モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

カブトムシの樹液バトルとオオムラサキの片想い(妻女山里山通信)

2013-07-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 オオムラサキとともに今年はカブトムシが大発生の妻女山山系です。オオムラサキに関しては、冬場の気象条件がよかったということもあるのかもしれませんが、カブトムシに関しては昨年の夏に大鋸屑やチップで、カブトムシの産卵場を三カ所に作ったのも大きいかもしれません。その内の一カ所は野積みの状態だったのでイノシシに荒らされましたが、残りの二カ所は囲ってあるので無事でした。
 普段は夜行性で昼間は樹の高い所で休んでいるカブトムシですが、昨日の大雨まで日照りが続いたので樹液の出が悪く、夜の吸汁だけでは不足したのでしょう。真っ昼間から樹液バー(樹液酒場)は、どこも超満員です。ここでも三匹のカブトムシが、樹液を巡って壮絶な戦いを繰り広げていました。ところで、カブトムシ(甲虫、兜虫)は、本土では一種しかいないのですが、写真の様に大きな赤茶色のものと、やや小さな緑褐色のものと2タイプいます。種は同じなのでしょうが、どうしてこの様な差異がでるのか知りたいところです。幼虫時代の餌のせいでしょうか。

 左のやや小さい方が、場所取りをしようと何度も大きな赤茶色に攻撃を仕掛けました。赤茶色は最初脚でいなしていたのですが、余りにしつこいので下の写真の様についに正面切って勝負することになりました。カブトムシの樹液バトルの始まりです。右側に居た小さいのは、そそくさと逃げ出しました。オオムラサキとカナブンは、後ずさりして見物。勝負は最初にやや小さい緑褐色が角を下にもぐりこませて放り投げようとしましたが、やはり無理でした。するとすぐに赤茶色が角を緑褐色に引っ掛け、あっという間に放り投げてしまいました。投げられた方は、宙を舞って地面に落ち、ひっくり返ったまま脚をばたばたさせていました。落ち葉や小枝等掴まるものがないと、そのまま餓死してしまうこともあるのです。
 実はこの樹の根元には、カブトムシの7匹の屍骸が転がっているのです。アリがたくさんたかっていました。成虫になったカブトムシの天敵は、イノシシ、タヌキ、カラス、フクロウなどの鳥類や蛇ですが、頭が残っていて胸部腹部が食べられていたらほぼ間違いなくカラスです。今回は全てカラスの仕業でしょう。腹部が翅ひとつしかなく、胸部の肉もない頭だけのカブトムシが前脚だけを動かしていました。脳(脳神経節)だけが残っていて信号を送っているのでしょうか、自然のリアルな側面が見られました。

 ライバルを追い払って樹液を吸い始めた所へ、オオムラサキのメスが2頭やってきました。メスも羽化してから日にちが経ってきたので、翅が傷んできました。交尾を終えたかどうかは分かりませんが、来るべく産卵のために充分に栄養を摂っておく必要があります。ただ、そんな時に限って交尾をしたいオスが迫って来るのです。右上のオスはこの後、交尾器(ゲリタニア)を出して背後からメスを捕獲しようとしました。気づいたメスは体制を入れ替え飛び去ることも多いのですが、この時はそのまま見合ってお見合いに入りました。

 見合った2頭は、触覚を合わせて相手を確認した後、くんずほぐれつで舞いながら別の樹の葉上に留まりました。再び触覚で探りああってからオスが下唇鬚(かしんしゅ)でメスの匂いを嗅いでいました。その後写真の様にオスがメスの上に乗る様な格好になったので、これは合意が出来ていよいよ交尾に入るかなと思ったのですが、この後オスは何を思ったのか飛び去ってしまいました。男心と夏の空・・。

 ひとり葉の上に残されて呆然としている?メス。オスはこのメスの何が気に入らなかったんでしょうね。メスが拒絶するのではなく、こんな風にオスが拒絶するというのも何度か目撃しています。一昨年には、オスがメスを振って別のメスに求愛中に、振られたメスがすがりつくという修羅場に遭遇しました。すがりつかれたオスは、メスを足蹴に(実際は翅蹴)にして追い払っていました(『金色夜叉』か)。結局、そのとき新たに求愛されていたメスも、その騒動に驚いてか飛び去ってしまいました。オスにとっては、身から出た錆とはいえ踏んだり蹴ったりの出来事だったに違いありません。

 振られたメスは、また気を取り直して腹が減っては恋の戦もできぬと、樹液を吸っていると、背後から別のオスが海老の尻尾の様なゲリタニア(交尾器)を出してメスを捕獲しようとしています。捕獲に使う海老の尻尾の様なものはバルバといって、これでメスの交尾器を挟んで交尾します。実際は、このまま交尾に入る事はなく、メスが気づいてオスと対峙。そこからお見合いに入るので、この行為は誘い、つまり交尾したいという意思表示と見るべきなのでしょう。この時は、メスはもう求愛より樹液を吸う方にベクトルが向いていたのか、このオスがはなから気に入らなかったのか、すぐに飛び去ってしまいました。オオムラサキの婚活の道も、なかなか厳しいようです。

 蝶の研究家のT氏から、妻女山から千曲市一帯のハヤシミドリシジミ(蜆蝶の一種)が、この2年激減しているとメールが来ました。冬に卵がほとんど見られなくなったと。氏は千曲市のネオニコチノイド系に変更された農薬空中散布を疑っているようです。消えたのはミツバチだけではないようです。確かに見た目にもシジミチョウが激減しています。
 トウモロコシにミツバチが来たので見たらセイヨウミツバチでした。近くの果樹園の養蜂場のものでしょう。ニホンミツバチやハナアブはいません。テレビは絵にならないものを取り上げないので、ニュースにもなりません。問題そのものが表面化して来ません。ホームセンターでは、ヨーロッパ各国では禁止されたベトナム戦争の枯れ葉剤・ラウンドアップがビデオ付き解説で売られている異常。グリホサート系の除草剤はなんと100円ショップにも売られている有様。なにも知らずに庭の除草に使う人もいるでしょう。恐ろしいことです。沈黙の破滅現象が始まっていると言わざるを得ません。

 自然というのはリアリズムの世界です。未だにアニムズムやシャーマニズムの観点で自然を理解しようとする人がいますが、それは歴史として学ぶのであればいいのですが、人類が積み重ねて来た膨大な思惟の成果としての自然科学を全く学ぼうとせずに、安易にそういう世界を信ずることは、思考の停止を意味し、オカルティズムや神秘主義に陥る最も危険な道程です。自然を絶対視したり最高のものと賛美したりする人は、一度湿度100パーセントのクロメマトイとヤブ蚊とスズメバチや蛇のいる里山に一日中居てみるといいのです。自分の考えがいかに観念的なものか分かるでしょう。エアコンの効いた快適な人工空間にいたら絶対に分からないことです。里山の写真も、遠目で見る分には美しいのですが、それでは真の姿は見えて来ません。先日仲間と帰化植物のオオブタクサとヨウシュヤマゴボウ、ハルジオンの除草をしました。放っておくと在来種が駆逐されてしまい、生態系が破壊されてしまいます。元来里山と言うのは人の手が入って維持されて来たものですが、グローバリズムによるかつて歴史上ないほど多種多量の帰化生物の流入は、看過できない重大な問題なのです。
               
 自然というのは24時間一年中ニッチ(生態学的地位)のせめぎ合いが起きている現場です。非常に微妙なバランスで成り立っているもので、ちょっとした変異でバランスが崩れたりします。修復力もあるのですが、環境の変化に対応できずに絶滅して行く種も出ます。そういう微妙なバランスの危うさや強かさが、里山に通い続けると少しずつ見えてくるのです。普段から観察を通して、リテラシー(読解力)を獲得する努力が必要なのです。自然は、不完全な人間が直ちに理解できるほど単純ではないのです。人類はまだたった一枚の葉を零から作る事も、オオムラサキが次にどの樹に留まるかも予測すらできないのです。チンパンジーとさして変わらない進化の(進歩ではない)過程にある地球上の一生物に過ぎません。
 信じた瞬間に思考は止まります。自然科学は万能ではないからこそ、知ろうとすることを止めてはいけないのです。

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死ぬと赤褐色に変化するため標本では見る事ができないルリボシカミキリの美しい瑠璃色(妻女山里山通信)

2013-07-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 カラカラだった里山も、今日の雨でかなり潤いました。動物や昆虫達もホッとしたことでしょう。樹液の出も多少はよくなるでしょう。オオムラサキはオスもメスも出揃って、あちこちで求愛が見られる様になりました。まず見合って互いに触覚を触れ合います。これで互いに異性か確認すると書いてあるものもありますが、どうなんでしょう。次に写真の様にオスが下唇鬚(かしんしゅ)でメスの頭部に触れて何かを確かめます。充分に発情しているかとかでしょうか。合意に至ると近くの安全な小枝にぶら下がって、短くて3時間、普通は5、6時間、長い時は10時間から20時間にも及ぶ長い交尾に入るのですが、見ていると合意に至る確率はけっこう低い様です。

 樹液バーではオオスズメバチの活動も活発になってきました。他にヒメスズメバチ、コガタスズメバチがやって来るのですが、やはりオオスズメバチが最大最強です。地球上最大のオオスズメバチがアマゾンでもアフリカでもなく日本の里山にいるという驚愕の事実。どこを見ているか分からない眼が怖い。撮影していると顔の横に別のオオスズメバチがホバリングしてきたりしますが、黙ってスッとしゃがんで後ずさりするだけです。この時期のものは秋のものとは違って子育てのストレスがまだないので攻撃的ではありません。悲鳴を挙げたり手で振り払わなければ刺される事はありません。とはいえ5センチ位あるのでその迫力は相当なものです。カナブンも羽音が大きいので驚きますが、慣れると見なくてもオオスズメバチとの違いが分かる様になります。

 妻女山山系では珍しいミヤマクワガタが現れました。ここではカブトムシが優勢でミヤマクワガタは極わずかです。数キロ南の尾根に行くとそれが逆転します。蝶の研究家のTさんによると、うまく棲み分けしているということです。ミヤマクワガタは、この後アオカナブンを下手投げで放り投げましたが、いかんせんその角が邪魔になって狭い隙間の樹液が飲めません。横になったり顎でかじったり、色々チャレンジしましたが最後は諦めてとぼとぼと樹を下りて行きました。別の場所では鳥に襲われたカブトムシのつがいの遺骸がありました。尾根には烏はいなにので、カラス科のオナガか、タカ科のノスリにやられたのだろうと思います。(後日、群れではなく単独でハシボソガラスが来ているのを確認しました。烏かもしれません)

 オオブタクサの除草をしていると、目の前の古い桃の樹に、妻女山では一年に一度か二度位しか出逢えない幻の甲虫、ルリボシカミキリが現れました。走ってカメラを取りに戻って息を切らしながら撮影。瑠璃色の翅が非常に美しい甲虫で、国蝶がオオムラサキなら、国の甲虫はルリボシカミキリといわれています。属名のRosaliaとは美しい乙女を象徴する女性名。元はラテン語の rosa(薔薇)でしょう。イタリアはパレルモのカプチン会地下納骨堂に眠る「死後80年以上経過してもなお、“腐敗しない死少女(死蝋化)”」として有名なロザリア・ロンバルドを連想させます。そして、この美しい瑠璃色は死ぬと赤褐色に変化してしまうので、標本では見る事ができないという貴重なものです。
ネオニコの空中散布のない長野市茶臼山は昆虫の天国(妻女山里山通信):ルリボシカミキリと邂逅
ルリボシカミキリの交尾と三角関係の修羅場に遭遇の昼下がり(妻女山里山通信):必見です!


 樹液バーに、オオスズメバチ、オオムラサキ、カブトムシの三大巨頭が揃いました。クヌギの樹液の成分を調べてみると、多数のアミノ酸に、グルコース、ガラクトースなどの糖分、エタノール、酢酸などが含まれています。この中で誘因効果が高いのは酢酸だそうで、そういえば糖蜜を作る時に、黒糖に焼酎やバナナなどを混ぜますが、酢を入れるといいといいますね。そして、樹液は染み出ると、すぐに酵母菌によって発酵するので、多少はアルコール分もあるのでしょう。醗酵した樹液が結晶化した白い塊は、嘗めてみるとかなりの甘さがあります。味は樹臭さはなく砂糖を少量の水で練ったものに旨味を少々加えた感じでしょうか。人が嘗めても十分に美味しく感じられるものです。メープルシロップを思い出すと、それも合点がいきます。

 妻女山展望台から見る景色も、畑の緑が濃くなったので、すっかり夏色に染まりました。飯縄山や戸隠連峰はもちろん、北アルプスも残雪が極々わずかに見られるだけです。一見昔と変わらぬ風景に見えます。しかし、畑に誘因作物で、花を沢山植えているのですが、ミツバチ、ハナアブをほとんど見ません。バジルも咲いたし、豆の花も咲いたのですが・・。二年前はもっと酷くて近隣の畑の豆類が全滅しました。放射能も考えられるのですが、むしろネオニコチノイド系農薬の空中散布が最も考えられます。ミツバチが全滅したら人類は4年で滅亡するとアインシュタインが言ったとか。


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お食事中のメスを自分は何も食べずに守り続けるカブトムシのオス(妻女山里山通信)

2013-07-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
 梅雨明けの後、ほとんど夕立もないため、樹液バーも樹液の出が悪いようで、場所取り合戦が熾烈を極めています。その中でも最も強いのがカブトムシの仲間。オオスズメバチが来ようと、オオムラサキが来ようとびくともしません。そんなノコギリクワガタとカブトムシのオスの、これぞオスの鏡というような生態を撮影したので紹介します。まずノコギリクワガタから。樹液を吸っているのはメス。それを多いかぶさる様にして守っているのがオス。オオスズメバチやアオカナブンが、樹液にありつこうと近づくと、悉く角で蹴散らし、時には下手投げで放り投げます。それは見事なナイト(騎士)ぶりです。

 次はカブトムシ。やはりメスをガードしています。交尾の後にはメスを角で放り投げたりもするのですが、こうしてしっかりガードしています。実際のところは、メスでもオオスズメバチが2、3匹で頭突きしても微動だにしないのですが、それでもオスはこうしてガードするのです。しかし、オスは武器であるその角が弱点でもあるのです。角が邪魔になってメスの様に狭い隙間に頭を入れて樹液を吸う事ができないのです。ですから餓死しやすい。成虫になったカブトムシの天敵は鳥や蛇、イノシシなどですが、成虫になり、産卵まで辿り着けるものが極わずかなことから、こういう交尾後のメスを守るという生態を獲得したのでしょう。ちなみに、よく頭だけ残ったカブトムシの屍骸を見ますが、たいてい烏に襲われたものだと思います。

 これは別の樹液バー。カミキリムシの幼虫あたりが開けた穴から樹液が滲みだし発酵して白い結晶になっています。大量に出ると、外にまで溢れて白い塊の山になります。舐めてみたことがありますが、かなり甘く美味しいものでした。体の大きな人間には感じられませんが、発酵しているためアルコール分があるのでしょう。たくさん飲んだオオスズメバチがフラフラするのはよく見ます。写真は、オオムラサキのオス8頭が円になって男子会をしているところへ、メスが一頭で乗り込んできてオスを蹴散らしたところです。翅を広げているのは邪魔するなという意思表示。オスは驚いて一旦全て飛び去ったのですが、すぐに戻って来てにじにじと近寄り、メスのご機嫌を窺いながら一緒に吸い始めました。離れている一頭は、樹液ではなくメスに興味があり、交尾を迫ろうとしているのです。それが次の写真です。

 メスが樹液を吸っている背後から近づき、体を曲げてゲリタニアという海老の尻尾の様な交尾器でメスを捕獲しようと忍び寄ったのですが、運悪くオオスズメバチがやって来てしまいました。それとメスにゲリタニアが触れて、メスがさっと飛び退いたのがほぼ同時でした。安易に擬人化してはいけないのですが、「なにするのよ!」と言いたげなメスと、ゲリタニアを出したままの間抜けなオス。我関せずと樹液を吸うオオスズメバチとアオカナブンという微笑ましい?構図です。

 これは別のオオスズメバチ。アオカナブンやカナブンが団体で樹液を吸っているところへオオスズメバチが乗り込んで来ました。この後、右側にいたアオカナブンなどを全て頭突きで追い払いました。カブトムシさえいなければ彼らの天下です。この撮影時、レンズフードの先端からオオスズメバチまでは20センチあるかないか。結構緊張します。アオカナブンがなかなかどかない時や、落としても落としても次々と現れると、見ていてもいらだって来るのが分かります。以前そういうとばっちりを受けて、100mも追い掛けられたことがあります。二回転んで最後は杉林に回転レシーブの要領で飛び込んでセーフ。幸い刺されませんでしたが。ポイズンリムーバーは必須です。

 最後はアオカナブンと一緒に樹液を吸うオオムラサキのメス。一見長閑で平穏な光景に見えますが、オオムラサキにとっては結構危険を孕んでいるシーンなのです。というのは、アオカナブンにオオムラサキの口吻がなにかの拍子に触れたりすると、アオカナブンが脚で強く払いのけることがあるからです。口吻は柔らかい筋肉質の雨樋がふたつ合わさったような構造ですが、以外と簡単に切れてしまうのです。カブトムシの一振りなら間違いなく切れるでしょう。実際シーズン中には必ず口吻が切れた個体を見ます。しかし、それでも死ぬ事はありません。深い所へは差し込めませんが、なんとか5ミリでもあれば樹液は吸えるからです。以外に逞しいものです。

 梅雨明け後、信州でも34度の猛暑が続きましたが、8月は低温と長雨になる予報になっています。昆虫達にも厳しい季節になるかもしれません。灌水してやっとズッキーニも大きくなり、バジルも咲き始めたのですが、ミツバチやハナアブがほとんど来ません。モンサントのラウンドアップ(奇形児が生まれたベトナム戦争の枯れ葉剤)などの欧州各国では禁止されている、ネオニコチノイド系やグリホサート系、フィプロニルなどの神経毒性農薬が使われている影響だろうと思われます。なんと日本では、100円ショップでも買えるという異常事態。畑には使うなと書いてあるのですが、信じられないことに、空き地や庭の除草に使う人がいるのです。4、5年前は、バジルの花が咲くと数えきれない位の虫達が集まったものでした。急速に環境が破壊されています。TPPに入ると、遺伝子組み換え作物とセットで猛毒の農薬が売られ、日本の伝統野菜は壊滅します。自家採種さえ違法になります。それは日本の食文化の終わりを意味します。

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真夏の妻女山SDPは、帰化植物の除草と餃子パーティー(妻女山里山通信)

2013-07-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 三ヶ月ぶりの妻女山SDP(里山デザイン・プロジェクト)の作業は、色々問題になっている帰化植物の除草でした。今回の対象は、オオブタクサ(大豚草)とヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)です。オオブタクサは、葉が桑の葉に似ているのでクワモドキともいいます。高さ3mにもなり大量の花粉を飛ばすため、花粉症を引き起こします。ヨウシュヤマゴボウは毒草で、高さ2m位、茎の直径が4センチにもなります。どちらも繁茂すると非常に厄介な植物です。オオブタクサは、日本の侵略的外来種ワースト100。ヨウシュヤマゴボウは入っていないのですが、ここ妻女山山系では放っておくとギャップが全て占領されてしまう程厄介なものなのです。ワースト100にハルジオンが入っているのが以外と思う人もいるかもしれませんが、繁殖力が強く、日本の在来種を駆逐してしまう帰化植物です。

 妻女山山系全てを除草する事は不可能なので、オオムラサキの生息地を中心に三カ所を重点的にしました。草刈機二台、鉈鎌と鎌で二時間弱で終了しました。前日雨が降ったので草は濡れているし、つる草がからみつくので難儀しましたが、ほぼ予定通り。恐れていた通り、ムモンホソアシナガバチの巣を壊しましたが、幸い誰も刺されませんでした。その後、オオムラサキのいる樹液バーに皆を連れて行きました。大賑わいの樹液バーに皆感動。特にオオスズメバチには皆注目してムービーや写真を撮りまくっていました。フラッシュは大丈夫だけれど、音と振動はたてないようにとアドバイス。マクロ撮影をしている時に、別のオオスズメバチが顔の横15センチ位に来る事もありますが、スッとしゃがんで素早く逃げれば問題ありません。悲鳴を挙げたり手で払うと刺されます。(写真はヒメスズメバチ)

 11時頃に作業も観察会も終わったので、Kさんのログハウスに向かいました。例によってKさんは自慢の庭園を無限ループで改造中。最終的にどうなるのか誰にも(本人にも)分かりません。メンバー皆で餃子の用意。チャリダーのTさんも到着。Kさんの友人の元サッカー小僧、今サッカー熟年のTさんも登場。高校の先輩のMさんが来られなかったのが残念、次回はぜひ。餃子の具はK氏、皮は地粉で前回手打ちうどんで大好評を博したN氏。またもや小野式製麺器を持参。タレは、私が自家製のラー油などを持参。その場で皮を延ばして餃子を包んで焼きました。最初棒餃子と言っていましたが、なぜか普通の餃子に変更。具は八角も入ってなんだか横浜中華街の一品の様。いやあ、大好評でした。他にK医師はカマンベール、Tさんは手作りのタンドリーチキンを持参。わざわざヨーグルトに漬込んだそうで、これは美味しかった。眼下にはゆったりと流れる千曲川。セミの声。オオムラサキがログハウスのデッキの中にまで舞ってきます。

 昼の宴の後は、ちょっとばかり作業。K氏が樹木の昇降機を実演しました。なかなか優れものですが、下りて来た時に息があがっていたので、やはり大変な様です。昔の林業のプロが簡単な仕掛けで登り、逆さまになって木を滑り降りて来るなど、神業過ぎてとても考えられません。その後ログハウスの煙突の除去作業もしてくれました。高所作業はお手のものです。

 というわけで、電気工事関係、林業関係、土木関係の機材は揃っているので、道を造れ、小屋を造れ、木を切れなどと言われるとなんでもできるメンバーなのですが、日本列島改造論で日本中をコンクリートで固めようとした某土建屋爺さんの様なことはしません。あくまでも、自然とどう共生していくかを考えているのです。里山は手を入れてなんぼ。確かに山の植林や畑は、自然破壊の側面もあるのですが、長い間人が手を入れて来た里山というのは、新たな自然との共生関係の構築の歴史でもあるのです。ですから手入れを怠ると、あっという間に荒れてしまうのです。しかも帰化植物による在来種の駆逐という問題も。放っておけば自然に戻るのではないのかと考える人もいるでしょうが、400年かかるという人もいれば、800年かかるという人もいます。いずれにせよ人を受け入れない、共存できない自然になるということです。そういう自然は、それはそれで必要です。放射性物質で汚染されてしまった福島や東北関東の里山は、そう成らざるを得ないでしょう。しかし、戻るのに数十万年かかります。

 さて、今回自然派?のK氏が乗って帰るのは、なんと30数年前のロードレーサー。フレームはクロモリ。ハンドルはサカエのROAD CHANPION。クランクやディレーラーはシマノ。サドルはイタリアのSELLA ITARIA Anatomicという年代物。あちこちサビがきていますが、リストアすればかなり良くなりそう。現在息子がリストア中の、私が30年前に乗っていたプジョーのロードレーサーといい、車より自然回帰か、ちょうどツールドフランスも注目されていますし、クロモリ復権か。流行りのハイブリッド車より環境にはやさしい乗り物です。体に優しいとは限りませんが(笑)。


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34度の里山で繰り広げられるオオムラサキの求愛合戦(妻女山里山通信)

2013-07-11 | アウトドア・ネイチャーフォト

 信州でも34度ですよ。昼に一時間だけ撮影に行きましたが、ほぼ無風で里山は灼熱地獄。ただ立っているだけで頭がボーッとしてきます。けれどもオオムラサキ初め昆虫達は元気でした。樹液バーはいつになく大賑わい。カナブンやアオカナブンが出て来たのでどこの樹液バーも大騒動です。オオムラサキのオスは、羽化してもう10日以上経つので、縄張り争いや襲われたりしてかなり傷み始めていますが、羽化したばかりの大きなメスは奇麗です。この辺りには、北方系の黄色味の強いタイプと灰白色系と2タイプが混在します。北方系の方が少数派。

 黄色味の強い北方系は、陽に当たると黄金色に輝いて、それは奇麗です。だからもてるという訳ではないのでしょうが、そのメスに三頭のオスが群がるという場面に遭遇しました。三角関係どころか四角関係。そのうちの一頭が背後から忍び寄り、体を180度曲げてメスを捕まえようとしました。メスは気づいていません。

 海老の尻尾の様なものが交尾器(ゲリタニア)で、これでメスとドッキングしようという訳です。こういう場面には度々遭遇するのですが、成功したのを見た試しがありません。やはり相思相愛でないと交尾には至らないのでしょうか。飛んでいるメスをたたき落とすオスもいますが、これも交尾に至る率は少ないようです。たたき落とされたメスが、葉の裏に隠れてオスから逃れるのを見た事もあります。

 通常は、メスはメスで女子会を、オスはオスで男子会をしていることが多いのですが、女子会の中にオスが一頭で乱入することもあります。女子会は強烈で、翅を閉じて吸汁している時はいいのですが、全員が開いている時は、誰も入らないでという意思表示。こういう時はあの強面のオオスズメバチでさえ入れません。入ろうとオオスズメバチが頭突きをかましても、大きな翅を羽ばたかせて追い払うのを何度か見ました。

 別の場面でも一頭のメスに三頭のオスが求愛に集まり、一頭が背後からゲリタニアを出す間に、別の一頭が上から馬乗りになるという修羅場に遭遇しましたが、お食事中のメスは怒ってか皆を蹴散らして飛び去りました。その後一頭とお見合いになりました。触覚で探り合い、気に入るともっと頭を近づけて下唇髭で探りあうのですが(キスをしている様に見える)、この時はそこまで至りませんでした。オオムラサキの恋の成就もなかなか大変な様です。

 用事もあるしあまりに暑いので下山しようと歩き出すと、葉の裏に翅の透けた美しい蛾を見つけました。キンモンガに似ているのですが違います。帰って必死で調べてツトガ科ノメイガ亜科のヨツボシノメイガと判明しました。蛾の同定は本当に難しいですね。

 梅雨明けの雨上がりには、色々なキノコや粘菌が発生するのですが。今年は少なめです。それでも森の倒木にやっとエダナシツノホコリを見つけました。といっても高さが2ミリ、直径が0.3ミリ程度ですから、遠目には倒木に発生したカビぐらいにしか見えません。ほとんどの人には気づかれもしないでしょう。自然界には、見ようとしないと見えて来ないものがたくさんあります。自然に対する興味とリテラシー(読解力)を鍛える事が必要です。
 しかし、無事だったからいいのですが、撮影中に三回オオスズメバチに追われて逃げました。この時期のものはそれほど攻撃的ではないので、たいてい20mダッシュで逃れられますが、気が立っている個体には注意が必要です。イライラしているか分かるかって? 注意深く観察していると分かります。

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100キロ旅をして来た憂曇華といわれるウスバカゲロウの卵。現代芸術作品の様(妻女山里山通信)

2013-07-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 長男から、車のフロントバンパーにウスバカゲロウ(薄翅蜉蝣)が卵を産んだという話を聞いて来るのを楽しみにしていたのですが、ちょうどプジョーのロードレーサーを修理するために取りに来るというので、待っていました。話がそれますが、この自転車は私が30年前に南米をバックパッキングするために体を鍛えようと買ったもので、大事にしていたので、まだ乗れるのです。なんと長男は高校時代にこれをトライアスロンで使っていました。
 日曜の昼に約100キロ程を運転して来たのですが、卵はしっかりと付いていました。ウスバカゲロウの幼虫は、ご存知、蟻地獄。よく神社や寺の縁側の下に穴を掘って獲物を待ち伏せしています。獲物が来ると、砂粒を当てて落とし体液を吸い取ります。
 この蟻地獄は面白い生態があります。なんと肛門がなく、2、3年間の幼虫時代は糞をしません。そして成虫のカゲロウになってから一気に出すのだそうです。これが人なら酷い便秘です。まあ、蛾には成虫になると口吻がなく、全く餌を食べない種類がけっこういますから、こういうのもありなんでしょう。

 そのウスバカゲロウの卵ですが、フロントバンパーの右側のライトの下に産みつけてありました。1ミリ程の卵には、15ミリ位もある細いしなやかな糸の様なものがあり、バンパーにしっかりと固定されています。卵が緑色なので、クサカゲロウ科のものでしょう。ガラス窓や網戸等に産みつけることはよくあるそうですが、よりによってバンパーとは。それにしても、なんて美しいのでしょう。アップで撮影すると、まるで現代芸術の作品の様だと思いました。
 この卵は、別名を憂曇華・優曇華(うどんげ)といいますが、3000年に一度如来が来ると咲くといわれるインドの故事に由来するものです。本来は、インド原産の桑科イチジク属のフィクス・グロメラタのことをいうのらしいのですが。しかし、これどうやって産みつけていったんでしょうねと思って動画検索したらありました。『クサカゲロウの産卵 』 素晴しい動画です。ぜひご覧ください。これを見ると、バンパーにあれだけ生むのには結構時間がかかったということですね。生命の神秘を感じます。
 微風でもゆらゆら揺れるのですが、以外に強固で簡単には落ちません、なにせ100キロ近くを旅して来て無事なのですから。彼には一週間ぐらいで孵化するらしいので、観察をするように言いました。孵化の瞬間が運転中でないといいのですが(笑)。


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■ツイッターMORIMORIKIDSは左のサイドバーでご覧頂けます。主に原発情報、地震情報を呟いています。非常に重要な情報を選んでツイートしています。ときには自然、歴史も。写真もアップします。福島第一原発からは、今も毎日2億4000万ベクレルの放射性物質が流出しています。事故は終わっていません。太平洋は死の海になろうとしています。現実を学び見ないと生き残れない時代です。原発はほとんど止まっているのに電気は足りています。それでも原発は必要ですか。

■『国分寺・国立70Sグラフィティ』春樹さんがいう地下室に下りてみようか。『僕たちは再び「平和と愛」の時代を迎えるべきなのかもしれません』村上春樹  「まじめで強い日本人には、原発をなくすことが出来る」村上春樹インタビューリンクは必読。彼も言っているように、なぜ広島・長崎に原爆を落とされた日本が核の平和利用という甘言に右も左も乗ってしまい50基も原発を造ってしまったのか。ひとりひとりが考え答えを出すべきだ。覚醒か滅亡か。
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航空力学的には飛べないといわれてきたクマバチが飛び交うクマノミズキが咲く森(妻女山里山通信)

2013-07-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 梅雨明け宣言の信州ですが、天気予報は大幅に外れてご覧の曇り空。明日も雨模様だそうです。天気予報も地震予知も当たらないし、SPEEDIを公開しないで、国民を被曝させた気象庁に存在理由等あるのかと言わざるを得ません。ここのところ空梅雨で灌水作業に追われた日々でしたが、やっとまとまった雨が降りました。そうすると、森も畑も一気に激しく勢いづきます。ちょっと山を覗いてみると、カラカサタケがあちこちに。たぶんもうすぐ日本のセップ、ヤマドリタケモドキやフランスではジロールというアンズタケに、制癌効果のあるという幻のハナビラタケも出るでしょう。

 クマノミズキの花が満開になりました。クマバチがたくさん飛び交って吸蜜しています。ところで、このクマバチは、長い事航空力学的には飛べないといわれてきました。大きな体に比べて翅が小さ過ぎるというのです。理論的に飛べるはずがないと。そんな事いわれても目の前のクマバチは実際に飛んでいるわけですから迷惑な話です。ほっといてくれと言うでしょうか。レイノルズ数(空気の粘度)の法則でやっと、こんな大きな体に小さな翅でも飛べることが証明されたのです。人間にとって空気はサラサラですが、小さなクマバチにとっては結構粘度のある物質なわけで、ちょうど人間が水中を泳ぐ感じなのかもしれません。クマバチは羽音が大きいのでびっくりしますが、いじめない限り人を刺すことはありません。

 雨が降ったので畑の作物も生長し始めました。モロッコインゲン、トウモロコシ、枝豆、春菊、チンゲンサイ、二十日大根、ジャガイモ、ニラ、ズキーニ、オクラ、モロヘイヤ、ゴーヤ、ケール、ノラボウ菜、バジル、ヘチマ、ブラジルのフェジョン・プレッタ、アンデスのヒユナ、サラダ菜、チマサンチュ、小布施茄子、清水茄子、長茄子、胡瓜、トマト、コショウ、ボタンコショウ、ピーマン、青紫蘇、赤紫蘇、金針菜、空芯菜、ゴボウ、まだ芽がでていない生姜、ニンニクとタマネギは収穫が終わりました。まもなくキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの種をポットに蒔きます。畑の縁の花は盆花。もうコスモスが一輪咲きました。

 雨が降ると昆虫達も活動が盛んになるのですが、今年はゼフィルスをほとんど見ません。千曲市が散布したネオニコチノイド系農薬の被害でないといいのですが。蜂も本当に少なくなりました。オオムラサキは今の所元気です。写真のオオムラサキは草むらにいました。これは雨が降って柔らかくなったイノシシの糞を吸いに来たのです。この周囲は糞の臭いでたいへん臭いです。でもオオムラサキにはごちそうなのです。

ある日、イチモンジチョウを発見。これがイチモンジチョウなのか、アサマイチモンジなのか、どうにも分かりません。なんだか二種類いるような気もするのです。交雑種もいるのでしょうか。この個体の前翅の中途半端な内側の白班が気になります。今度蝶の研究家のTさんに聞いてみようと思うのです。

 クマノミズキの花は、そう強い匂いがあるわけではないのですが、クマバチ初めたくさんの昆虫達が吸蜜に訪れます。夏の豊かな森の象徴といえるかもしれません。しかし、里山は人の手が入らないとどんどん荒れて行くのです。


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