モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山の陣場平から茶臼山の棚田へ。あんず狩りが始まった千曲市の森へ(妻女山里山通信)

2016-06-25 | アウトドア・ネイチャーフォト

 梅雨の晴れ間に上杉謙信の陣城跡と伝わる陣場平へ。貝母(編笠百合)の群生地に侵入してきたノイバラとヨシの地下茎の除去もほぼ終わりました(左)。樹冠からは、ホイホイホイというサンコウチョウの鳴き声が聞こえます。しかし、実際はクロメマトイが始終まとわりついて五月蝿いこと。貝母のさく果も枯れてきて種もこぼれだしました(中)。来年はヨシの根を除去したところにもたくさん生えてくれるといいのですが。信濃柿(豆柿)も今年は豊作の様です(右)。初見以降、オオムラサキを一頭も見ていないのが気掛かりです。ゼフィルスも見ますが少ないです。やはり昨年の空中散布の影響があるのかも知れません。ネオニコチノイド農薬、グリホサート系農薬は、生物を破滅させます。しかし、世界では規制が進んでいるというのに、政府は新たに規制を緩和するという暴挙に出ました

 そこから車を走らせて茶臼山へ。地滑りで崩壊した南峰の崖(左)。茶臼山山頂へは行かず、山布施の棚田へ。途中でなんと時候坊(ハナイグチ)を発見(中)。10月のキノコが狂い咲き。虫も入っていないので採りました。棚田への途中にあるヤマアジサイが咲き始めていました(右)。

 昼は北アルプス展望台でおにぎりを。山布施の集落と青々とした棚田。北アルプスは見えませんでした。長閑な信州の里山の原風景が広がります。この展望台は友人たちが作ったのですが、本当にお気に入りです。晴れていれば白馬三山、仁科三山の北アルプスの絶景が見えます。もちろん拙書でも詳しく紹介しています。旗塚の駐車場から登れば標高差も100mもなく、歩き慣れていれば幼児でも高齢者でも登れます。もう少し北に下ると、反対側の善光寺平が一望できる展望台もあります。

 ドクダミの群生地(左)。ドクダミは十薬という極めて優れた民間薬です。葉と花を酢に漬けたものを塗ると水虫が即治ります。また乾燥させてドクダミ茶を作るといいでしょう。効能はこちらを御覧ください。ここではなく、ドクダミ茶を作ろうと庭のドクダミを摘んでいたら地蜂に刺されました。即ポイズンリムーバーで毒抜き。僅かに腫れるだけで済みました。オオスズメバチとキロスズメバチには刺されたことはありませんが。アシナガバチ、ムモンホソアシナガバチ、ジバチには、子供の頃から何度も刺されています。幸いアナフィラキシー・ショックはありませんが、やはりポイズンリムーバーは必携です。拙書でも紹介しています。
 ヤマホタルブクロ(中)。妻女山のものは既に咲き終わりました。やはり茶臼山の方が標高も高く遅いのです。山道にウツボグサの群生地があります(右)。

 棚田の上から見る虫倉山。この棚田も数年前までは稲が植えられていたのですが、耕作放棄地となってしまいました。水が張られないため、マツモムシなどの水生昆虫はいなくなりました。シオカラトンボやミナミヒメヒラタアブやルリシジミなどは、相変わらず舞っています。

 ウリカエデの翼果(左)。ヤマグリの花(中)。たくさんの虫が吸蜜に訪れ、羽音がします。ひっそりと佇む神社(右)。本殿の前に神楽殿があるこの辺りでは珍しい造りです。

 帰りに千曲市のあんずの里に寄りました。今年は例年より早く収穫が始まった様です。あちこちの農園で、あんず狩りも始まっています。

 集落の道路脇や歩道には落下したあんずがたくさん見られる場所もありました。うちの近所もそうですが、車で出る時に踏み潰さないと走れないところが各所にあります。つぶれたあんずは、甘酸っぱいあんずの実の香りを集落中にふりまきます。並木のあんずは、基本的に収穫されない様なのです。近隣の住民もあんずは腐るほどあるので採りません。もったいないですね。なんとか有効利用を考えて欲しいものです。

 信州大実やハーゴットなどの生食用のあんずは実が非常に大きく美味ですが、在来種の酸味がやや強い小振りのものも私は好きです。焼酎漬け、シロップ漬け、紫蘇巻きあんず、干しあんず、アプリコットジャム、あんずエード、あんずワイン、あんずソフト、あんずアイス、あんずタルト、どれも美味です。今回もらったあんずは焼酎漬けにしました。砂糖は入れません。
 帰りに撮影した岡地集落の上の有明山。高速道路の上の赤松が排気ガスでやられて全て枯れています。この辺りの松枯れ病の原因は、マツノマダラカミキリではなく排気ガスです。高速道路ができてから酷い松枯れが始まったと、亡くなった伯父も断言していました。

この8月11日は、初めての国民の祝日「山の日」となります。それに先立ち、7月の第4日曜日(今年は24日)が「信州山の日」で、色々な行事が行われます。私も関連でお仕事を頂きましたが、写真を使った記事や、講座・講演なども承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
 妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』の見本誌とパンフレットなどが置いてあります。お問い合わせやお仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

妻女山の位置と名称について」妻女山と赤坂山と斎場山について。『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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オオムラサキのオスを初見。子熊にも出会った模様(妻女山里山通信)

2016-06-19 | アウトドア・ネイチャーフォト

 週末の土曜日は晴れて気温も急上昇。まずは陣場平でヨシの根掘りを1時間ほど(左)。貝母の群生地は林の向こう側に広がります。林道からは見えないので、知らないと気づかずに通りすぎてしまいます。随分と緑が濃くなりました。手前のオニグルミにはたくさん実がなっています。早くもオカトラノオが咲き出しました(中)。群生地はまるで青海波の様。ヒレアザミが咲き終わり、ノアザミが咲き始めました(右)。総苞が粘るのでザトウムシや小さなハエなどがトラップにかかります。食虫植物でもないのに不思議です。

 林道で今年初のオオムラサキのオスを発見しました。昨年よりは発生が遅めですが例年並みです。今年は終齢幼虫を全く見なかったので心配していました。発生数は少ないかもしれません。約一週間後にメスも出現します。

 ニガナで吸蜜するシロチョウですが、種が特定できなかったので詳しい友人に聞いてみました(左)。スジグロシロチョウのオスではないかということですが、エゾスジグロシロチョウの可能性もあるようです。鱗粉を顕微鏡で見ないと判別不可能とか。ヤマトシジミ(中)。似ているルリシジミも舞っていました。ベニシジミ(右)。街の小川などでも見られます。他にはウラナミアカシジミも。
 帰りに千曲川の堤防上から斎場山と妻女山のパノラマを撮影。7枚の写真をフォトショップでつなげてあります。上杉謙信は、この山系全体と麓に布陣したと伝わっています。

 妻女山展望台から松代方面の眺め。拙書で紹介している山々が見られます。四阿山は、真田の修験の山で、麓の山家神社の奥宮があります。尼厳山は、東条氏の山城でしたが、真田幸隆の攻略で落城しました。こちらは3枚の写真を合成しています。いずれも三脚を使わず手持ちなので撮影にはかなり気を使います。

 翌日曜日は最初は薄日も差しましたが曇り空で、午後は雨になりました。コムラサキの花(左)。陣場平のクマノミズキも咲き始めました(中・右)。たくさんの昆虫が吸蜜に訪れます。その陣場平で、子熊らしき黒い動物が逃げていくのを目撃しました。完全には確認できなかったのですが、もしそうなら近くに母熊がいるはずなので、そそくさと山を下りました。今の季節は、山際の落下した杏の実や淡竹の筍を食べに下りてくるのです。熊も美味しいものは知っているのです。しばらくの間は注意が必要です。幼い子連れの熊は、逃げずに待って襲うことがあるからです。熊鈴も役に立たないので、彼らが逃げられるように遠くからも聞こえるホイッスルを吹くとか花火や爆竹を鳴らすなどの行為が必要です。拙書でも熊に出会った時のことを詳しく書いています。

 ハハコグサ(左・中)。麦などの栽培植物とともに来た史前帰化植物です。御形(おぎょう)と呼ばれる春の七草のひとつ。長坂峠から見る天城山(てしろやま)(右)。オオムラサキが見られるかなと思ったのですが、見られませんでした。雨が降りだしたので3時過ぎに下山しました。

 妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』の見本誌とパンフレットなどが置いてあります。ご案内や好評のスライドを使った講座や講演、原稿依頼や写真使用など仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

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妻女山から斎場山へ、更に陣場平へ。オオムラサキの初見を求めて(妻女山里山通信)

2016-06-13 | アウトドア・ネイチャーフォト

 季節の進行が2週間ほど早いので、妻女山山系は既に夏の様相です。長坂峠から斎場山(旧妻女山)を見たところ(左)。私の斎場山への行き方の記事を見て訪れる方も増えています。斎場山の山頂は古墳(円墳)です(中)。地元で謙信の本陣跡と伝わるのはここで、現妻女山(旧赤坂山)ではありません。
 次に陣場平へ向かいます(右)。途中に大きなコナラが何本かあり、夏には樹液バーが現れ多くの昆虫が集まります。オオムラサキも来ますが、オオスズメバチも来るので要注意です。

 シモツケもあちこちで咲いています(左・中)。ホタルブクロは早くも咲き終わりました。コナラの樹下にイチヤクソウの小さな群生がありました(右)。慎ましやかな小花なので、気をつけていないと見落とします。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる陣場平(左)。ギャップの中央に大きなクマノミズキがあります。クマノミズキは、月末頃咲くでしょう(中)。小さなクリーム色の小花には多くの昆虫が吸蜜に訪れます。ヒルガオが咲いていました(右)。花言葉は「優しい愛情、和やかさ」。

『甲陽軍鑑』の編者といわれる小幡景憲が、謙信の陣小屋の絵を描いています。「河中島合戦圖」(狩野文庫)リンクの23番と27番が陣場平になります
 陣場平は、私のブログや信濃毎日新聞に、私がインタープリターをした松代夢空間主催の「妻女山 花と歴史のハイキング」が掲載され、また5月2日の「斜面」でも紹介されたため、貝母(アミガサユリ)を求めて訪れる人が増えました。今年は2週間も早く咲いてしまったため、見られなかった人も多かった様です。中国から来た薬草ですが、同時に強い毒草なので球根などを決して持ち帰らないよう説明しています。毎年の開花情報は、当ブログでお伝えしています。貝母に侵入してきたノイバラとヨシの根の掘り出しは、ほぼ終わりました。梅雨明けに最終の仕上げをする予定です。非常にたちの悪い帰化植物のブタクサも、根を残すとダメなので、発見する度に抜いています。
 手前のコンクリートは、菱型基線測点といい、地球の歪みを計った地理史の重要な文化遺産です。茶臼山有旅と妻女山陣馬平の菱形基線測点。地理史の重要な文化財(妻女山里山通信)

 貝母は倒れて枯れています(左)。雨上がりに地面に染み込んだ水を吸うクジャクチョウ(中)。ウスバシロチョウは早々と姿を消し、わずかにヒメジャノメやコジャノメが舞う程度。エノキの葉に虫こぶ(虫えい・gall)のエノキハイボフシ(右)。エノキの葉は、オオムラサキの食草なのですが、今年は終齢幼虫を一匹も見ていないので心配です。昨年は14日にオスとメスを同時に見ました。結局、この週末は見られませんでした。非常に気掛かりです。

 開けて今日はまとまった雨が降りました。雨に煙る斎場山(左)。雨上がりにMTBでポタリング。満開のデルフィニウムの向こうに妻女山(中)。ヒナゲシは雨で閉じています。例年より早く杏の実が色づき始めました(右)。千曲市の杏狩りも始まるそうです。

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カッコウの鳴く日曜日、一反の畑に大豆を蒔く。私はだだちゃ豆も(妻女山里山通信)

2016-06-07 | 男の料理・グルメ

 一反は10アールです。かなり広いです。そこに大豆を蒔きました。まず肥料を撒いてある溝をクワで埋めて行きます(左)。下がりながら山を崩し平らにしていきます。コツはリズム感と無駄な力を入れないこと。結構大変な作業です。休憩を挟んで、次に鳥に食べられないように薬品をコーティングした大豆を蒔きます(中)。ちなみに私が蒔くだだちゃ豆はこれをせずに、蒔いた後に燻炭(もみ炭)を蒔きます。これで鳥避けになります。K氏が考案してきたしゃがまずに豆を蒔ける道具(右)。アイデアは良かったのですが、漏斗の口が狭く時々豆が詰まるのが難点でした。株間30センチ、条間70センチに豆を2~3粒蒔きました。

 二人一組で、豆を巻く人、後から土をかけて踏む人と分担。時折曇りで風もありましたが、日差しが出ると暑い日でした。後方は、JR東日本の北陸新幹線としなの鉄道。その奥は、中央に富士ノ塔山、右に旭山。この日は天皇ご夫妻も見える全国植樹祭の日だったので、ヘリコプターも結構飛んでいました。近隣の茶臼山も賑やかだったでしょう。

 昼は昔豚舎だった長屋で(左)。S氏が色々準備(中)。私が持って行った淡竹とS氏が用意してくれた鯖の水煮缶詰で味噌汁を作ってくれました(右)。この季節の定番料理です。馬鹿旨でした。鯖の水煮缶詰は、セシウムや放射性物質が検出されています。S氏が吟味して伊藤食品のものを用意してくれました。ただ検査済みとはいえ過食、常食は避けましょう。サケの缶詰からも検出されています。要注意。特に東京湾や太平洋沿岸は汚染されています。情報収集を。
 K氏が自家製の米でおにぎりをたくさん作ってきてくれました。それに私が持参した自家製の縮緬山椒と2年ものの唐辛子の醤油麹漬け。山蕗の煮物など。ゆっくりと昼餉の時間が過ぎて行きました。

 下はしなの鉄道やJR東日本のワイドビューしなのなどが通ります(左)。上は北陸新幹線(中)。作業もやっと終わりが見えてきました(右)。大豆やらを準備したK氏によると、約300キロの収穫を想定しているそうです。味噌、醤油、納豆、豆腐、お醤油豆、色々できますね。秋も色々駆りだされそうです。
 翌日、私は240粒のだだちゃ豆を蒔きました。枝豆はやはりこれに限ります。炊き込みご飯にしても、かき揚げにしても香ばしくて非常に美味です。梅雨入りした様なので、丸オクラ、ゴーヤ、モロヘイヤ、バジル、サラダ菜、二十日大根も蒔きます。最初のズッキーニとミニかぼちゃも大きくなって来ました。一度に蒔くと食べきれないので、ズッキーニは4回ぐらいに分けて蒔きます。

 後日、陣場平へ撮影のついでに1時間だけヨシの根の掘り出し作業(左)。大変な重労働なので、ひとりでやる場合は1時間が限度です。梅雨明け頃に皆を集めて徹底的にやる予定です。例年なら6月下旬に咲くシモツケが咲いていました(中・右)。シモツケは木本ですが、草本のシモツケソウもあります。これだけ季節の進行が早いと、オオムラサキも出現するのではと観察しましたが発見できませんでした。

 そういえば妻女山 花と歴史のハイキングに参加されて、昼食時に話しかけてくれた女性ですが、怖くてひとりでは登れないと言っていました。里山リテラシーがないと、恐怖心が先に立つのは当然です。これから登ろうという人には、必ず話しかけてその有無を訪ねます。先日も不案内なトレランの女性に拙書を見せて説明しました。先のアディダスのパーカーを着た女性も、前もってメールをいただければ案内できます。既に100人以上は案内していると思います。里山は枝道や獣道が多く迷い易いのです。いずれ里山リテラシーを鍛える講座もしたいですね。

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ゼフィルスの季節。ホトトギスとカッコウが鳴く陣場平で撮影と里山保全。松代城へも(妻女山里山通信)

2016-06-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 信州の3月から5月にかけては非常に気温が高かった様です。季節が2週間早く進みました。それがこの一週間ほどはまるで冬型の様な気圧配置で、北海道では降雪もあったとか。菅平ではなんとマイナス1.9度。そして九州四国は梅雨入り。なんだかよく分からない気象状況です。NASAは最大の猛暑になると警告しています。季節柄仕方がないのですが、里山保全や畑仕事、原稿執筆や企画で少し過労気味です。やれやれ。

 ホトトギスやカッコウが鳴く森で、ヒメウラナミジャノメが舞い始めました(左)。活性が高くなかなかいいカットを撮影させてくれません。シロツメクサで吸蜜するセイヨウミツバチ(中)。以前はニホンミツバチも見られたのですが、千曲市による松枯れ病のネオニコ空中散布で全く見られなくなりました。今年は中止というので復活するでしょうか。コミスジ(右)。人の気配に敏感で、これもなかなか撮影に手こずる蝶です。

 陣場平のヨシの根掘りも完全ではないですがほぼ終了しました(左)。元々畑だったところなので、周囲と土質が全く違います。貝母の種を蒔いてみました。その陣場平の真ん中に立つクマノミズキ(中)。クマノミズキの花芽も少しずつ大きくなってきました(右)。クリーム色の小花はたくさんの昆虫が吸蜜に訪れます。

 ウスバシロチョウも今年は4月に出現(左)。交尾も終えてもうほとんどが姿を消しました。やはり例年より2週間ほど早いですね。ウラゴマダラシジミがいました(中・右)。2012年以来の撮影です。ネオニコ農薬の空中散布で姿を消していました。嬉しいことですが、2012年に比べると十数種類いたのが数も種類も激減しました。元に戻るのにはいったい何年掛かるのでしょう。千曲市や坂城町の行ったことは、まさに自然破壊の犯罪的行為です。更に今年、千曲市は中止する様ですが坂城町は実施。猛毒の枯れ葉剤を撒くという愚行を犯すそうです。ネオニコチノイド系農薬、グリホサート系農薬は神経毒です。ベトナム戦争の枯れ葉剤と成分は同じ。生物の中枢神経を壊します。水溶性なので野菜の内部に入り、洗っても落ちません。残留性が高く、癌、奇形、鬱病、多動性障害、脳の発達障害などを引き起こします。これはもう農薬ではなく農毒であると金沢大学の教授も言っています。

 ルリシジミ(左)。翅の表が水色の美しいゼフィルス。これは暗くてよく分からないのですが、おそらくマガリケムシヒキのメスがシリアゲの一種(未同定)を捕獲して体液を吸っているところ(中)。蝶やコガネムシも捕獲します。オオムラサキの幼虫の食樹であるエノキにできるエノキハイボフシ(右)。フジダニの一種がエノキの葉に形成する虫こぶで、ダニの生育場所となります。

 久しぶりに亡き山仲間だったKさんのログハウスで休憩しました。緑濃くなった千曲川の河川敷と西山。その向こうに北アルプスの鹿島槍ヶ岳がそびえています。今年は北アルプスの雪が消えるのが早いですね。耳を澄ますとあちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてきます。五感を集中させると、自然に溶け込むような感覚を覚えることがあります。そんな時はやってくる野生動物もこちらの存在に気がつかないということもあります。嫌いな人も多いので載せませんが、今日はアオダイショウの交尾を撮影観察することができました。
 この日はオフロードバイクで来た青年とログハウスで色々話しました。ボランティアで福島へ行くと鼻血が出たり体調不良になるとか、ネオニコチノイド農薬の話とか、拙書を見せて走れる林道の話とか。私は長年、編集アートディレクターをしていた仕事柄、性別年齢国籍人種を問わずにフレンドリーに話しをすることができます。

 そんなある日、所用のついでに松代城へ。『真田丸』で訪れる人も増えた様です。太鼓門前橋から左に真田幸隆に攻略された東条氏の尼巌城跡のある尼巌山と右に東山城跡(清滝城跡)のある奇妙山(左)。いずれも拙書で紹介しています。太鼓門(中)。櫓台から見る斎場山(旧妻女山で電柱の向こうの丸い山)(右)。
 ここが謙信の本陣と伝わる山頂で、円墳があります。現在の妻女山は、往古は赤坂山といい本来の妻女山の支脈の尾根の肩です。ここからは長い尾根の上に山頂がある様にみえますが、実際は尾根の400m向こうにあります。現妻女山にある長野市の看板にはそのことが書かれていないため、赤坂山を謙信本陣と誤解して帰っていく方が多いのが残念です。時間があればボランティアで説明していますが。皆さん本当に驚かれます。この日は櫓台で菅平から訪問の女性二人に声をかけられたので、斎場山のことを説明しました。

 妻女山展望台に戻って松代方面の眺め。妻女山展望台の南にある大きな駐車場の奥には、清野氏の鞍骨城への地図や、登山ノート、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』のパンフレットなどが置いてあります。ご案内や講座や講演、原稿依頼や写真使用など仕事のお申し込みは、当ブログのメッセージを送るからお願いします。

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