モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

姨捨山にお婆さんは捨てられていなかったが山梨が…(妻女山里山通信)

2011-09-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 姨捨山(冠着山)へ久しぶりに登りました。といっても佐良志奈神社からの長い鳴海新道ではなく、裏側の鳥居原駐車場から20分余りの楽ちんコースですが。ちょうど大学の夏休みで山仕事を手伝いに来た長男も一緒です。このコースを登るのは9年ぶり。9年前に登ったのは真夏で、ネムノキが咲いていました。ノコンギクシロヨメナセキヤノアキチョウジアサマヒゴダイサラシナショウマが咲いていました。

 9月も下旬というのに山は青々としていて、まるで8月下旬の様です。残暑が長かったせいでしょう、初秋のキノコも全く見られません。途中三峯山の麓にある大池のキャンプ場に寄り昼食としましたが、山栗が今頃落ち始めたところで、イガも青々としています。今頃ヤマトリカブトが満開です。例年なら9月半ばの花でしょう。台風でかなり雨が降ったはずなのに毒キノコさえ見当たらないというのは地温がまだかなり高いのでしょう。山頂に着くとお婆さんがいましたが、捨てられたのではなくハイカーでした。

 頂上は東西は樹木で遮られていますが、南北は眺望があります。北は善光寺平(長野盆地)がくの字に広がり、北信五岳が見えます。眼下には姨捨岩のある長楽寺辺りと姨捨SAが見えます。左に目を向けると白馬三山。今の季節は最も雪の少ない時期で、白馬でさえ蒼く聳えています。大雪渓は見えませんが、残雪の杓子沢が見えます。南には上田方面と右に美ヶ原。塩田平のずっと向こうには蓼科山が霞んでいます。見通しがよければ八ヶ岳の裾野の向こうに富士山も見えるはずです。鏡台山からは富士山を確認しましたが、冠着山ではまだです。いつか撮影できたらと思っています。

 山頂には山梨の木があって鈴なりに実が熟していました。誰も採らないようなので、息子と二人で収穫しました。試しにかじってみると甘い事! しかし、実は硬くざらついていて食感はよくありません。口の中で果汁だけ吸ってカスを吐き出すのがいいようです。これはいいジュースが採れるとひと山収穫しました。山頂に山梨があるとは驚きでした。よく見るともう一本大きな木がありましたが、そちらの実は紡錘形で小さめでした。

 ヤマナシは、山梨県の名前にもあるように山梨の山に多いのかもしれませんが、信州の里山にもあるようです。果皮にはタンニンが多く含まれるのでセシウムを吸収し易いから食べない方がいいでしょう。リンゴと同じ様にペクチンも多いので、セシウムの排出効果もあるかもしれません。持ち帰って皮を剥き、ジューサーにかけましたが、これは美味でした。

 北信五嶽や白馬三山、仁科三山、蓼科や美ヶ原のパノラマを堪能した後帰路につきました。一旦坊城平方面への道を北へ下ります。途中、ヤマボウシの実が真っ赤に熟しています。食いしん坊の息子が食べましたが、甘い上にムッとするような南国果実の様な妙な味があって、いくつも食べたくなるものではありませんでした。ヤマボウシは月の輪熊やオオスズメバチの好物です。冠着山も月の輪熊はいるので熊鈴は必須です。

 登山道脇にはオヤマボクチも咲いていました。この葉にある繊維を練り込んで打つ、信州飯山の富倉蕎麦が有名です。この蕎麦は小麦粉が採れないため考案されたそうですが、オヤマボクチの茸毛 (葉の繊維)は無味なため蕎麦の味や香りを邪魔する事がないのだそうです。独特のコシが特徴の美味しい蕎麦だそうなので、一度食べに行きたいものです。

 尾根を下って左、久露滝コースへ。山頂を西へ巻く様にトラバースする道を辿ります。久露滝への下山路まではよかったのですが、その先がいけません。ほとんど歩く人がいないのでしょう。廃道状態で、アカソやヤマトリカブトのジャングルや道が崩れかけた箇所を抜けて、やっと往路の登山道に戻りました。秋の訪れは、遅かった去年よりさらに遅れています。

【原発情報】
[食品の放射線検査データ]毎日の買い物の目安に。メーカー品やスーパーの食品は、直接問い合わせるのがベスト。
「野菜・米の500ベクレル」は絶対に受け入れてはならない。500Bq/Kgは全面核戦争時の食物の汚染上限。重複内部被曝を考えれば10年後に半数以上の国民が致死量以上に内部被曝…。
福島第一原発による大気の汚染状況(環太平洋)
太平洋汚染地図[ASR]太平洋産の魚介類はもう食べられない!?
放射線モニタリング情報:文科省(埼玉・千葉の測定結果発表。東京・神奈川・長野も発表間近)
日常で放射能に向き合う。医療除染方法から食品効果への応用:非常に分かり易い

【遺伝子組み換え作物】
巨大企業モンサントの世界戦略(前編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー。米国政界を取り込み、遺伝子組み換えのリスクを隠蔽し、圧倒的な世界シェアで市場をコントロールする脅威の多国籍企業。
ジャガイモ、大豆、トウモロコシの遺伝子組み換え作物を認可! これを農家が作り始めたら日本農業の終焉は近い。インドでは25万人の農民が自殺に追い込まれている。

原発情報リンク集(妻女山里山通信編集)最新情報はツイッターでも流しています。

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★ネイチャーフォトのスライドショーやムービーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌や森のあんずのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。粘菌の写真はこちらにたくさんあります。

★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。Youtubeのトレッキング&ネイチャーページもご覧ください。

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菌根性のキノコと栗はセシウムをため易い!(妻女山里山通信)

2011-09-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
 菌根性のキノコがセシウムを吸収し易いのは当然としても、栗が線量が高いのには驚きました。イガもついてるし皮も分厚いのに、どういう理由なのか。ぜひ解明して欲しいものです。ちなみに当地の山栗は9月の残暑のため遅れています。山栗は、栽培栗に比べると小さく集めるのも加工するのも大変ですが、その濃い滋味豊かな旨さは格別のものです。この栗ご飯やモンブラン、栗きんとんを食べたら、苦労してでも集めたくなる味です。

 後日、栗がセシウムをため易いのは、ひょっとしてお茶の葉と同じくタンニンが多いためではないかと思い調べました。すると、やはり渋皮に含まれるタンニンがセシウムと結合するらしいと分かりました。玄米のセシウムがもみ殻とぬかに集中することも分かっています。渋柿やタマネギの外皮、柑橘類果皮などの植物系バイオマスは、高いウラン濃縮能力を持つそうです。つまり、その効果を利用して汚染されていないタンニンを含む食品によりセシウムの排出を促したり、タンニン系生体物質を放射性核種の除去剤として利用できる可能性もあるということです。

 山にはアキアカネがたくさん舞っています。でも少ないような気がします。まだ暑さが残るので亜高山から下りきっていないのでしょうか。昔は空がアキアカネで埋まるほどに舞ったものなんですが。水田で使う農薬や除草剤、生息環境の悪化が影響しているのではないかと思ってしまいます。そういえばイナゴもほとんど見なくなりました。自然は正直に警告しています。直ちに影響はなくても、確実に悪影響はあるのです。

 畑の縁に植えたヒマワリが3m近くに育ち、種をつけて枯れ始め、垂れ下がっています。別に除染のために植えたわけではないのですが、茎は太さが8センチにもなり相当な重さです。除染能力も低いのですが、なにより処分が大変です。こんなものを一面に植えたらジャングルです。ヒマワリも種から油が採れるので、チェルノブイリで行われている菜の花プロジェクトのように油が採れますが、いかんせん後処理が大変すぎます。

 除染能力が高いのは菜の花や、日本の植物ではオオイヌタデですが、菜の花はアブラナ科。ということはアブラナ科の野菜はみなセシウムの吸収率が高いのでしょうか。そうすると菜花はもちろん、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、大根、かぶ、ケール、小松菜、野沢菜、高菜、野良坊菜、青梗菜、カラシ菜、ルッコラ、クレソン、ワサビ、コールラビ、みなアブラナ科なんですが。見分け方は、花弁が4枚であること。そのため4枚の花弁が十字架のように見えることから、西洋で昔は十字花科(Cruciferae)とも呼ばれていました。ちなみにレタスはキク科です。

 この原発事故が起きる前は、日本中健康ブームでした。有機野菜、玄米、山菜、野草、キノコ、自然食、魚介類、乾物、発酵食品などなど。ぜーんぶ吹き飛んでしまいました。食べるものがない!とみな言ってます。高齢の母でさえ疑心暗鬼。スーパーへ行っても、東北と関東のものは買いません。魚介類と肉類は国産はなるべく避けています。あれほど嫌がっていた中国産も、ものによっては国産よりいいかななんて言う有様。旬の秋刀魚も10月までは大丈夫と思っていたら、かなり高い線量が発表され、食べていいのは爺さんだけ。ほかはノルウェー産のサバやサーモンとなりました。ところが、このノルウェー産が仏英の原発や核施設から流出の核物質で汚染されているというのです。いやはや。なんて人類は愚かなのでしょう。母も大好きな魚卵が危ないと聞いてちょっと落込んでいました。

 食べて大丈夫なんて言っている政府の要人は、自分たちは絶対に食べていないだろうし、マスコミも爆発時には住民に知らせないで自分たちだけ逃げたわけだし、もう誰も政府や東電、保安院、マスコミを信じてはいません。いるとしたら相当におめでたい人々です。500ベクレルを食べ続けたら数年で致死量になると(3~10年)いわれています。暫定基準値で出荷された食品を信じて食べる人はいないでしょう。国際的にどれほど日本の食品が規制されているか知ったら、大丈夫だよと言う人も考えを改めるでしょう。(日本の食品に対する諸外国・地域の規制処置)国の暫定基準値の500Bq/Kgは全面核戦争時の食物の汚染上限です。重複内部被曝を考えれば10年後に半数以上の国民が致死量以上に内部被曝する可能性が95%を超えるそうです。(東北文教大松田浩平教授)これのどこが大丈夫なんでしょうか。

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東大赤門、経産省脇で高い数値~空間放射線の独自調査(東大御用学者・経産省・電通・マスコミも喜んで被曝するつもりなんでしょうか )
福島の子供達を守れ!Dr.バズビー,日本NPO法人CBFCF設立9/19(字幕) (福島の子供達の疎開を。汚染瓦礫の拡散は福島の癌発症率の高さを隠蔽するため)

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台風の被害を見に山へ。思いがけない収穫!(妻女山里山通信)

2011-09-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 台風一過の妻女山へ。最低気温が15度ぐらいになって朝晩は寒く感じるほど。しつこく体中にまとわりついていたクロメマトイもほとんど姿を消しました。最低気温が18度以下が続くと秋のキノコが出始めます。まだ早いかなと思いながらも期待して登りました。8月14日の暴風雨に比べればそう酷くはないのですが、やはり大きな枝があちこちに落ちているので片付けながら登ります。

 林道沿いに立ち枯れの落葉松が何本もあり、これは伐採しないと危険です。他人の山なのですが、その家の人はもう誰も地元にいないので処理せざるを得ません。また、林道により昔の山道や境が消滅したため、誰の山か聞いても分からないものもあります。登記簿を見ると図面はあるのですが、それを急斜面の現場で厳密に特定するのは非常に困難です。昔、桑畑で細かく分かれていたため、詳細な境が分からないのです。里山の整備は、そういう困難もあるのです。山中を除染?山を知らない人の言葉です。やれるもんならやってみろ!

 この時期には出ていてもいいはずのアカンボウ(サクラシメジ)やイッポンカンコウ(ウラベニホテイシメジ)は、まだ見られません。仕方なく信濃柿(豆柿)のある草地に行くと鈴なりになっています。手の届くところの青いものを収穫しました。といっても青柿なので食べられません。柿渋を作ります。柿渋は、平安時代から作られていて、主に染料や塗料、薬品として使われてきました。和紙を丈夫にしたり、虫除けの効果もあるようです。防腐作用もあるので、即身仏(ミイラ)に塗布もしたようです。和紙に塗ると強靭になり渋い色合いもいいものです。

 落葉松林を行くと遠くで白く光るものが見えました。近寄るとハナビラタケです。制癌効果があるということで、人工栽培もされていますが、天然ものは幻のキノコとして高値がつきます。別名を、カラマツマイタケといい、味もなかなかです。制癌効果があるのですが、セシウムが心配です。幸い当地は線量が低いのと、吸収が多い菌根性キノコではなく、腐朽菌なので採種しました。何度も水洗いして天ぷらにしました。制癌効果と癌になるセシウムと、どっちが有効なのでしょう。

 そして、もうひとつ。これは食べられませんが、最も制癌効果が高いとされるキノコ、コフキサルノコシカケです。平地や西日本にあるものは、オオミノコフキタケといって、近縁種らしいのですが、外見では全く区別がつかないので、一応コフキサルノコシカケとしておきます。オオミノコフキタケは、都内の公園などでも見られます。これは、マンネンタケ、カワラタケ、マタタビなどと焼酎につけて薬酒にします。私が作る薬酒には、これ以外に桂皮など漢方薬になる樹皮やアマゾンのグァラナなどありとあらゆるものが入っています。めっちゃくちゃ効きそうでしょう?

 今年は、ジョロウグモが例年より多く発生しました。棒を持って振りながら歩かないと前に進めないほどです。そんなジョロウグモの巣のひとつに、とても面白いものを見つけました。クモの巣にケサランパサラン(植物の種)がたくさんひっかかってしまい、光を浴びてとても奇麗なのです。しかし、これでは餌となる虫が除けてしまいかかりません。実際虫は一匹もかかっていませんでした。ジョロウグモにとっては、奇麗どころか踏んだり蹴ったり。もう一度張り直すしかないのですが、そこまで知恵がまわるでしょうか。どうなっているかまた訪れることにします。

 山は一見いつもの年と同じ様に見えますが、夏にはいたオオスズメバチやヒメスズメバチ、コガタスズメバチが全く見られなくなりました。普通ならば女王蜂やオス蜂の世話でいつも以上に餌が必要となり、他の昆虫達がいなくなっても樹液バーを占領するはずなのですが。いったい何が起きたのでしょう。食草はあるのに、シジミチョウがほとんど発生しなくなったのも気がかりです。妻女山山系では、まだ奇形の動植物は見られないので安心していますが、周りには線量の高い場所もあるので、注意して観察していこうと思います。奇形の発生は関東では既に数多く報告されています。

【福島第一原発事故に関する必見動画】
■【必見!】福島のお母さん達の声(テレビが伝えない福島県民の不安、怒り、要望。推進派は福島原発に住め! 東京・横浜のホットスポットも福島と同じ状況なのだが)
■【必見!】その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~1-4(推進派も反対派も見るべき。菜の花プロジェクトも必見)
放射線について正しく学ぼう(放射能とは、α線、β線、γ線、ストロンチウムとは)
■【必見!】チェルノブイリハート(日本語字幕付き)/チェルノブイリハート(これは福島だけでなく東京圏の将来)
【IWJの原点:孫崎享×岩上安身】(日本は「核の平和利用」という甘言に騙されて原発を入れた。米はA級戦犯を手なずけ日本は米の属国となった。原発は原爆保有のために続けられた。原発の歴史)
The Fukushima Syndrome(NHKを含め東電から大金をもらっている日本のテレビは絶対にできないドキュメント。インタビューに応える話は日本語)
福島第一 Fukushima Unit 3 Plume プルーム (HD) (放射性物質の飛散予測。関連動画も多数。ホットスポットは遠距離にも存在)
福島の子供達を守れ!Dr.バズビー,日本NPO法人CBFCF設立9/19(字幕) (福島の子供達の疎開を。汚染瓦礫の拡散は福島の癌発症率の高さを隠蔽するため。)
2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)‬‏(まだ見ていない人はぜひ! 驚愕の内容です)
菅谷昭 松本市市長が内部被爆について語ります 1_2 (チェルノブイリ原発事故被災地で5年半の小児甲状腺がん治療経験を持つ医師の菅谷昭氏が、放射性物質の体内内部被爆について分かりやすく解説し警告)
チェルノブイリ原発 隠されていた事実1-2(チェルノブイリも断層の上に造られていた)
隠された被爆労働~日本の原発労働者1・2・3(1995年 イギリス Channel4)(原発の深い闇の部分)
東京はチェルノブイリより酷い。都民の避難も不可避。:アルジャジーラ(このままでは政府やマスコミがなんといおうと東京は国際都市の機能を失う。国連の野田総理の演説もスマップの中国公演もがら空きで日本への関心は急速になくなりつつある。日本の近代史は終わったと書いた英インディペンデント )
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猛烈な残暑の後で秋を探す目の前をアマギマダラが…(妻女山里山通信)

2011-09-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 とにかく9月の信州とは思えない残暑が続きました。一旦涼しくなってからの最高気温34度はきついです。そんな週末に妻女山から斎場山へ登ってみました。ミンミンゼミやツクツクボウシがまだ大合唱をしているのは想像していましたが、想像していなかったのは、大量のクロメマトイ。林道を登り始めたら体中に真っ黒になるほど取り付かれました。異常発生です。ゴーグルをしていなかったらとても歩けません。タオルをヌンチャクの様に振り回しながら登りました。

 山は真夏の様に青々としていますが、白い小さなヨメナ(嫁菜)ゲンノショウコ(現の証拠)が咲き始めました。例年なら落ち始める山栗もまだ樹上です。やはり残暑のせいで遅いなと思いながら進むと、林道にキアゲハが翅を広げて臥せていました。非常にきれいです。ひょっとしたら羽化したてなのかもと思い撮影すると、気配に気づいて必死に逃げようとするのですが、なかなか飛び立てません。それでも草に掴まりながらよじ登り、てっぺんからゆらゆらと森の中へ飛び立っていきました。奇形とかでなくて本当によかったと思いました。

 林道沿いにはマルバフジバカマが咲き始めました。ここに本来ならゼフィルスが舞っているはずなんですが、全く見られません。今年もゼフィルスは本当に少ない。この夏たくさん見られたのはウラゴマダラシジミのみでした。コミスジが一頭舞っていました。でもそれだけ。山奥の樹液バーにも寄ってみましたが、いるのは小さなアリだけ。カブトムシやアオカナブン、オオムラサキスミナガシで賑わったのが幻のように静まり返っていました。薮の奥でガサゴソと音がしたので、熊かと一瞬身構えたのですが、どうやら鳥のようです。

 山椒の実が弾け始めました。クサギはまもなくピンク色の殻が反り返って、紺色の実が飛び出します。林道を引き返し、長坂峠(東風越)を斎場山を巻く様に韮坂への古い山道を辿ります。数分で長野自動車道の薬師山トンネルの上に出ます。昔は盛んに使われた道で、江戸時代の土産物屋で売られた川中島合戦絵図にも載っている古いものですが、今は歩く人も、知っている人さえほとんどいません。眼下には激しく車が行き交う高速道路が見えます。写真の長野自動車道の文字の辺りには、高速ができるまでは、蛇池という千曲川の古い流れの跡といわれた沼がありました。ここを千曲川が流れていたのは、江戸時代の天明年間まで。戦国時代も山際まで千曲川が流れ、その北は広大な氾濫原でした。

 帰りに林道をクロメマトイに取り囲まれながら下りて行くと、アサギマダラが一頭目の前をフワフワと横切っていきました。このチョウが現れると、信州の里山の秋も始まったなと思うのです。外洋を数千キロも旅をしてやっと辿り着いたチョウです。
 などと小さな秋を見つけて、少し満たされた気分で戻ると、「長野市にある信州大学のグラウンドで、放射性ヨウ素を1キロ当たり477ベクレル、放射性セシウムを同646ベクレル検出。 28日には半減期が8日と短い放射性ヨウ素は同392ベクレルに減ったものの、放射性セシウムは同916ベクレルに濃度が上昇した。」という記事があったことを知り、愕然としました。

 9月6日に発表された、SPEEDIのデータと図を見てある程度予測はしていたのですが。これほどのホットスポットがあるとは…。中野以北はもっと高いところがありそうですし、上田以南にもありそうです。善光寺平(長野盆地)で白地の部分は、篠ノ井、屋代、松代だけです。これは長野市と上田市の汚泥処理施設から高濃度の放射性物質が検出されたこととも一致します。長野県でも除染が必要なところがあるということです。上田の親戚は、大学の教授から今年の野生のキノコは食べない方がいいと言われたそうです。県は一刻も早く調査をするべきです。
 ただ、キノコには制癌作用のあるものがあります。カワラタケやコフキサルノコシカケ、マンネンタケやなど。これらは菌糸を倒木などにはるので、菌根性キノコより汚染度ははるかに少ないと思います。よく洗えばホットスポットのものでなければ大丈夫だと思うのですが…。

チェルノブイリから1300キロ離れても健康被害。事故翌年出生の17人が白血病死。日本は深刻さ分かってない。
■横浜港北区でも高濃度地帯が。多摩丘陵はかなり汚染されていると見た方がいいでしょう。SPEEDIのデータと図を見ると、東京・神奈川・山梨の県境の三国山を中心として高尾山や奥多摩もかなり汚染されていると見る方がいいでしょう。松茸、ハナイグチなど特定の樹木と共生する「菌根性キノコ」は、腐生菌の約10倍吸収。主な「菌根性キノコ」は、アミタケ、コウタケ、サクラシメジ、シモコシ、チチタケ、チャナメツムタケ、ハツタケ、ハナイグチ、ホウキタケ、ホンシメジ、マツタケ、ヤマドリタケモドキなど。 キノコ狩りは要注意。
どうなる放射能汚染物の処理【5】次々明らかになる「安全」のウソ。廃棄物処理やリサイクルの“二次汚染”による中長期的な被害の発生もすでに不可避。
Fukushima Diary
 福島第一原発のニュースが減ったことで、事態は収束に向かっていると思っている人がいるようですが、とんでもない間違いです。毎日フレッシュな放射性物質が飛び続けています。メルトスルーした核燃料はどこにいったのか全く分かっていません。使用済み核燃料は大量にあります。爆発や再臨界の危険がなくなったわけでもありません。最悪の事態は起こりえるのです。避難が除染にすり替えられています。今福島で必要なのは除染ではなく避難です。東京も世田谷区を除く22区以東は、チェルノブイリの管理区域の土壌汚染度です。もはや安心して住める場所ではありません。
日本政府は福島県民を人間モルモットの様に使っている! (字幕13分)ミチオ・カク教授 NY大理論物理学
★【拡散希望!】将来を想うハンガーストライキ(hunger strike in tokyo)経済産業省前。この若者達を応援します!

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川中島合戦と山名についての考察。斎場山と妻女山まとめ。(妻女山里山通信)

2011-09-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 山名(さんめい)、山の名前というのは結構やっかいなものです。基本は、地元の人々が呼んでいる名称が採用されます。地元といっても大勢いるわけで、その山が見える範囲といったらかなりの広さになってしまいます。もっとも確実なのは、その山に住んでいる人々や麓の人々で、その山と深く関わりがある人々がいれば、それが最も有力なものとなります。但し、現在は地方自治体の担当者が確認して国土地理院に報告するようですが、その人が山名に詳しいとは限らないので、誤った報告がなされることもあるわけです。地形図はめったに更新されないので、誤った地形図がずっと流布される事態になります。位置が間違ったままずっと修正されないという例もあります。

 もう一つ、山名というのは時代により変遷するということです。むしろ古代の山名がそのまま残っている方が珍しいのではないでしょうか。その山で大きな自然災害があれば、それで名前が変わったり、戦国時代以降には国替えも盛んに行われたため、多くの山名が生まれたり変わったりしたはずです。また、山の反対側で名称が異なるということも普通にあることです。ある集落で東山と呼ぶ山も、反対側の集落では西山と呼んでいたりします。そのどちらもが正しくて間違いではないのです。でも地形図にはひとつしか載りません。その場合、結局は力のある方が採用されるということでしょう。

 そんなわけで妻女山ですが、最近検索でたくさんの人が「妻女山の位置と名称について」を訪れてくれたので、私のホームページとブログから選択して「妻女山まとめ」を作ってみました。

■妻女山の名称の変遷
西條山は、斎場山である!(『甲陽軍鑑』に斎場山を当て字で西條山と記されてから迷走が始まった)
古代科野の国と斎場山(妻女山)のお話(斎場山は古代科野国を起源とする)
時に笑える『地名辞典』における妻女山の記述 その1(辞典は結構いいかげんです)
時に笑える『地名辞典』における妻女山の記述 その2
時に笑える『地名辞典』における妻女山の記述 その3
妻女山字図・地名図(斎場山・妻女山・赤坂山の地理的歴史的考察)(地元ならではの考察です)
近頃創作の「妻女山」という名は最低!(そう看破したのは、明治15年編纂の土口村(現長野県千曲市土口)村誌の編者・飯島謙貞氏でした)
埴科郡(長野市松代町・千曲市)における山名の考察(色々深いいわれがあるものです)
上杉謙信槍尻之泉の新事実発見!(元々作り話ではあるのですが)

■妻女山・斎場山(川中島合戦史跡)ガイド
妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」
妻女山から斎場山への行き方(徒歩で15~30分です)
妻女山から陣場平への行き方(徒歩で20~40分です)
ガイドに載っていない川中島合戦の史跡!(歴史マニア必見です)
川中島合戦の地名が載った妻女山のパノラマ写真

■川中島合戦について
『第四次川中島合戦』啄木鳥戦法の検証(有名な武田別働隊について)
【上杉謙信斎場山布陣想像図・川中島謙信陳捕ノ圖】(これは必見ですよ)
武田別働隊はいずこへ、三滝山と戸神山の謎!(物語か史実か!?)
続 武田別働隊はいずこへ、三滝山と戸神山の謎!
地名から読む戦国時代の千曲川河道(第四次川中島合戦当時の千曲川)(当時の千曲川の流れが戦局を大きく左右した? 戦の頃は渇水期でした)
上杉謙信が妻女山(斎場山)に布陣したのは、千曲川旧流が天然の要害を作っていたから

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福島第一原子力発電所事故に伴うCs137の大気降下状況の試算 - 世界版SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション - (これを全部積算するとどこがホットスポットか見えてくる)
■【必読!】関東大震災等で発生した前兆現象 「地震の起こるとき」亀井義次著から引用

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キノコの放射性物質汚染について除染方法など(妻女山里山通信)

2011-09-10 | アウトドア・ネイチャーフォト
 前の記事でキノコの放射性物質による汚染について書きましたが、もう少し詳しく書いてみようと思います。日本には、キノコが4000~5000種類あり、そのうち名前がついているのは約2000種ほどです。野生のキノコは、大まかに「菌根性キノコ」と「腐生性キノコ」に分けられます。もうひとつ冬虫夏草のような「寄生性キノコ」がありますが、今回は触れません。

 福島県の棚倉町で採れたチチタケから国の暫定規制値の56倍にあたる1キロあたり2万8000ベクレルの放射性セシウムが検出されました。このチチタケは、「菌根性キノコ」です。チェルノブイリ後の研究から、「菌根性キノコ」は「腐生性キノコ」に比べ、放射性物質を約10倍吸収するとされています。

 その「菌根性キノコ」ですが、菌糸を樹木の根に付着して貫入(菌根合成)し、特定の樹木の根に菌根を作り、その樹木と共生関係を築いてキノコ(子実体)となります。キノコは、「菌根性キノコ」菌根を通して樹木から、光合成によって生成された炭水化物をもらいます。キノコは、地中からリン酸や窒素、水分などを吸収し、それを樹木が吸い上げます。そのために「菌根性キノコ」は、地中のセシウムも多く取り入れてしまうと考えられています。いい状態の森には、菌根菌が不可欠なのです。

 主な「菌根性キノコ」は、アミタケ、アンズタケ、コウタケ、サクラシメジ、シモコシ、チチタケ、チャナメツムタケ、ハツタケ、ハナイグチ、ホウキタケ、ホンシメジ、マツタケ、ヤマドリタケモドキなどです。松茸、本占地が入っているのが痛いです。信州人にとっては、時候坊(ハナイグチ)が入っているのが残念!

 一方、「腐生性キノコ」は、枯れ木や落ち葉などを分解して養分を吸収します。主な「腐生性キノコ」は、エノキタケ、クリタケ、シイタケ、ナメコ、ナラタケ、ヒラタケ、ブナシメジ、ブナハリタケ、マイタケ、ムキタケ、ムラサキシメジなどです。人工栽培のキノコは、ほとんどがこちらの仲間です。

 そのキノコの除染方法ですが、「採りたてのキノコが含むセシウムの量を100とすると、キノコの量に対して5倍から10倍の水を3回換えながら洗った後、さらに水を取り替えながら30分間煮れば、88~93パーセントものセシウムを取り除くことができる。」(ウクライナの放射線医学研究センター)ということです。フィンランド食品安全局では、塩漬けして茹でこぼしや、酢漬けも有効としています。但し、高濃度に汚染されたものは、除染しても無駄。山岳地帯の多い日本では、汚染の全体像が分るまで数年かかるそうです。チェルノブイリの例を見るまでもなく、山岳地帯全体の除染は不可能です。
■【調理・加工による放射性核種の濃度の変化】(ATOMICA)
■【食品の調理・加工による放射性核種の除去率】(原子力環境整備センター)

 長野県では、「東京電力福島第1原発事故を受け、県林務部は今秋、山林に自生するマツタケ、ナメコ、クリタケについて放射性物質の検査を行う。マツタケは9月にも、ナメコとクリタケは10月中旬ころに採取する検体を長野市安茂里の県環境保全研究所で測定。放射性セシウムなどの有無や濃度を調べ、県のホームページなどで結果を公表する。」そうです。

「県によると、キノコの放射性物質検査は、これまでに4月から5月にかけて露地栽培とハウス栽培の原木シイタケで実施。上田市で採取した露地栽培の原木シイタケから1キロ当たり11・8ベクレル(暫定基準値は500ベクレル)の放射性セシウムが検出された。8月下旬には、施設栽培のエノキタケ、ブナシメジ、ナメコの計3検体を検査したが、いずれも不検出だった。」(信濃毎日新聞)

 政府やマスコミは、1キロあたり500ベクレル未満だから安全という書き方をしますが、しきい値はないので、この書き方は誤りです。危険性は直線的に上がるといわれています。基準を決めないとどうにもならないので決めているだけなのです。国際基準は、1キロ当たり370ベクレルですが、それ以下なら安全という話ではありません。ある程度以上の量をとって始めて毒性が発揮されるものではないということを理解しておく必要があります。そして排出されなければ、どんどん体内に蓄積され増えていくものです。

 世界中から非難されていますが、事故後に暫定基準値を大幅に上げてしまったのは、ほとんどの人が知っていることです。テレビや新聞しか見ない高齢の両親でさえ、もう政府やマスコミの大丈夫ですという言葉を信じてはいません。いずれ風評被害ではなく、はっきりとした実害が出ることは、チェルノブイリ後を見れば明らかです。但し、放射性物質との因果関係を証明するのは一般人には不可能なので、今から自衛するしかないのです。「気にしない」「気にしてもしょうがない」人からやられる、やられ損になるというのは、そういう意味も含んでいます。今、黙っているのは、なにも行動を起こさないのは、原発推進派に賛成しているのと同じです。居酒屋で評論家気取りで解説したり、はたまただらしなく愚痴っている場合ではありません。みんなが意識を変えないと日本は間違いなく滅びます。そうやって消えて行った国がいくらでもあることは、歴史が証明しています。




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福島第一 Fukushima ☢ Nuclear Blast?  改めて3号機爆発を見る。発火とキノコ雲の位置がずれている。位置的に発火は使用済み核燃料プール、キノコ雲は格納容器そのものか。

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信州もそろそろキノコの季節なんですが…(妻女山里山通信)

2011-09-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 台風の長雨の後、久しぶりに山に寄ってみると、ニョキニョキとキノコが出ていました。最低気温が18度以下になると、秋キノコのシーズンの到来です。まだ食べられるキノコは出ていませんが、森の景色は真夏の様に見えても、よく見ると秋の気配が漂っています。林道脇にはヤマハッカが、陣場平のギャップにはミズヒキの群落が咲き誇っていました。

 キノコは、ニガイグチの仲間がほとんどで、可食のものは見られません。猛毒のシロタマゴテンブタケが、斜面に7、8本出ていました。この辺りでは、7月にドクツルタケ、9月にシロタマゴテングタケがよく見られます。どちらも猛毒で、1本で5~8人分の致死量の毒があります。カエンタケのように触っただけで手がただれるということはありませんが、要注意のキノコです。

 ジョロウグモの巣があちこちにあり、不用意に歩くと蜘蛛の巣だらけになります。ジョロウグモは、産卵を終えた後のようで、お腹が細くなっていました。同じ巣には子供のように見える小さなオスもいましたが、不用意にメスの前に行くと食べられてしまうようで、交尾の際にも食べられない様にそっと後ろから近づくのだそうです(笑)。

 さて、心配なのはキノコの放射能。先日、諏訪の松茸からはセシウムは不検出と発表されましたが、北信はどうでしょう。これからハタケシメジ、ウラベニホテイシメジ、サクラシメジ、アミタケ、ハナイグチ(時候坊)、マイタケ、ホンシメジ、クリタケ、ムラサキシメジなどが出てきますが、大丈夫なんでしょうか。種類によっても違うそうで、アミガサタケが高い吸収率というのは分かっていますが、それ以外の日本のキノコについては不明です。この間、福島産のチチタケから、28,000Bk(ベクレル)/kgというとんでもない値がでました。暫定基準値は500Bq/kgですが、これとてとんでもない値で、基準値ギリギリの食品を一年食べ続けると、年齢により異なりますが、年間30~80ミリシーベルトという、年間1ミリシーベルトを遥かに超えるとんでもない値になってしまうそうです(計算方法により誤差あり)。

 内部被曝に関しては、「体内の0.2マイクロシーベルトは100ミリシーベルトの外部被曝に相当する」という情報を、文部科学省自体が作成しているんですが、50万倍のリスクがあるのにマスコミはどこも伝えません。チェルノブイリ後、輸入食品の規制緩和が行われ、日本では輸入食材が増え、グルメブームが起きました。日本の輸入規制値が370Bq/kgで、当時欧州産の色々な食品がこれにひっかかりました。また、北欧からは被曝した木材が大量に建築用材として輸入されました。そういえば、北欧家具や北欧の木造住宅が流行りましたね…。

 フィンランド食品安全局が、被曝したキノコの調理法について書いています。一番いいのは食べないことですが、茹でこぼすと50~80パーセントのセシウムが除去できるそうです。松茸は茹でこぼしてしまったら価値がなくなりますが…。それと、北信濃では、福島に面した山の東面や稜線が線量が高い可能性があるので、それを考慮した方がいいかもしれません。さらに、原木栽培の原木の供給地は福島が多いので、これも要確認。また、工場生産のものは大丈夫かというと、おがくずの供給地が福島が多いので、これはメーカーに問い合わせるといいと思います。

 これから秋の紅葉と登山シーズンですが、山は除染できないし、浅間山や四阿山など群馬県側に面した山の群馬県側は、高い線量が予想されます。空間放射線量は低いのですが、3月に降り積もった放射性物質を吸って内部被曝しないような配慮が必要だと思います(マスクするとか、地面や倒木に直接座らないとか。これから出産を考える若い女性は特に。外部被曝は距離が大事)。前記したように、内部被曝の恐ろしさは外部被曝とは比較になりません。閾値(いきち・しきい値)はないといわれているので、健康にはただちに問題はないという言質を鵜呑みにするわけにはいきません。

 野生キノコに関しては、枯れ木や落ち葉などを分解して生える腐生性キノコ(マイタケ、ヒラタケ、ナメコなど)と、植物の根などに生える菌根性キノコ(マツタケ、チチタケ、ホンシメジなど)がありますが、どちらに多く出るのか注意してみる必要があります。福島では、前者は今の所は対象外となっていますが…。また、距離に関係なくホットスポットがある可能性もあるので、溜まり易い窪地や谷筋に生えるキノコの線量が上がるのではとも危惧します。
 南相馬の栗から高濃度の放射性セシウムを検出されましたが、木の実に関してはキノコよりは安全だろうと思います。

 姑息にも、最近報じられましたが、【公開された資料で判明 報じられなかったプルトニウム「大量放出」の事実】 実際はプルトニウム239だけで合計32億ベクレルが大気中に放出されていました。この危険性はセシウムの比ではありません。都民はひとり10個は内部被曝しているという科学者もいます。飲んでも大丈夫と言った御用学者は、みんなの前で飲んでみろと言ったのは坂本龍一氏。とにかくそれも読み取れなかったマスコミのサイエンス・リテラシーのなさには呆れます。文系ばかりだからでしょうか。それとも意図的な隠蔽でしょうか。ネットを見ずに、朝日新聞やNHKばかり見ていたら(米に国を売った読売は問題外)、完全に「楽観バイアス」にかかってしまいます。海外の報道をチェックすることが必須です。なにせ福一からは、毎日120億ベクレルのフレッシュな放射性物質が放出され続けているのですから。

■【食品の調理・加工による放射性物質の除去方法と効果
キノコ、山菜取りは危険! セシウムは山に溜まっている「山岳地帯の多い日本では、汚染の全体像が分るまで数年かかる。除染は無理」
南米で実際に遺伝子組み換え作物で起きている事「遺伝子組み換え作物と除草剤で大変な事が起きている」
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Youtubeに妻女山の変形菌(粘菌)その2をアップしました!(妻女山里山通信)

2011-09-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 以前、今年は変形菌にとっては厳しい夏かもという記事をアップしました。梅雨明け後が天候不順だったため、順調に胞子を飛ばせたものが少なかったと思うからです。また、変形菌自体を目にする事も少なかったように思います。そんなわけで、今年の5月から8月までの妻女山と茶臼山で撮影した変形菌の写真を整理してスライドショーを作りYoutubeにアップしました。

 とりわけ珍しいものには出会えなかったのですが、鮮やかな朱色のトビゲウツボホコリや、大きなクッキーのような、あるいはパンケーキのようなハシラホコリ、ピンク色のうんちのようなフンホコリ?などが新たに撮影できたわけで、とりわけ不作の年というわけでもないようです。BGMは例によってエリック・サティを使いました。

 Youtubeのページを開き、その画面の右下の360pを720pにするとハイビジョンでご覧頂けます。トレッキングのスライドショーと違い、アクセスが全世界からあるのが興味深いところです。世界中に変形菌好きの変わり者がたくさんいるということでしょう。以前、問合せをくれたのはベトナムの人でした。




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 大宅 壮一が昔、テレビについて「一億総白痴化」と言ったのは有名です。小さい頃、そんなにテレビばかり見ていると馬鹿になるよと親に言われたものです。今は、「馬鹿しかテレビを見ない」時代になりました。テレビ・新聞などのマスコミだけを見ていると真実は分かりません。「安全だ。心配ない。ただちに影響はない」と言われるとそうかなと、「楽観バイアス」にかかってしまいます。しかし、放射性物質は、情け容赦してくれません。影響は必ず出ます。気にしてもしょうがない、気にしないようにしている人からやられるのは、チェルノブイリを経験した人達が警告している言葉です。かといってノイローゼになるのも困りもの。原発さえなければ、震災復興に集中できたし、こんな末代までの余計な心配をせずに済んだのにと思うと、未だに原発推進を唱える連中は、気が狂っているとしか思えません。
 世界中のメディアが、日本政府や東電を強く非難し始めました。今後さらに増幅すると思われます。世界では、今回の原発事故を、「人類史上かつてない最も重大な事故」と位置づけていますが、日本政府や東電、一般の多くの人にもその認識がないように思います。
世界中のメディアに追い込まれる子殺し知事・佐藤雄平(カレイドスコープ)
nanohana 「真実」を追求する真の科学者は簡単に「タブー」を突き破る! 昨年ノーベル化学賞を受賞された根岸英一パーデュー大学特別教授は「東大の先生は東電に買収されている」と「週刊現代」2011年5月21日号のインタビュー記事の中で爆弾発言をされています。
仏の元環境大臣、福島の子どもに憂慮 「許容超えて被ばくでは」、「子供達に線量計を持たせて学校に通わせるとは・・・ 直ちに疎開を!!」など。
藤岡惇(立命館大学経済学部教授): 福島で進行中の核の大惨事をどう見るか ― 「双頭の天龍」を地球生命圏に降下させた危険を見据えよう 「核の文明」--宇宙史的な反動性 
放射能の少ない食べ物の情報サイト(あくまでも少ないであって、必ずしも無ではありません)政府は、500ベクレル/kg以下を安全としていますが、ドイツ政府は日本国民に対して、8ベクレル/kgが安全ですと言っています。これでは誰も日本政府のデータを信じないでしょう。結果、風評被害ではなく実害が増えるのみです。食べて応援などできるわけがありません。正しく計って数値を明記し、市場に出せないものは東電に賠償請求すればいいのです。農家や漁業関係者と消費者を対立させて、東電の責任を棚上げするのが政府の目的? 少なくとも海外へは日本の産物はもう従来通りには売れません。完全に信用をなくしています。さらに海洋汚染で膨大な賠償金を請求され始めています。
●最近、偽科学が出回っています。「フードファディズム」にも要注意。万能はありません。科学技術力を絶対視するのは間違っているし危険です。複数の専門家の意見を、彼らの立ち位置を確認した上で(オカルト・神秘主義・自然絶対主義・御用学者ではないかとか)、正しい情報を見つける努力をしましょう。

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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。オオムラサキとスミナガシの写真、粘菌の写真などを200点ほどアップしました。
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アブラゼミの鳴き声は天ぷらを揚げる音かな (妻女山里山通信)

2011-09-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 晩夏になると、行く夏を惜しむ様に、山では色々なセミが一斉に泣き出します。週末、暴風雨で倒れた木の後処理のために山に入ると、もの凄い鳴き声に囲まれました。そこいら中にセミがいます。ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ。他にはコエゾゼミやヒグラシもいます。思いのほか作業が早く終わったので、セミの鳴き声のシャワーの中をオオムラサキの集まっていた樹液バーまで登ってみました。

 オオスズメバチに注意しながら樹液バーを覗き込むと、だあれもいません。あれほど賑わっていた樹液バーが、いまは虫っこひとりいなく閑散としています。最後のオオムラサキは、影も形もありません。それでも樹液は出続けていて、白や茶褐色の塊になっています。もったいないと思いましたが、これらを吸いに来ていた昆虫達はほとんど死んでしまったのだから仕方がありません。

 オオスズメバチは、まだいますが、新女王の世話やオスバチの世話で忙しいのかもしれません。孵化して幼虫になると大量の餌が必要になるので、樹液バーにも戻って来るし、他の昆虫も狙うようになります。働き蜂の一生は、二週間から長くてひと月。働いて働いて死んで行くのです。そして晩秋には、オスバチも全て死に、新女王バチは巣立って行き、それぞれ木のウロなどで越冬して、春の巣作りに備えるのです。

 山道を歩いて行くと、驚いたアブラゼミがピュッとおしっこをして飛び立ちました。よほど慌てたのか私の頭に激突していきました。子供の頃、アブラゼミというのは不思議な名前だなと思っていました。別に触っても油っぽくはないし、油を出すわけでもないしと。で、調べてみてジリジリという大きな鳴き声が、油で揚げ物をしているときの音のようだからアブラゼミというと分かりました。そう思って聞いてみると、いやあ天ぷらやトンカツを揚げる音には聞こえませんね。これを命名した人は、よほどの食いしん坊かお腹がすいていたんでしょう。

 山道から林道に出ると、足下に二匹のアブラゼミがいました。どうやら交尾中です。最初の写真が発見した時の状態。ひとまわり大きい方がメスなので左側の黒っぽい方がメスだと思います。接合部を見たいとひっくり返したら、バタバタと暴れて二番目。上がメスです。これでは分からないとメスをつまんで持ち上げてみたら三番目のようになりました。またバタバタ暴れましたが離れません。接合部は写真の通りです。上のオスの腹部に赤いダニがついています。タカラダニの幼虫です。タカラダニのついたセミは、子供にとって貴重な宝なので、この名が付いたという説や、セミが宝を持っているように見えるからという説があるそうです。

 セミの交尾というのは、ご覧の様にお尻とお尻を密着させます。オオムラサキもそうなのですが、ほとんどは樹上でぶら下がって行います。ところがセミの交尾は、地上で見られる事が多いのです。木の幹や枝で交尾を始めたとしても、なにかの拍子に落ちると、そこから動けないのです。理由は、飛べないからです。トンボは交尾しながらでも飛べます。しかし、このように反対向きでは飛べません。非常に無防備です。では、どの昆虫も飛べないかというと、そうでもないのです。シオヤアブなどは、反対向きに交尾したまま飛んで行きますし、シジミチョウも交尾しながら逃げます。

 速くは飛べませんが、人が近づくと飛び立って他の葉に留まります。観察すると、どうやら翅の構造にその理由があるのだと分かってきました。ホバリングできる昆虫は、反対に向いていても飛行できますが、セミの様にできない昆虫は飛べないのです。この状態だと、子供でも簡単に手で捕まえられるし、天敵の鳥やモンスズメバチなどにも簡単に捕獲されてしまいます。

 よくセミは地中で7年、地上で一週間といわれますが、平均であって必ずそうというわけでもないようです。幼虫期は、種類によって1年から17年。アブラゼミは、平均が6年。成虫は昔は、「蛍二十日に蝉三日」と言ったのですが、実際は20日から一ヶ月。その一生は、他の昆虫と比べると、むしろ長いといえます。幼虫は、地中で木の根に口吻を刺して道管液を吸って生活し、成虫は木の幹に、やはり口吻を刺して道管液と師管液(師細胞の中を上から下に動く液)に乳管や樹脂道から出た乳液や脂の混ざったものを吸います。いわゆる樹液バーの樹液はこれで、糖類やアミノ酸、酢酸などが多く含まれ栄養がたっぷり。

 セミ捕りで一度位は、おしっこをかけられたことがあると思いますが、まさにあれはおしっこと言っていいもので、ほとんど水分で有害なものは含まれていないようです。ちなみに飛び立つ時におしっこをするのは、セミだけではありません。樹液バーに集まるアオカナブン、カナブン、カブトムシやオオスズメバチもおしっこをして飛び立つ事があります。体を軽くするためでしょう。

 ちょっとつらそうな体位なので元に戻してあげたのが最後の写真。まあこれがセミの無理のない正常位なのでしょうか。ただ、「セミ 交尾」で画像検索すると、樹上で同じ方向を向いたり、最初の写真の様にV字に重なったりと様々です。初めは木の幹などでオスがメスに寄って行き、OKだと交尾に入るわけですから、同じ方向(上)を向いているのだと思います。そして交尾後はV字に、なにかの拍子に落ちてしまったり、樹上でも動いて反対向きになるというのではないかと推察します。

 蝉といえば、奥の細道の松尾芭蕉が詠んだ「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」が最も有名ですが、万葉集にも詠まれています。
「ひぐらしは 時と鳴けども 恋ふらくに たわやめ我(あれ)は 定まらず泣く」(詠人不知 万葉集 第10 1982)
------ひぐらしは時を決めて鳴くけれども、恋のせいでか、弱い私は時を定めず泣いてばかりいます。------
 カナカナという物悲しいヒグラシの鳴き声は古代から日本人の琴線に触れるものがあったのでしょう。万葉集の中に蝉の歌は10首ありますが、ヒグラシが9首。もう一種は単に蝉と書かれています。

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■【必見!!】チェルノブイリハート(日本語字幕付き)
福島原発事故後の奇形動植物(β)NAVERまとめ これは本当にショック! 恐るべきことが起きています。写真・地図付き。

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