を感じることができました。

(左)早朝、宿の「美野鹿」から。正面の山は青田山。右手の谷は昔から大きく崩壊し治山工事が行われています。朝食前に散歩へ。(中)「美野鹿」二階の左端の部屋に泊まりました。ご主人が花桃が好きで敷地内にたくさんあり満開でした。朝食は前の記事に載せましたが、初めて食べるウコギ飯が非常に美味でした。(右)手前に見える赤い樹木は南天。正月用に出荷されるそうです。

 朝食をいただき会計を済ませて出発です。宿の裏手からの眺め。宿のご主人と名古屋からバイクで来た常連の男性が飼い犬の散歩へ。花桃が鮮やかに彩ります。

(左)まず近くの重要文化財「醫(医)王山福徳寺」へ。仏像台座の墨書に平治2年(1160)とあり、平安時代末期の創建とされるそうですが、建物自体はその後再建されたものだそうです。「山号は天台宗系寺院のものであり、本尊は薬師如来となろう。堂建立の施主や中心人物は不明であるが、大河原城址が指呼の位置にあることから、香坂氏や山号から天台座主であった宗良親王の存在が浮かんでくる。」と村の観光サイトにあります。(中)香坂高宗墓跡。室町末期。「香坂高宗は南北朝時代に大河原城主として征夷大将軍信濃宮宗良親王に忠節をつくした人物で、応永14年(1407)に大河原城にて没する。」と案内にあります。香坂氏(こうさかし)は、信濃国の武家の氏族。高坂とも書く。東信濃の名族滋野氏で、滋野三家の一つ禰津氏の禰津宗直の五男貞行を祖とする。香坂は佐久郡香坂(現佐久市香坂)に由来する。(Wikipedia)(右)春の大鹿歌舞伎が上演される大磧神社。YouTubeでも動画がたくさんアップされています。

 1957年竣工の小渋橋(国登録有形文化財)の向こうに南アルプスの赤石岳の勇姿。

(左)今回のハイライト、中央構造線博物館。学芸員の河本さんの解説は、専門的ながら非常に分かりやすく面白いです。中央構造線の露頭を切り出して展示してあります。中央構造線の立体模型が秀逸。この裏手にある大鹿村ろくべん館も同じチケットで観られます。大鹿歌舞伎の展示や村人の昔の暮らしなど。(中)鹿塩温泉の塩湯荘。海水とほぼ同じ塩分濃度の塩水が標高750mの地から湧き出ています。大昔ウユニ湖の様な塩湖があって、そこからお湯が湧き出しているのでしょうか。謎だそうです。(右)その向かいにある黒部の洞窟。幻の岩塩を求めて彫り続けた洞窟。結局岩塩は見つからず夢は叶いませんでした。その後、すぐ下の「塩の里」に寄り、私は鹿肉ソーセージと山塩を買いました。

(左)大鹿村の大西公園へ。ソメイヨシノは終わっていましたが、八重桜が満開でした。大西山の崩壊現場。南アルプスは砂山ともいえる山脈で、あちこちにこういう崩壊箇所が見られます。(中)県道59号を下って松川町へ。途中の小渋ダム。(右)南アルプスの塩見岳。

(左)昼食は、伊那でタイ料理のサワディー。私は鶏肉炒めご飯。奥の甘辛いソースをかけて頂きます。(中)青パパイヤのサラダ。タイ料理はハズレがないのですが、ここのは特別に美味でした。(右)伊那から高遠を通過して152号を諏訪に向かい北上。途中で立ち寄った守屋山の麓に鎮座する守屋神社。洩矢、守矢、守屋と検索すると、古代ユダヤ人まで遡ります。

 杖突峠の無料展望台からのパノラマ。拙書でも紹介の左の蓼科山から右へ八ヶ岳連峰。少しずつ重ねて撮った5枚の望遠カットを、フォトショップでつなげてあります。

 展望台から諏訪湖。諏訪盆地は、フォッサマグナにできた盆地で、約150〜120万年前からの糸魚川-静岡構造線断層帯の左横ずれ運動によって形成されたプルアパート盆地だそうです。そこにできた水たまりが諏訪湖。なので水深は7メートルしかありません。

(左)展望台のカフェで、私は地ビールの諏訪浪漫を。ブラジルのチーズパン、ポン・デ・ケージョも。なんでも前経営者が日系ブラジル人だったとか。ブラジルでよく食べた懐かしいコシーニャ・デ・フランゴもあります。(中)神長官守矢史料館。江戸時代まで諏訪大社上社の神長官をつとめた守矢家の敷地内にあります。設計は世界的な建築家、藤森照信氏。(右)館内展示の「サナギの鈴}。ミシャグジ神の鈴とあります。他には生贄の鹿や兎、蛙の剥製の展示も。武田氏の古文書も沢山所有しているそうです。

 藤森照信氏の茶室「空飛ぶ泥舟」。 昨年の初詣でも訪れました。その時のブログ記事です。藤森氏についても記しています。

 同じ敷地内にある茶室「高過庵」 。アメリカのTime誌に「世界でもっとも危険な建物トップ10」に選ばれています。

(左)ついで初詣ででは混みすぎて入るのを断念した諏訪大社上社本宮へ参拝。トヨタ・スポーツ800(通称ヨタハチ)。1965年(昭和40年)から1969年(昭和44年)にかけて製造されました。学生時代に知り合いの喫茶店店主に何度か乗せてもらいました。このオーナーは、この車を愛して止まないのでしょうね。非常に状態がいいです。(中)遊泉ハウス児湯へ。温まって帰路につきました。(右)夕食は料理が得意な長男が作りました。右手前はコシアブラがたっぷり入ったアサリのボンゴレビアンコ。超絶美味でした。左はベーコン入りの長芋のお好み焼き。外がカリカリ中がトロトロ。上は大鹿村で買い求めた鹿のソーセージとアスパラガスとエリンギのソテー。これも後引きの旨さでした。南信へ行かれたらジビエを買うことをお勧めします。実に内容の濃い中央構造線を巡る旅でした。ぜひ再訪したいと思います。
南アルプス ジオパーク

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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遠山郷、大鹿村、伊那谷、下諏訪。中央構造線を巡る旅 その1(妻女山里山通信)

2017-05-11 | 歴史・地理・雑学
 ゴールデン・ウィークの後半は、長男と一泊二日で、信州の南端近くの秘境、遠山郷と大鹿村へ。そして伊那谷から下諏訪へと、中央構造線を巡る旅をしてきました。

(左)中央自動車道松川インターを下り、飯田方面へ。喬木村から県道251号を一路遠山号へ。すると山中で突然現れる自動車専用道路のループ橋。国道474号小川路峠道路です。未完成の三遠南信自動車道の一部。奥に見える直線の道路は、左の山際で突然終わっています。(中)上村川に沿って秋葉街道152号を南下。南アルプス ジオパーク・エコパークの看板。全体像をここで掴んでおきます。(右)遠山郷下栗の拾五社大明神(正八幡宮)。応神天皇を主祭神として八幡社を祀り木火土金水の五神が合祀。さらに元和元年に遠山氏滅亡後その霊を慰めるため八社の神として祀られる。諏訪大社の祭神、建御名方神その御子神十三神が祀られていることから拾五社大明神と呼ばれている。(神社の看板から抜粋)。湯立神楽行事で有名な霜月祭も行われます。

(左)神社の参道脇に咲くニリンソウ。(中)下栗の里をジグザグに登っていきます。花桃や菜の花が咲いていました。ロードバイクで登る人もいます。(右)下栗の里の最上部にある駐車場。レストランや売店なども。ここから30分ほど歩いて下栗の里が一望できる展望台へ向かいます。

 展望台からの下栗の里。信州三大秘境や、日本の秘境100選のひとつに数えられている秘境です。

(左)山を下って遠山郷の中心地の和田へ。ジンギスの肉のスズキヤのある秋葉街道。(中)昼は道の駅の横の食楽工房屋で。私はゆず塩ラーメンとビール。化学調味料臭くないあっさりラーメンも美味。クラシックラガーは珍しい。(右)息子は鹿肉のメンチ定食。非常に美味しかったそうです。

(左)遠山郷土館のある和田城跡へ。(中)霜月祭の展示がたくさんあり非常に興味深く鑑賞しました。(右)和田城跡からの展望。

(左)和田城跡の裏手にある曹洞宗盛平山龍渕寺。春の花まつり。万国旗が…。(中)神社の木彫。(右)遠山氏の墓。後ろの四本の杉の大木は、根本で全て繋がっていました。

(左)旧木沢小学校へ。(中)校長先生です。(右)懐かしい机。蓋をひっくり返して粘土細工をしました。

(左)展示はプロの学芸員ではなく地元の老人達がやっている様で、雑然としていますが、面白いです。(中)亡き父が冬になると使っていた縄綯い機。(右)遠山郷の森林鉄道の写真は非常に興味深いものでした。

(左)なんとテクニクスのアナログプレーヤー。(中)職員室。6つの机と右に校長先生の机。(右)懐かしい謄写版。中学時代に編集長だったので、これで速報新聞を作りました。古いハモンドオルガンがたくさんあり、懐かしくてちょっと弾いてみました。私が通っていた小学校や中学には、理科準備室に人体の内蔵模型やホルマリン漬けの色々な生物がいて結構恐怖でした。

(左)遠山森林鉄道の牽引車。(中)索道を利用した伐採現場。(右)崩壊した山林に植樹。色々な広葉樹が植えられていました。

(左)北上して大鹿村へ。今夜の宿の「美野鹿」へ向かいます。(中)「横須賀カレーフェスティバル2015」で鹿肉カレーがグランプリを受賞,そのカレーが食べられるレストラン。(右)宿の「美野鹿」からの眺め。これは写真では伝わらないと思います。北信では見られないダイナミックな風景です。

(左)民宿の夕食。これに山菜の天ぷらが追加。地元の食材が使われとても美味でした。裏の斜面に咲いていたショカッサイがちらし寿司に。お洒落です。瓶ビールを2本いただきました。宿泊者は名古屋からのご夫婦と、やはり名古屋からのライダー。拙書を紹介しましたが、色々質問もしてくださり、持っていた見本誌を興味深く読んでくださいました。(中)民宿の部屋からの夕暮れ。(右)朝食。ウコギ飯を初めて頂きました。茹でて塩もみしたウコギが大層美味。

 次回はその2で、大鹿村の中央構造線博物館から伊那へ、更に北上して下諏訪へ。中央構造線の旅は続きます

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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上田市塩田平、別所温泉の後背にそびえる雨乞いの山、夫神岳トレッキング(妻女山里山通信)

2017-05-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 ゴールデン・ウィークの前半は、妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々と上田市塩田平、別所温泉の後背にそびえる雨乞いの山、夫神岳に登りました。荒れ模様だった前日とは違い、朝からピーカンの好日でした。

(左)信州の鎌倉と呼ばれる塩田平からの夫神岳。コースは主に別所温泉からと青木村からのコースがあるのですが、今回は後者です。(中)まるべりーオートキャンプ場上の登山口駐車場から出発。トイレもあります。(右)獣害避けの扉横にジグザグに抜ける登山者用の通路があります。イノシシはここを抜けられないのでしょうか。そうならば他の山も取り入れて欲しいですね。

(左)林道歩きの後に月波(つくば)の泉。甘露です。(中・右)そのすぐ上のくらおかみ大明神。ここで休憩。この祠は説明文によると、寛文五年(1665)に建て替えられたといいます。おかみ信仰は高龗(淤加美:おかみ)と闇(くら)龗(淤加美:おかみ)の二柱の神で、雨の神、水の神で、遠い昔の雨乞いの歴史を今に伝えるもの。この夫神信仰が元になり麓の村は夫神郷と呼ばれるようになった。この社に夏祭りの時に奉納されるしなり織りは、雨の神、龍神の姿をあらわすものとされる。「とおき世に 雨を祈りて 祀るてふ 泉のかたえ くらおかみたつ」※PCの環境によっては文字化けします

(左)林道や登山道脇に咲く花々。マキノスミレがあちこちで咲いていました。(中)ネコノメソウの仲間。ネコノメソウは種類が多く、同定はなかなか困難です。(右)シロバナエンレイソウ。咲き始めでした。

(左)雨量の少ない塩田平ですが、北側だからかあちこちに美しいスギゴケが見られました。(中)小さなホンドサルオガセ。(右)うつむいて咲くモミジイチゴも散見。

(左)キンポウゲ科イチリンソウ属のアズマイチゲ。スプリング・エフェメラル(春の妖精・春の儚い命)と呼ばれる花のひとつです。(中)シダ類の一種でしょうけど、なんでしょうね。すごく小さいです。(右)猛毒のハシリドコロの群生。ヤマトリカブトの群生もありました。

(左)N氏の帽子に止まったヒオドシチョウ。(中)同じくN氏の手に止まったベニヒラタムシ。どうも虫をおびき寄せる才能がある様です。(右)ヒメツチハンミョウですかね。幼虫はハナバチ類の巣に寄生して卵や花粉,蜜を食べます。触るとカンタリジンという有毒成分を分泌するので要注意。

(左)山頂まであと600m。急登が堪えます。(中)やっと山頂。前述の祠があります。(右)山頂は北面のみ眺望が開けます。子檀嶺岳が正面に。右奥に大林山。さらに右端の奥に鏡台山。眼下に青木村。

 拙書の表紙にもなっている子檀嶺岳。眼下の道の駅あおきからは、ゴールデン・ウィークの客を迎える太鼓の音が聞こえます。夫神岳は残念ながらページ数の関係から拙書には載せられませんでしたが、子檀嶺岳はその名前の由来や歴史からコース、麓の国宝大法寺の三重塔(見返りの塔)まで詳細に載っています。

 山頂で記念写真。昼餉は事前に打ち合わせをしなかったので、豚や鴨など肉だらけになってしまいました。これは厳しく反省しなければなりません。ほかにおにぎり、こねつけ、インスタントラーメン、ウドのぬた、にんにくの芽と豚肉の中華炒めなどもあり、食べすぎての下山となりました。これも反省点です。

 なんだか分かりますか。下山中に伐採地で見つけた鮮やかな物体。カエデの切り株に発生した樹液酵母です。舐めてみましたが無味無臭です。ビールの酵母やパンの酵母にも使えます。昆虫たちも食べに来ます。

 下山後は「無言館」へ。戦没画学生慰霊美術館です。冬にひとりで来た時とは違い連休なので大勢の人が訪れていました。戦争によって絵を描くという夢を絶たれた若者たち。ぜひ訪れて欲しい美術館です。
 第二展示館「傷ついた画布のドーム」の前庭にあるモニュメントの裏の一文。
『画家は愛するものしか描けない 相手と戦い 相手を憎んでいたら 画家は絵を描けない 一枚の絵を守ることは 「愛」と「平和」を守るということ』

 次回からは、ゴールデン・ウィーク後半の信州の秘境への旅「遠山郷、大鹿村、下諏訪。中央構造線を巡る旅 その1」をアップします。あまりにも濃すぎる旅で一度では表現しきれません。南信は非常に非常に奥深いです。忙しくなりそうなのでアップの日は未定です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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