モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

ヒカゲツツジの京ヶ倉へ(信州里山通信)

2011-04-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
★このトレッキングをフォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】にアップしました。ぜひご笑覧ください。

 いつもの旧友達と生坂村にある京ヶ倉に登りました。4月が低温続きだったので名物のヒカゲツツジはまだ咲いていないのではと思いました。低山とはいえなかなか厳しい山だとは聞いていましたが、聞きしに勝るハードな山でした。麻績ICで降り損なって豊科ICまで行ってしまいましたが、怪我の功名で、眼前にそびえる常念岳を見る事ができてちょっと得した気分になりました。

 まず生坂村の下生坂にある鳥原虚空蔵堂脇の林道ゲートに自転車をデポしました。そしてスポーツパーク向かいにある駐車場に車を置き出発。桜が満開の坂道を上って行きます。万平桜並木を過ぎてしばらく歩くと駐車場のある登山口が見えてきます。7、8台の車にマイクロバスが2台。さすがに人気の山です。

 下調べで分かってはいたものの京ヶ倉までは本当に急登続きでした。あえて言えばミニ戸隠。ミニ蟻の戸渡りもありました。頂上への最後の急登は、けっこう厳しい崖の登りが待っています。里山好きでも高所恐怖症の人には向かない山です。その代わり各所に展望の楽しめるポイントがあります。ヒカゲツツジは、幸いにもわずかでしたが咲き始めていました。コブシが満開、ヒメヤシャブシの花も見られました。ヒカゲツツジが満開になるのはゴールデンウィークの頃でしょう。

 京ヶ倉の頂上は、狭く人も大勢居たので大城まで行って昼食にしました。大城は東面に展望が開け、聖山、冠着山や根子岳、四阿山が望めます。帰りは眠峠登山口へ。途中イワカガミの群生地も覗いてみましたが、まだひとつも咲いていませんでした。デポしておいた自転車で車を取りに行ってもらいました。その後やまなみ荘で入浴。帰路につきました。確かに1000mに満たない低山ですが、本当に魅力溢れる山でした。




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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
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瑠璃立羽舞うカタクリの森で(妻女山里山通信)

2011-04-23 | アウトドア・ネイチャーフォト
 ルリタテハは、瑠璃立羽と書く様に、群青の翅に瑠璃色の帯があるタテハチョウ科の美しい蝶です。翅の裏は樹皮模様で、木の枝に留まると擬態で見えなくなることもあります。ルリタテハは、成虫で越冬するため、早春から明るい森の縁や林道上を飛び始めます。幼虫の食草はサルトリイバラ科のサルトリイバラ、ユリ科のホトトギス類、ユリ類などで、成虫は腐果や樹液など。英名は、Blue Admral(青い提督)です。

 今回も林道を歩いてると足下から突然に舞い上がり、ちょっとびっくりします。同様な蝶にはクジャクチョウやヒオドシチョウがいますが、少し気温が高くなってくるとクジャクチョウ(日本に棲む亜種の学名は芸者:geisya)はいち早く亜高山へと移るようで、妻女山では見られなくなります。ルリタテハは、活性が高くヒラヒラと飛び回り、すぐにどこかに行ってしまいますが、しばらくするとまた戻って来て小石の上で翅を広げます。ヒオドシチョウ以上に警戒心が強く敏感で、ひとが近づくとすぐに飛び立ってしまうため、マクロ撮影が難しい蝶の一種です。今回もずいぶんと弄ばれました。

 今回はマクロ専用に使っているカメラではなくズームのマクロ機能を使ったためもうひとつ不鮮明ですが、このルリタテハは、約3センチまで接近して撮影したものです。最後の胸を反り返らせた2枚を見ると、生物学の観点からは安易に擬人化してはいけないのですが、英名で「青い提督」と呼ばれる理由も分かるような気がします。この撮影は本当に大変でした。何度も弄ばれた末の渾身のカットです。

 撮影を済ませて長坂峠からノケダン(野毛段)辺りまで戻って来ると、後ろから山菜採りの男性が下りてきました。話しかけるとやはり山菜は全くだめだったようです。今年は10日ほど遅れています。そして、善光寺平周辺の里山の情報を色々交換しました。Photo Blog「徒然なるままに、、信州の四季自然風景」をされています。カタクリの写真が奇麗です。話の中で、林道上の杉林に大きなニホンカモシカが死んでいるのを見つけたというのです。今月上旬のことだそうです。

 おそらく・・と考えました。考えられるのは、クロとシロの母親、マダムです。ここのところクロとシロはよく見かけるのですが、マダムは2月25日にうちの山にいたクロとシロを撮影しようと近づこうとしたところへ、威嚇のために間に走り込んで来たのを見たのが最後です。彼女を最初に見たのが2002年の夏。そう考えると今年で10歳ぐらい。野生のニホンカモシカの寿命は、10~15年といいますから、彼女かもしれません。また、絶命の場所が、鞍骨山の中腹であることから、その辺りを縄張りにしていたクロとシロの父親と思われる雄かもしれません。

 ニホンカモシカは、特別天然記念物なので、たとえ傷ついた個体や子供を見つけても勝手に保護したりしてはいけないんですね。担当機関が自治体によって違うので、とりあえず管轄の自治体と警察に通報するのがいいでしょう。交通事故などで轢いてしまった場合等も同様です。天然記念物を滅失するに至らしめた場合、5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金若しくは科料が課せられます(文化財保護法第196条第1項)。と、けっこう厳しい罰則もあるのです。

畑では、長男が種を持って来てくれて私が増やした多摩の伝統野菜の野良坊が黄色い花を咲かせ始めました。これは西洋アブラナの古い品種が日本に持ち込まれて伝統野菜として残ったものだそうです。色々ある菜花の中で最も美味しいと思います。千曲川の土手では、河川事務所が植えた西洋アブラナ(こちらは新品種)も咲き出しました。吸蜜する蝶や蜂、アブの類がやはり少ないのが気がかりです。去年の極端な減少の影響は当分続きそうですが、本当に回復するのか大変心配です。

 このアブラナ科の植物は、ヒマワリと並んで放射性物質を吸収することで知られています(チェルノブイリの菜の花プロジェクト)。アブラナ科の植物は化合物に対する耐性が高いので、土壌汚染除去に使われることが多いそうです。ただし、そうはいっても菜の花が吸収できるセシウムはせいぜい1%程度であり、油を絞ったあとのカスは、放射性廃棄物として、何十年、何百年と管理・保存しなければいけないのだそうです・・。原発に将来はありません。脱原発あるのみ。結局原発は原爆だったのです。

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あんずの里・森の杏の花2011(妻女山里山通信)

2011-04-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 千曲市森のあんずも花期を過ぎて散り始めました。今年は、震災のために各種イベントが全て中止になったり、満開の日が月曜日となったこともあって、人出は本当に少なめでした。その分静かな花見ができたのはいいのですが、観光業の方は大変だったろうと思います。幸い近所なので、2回撮影に出かけましたが、いつもなら溢れるカメラマンもずいぶんと少なめでした。

 森のあんずの花といえば、必ずカメラマンが群がる古木があります。掲載の写真の右下にあるひときわ大きなあんずの樹です。樹齢は250年ぐらいといわれています。いわゆる在来種のあんずです。新種のあんずの花に比べると花の色がコーラルピンクで、やや肌色がかっているのが特徴です。昭和40年代ぐらいまでは、森一面がこのような色に包まれたものでした。

 森のあんずも何度も撮影していると、撮影場所が決まってきてしまいます。この古木もそんな一本で、たいてい撮られるアングルは決まっていて、誰が撮っても同じような絵にしかなりません。そこで、誰も気がつかないようなカットを求めてあちこちを歩き回るわけです。時間も大切です。朝日が射す前などは、カメラマンもほとんどいませんし、山際の奥や、山上もカメラマンは来ません。みんなが集まるような場所でも、あんずを樹ではなくマッス(塊)としてとらえると面白い写真が撮れたりします。葛飾北斎風にドラスティックな構図を狙うという手もあります。背景に白馬三山や戸隠の高妻山(戸隠富士)を入れるという方法もあります。

 在来種は、あんず畑よりもむしろ集落内に残っています。それでも以前と比べると屋敷林のあんずはずいぶんと少なくなりました。家の新築の他にアメリカシロヒトリによる被害での伐採などもありました。昔は森だけでなく、松代藩の領地だったところには、たくさんのあんずの木が生えていました。わが家の近くにあった在来種の古木も、今年あんずの花が咲く前に切られてしまいました。大木だったので高い所のあんずは収穫できず、熟れるとぼとぼとと道に落ちて、そこいらじゅうがあんずの果肉の香りになりました。

 私のおすすめは、山の上からあんずの花を見る事です。薬師山、宮坂峠、ゆうひ山、林道芝平樽滝線のある場所など。少々体力を使いますが、それだけの価値はあります。

あんずは桜と違って花だけでなく実も楽しめます。あんず狩りは、6月の下旬から7月の中旬まで。花見もいいのですが、どちらかというとこちらをおすすめします。山麓中にあんずの果実の甘酸っぱい香りが充満します。ジャムや干しあんず、シロップ漬け、あんず酒、あんずワイン、あんずソフト、あんずタルトなど加工品もおすすめですが、まずは生あんずを食べていただきたい。

今年のあんずの花の模様です。


2010年の森のあんずの花。アップと山上から。
2009年の森のあんずの花。夜明け前と朝日を浴びた花、午後の花。

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GWは、神奈川の里山、ツツジ満開の鷹取山はどうですか(妻女山里山通信)

2011-04-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山には、こんな凄いヤマツツジの群生はありません。林下に点在する感じです。昔、妻女山展望台に長野市がドウダンツツジを植えたのですが、全部枯れてしまいました。千曲川対岸の茶臼山では育っています。気象条件も違うのですが、やはり土質のせいでしょう。

 東京や神奈川で鷹取山といっても、あああの山と答えられる人はほとんどいないかもしれません。ミシュラン三ツ星の高尾山に比べればかなりマイナーな山ですから。しかし、標高500mもない低山ですがなかなか味わい深い山です。それは、ちょうどゴールデンウィークの頃に、ヤマツツジが満開となるからなのです。しかも、東京のハイカーはGWともなると遠出をするので、余計に穴場となるのでおすすめです。

 場所は、神奈川県相模原市藤野町。中央線の藤野駅を下りて沢井トンネルの上に登り、西へ尾根をたどって途中から標識に従って北上するか、沢井トンネルをくぐって左手山上の大日野原の広大な畑を突っ切って尾根に乗るかします。下のスライドショーは、その中でもひときわツツジが咲き乱れた年のものです。低山ですが、アップダウンがありそこそこタフなコースです。また、里山なので枝道がたくさんあります。標識をちゃんと確認することです。登山地図では縮尺が大きすぎるので地形図が必携です。
 満開になる時期は、その年の気候によって若干ずれると思います。

2005年5月8日ツツジが満開。


2004年4月29日咲き始め。大日野原に下るつもりが道がわからず、危険な廃道を下るはめに・・。


 昔チェルノブイリ原発事故の後、ノルウェーに行った時にあるホームパーティーで、日本は広島、長崎に原爆を落とされたのになぜ原発に手を出したのかと聞かれて、その時はうまく応えられなかったと書きましたが、今回の事故を思うときに、原爆投下と敗戦によって日本人が、抱いたトラウマのことを思わずにはいられませんでした。

 核アレルギーという心的外傷後ストレス障害、PTSD(Post -traumatic stress disorder)を多くの日本人が持つのは当然の事で、特にGHQの力の強大さを間近で見た都市部の指導者層、あるいはやがて指導者となった人には、深層心理の中に深く核が沈殿したに違いありません。

 アメリカは、そんな日本に対して実に巧妙且つ緻密な占領計画を立て実施してきたといわれています。それが米政府とGEによる「核の平和利用」という甘言だったのではないでしょうか。「核の平和利用」という言葉は、原爆に打ちのめされた日本人の核に対する絶対的な恐怖感を克服できるかもしれないという麻薬のような甘いささやきだったのかも知れません。人は圧倒的に打ちのめされた相手に対して、時には自らすり寄って行ってしまうことがあります。

 原子力発電というと、なにかものすごく高度なシステムの様に思えますが、単に核爆発を利用してお湯を沸かし蒸気タービンを回すだけという、実に原始的なものです。巷で揶揄されているように単なる「原子やかん」なのです。それも相当に出来の悪い。その上、核廃棄物の最終処理の方法すら確立していないわけで、十万年先までの子孫に、その処理を丸投げという酷いものです。それをコストに全く加味していないわけですから、これは明らかに詐欺であり、子供達の未来を奪って享楽に耽ってきたといわれても仕方がない事なのです。昭和、平成の世代の人間が将来の子孫に敬われる事は絶対にないでしょう。

 「核の平和利用」という甘言の果てに我々が失ったものはあまりにも大きい。結局、原発は原爆だったということでしょう。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」といいます。歴史というと日本史と世界史しか思い浮かばないとしたら、それこそ日本の教育の欠陥です。生物史、地理史などすべての分野に歴史があります。どの分野であれ自分の経験ばかり話す大人には気をつけなければいけないと子供達には教えるべきでしょう。一人の人間が経験できることなどたかが知れています。「芸術は長し、されど人生は短し」といいますが、すべての分野に当てはまることです。「絶対安全」と言い続けた専門家や政治家は自らの傲慢さを恥じるべきです。こういう連中こそ、生身で山中に放り出してやればいいのです。自然は全ての者に対して平等です。「想定外」だらけ。それを知るべきです。

 森のあんずは散り始めです。イベントも全て中止で、人出も寂しいものでした。満開が月曜日というのも不運でした。現実的に観光業や製造業で甚大なる被害が既に出ています。夏ぐらいまではなんとかもったとしてもその先は・・。妻女山には桜が咲き始めましたが、例年の様にバーベキューをしたり、子供達の歓声も聞かれません。午後になると東風(こち)の強風が吹き荒れますが、微量の放射性物質が含まれているのは間違いないでしょう。今日は放射能混じりの花散しの雨が降っています。

★机上の論理を振りかざす学者ではなく、現場を知る本当の専門家の提言です。現実は全く違う。非常に重い。30分の必見番組です。
心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた
電力が足りるのかとか、経済活動の側面でしか原発を見られない人達は、さらなる原発事故で日本が終わっても経済活動だけは続くとでも思っているのでしょうか。
全国の放射能濃度一覧
雨の放射能・食品の放射能・福島原子炉データ・海水の放射能・福島の小中学校のデータ・拡散予測など。
TEPCO Newsジャーナリスト魂のかけらもないアンフェアな日本の記者クラブに閉め出された海外メディアのために東電が隠しURLで用意した事故発生から直近までの福島第一原発の詳細な写真。

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★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。

★妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」。「きつつき戦法とは」、「武田別動隊経路図」など。このブログでも右下で「妻女山」でブログ内検索していただくとたくさん記事がご覧いただけます。
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【必見!】原発情報(妻女山里山通信)

2011-04-18 | 歴史・地理・雑学
★順次情報をリニューアルしていきます。

●食品汚染と除染
■「長野県内産農産物等の放射性物質測定結果」キノコもあります。
■「フィンランド食品安全局によるキノコの除染方法」放射性セシウムは、きのこ(生、乾燥、塩漬け)を水につけたり茹でたりすることで除くことが可能であり、この工程で70~90%のセシウムが削減できる。つけたり茹でた水は捨てる。
■「ビタペクト2」はりんごから抽出したペクチンに7種類のビタミンを混ぜた粉末状の健康食品です。水に混ぜるだけでジュースになり、それを1日ティースプーン2、3杯分飲むだけで、体内の放射能が体外に排出されます。 また、母乳の初乳に多く含まれる成分のラクトフェリンも防御効果があるとされています。

●原発情報
(最悪の事態は起こりうる。正しいデータの即時公開を! 世界は福島第一原発の事故を、人類史上最悪の事故と言っていますが、日本政府や東電、マスコミには、その認識がない!)
東京・神奈川の航空モニタリング測定結果(文科省)(奥多摩町北端の放射線量は、ホットスポットと呼ばれる千葉県柏市や松戸市周辺と同レベル! 雲取山は危険。登山者は要注意!  しかし、これでは都心のホットスポットが分からない。はるかに高線量のマイクロホットスポットがあることが確認されている。奥多摩は都民の水源林。水道水の汚染が心配 )
8年間で自転車世界一周をしたスイス人夫婦の旅で知った地球最高の国日本・スライドショーあり(この美しい国を自ら世界最悪の放射能で汚してしまった)
〔フクシマ・NEWS〕 カナダ紙に現場の上級エンジニアが匿名で証言 「キリのない作業」「再爆発、起こりうる」
【福島第一原発事故に関する必見動画】
■【必見!】福島のお母さん達の声(テレビが伝えない福島県民の不安、怒り、要望。推進派は福島原発に住め! 東京・横浜のホットスポットも福島と同じ状況なのだが)
■【必見!】その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~1-4(推進派も反対派も見るべき。菜の花プロジェクトも必見)
放射線について正しく学ぼう(放射能とは、α線、β線、γ線、ストロンチウムとは)
■【必見!】
チェルノブイリハート(日本語字幕付き)
/チェルノブイリハート(これは福島だけでなく東京圏の将来)
【IWJの原点:孫崎享×岩上安身】(日本は「核の平和利用」という甘言に騙されて原発を入れた。米はA級戦犯を手なずけ日本は米の属国となった。原発は原爆保有のために続けられた。原発の歴史)
The Fukushima Syndrome(NHKを含め東電から大金をもらっている日本のテレビは絶対にできないドキュメント。インタビューに応える話は日本語)
福島第一 Fukushima Unit 3 Plume プルーム (HD) (放射性物質の飛散予測。関連動画も多数。ホットスポットは遠距離にも存在)
福島の子供達を守れ!Dr.バズビー,日本NPO法人CBFCF設立9/19(字幕) (福島の子供達の疎開を。汚染瓦礫の拡散は福島の癌発症率の高さを隠蔽するため。)
2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)‬‏(まだ見ていない人はぜひ! 驚愕の内容です)
菅谷昭 松本市市長が内部被爆について語ります 1_2 (チェルノブイリ原発事故被災地で5年半の小児甲状腺がん治療経験を持つ医師の菅谷昭氏が、放射性物質の体内内部被爆について分かりやすく解説し警告)
チェルノブイリ原発 隠されていた事実1-2(チェルノブイリも断層の上に造られていた)
隠された被爆労働~日本の原発労働者1・2・3(1995年 イギリス Channel4)(原発の深い闇の部分)
東京はチェルノブイリより酷い。都民の避難も不可避。:アルジャジーラ(このままでは政府やマスコミがなんといおうと東京は国際都市の機能を失う。国連の野田総理の演説もスマップの中国公演もがら空きで日本への関心は休息になくなりつつある。日本の近代史は終わったと書いた英インディペンデント )
福島第一 Fukushima ☢ Nuclear Blast?  改めて3号機爆発を見る。発火とキノコ雲の位置がずれている。発火は使用済み核燃料プール、キノコ雲は格納容器そのものか。
■【必見!!】チェルノブイリハート(日本語字幕付き)「これが福島、日本の未来に起こる事」チェルノブイリより線量が高い場所がある。
福島原発事故後の奇形動植物(β)NAVERまとめ これは本当にショック! 恐るべきことが起きています。写真・地図付き。
nanohana 実際に日々役に立つ原発・放射能情報。食品関係など。
首都圏土壌調査の結果 放射NO!防御プロジェクト
「シュピーゲル」誌(2011年5月23日号)「原子力国家」世界はこう見ている。政財官の癒着。腐敗した国家。
■【必読!】2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発 こうして東京圏3000万人は被爆した。政府と東電、保安院が未だに隠蔽する重大事案の論証。
■【必見!】 7/27 衆議院厚労委員会 児玉龍彦氏[東大先端科学技術研究センター教授(システム生物医学)・アイソトープ総合センター長]政府・国会議員の怠慢を激しく追求。子供を守れ!福島で実際に除染に奔走する教授の切なる訴え。削除された場合は検索を!
ピース・フィロソフィー・センター(カナダ・バンクーバー)日本のマスコミが伝えない海外からの原発問題に関する世界の論説。必読の情報が満載!
子供を守ろう SAVE CHILD
まったく安全ではない食品の暫定基準値と内部被曝食品の暫定基準値の根拠など世界中を探しても存在しない。統計もなく本当に恐ろしい内部被曝。
心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた
これを見ると、静岡の中部電力の浜岡原発をすぐに停止しなければならない理由が分かる。東海地震で東京は壊滅する。日本は終わる。関連動画も必見。
【チェルノブイリ・百万人の犠牲者】
8割のベラルーシの子供達は医学的に健康でなく知的にも標準以下。DNAの損傷は何世代にもひきつがれる。チェルノブイリの真実は福島の将来。必見。
【田中優さん緊急講演会 その1】本編
電力行政の改革で原発に頼らない社会を! 必見。分かり易い解説と未来を提示。
「そこは〝死の灰〟が降る戦場だった」作業員が語る福島第一原発の内部!
講談社現代ビジネス。一連の記事は必読。
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報。
1号機の塩素38を問う「意図しない再臨界が起こっているのか」:ダルノキ-ベレス論文の和訳
ピース・フィロソフィー・センター(カナダ・バンクーバー)内部被曝について他、原発関連重要記事。
フリージャーナリスト・岩上安身
最悪の事態とはなにか。真実を追究するレポ。USTREAMライブ、ぶらさがり取材は必見。
原発災害の地にて 計測器が振り切れています!
福島第一原発についてノンフィクション作家 吉岡忍さんと作家で住職の玄侑宗久さんの対談。屋内退避区域で振り切れる計測器。放射性物質は谷筋にたまる。必見。
京大原子炉・小出裕章「再臨界の可能性」全文聞き起こし(たねまきジャーナル・MBS毎日放送ラジオ
東日本大震災支援特別番組 福島原発事故による影響について 汚染水 海への流出は止まった? 原子炉の現状は?
水を入れても1号機は温度が下がらない。再臨界がおきているかもしれない。京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章
【お願い】大切な人に伝えてください~隠される原子力・核の真実~
2011年3月20日、山口県柳井市で行われた小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)の講演。原子力の専門家が、原発に反対するわけ。必見。
原発Nチャンネル14 原発なしでも電力足りてる 小出裕章 関連動画多数。
pt4 上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告
これは、パート4。関連動画がたくさんあります。マスコミが伝えない重要情報。
原発事故リンク・阿修羅原発情報を網羅
【情報】放射能を可視化するサイト集
原発避難区域は犬や牛の群れが闊歩する無法地帯に
福島原発20キロから1.5キロまで接近。アラームは鳴りっぱなし。
Nature オンライン特集:日本を襲った大地震と核の危機
原発、「負の世界遺産」と「負の人材たち」、 そして、怒りを語ることの意味 - 鈴木耕
特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか・ロイター
福島原発事故の詳細なルポと分析。
ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリから学ばない原子力政策 ―子どもたちに対する、的確な放射能被ばく対応を望む―木村盛世
緊急報告「福島原発で何が起きているのか」
「マスコミが絶対に伝えない現地報告と『原発震災』の驚愕の真実」2時間余りですが必見の番組。すでに10万以上のアクセス。
福島原発を設計した当人達が、この原発が欠陥品であり最悪の状況に向かっていると証言。六ヶ所村が壊れたら地球が終わる。
福島原発関連情報 アワープラネット・ティービー
【情報】放射能を可視化するサイト集
原子力発電所からの距離測定ツール・放射性物質半減期表付き
イギリスウェザーオンラインによる放射能拡散予報
ドイツ気象庁による放射能拡散予報
ノルウェー気象研究所による放射能拡散予報
全国の放射能濃度一覧その他各種情報多数あり
放射線量モニターデータまとめページ
NNSA(米エネルギー省)測定放射線量データ
日本政府や気象庁、気象学会が出せないていたらく。
日本の放射性物質による海洋汚染の予測図
東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況
発電所構内で実施しているモニタリングデータのグラフなど。国際犯罪企業になってしまった東電提供。
Photos of the Day - Fukushima Dai-ichi Aerials
テレビが絶対に流さない福島原発の鮮明航空大写真。
TEPCO Newsジャーナリスト魂のかけらもないアンフェアな日本の記者クラブに閉め出された海外メディアのために東電が隠しURLで用意した事故発生から直近までの福島第一原発の詳細な写真。
日本気象協会 地震情報
地震学者 石橋克彦
地震津波災害+原発事故がおこる可能性は現実的な問題であるとして1997年から警鐘をならしていた。
原発がどんなものか知ってほしい
原発で実際に20年働いた人の話は極めて重い。御用学者がいうように計算通り建設されたり運転されていたわけではない現実。
御用学者が信用できないのは、机上の論理でしかものを言わないから。現実を全く知らない。
「放射能被害を過小評価」 ロシアの科学者 福島原発を懸念
東電のカネに汚染した東大に騙されるな!
被災者の奮闘を称え、原発リスクの過小評価を非難 震災2週目の英語メディア
チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
東電をこの作業から外す必要がある。チェルノブイリの作業責任者
原発破局を阻止せよ! 食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠
原発事故を巡る国内と海外のあまりに大きな温度差
週刊・上杉隆&■公式ウェブサイト
多額の広告費をもらうが故に本質的な質問もできないマスコミとは一線を画するジャーナリスト。
原子力安全委員会の存在意義はどこに? ―御用学者は必要ない―木村盛世
原発御用学者一覧
原発関連御用学者リスト
原発業界癒着マスコミ・ジャーナリスト
原発御用評論家・■文化人とタレント

反原発学者・ジャーナリスト
藤波心『ここっぴーの★へそっぴー』という14歳中学生タレントのブログ記事
テレビに出る馬鹿な政治家や評論家よりずっとまともで的確。

●遺伝子組み換え作物
【サルでもわかるTPP】農業も工業も破滅する。円高には円の増刷を! 非常に分かり易いので、ぜひご一読を。

●地震情報
地震は予知できない!東大ロバート・ゲラー教授、実名告発の波紋「できもしない地震予知に投じる予算があるなら、護岸工事、耐震補強、防災教育など国民の生命、財産を守ることに回すべき」
気象庁:最新の地震活動・関東中部近畿
琉球大学名誉教授・木村政昭博士

 チェルノブイリの数年後にノルウェーの友人を訪ねた時のことですが、ホームパーティーでチェルノブイリ原発の事故の時にどれほど大変だったかを地元の人が語ってくれました。その時に言われたのが、「日本は広島、長崎とふたつも原爆を落とされたのになぜ原発に手を出したの?」というものでした。当時の私はそれに対して明確な応えを言う事ができませんでした。その後、マスコミにもかかわる仕事をしていたため東電がマスコミに対してどれだけズブズブの接待づけをしているかを知って愕然としたものです。それでも、原発は高度な専門家がやっているのだから、カタストロフィにまでは至らないだろうと思っていましたが、大きな間違いだったようです。
 今回のことで、知的レベルと人間性はまったく正比例しないと多くの人は思ったのではないでしょうか。そして、どんなに知能が高くても金の亡者となった専門馬鹿は、社会の害悪だということも。高度成長含め、日本の目指した方向と教育は完全に間違っていたのでしょう。おそらく機能不全家族が蔓延している現代社会の病理が、最悪の形で現れたのかもしれません。
 次世代のベースになるのは、生物学や農学、天文学や精神医学ではないでしょうか。そして、机上の勉強だけでなく、理不尽な山野に子供を放つべきです。自然はやさしくないのです。求められるのは前提としてジェネラリストであるスペシャリストでしょう。モラルもない専門馬鹿は、どんなに高学歴でも馬鹿なのです。人間が一生に経験できることなど、たかが知れています。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」といいます。話が思い切りワープしていますが、みながいままでの価値観を考え直さざるを得ない時です。
 アマゾンのある先住民は、ジャングルは子孫からの借り物といい、大切にします。日本人は先祖からもらったものといって、自由勝手に変えてきました。我々は子孫の未来を少しずつ奪う事で今まで繁栄を謳歌してきたわけです。

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カタクリが咲きました。(妻女山里山通信)

2011-04-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末、そろそろ咲いているだろうと妻女山の奥へカタクリを見に行きました。先週は数輪だったものが数えきれないほどになっていましたが、最盛期は一週間位後になりそうです。撮影は強風のため花が揺れまくって難儀しました。万葉集で大伴家持が「「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」と詠んだように古代から日本人にとってなじみの深い花です。しかし、アリ散布植物であるということはあまり知られていません。

 種にエライオソームというアリが好む物質がついていて、アリはそれを餌とするために巣まで運ぶわけですが、結果的にそれが種まきとなるわけです。アリ散布植物は、日本にはカタクリ属以外にスミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属など200種以上もあるわけですが、いったいいつからこのような共生システムができあがったのでしょうか。とても不思議です。

 そうなる以前の古典的なカタクリ属やスミレ属はどうやって繁殖していたのでしょう。また、なにを契機にアリ散布植物になるきっかけを獲得したのでしょうか。このアリ散布の進化過程や、その適応的意義については様々な検証実験も行われてきているそうですが・・。アリさんに運んでもらおうなんてカタクリが考えるはずもないですし。共進化というのは、計り知れないほどの時間を要しているので、突然変異でたまたま獲得したものが、生存競争の過程で生き残り、多属多種へと細分化していったものなのでしょうか。

 進化というと進歩とごっちゃになって、よくなる事と無意識に思ってしまいそうですが、生物学や進化学においては、進化といえば、たいがい単なる「遺伝的 変化」のことで、そこに価値観やモラルは全く含まれません。なんでもevolutionの訳を進化としてしまったのが誤解の元で、中国の様に「演化」とすればよかったのかもしれません。また、進化と生存競争というのも全く別のもので、進化したがために生存競争に破れることもあるわけです。

 カタクリの里から下ってわが家の山に来ると、落葉松林の中から視線を感じました。見るとニホンカモシカが二頭います。クロとシロでした。すっかり夏毛に変わってまた精悍になりました。この二頭が兄弟なのは間違いないのですが、双子なのか年子なのかが分かりません。どちらにしても珍しいことのようです。そういえば、咲いているカタクリに花がないものがありましたが、ニホンカモシカが食べたのだろうと思われます。

 ある冬、食料のない季節にニホンカモシカはいったい何を食べているのだろうと後をつけたことがあります。リョウメンシダ、ヤブヤマソテツ、杉の葉、ヒノキの葉、冬芽に枯葉と実に多彩でした。春になると樹木の新芽はもちろん、フキ、カタクリも食べます。タラの芽にも食痕がありました。けれどもばっかり食いはしません。ニホンカモシカは氷河期の生き残りなどといわれ、ヤギの仲間でもかなり原始的なものですが、多様な食物を摂取することで、厳しい環境を生き延びて来たのかもしれません。

2010年のカタクリの記事。
 
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森のあんずの花が見頃です。(妻女山里山通信)

2011-04-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 朝6時過ぎに近くのあんずの里・森に出かけました。早朝のあんずの里は、まだ朝日が鏡台山や大峯山に遮られて群青のしじまの中にありました。山陰にあったが幸いして戦火をまぬがれたという観龍寺(信濃三十三番札所第六番)へ登ってみました。ここからだと、山際のあんず畑がほぼ一望できます。見ると平地はほぼ満開。山際に近づくほど蕾が多くなり、山際の日陰や在来種のあんずは、まだ開いていない様です。

 昔に比べると、新品種のあんずが多くなったことや、家屋が昔は茅葺きや藁葺きで民家の敷地にもあんずの木がたくさんあったのですが、それが激減して民家の屋根も瓦等になったため、風景は一変しました。それでも、所々に残る在来種の古木は人気で、カメラマンが集中します。最初のカットがそのあんずの木で、樹齢250年といわれています。遠目にはピンクというより、ややコーラルピンクという肌色がかった色合いですが、この色が集落中を埋め尽くしたのが昔の風景でした。遠くにまだ真っ白な白馬三山(白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳)がそびえています。

 色々な種類のあんずの花をアップで載せましたが、なかには楊貴妃という名前のあんずもあります。最近は粒の大きなアメリカ種が増えて来てあんず畑というよりアプリコットガーデンという感じになってきました。夏の初めになる大きな甘酸っぱいあんずの味は、どこか郷愁を誘う味です。昔は、わが家の周りにもたくさんあって、季節になると収穫されなかったあんずが道に落ちて、集落中がむせ返るような甘ったるいあんずの香りで充満したものです。わが家の前にも在来種の古木があったのですが、今年切られてしまいました・・。おたきおばさんも草葉の陰で泣いていることでしょう。

 一般の観光客は、下の平地を回るのですが、私は山際を歩きます。農道や作業道はいいのですが、畑には入らないでくださいね。むしろ年配のカメラマンにマナーが悪い人が多いのが気になります。また、早朝はあんずの消毒作業をしているので、風下に入ると浴びてしまい危険です。放射性物質よりははるかにましでしょうが・・。山際を歩いていると、時折ケーン!という激しい鳴き声がします。キジです。ヤマドリはほとんど鳴きません。そう思っていたら、目の前をキジのつがいがちょこちょこと横切って行きました。美味しそうでしたが、味はヤマドリの方が格段に上です。しかし、売買が禁止されています。誰かください。

 最後のカットは、林道芝平樽滝線のある場所から、あんずの里を俯瞰したものです。確かに眺めはいいのですが、この林道は落石が以上に多く、またガードレールもないので、林道走行に慣れている人以外にはあまりおすすめできません。今年は震災の影響で、あんず祭りの各種イベントはのきなみ中止になったようですが、売店はいつも通り出ていました。人出も例年に比べると少ない様です。その分静かに花が鑑賞できると思います。見頃は、この土日と来週前半でしょう。あんずが終わると妻女山の桜が咲き出します。そしてその後は、千曲川畔の桃の花が満開に、GWごろからは茶臼山麓のリンゴの真っ白な花が咲きだします。

2009年のあんずの里ルポ。
 
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被爆したカタクリの蕾(妻女山里山通信)

2011-04-12 | アウトドア・ネイチャーフォト
 日曜日に久しぶりに妻女山の奥まで登ってみました。暖かくなったせいか観光客や林道ツーリング、バーベキューをする人などが訪れて、妻女山も賑やかになってきました。それでも山中に入ると人気はなく、鳥のさえずり以外は聞こえません。まだ鳴き声が下手な鶯の声も聞こえます。この間咲き始めた梅は満開になっていました。

 日当りのいい林道の脇には、真っ先に咲くアオイスミレが咲き始めています。1センチもない花で、葉が小さな蕗のようなのでヒナブキともいいます。林道の上や縁にはヨモギの若葉が。明るい林床には先週は数枚の片葉しかみられなかったカタクリが、たくさんの葉を出していました。蕾をつけたものも数本ありました。陣場平のバイモも成長して蕾を膨らませています。ダンコウバイは花の盛りです。

 斎場山の古墳の上には、ヒオドシチョウが盛んに舞って来て地面の小石に留まっては日向ぼっこ。撮影しようと近づくと飛びたってしまいます。けれどもジッとしていると必ず戻ってきます。気配を殺して3センチまでカメラを接近。やっと撮れました。蝶は網で捕るのは簡単ですが、マクロで撮影するのは本当に大変です。 

 斎場山の北側では、イノシシの被害を防止する為に除伐されました。ちょうど山仲間のKさんがダンプで通りかかり「えらくすっきりしちゃったね」と驚いていました。かなりの急斜面なのに仕事が早い事。さすがプロです。除伐の仕方は、私とそう変わらないのですが、あえて言えば林業のプロの人達は樹種を問わず灌木は全部切ってしまうというところ。私はナツグミとかミヤマウグイスカグラの大きめの木とかは、実が鳥や昆虫の餌になるので残します。ハギやエノキやイボタノキも蝶の食草なので残します。ヤマザクラの小枝には蝶が卵を産みつけているのですが、それも切られていました。

 まあそういう配慮がないのですね。灌木は根こそぎ掘り起こさない限りはすぐに生えてくるので問題はないのですが、除伐の範囲が大きいと影響はでるでしょうね。それと、連日のチェーンソーの音で、この辺りを縄張りとしているニホンカモシカの三頭がちょっと奥へ行ってしまいました。これも作業が終われば戻ると思います。皆伐のようなひどいことは起きないので、除伐されて風通しがよくなって増えて来る動植物もあるのです。キノコも出るでしょう。

 斎場山の周りも除伐されてすっきりしましたが、どうせなら松代城が見える様に赤松を切って欲しかったねえとは母の言葉。作業員の人も歴史までは知らないでしょうから仕方がないですが。上杉謙信が海津城に籠った武田信玄を見下ろした風景というのが見られるのですが・・。斎場山の長野市側で作業が続いたためでしょうか、斎場山のすぐ西の御陵願平には巨大なイノシシのプール、ヌタ場があるのですが、そこも最近は使っていないようです。と思ったら、奥の天城山直下の林道の斜面がイノシシによって激しく掘り起こされていました。どうやら南側に移ってきたようです。

 害獣駆除の獣の肉処理場を若穂に作るという話を聞きましたが、一般流通はなかなか難しいだろうなと思います。わが家のようななんでも食べる連中は例外で、人は食に関してはかなり保守的ですから。但し、付加価値をつけて旅館やホテル、レストランで名物料理として出すとヒットするかもしれません。基本的に鹿やニホンカモシカは牛肉と同様に、イノシシは豚肉と同様に扱えばいいのですが、いわゆる家畜の無味無臭に近い味に慣れてしまった一般の人には、それなりの調理法が必要です。

 以前、度々北海道のエゾシカを調理しましたが、基本はフルーツ、タマネギ、赤ワイン等でマリネして柔らかくし、また臭みを抑えるのですが、あるときどうやっても臭みが取れず、これは埋葬するしかないかなと思った時にひらめいて味噌を使ってみたのです。するとどうやっても美味しくなかった鹿肉が美味しくなったのです。味噌の力は偉大でした。ヨウ素を対外に出す働きもあってチェルノブイリの時は欧州で味噌がものすごく売れたそうです。ピックル液でマリネして薫製も美味しそうです。伊那の大学へ通っている長男が、大家さんの冷凍庫にジビエがたくさん余っているらしいという話をしていたので、超食いしん坊な彼に、もらって名物料理を開発せよと言いました。

 手打ちうどんの天ぷら用にと、蕗、ヨモギ、多摩の五日市名産の野良坊菜を天ぷらにしましたが、極微量とはいえ被曝しているので念入りに洗いました。被曝というのは「しきい値」がないのです。ただちに影響はなくても微量でも必ず影響は出るのです。ただし因果関係が証明できないので、責任を追及できない。政府も東電もそれをもくろんでいるのでしょう。今頃レベル7と言われても、知っていたよというところ。安全安全とのたまう政治家と官僚、財界人、御用学者、御用マスコミには20キロ圏内に住んでもらいましょう。喜んで住めるでしょう? 安全なんだから。

 原発情報で、以前ノルウェーに行った時に、広島、長崎と原爆を落とされた日本がなぜ原発に手を出したのかと聞かれたことを書きましたが、そのことはずっと考えていました。私はその専門家ではありませんが、深層心理学の観点から解きほぐしてみたいと思います。題して「核の平和利用という甘言」。その根底には、対米隷属の歴史があります。

 サリン撒いたら死刑になったり20年近く追われるのに、放射能撒いたら税金で会社を助けボーナスもらえる狂気の国・日本。こんなバカな話がありますか。いいかげんに目を覚まさないと日本は本当に終わります。

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イワウチワとヒカゲツツジの坪山ルポ:山梨県(妻女山里山通信)

2011-04-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 中央高速の上野原ICを降りて県道上野原丹波山線を小菅村方向へ走ると、山梨県上野原市西原の南に坪山(1102.7m)という急峻な山がそびえています。なんということはない普通の里山ですが、毎年この時期になると、イワウチワとヒカゲツツジ目当ての花見のハイカーで賑わいます。

 ほとんどの人は、西原にある「びりゅう館」か、飯尾から登るようです。このスライドショーは、もう6年前のルポをBGMつきのスライドショーにしたものですが、小菅村入口の休憩所を起点として、大羽根峠を越えて飯尾に抜け、イワウチワとヒカゲツツジの多い西尾根を登り、坪山から西原峠方面へ、佐野峠を経て奈良倉山(1348.9m)へ縦走。そこから長作への尾根を下りて、小菅村入口休憩所へ戻るというループコースです。

 全行程7時間半~8時間という、少し長いルートで、登山地図にないバリエーションルートもありますが、静かな山行が楽しめます。読図ができる中級者向けのコースです。実はこの時は、奈良倉山の下りで尾根を間違えてしまいました。地形図で現在地が分かったので無事に下山できましたが、里山は作業道や獣道がたくさんあり、迷い易いのです。迷ったらパニックにならず、まず現在地を特定することです。戻れれば戻るべきですが、等高線や崖の表示を見て下りるルートが見つかれば、そこを下ってもいいでしょう。里山の場合は、イノシシ除けのフェンスや電気冊、耕作放棄地の薮などで山麓の抜け方が結構大変だったりします。

 坪山のイワウチワは、できれば早朝に登る事をおすすめします。西尾根に朝日が当たり、イワウチワが逆光になって透けて非常に美しいカットが撮れます。昼近くになると狭く急峻な登山道がハイカーで溢れ、狭い山頂は身動きが取れないほどになります。早出して登り、皆が来る頃には佐野峠方面へ行くといいと思います。南の松姫鉱泉へ下ってひと風呂浴びて帰るのもいいかもしれません。西原の直売所で名産の美味しいノラボウ菜を買って帰るのもいいと思います。たぶん見頃はこの週末ぐらいからではないでしょうか。信州は三週間遅れぐらいで見頃になります。

坪山-奈良倉山トレッキング。フォトルポ。イワウチワ、ヒカゲツツジが見事です。

 スライドショーは、ハイビジョンで制作しています。動画の右下のYoutubeをクリックすると、Youtubeのページが開きます。その動画の右下にある360pをクリックして720pを選ぶとハイビジョンでご覧頂けます。

■今回のコース
小菅村入口休憩所--大羽根峠--飯尾--御岳神社坪山登山口--西尾根--坪山(1102.7)--1170m峰--七保・佐野峠分岐十字路--西原峠・佐野峠分岐--1234.7m峰--佐野峠--林道--奈良倉山(1348.9)--十文字峠--白樺--細い尾根--前原--長作--小菅村入口休憩所
■全行程:約7時間30分・休憩を含む 気温:10度-16度 標高差:約785m
■登山地図にないコースもあります。地形図・軍手・保護用メガネは必携です。熊も出没するのでその対策も。

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★信州や東京近郊の里山トレッキングルポは、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】をご覧ください。2005年4月と10月の坪山ルポもこちらです。
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信州にも遅い春がやっと訪れてきたけれど・・。デジャヴ(妻女山里山通信)

2011-04-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 結局3月はすっかり春めいたという日は、啓蟄を過ぎてもほとんどありませんでした。それでもここ数日でやっと山は春の花が咲き始めました。といってもみな本当に小さな花ばかりなので、遠目には咲いている様には見えません。

 写真にあるオオイヌノフグリ、カキドウシ、ヒメオドリコソウは、全て花の大きさが1センチもありません。オオイヌノフグリは、大犬の陰嚢という可憐な花とは似ても似つかぬ面妖な名前を与えられてしまいましたが、ヨーロッパ原産の帰化植物で、1890年頃に東京に帰化して全国に広まったものです。しかも、雄犬の玉々に似た実をつけるイヌノフグリに似ている大きな(イヌノフグリの花は3~5ミリ、オオイヌノフグリは6~8ミリ)植物という意味なので、オオイヌノフグリには、大きな犬の陰嚢のような実はつきません。ややつぶれた対のハート形に見える実がつきます。

 イヌノフグリの実は、産毛が生えた小さな犬の陰嚢のようですが、よくもまあこんなところに目をつけて命名したものだと思います。オオイヌノフグリの命名者はやはりあの牧野富太郎博士なんでしょう。しかし、イヌノフグリは、もっと昔からこの名前があったのでしょうか。ちなみに、オオイヌノフグリの花言葉は「信頼」「神聖」「清らか」「忠実」です(笑)。

 シソ科のカキドウシは籬通と書き、別名をカントリソウ(癇取草)といって、昔からゲンノショウコ(現之証拠)と並び民間薬として有名で、子供の夜泣きや疳の虫の薬として用いられました。葉や茎をとって匂いを嗅ぐとシソのような香りがあります。シソ科の似た花にはキランソウ(金瘡小草)がありますが、この別名は地獄の釜の蓋で、墓地などに行くと地面にへばりつく様に生えていることからそんな名前になったらしいのですが、鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止めの民間薬です。

 他にはヤブカンゾウ(美味しい山菜ですが、毒草のスイセンと間違えない様に)、バイモ(貝母と書き中国原産の薬草)、ノビル、ヨモギ、タチツボスミレ、ムラサキケマン(毒草)、クサノオウ(毒草)などが若葉を出していました。樹木ではダンコウバイが花の盛り。妻女山松代招魂社の裏にある梅がやっと咲き出しました。夏に透明感のある甘い赤い実をつけるミヤマウグイスカグラも若葉を出し始めました。タラノキの芽を覆っていた固い皮が破れてタラノメが顔を出し始めました。

 こんな季節にもキノコは見られます。昨年40センチ近い大きさのコフキサルノコシカケ(低山にあるものは本当はオウミノコフキタケらしい)を採った跡に、新しいキノコが出てきました。しかもふたつ。これは将来は合体してしまうかもしれません。このキノコは制癌作用が非常に高いということで注目されています。非常に固いキノコで、採取には鑿(ノミ)と金槌が必須です。これを細かくして煎じたり、焼酎漬けにして飲用します。薬膳鍋にしてもいいでしょう。そして、面妖な大きな丸い塊はオニフスベです。これも幼菌は食べられます。写真のものは老菌で、軽く叩くとココアパウダーのような胞子がたくさん飛び散りました。実はキノコの胞子も大量に吸い込むと危険です。ただし、放射性物質の比ではありません。田舎では山だけではなく稀に庭に出て来て驚かせます。

 自然も宇宙の構成員ですし、実に理不尽なものです。エコロジストの中には、自然を崇拝する余り、自然の中にモラルを見いだそうとする人達がいますが、それは完全な間違いです。自然には飽くなきニッチ(生態的地位)のせめぎ合いがあるだけです。適応できないものは絶滅していくだけなのです。そこにモラルの介在する余地は全くありません。里山でさえバリアフリーではなく、一歩足を踏み入れたら理不尽の世界です。だからこそ、小さい時からそれを経験させるべきなのです。さすれば机上の論理を振りかざす高慢な学者や官僚、政治家、企業家は生まれるはずはないのです。子供は容赦なく自然に解き放つべきなのです。そして10歳以下の子供は舐めて育てる。一日一回は思いっきり抱きしめてあげなさい。嫌がっても。

 そういう意味でニーチェが神は死んだと叫び、哲学さえその意味を失った今、広い意味での生物学(ヒトゲノムやバイオ、農学やう~ん幅がありすぎ)や天文学、素粒子物理学とか、日本では完璧に送れている精神医学(深層心理学とかトラウマの問題)が今後極めて重要な基礎になると私は思っているのです。特に原爆を落とされ空爆で叩きのめされた日本人が受けた精神的打撃と復活に際し起きた精神の変容。それに伴う機能不全家族の増大と社会と家庭の病理。ボードリヤール、スーザン・ソンタグ、グスタフ・ルネ・ホッケ、R.D.レイン、JG.バラード、ホイジンガー、ライアル・ワトソン、ピカート、バックミンスター・フラー、アラン・ジュフロワ、G.バタイユ等々辺りをもう一回読み直してみようかなと思っている今日この頃です。

 この期に及んでまだ原発が最も安上がりだとか、不安を煽るなと言っているのは、間違いなく電事連か国際犯罪企業東電の工作員か御用学者とその一派でしょうが、科学者や技術者が絶対使ってはならない「絶対安全」を標榜した結果の地球規模の大事故。放射性廃棄物の再処理工場は満杯。最終処分廃棄物は子孫に丸投げ。要は、すべて後は知らないよと子孫に押し付けて繁栄を謳歌してきたわけです。原発は実は最も高価な、しかも人類を滅亡にしかねないものだと分かりました。そんなこともまだ分からない大人が大勢いるのが非常に不思議ですが、今話題になっている中学生タレントのブログを読むと、改めて知的レベルや社会的地位、人生経験や年齢と人間性や洞察力は、まったく関係ないということを思います。ただし、政府や東電の上に世界的な原発マフィアの存在があることを知らなければならないのですが・・。
藤波心『ここっぴーの★へそっぴー』という14歳中学生のブログ記事
 先にも書きましたが、あるアマゾンの先住民は、「ジャングルは子孫からの借り物だから大切にしなければならない」といっています。彼らを未開人という資格は私達文明人?にはないような気がします。

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ダンコウバイ・バイモ・カタクリ(妻女山里山通信)

2011-04-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 気温が上昇した午後、久しぶりに妻女山の奥まで入りました。カタクリの葉が出始めたかどうかを見に行きました。春の妖精とか春の儚い命、スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)と呼ばれるカタクリは、春とともに葉を出し花を咲かせますが、花が終わると夏前には消えてしまいます。カタクリの群生地は、長野市の山でもあちこちにあるのですが、妻女山のかなり奥にあるこの群生地は、訪れる人もなくひっそりとしています。花期が山菜のシーズンではなく、ハイキングコースでもないため、ほとんど知られていないのです。

 例年だと片葉がたくさん出ているはずですが、今年は寒かったため見られません。それでもと思い丹念に探していくと、日当りのいい斜面に二葉だけ出ていました。このぶんだと開花は遅くなるのか、4月が高温で例年並みになるのかは今は分かりませんが、気象庁の予報だとやや高めということなので、以外と早く咲き出すかもしれません。

 カタクリは、日本に約200種類以上あるといわれるアリ散布植物のひとつです。カタクリ属以外にスミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属などがあり、自然界における蟻の働きの重要さが分かります。

 やっと満開になったダンコウバイを見ていて気がついたことがありました。去年はほとんど見られなかったハナアブがたくさん吸蜜に訪れていたのです。世界的に蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder、CCD)が問題となっているだけに、非常に心配していたのです。今後、色々な春の花が咲き乱れる時期になって、ハチ、アブ、ハナアブやチョウが例年通り乱舞する様が見られるのか非常に心配です。以前にも書きましたが、かのアインシュタインは、ミツバチが絶滅したら人類は4年で滅ぶといっています。それほど重要な昆虫なのです。

 林道の日溜まりには、クジャクチョウ、ヒオドシチョウ、ルリタテハが舞っていました。数は例年と変わらないようにみえます。活性が高く、撮影できたのはクジャクチョウのみ。春先はこのような里山で見られますが、夏は亜高山に移動します。去年ほとんど見られなかったゼフィルスやオオムラサキが復活するか案じています。去年は受粉をする昆虫が激減したため、作物が大打撃を受け、山のナツグミも全くなりませんでした。

 山を下ってくると、フキにニホンカモシカの食痕がありました。フキも食べますが、それほど好物というわけではないようで、食べる数は数個と少なめです。

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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。春の野草や蝶、変形菌(粘菌)の写真はこちらで。

★トレッキンッグのスライドショーは、Youtubeのページをご覧ください。
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