モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

モーニング娘。'20『人間関係No way way』、『LOVEペディア』。Juice=Juice。BABYMETAL、QUEEN (妻女山里山通信)

2019-12-30 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
モーニング娘。'20『人間関係No way way』(Morning Musume。’20 [Relationships. No way way])(Promotion Edit)
 非常にCoool。牧野真莉愛、羽賀朱音に注目。なんだか深い歌詞ですね。私も非常に深い理由があって帰郷した際に、連絡を継続したのは極わずかの親友でした。友達300人とかありえないですね。真の友人はそんなに多くは作れません。


モーニング娘。'20『LOVEペディア』(Morning Musume。’20 [Lovepedia])(Promotion Edit)
 15期の可愛さマックス。


【アプカミ#169】Juice=Juiceライブインタビュー・「恋のおスウィング」島倉りかと岡村美波のボーカルREC・アンジュルム「私を創るのは私」ギターREC MC : 金澤朋子 稲場愛香

 ライブインタビュー(12月4日 国立代々木競技場 第一体育館)は必見。新人二人が凄い。Juice=Juice、このグループはやはり本物。ボーカル、ダンスどれをとってもピカイチ。

<BABYMETALに元モーニング娘。センターの鞘師里保が感動の参戦!(妻女山里山通信) :ASHとハロプロ、さくら学院の底力。提案したのはSU-METAL。70年代からの検証も必読。哲学用語も易しく解説 #鞘師里保 #BABYMETAL #モーニング娘。 #さくら学院

ベストヒットUSA QUEEN 1時間スペシャル
 :Coool。
 QUEENの前のスマイルのメンバーも。これは本当に凄い番組です。
>1977年の3月、羽田空港からロンドンへ、空中分解しそうなアエロフロートで渡英。5週間の英国生活の記憶。Queenよ永遠に。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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世界で最も有名な日本人 葛飾北斎の「北斎vs北斎」を観に小布施へ。圧巻の展覧会でした(妻女山里山通信)

2019-12-22 | 展覧会・イベント・コンサート

 週末は、信州小布施の北斎館で1月19日(日)まで開催中の「北斎vs北斎」富嶽三十六景と富嶽百景を観に行きました。人気の展覧会なので入場者が多いと読んで、開館すぐに着くように家を出ました。9時20分に入館。世界で一番有名な日本人、葛飾北斎の展覧会を地元で観られる幸せ。2005年に東京国立博物館で開催された北斎展には家族で行きましたが、とんでもない混雑と素晴らしい展示でした。日本国内はもとより、大英博物館、ベルギー王立美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館ほか多数の欧米の美術館から出品という途方も無いものでした。

 展覧会の看板。これですら見ごたえがあります。1998年に出版されたアメリカのフォト・ジャーナル紙『LIFE』が選んだ『過去1000年の間で最も重要な人物』調査でベスト100に選ばれた、たったひとりの日本人。それが葛飾北斎です。
信州小布施 北斎館(画狂人葛飾北斎の肉筆画美術館)ホームページ

(左)エントランス。画狂人北斎。もうここからワクワクします。昔、小さかった息子達と訪れたときとは内装も展示スタイルも一新されています。(右)さてさてどんな展示になっているのでしょう。彼の作品の魅力は、その西洋の芸術家も魅了した構図や色彩ですが、江戸時代の庶民を生き生きと描いた点も惹きつけられるのです。

(左)クルクル回すと動いて見え北斎漫画と北斎の絵のスタンプ。惜しむらくは、スタンプする紙が用意されていない。これは残念です。(右)北斎の作品をモチーフにした旗と北斎の画号の変遷。

(左)30種以上の異称を持っていた葛飾北斎。(右)宗理型美人の誕生。後で見たビデオでは、北斎と娘の描いた女性に対する描写や想いの違い。非常に興味深いものがありました。

(左)挿絵1000図以上。イラストレーターのパイオニアに。(右)シーボルトとの関係。「北斎漫画」で世界の北斎に。日本が世界のアニメ大国となる萌芽。そのさらに昔に鳥獣戯画。

(左)ドビュッシー、カミーユ・クローデル、マネ、モネ、ドガ、ゴッホ、セザンヌ、ロートレックに多大な影響を与えた。彼の大胆な構図は、世界の芸術家にとって驚愕のものでした。(右)80歳頃から肉筆画に傾注。90歳で永眠。
 翁死に臨み、大息し天我をして十年の命を長ふせしめバといひ、暫くして更に謂て曰く、天我をして五年の命を保たしめバ、真正の画工となるを得べしと、言吃りて死す。
 辞世の句は、「悲と魂で ゆくきさんじや 夏の原」(人魂になって夏の野原にでも気晴らしに出かけようか)というもの。

 作品は撮影禁止ですが、フォトブースがあって記念撮影ができます。版画はもちろんですが、特筆すべきは肉筆画です。北斎が描いた生の線と彩色が観られます。凄いです。秦の始皇帝の命で不老長寿の薬を探して村人3000人と来訪し、裏切って帰らなかった大和王権の祖ともいわれる徐福の絵もあります。

 赤富士。原作はこんな大きくないですが。麓の赤い線は流れ出した溶岩でしょうか。晩年に善光寺地震にも遭っているはずです。次に富士山大噴火が起きたら東京は壊滅するかもしれません。

 超有名な「神奈川沖浪裏」。これは複写ですが、展示では本刷りと制作過程が観られます。この波の描写は、天才と呼ばれた宮彫氏、諏訪立川流の和四郎富昌にも影響を与えました。諏訪大社秋宮など信州には各地に彼の見事な木彫が残っています。右上のブログ内検索で記事を探してください。北斎の影響力の凄さが分かります。
 葛飾北斎は生涯に2度結婚しています。それぞれの妻との間に一男二女を設けていて二男四女がいました。北斎が娘のお栄(画号:応為)とともに小布施に来たのは80歳。理由は幕府の浮世絵に対する締め付けが厳しくなったから。実は応為は、北斎を支えるために春画を描いていたといわれています。私はその春画を集めた本を持っていますが、これは江戸時代のAVだったのでしょうね。人の営みや欲望は不変なのでしょう。むしろ、化学物質や放射能で性欲が激変した現代ほど危機的な時代もないかもしれません。

(左)2時間半も滞在しました。小布施の二基の屋台も必見。ビデオの「北斎ミステリー」も観ました。娘の葛飾応為の話が非常に面白かった。北斎作といわれている作品に応為の影が。必見です。映像ルームのオランダの話も必見です。生き生きとした江戸時代の日本人が描かれています。左に北斎館。(右)冬の木漏れ日の小路を歩きます。表通りは外国人観光客でいっぱいですが、小路は静かです。

(左)小布施堂の壁面の椅子。(右)土産物屋。栗、林檎、りんごパイ、シードルやワインなどなど。長野オリンピックの頃でしょうか、マーガレット王女が小布施に来訪した時に、ホテルオークラに勤めていた義父が食事のサーブを取り仕切った話を聞きました。小布施の栗はおすすめです。

 栗菓子や栗おこわなどは近所の支店でも食べられるので、昼は須坂の龍音(るおん)で、煮干し出汁の味噌ラーメン600円。美味でした。

 今回の土産。「北斎館肉筆画大図鑑」とTシャツと北斎研究所の本。パンフレットなどなど。「北斎館肉筆画大図鑑」は、秀逸です。大満足の一日でした。さて今夜は早く寝て、深夜に行われるクラブワールドカップ決勝、リバプールvsフラメンゴを観ます。どちらが勝っても初優勝。結果は、リバプール1-0フラメンゴで、リバプールが世界一。なんとこのウルトラスーパーなチームに、日本代表の南野が加入するのです。期待しかありません。
葛飾北斎(Wikipedia)

 拙書でも、雁田山のページで、岩松院と有名な鳳凰の天井絵を許可を得て載せています。今回買い求めた研究紀要には、その制作過程や製作者についての論文が載っています。北斎は高齢だったので、雁田山には登らなかったと思いますが、翼を広げた雁の様なこの山を毎日見ていたのでしょう。そう遠い昔の話ではありません。

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前衛芸術家 草間彌生の「魂のおきどころ」を観に松本市美術館へ。感動と充実の日でした(妻女山里山通信)

2019-12-20 | 展覧会・イベント・コンサート
 軽井沢ニューアートミュージアムへ草間彌生の作品を観に行きましたが、そうなると出身地の松本にある松本市美術館に行かないわけにはいきません。平日でしたが、駐車場はほぼ満車。長野、松本ナンバーが大半でしたが、県外ナンバーも見られました。それは素晴らしい展示でした。

 水路に囲まれた庭にある「幻の華(The Visionary Flowers)」。非常に大きな作品です。素材はFRPでしょうか。楽しくなる作品です。

 中国人の小さな姉妹がお母さんと来て記念写真を撮っていましたが、楽しそうでした。記憶に残るでしょうね。

 花ではなく華なんですね。しかも幻の華。こんな大きな作品をどうやって作ったのでしょうね。

 松本の街に馴染んでいます。市のバスや高速バスにも草間彌生ラッピング・バスがあります。バスタ新宿で見たという人もいるのではないでしょうか。

(左)美術館の外観。(右)壁面。

(左)自動販売機も草間彌生仕様。(右)ゴミ箱とベンチも草間彌生仕様。

(左)「水玉脅迫」という作品。(右)中庭。奥にはフレンチレストランがあります。

(左)受付の右にある「考えるかぼちゃ」。かぼちゃが考えると穴が開くようです。(右)三階の展示室に行く途中から俯瞰するエントランス。

(左)図書館側から見る草間彌生展示入り口。(右)特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」。2019年5月21日(火) 〜 2020年3月31日(火) 。新収蔵作品「愛はとこしえ」シリーズ全50点、《天国への梯子》、《大いなる巨大な南瓜》の公開に合わせ、草間彌生の初期作品から最新シリーズまでを紹介する拡大特集展示。内部は撮影禁止です。
 素晴らしいの一言です。絵画や立体作品のほかに鏡や光を使った作品も多く、非常に見応えがあります。真っ暗な室内に浮かび上がる光のオブジェ。平行な鏡に映る無限空間。明るい部屋に並ぶモノクロの線画。カラフルな立体作品。彼女の創作に対する情熱、集中力、創造力に感動。ミュージアムショップでは、草間彌生グッズや画集、本などが色々買えます。今回はかぼちゃの手ぬぐいを買いました。併設の他の展示も素晴らしいものでした。

(左)少し遅い昼は、「そばの里 六助」で。何度もこの前を通っていましたが、入店は初めてです。遠く南に松本の市街。(中)ランチの牡蠣フライと新蕎麦のランチ、980円。小鉢と白菜と野沢菜の漬物。美味でした。(右)お店の猫。入りたいようとミャーミャー鳴いていました。

 143号を風越峠へ。途中のアルプス・パノラマ展望台。晴れていれば正面に鹿島槍ヶ岳を中心に仁科三山が、右手には白馬三山が見えるのですが。403号に出て麻績から戸倉上山田温泉へ。万葉超音波温泉に入って帰宅しました。
松本市美術館:入場料:大人410円。

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Juice=Juice 新曲「プラトニック・プラネット」。BABYMETAL - DA DA DANCE(妻女山里山通信)

2019-12-17 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
【ハロ!ステ#319】モーニング娘。'19 & Juice=Juice 新曲LIVE映像SP!ハロー!キッチン、つばきファクトリー最新MV公開! MC:山木梨沙&新沼希空

 Juice=Juice の新曲です。30分過ぎから「プラトニック・プラネット」が始まります。ぜひフルスクリーンで。略してプラ・プラ。愛 愛 愛 愛 …のフレーズが癖になります。アプロディーテー(ギリシャ神話の愛と美の女神)、プラトニック(純粋に精神的・プラトン的)、ジェネシス(創世記)とか、プラネット(惑星)とか、歌詞も面白いですね。高い教養が必要なアイドルの曲って珍しいですが、名曲ですね。深い。フェイクがいつもの高木紗友希でなく佳林ちゃんなんだが、凄くいい。
 ルックスはもちろん歌唱力もダンスもそんじょそこらのアイドルとはレベルが違います。他のアイドルや女優、タレントに熱狂的なファンがいるのもうなずけます。℃-uteの時も書きましたが、単なるアイドルグループではなく、アーティスト・ユニットととらえるべきです。インディーズの頃から応援しています。
 モーニング娘の新曲もいいですね。松代中学の後輩、羽賀朱音ちゃんと、性格がよくてスタイル抜群の牧野真莉愛のオシです(笑)。

Juice=Juice「プラトニック・プラネット」


4K Juice=Juice オープニング ~ 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? ~ プラトニック・プラネット ~ ロマンスの途中 '19秋 歌詞付


Juice=Juice (6人)『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』ボーカルREC合成

 凄いです。この歌詞は女性の共感を得られるでしょう。もっと女性に活躍して欲しいし、そういう場や法律整備をするべきです。日本は遅れています。

「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? [ Juice=Juice ]

 ライブ映像だと、また一味違います。

BABYMETAL - DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto) (OFFICIAL)

 百々子はありとしてもまさかの鞘師さんがPVに入るとは!というコメントがいいですね。歌もダンスも素晴らしい。そして安定の神バンド。素晴らしい。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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軽井沢ニュー・アート・ミュージアムへ草間彌生を観に。素晴らしい展覧会と美術館でした(妻女山里山通信)

2019-12-14 | 展覧会・イベント・コンサート
 金曜日に、軽井沢ニュー・アート・ミュージアムへ草間彌生を観に行きました。上信越自動車道が工事で車線規制なので下道で。国道18号を行き、途中で登って山際の浅間山ラインへ。浅間山ラインは眺めもいいし、雷電道の駅もあるのでおすすめですが、積雪期は避けましょう。アップダウンが激しいのです。スタッドレスを履いていても厳しいのです。

 11時20分ごろに着きました。2007年に商業施設として建てられたものを新たに美術館として内装のリニューアル工事を行いオープンしたできたてほやほやのミュージアムです。ガラスの外観。ピクトグラムが可愛い。私もキヤノンのマニュアルで、たくさんピクトグラムをデザインしたことがあります。それにしてもなんていう空の色。
軽井沢ニューアートミュージアムの公式サイト

(左)入り口。ガラス戸に頭をぶつけないように。(右)入ると奥まで書棚が続いています。アウトドアのコーナーも。拙書はありませんでしたが、持ってくればよかった。ソファーもあってゆっくり読書ができます。受付でパンフを頂いて一階のギャラリーへ。

(左)「A Book About Death」。マシュー・ローズ氏が世界のアーティストに呼びかけて集めたもの。(右)展示もマシュー・ローズ氏が行ったとか。キュレーターの女性が付きっきりで解説してくれました。感謝です。

(左)そこで教えていただいたオノ・ヨーコさんの作品。棺桶に植えられた樹木がたくさん並んでいます。カードの裏には本人のサインが。死ねば土に還ります。それを栄養にして育つ樹木。彼女は輪廻を表現したのでしょうか。(右)死がテーマということで、絶望感や戦争や犯罪をテーマにした作品が多いのですが、あえてそうではない作品を選んでみました。生き切った幸せな死というものもあっていいはずです。現在も鎮魂の日々ですが、ここ数年とても大切な人を失くしました。どんな偉い人も大金持ちであっても、死というものは極めて個人的なものです。

(左)人生というものは理不尽で残酷なものです。だからこそ生き切ることを考えて後悔しないようにと。昔、政財界や文化人の著名人が多数いるホスピスを取材したときに、もっと自分に正直に生きればよかったとか、やりたいことをやればよかったとかいう言質が多かったと。(右)死あれば生あり。「メメント・モリ」という藤原新也氏の本を思い出します。

(左)タントラの影響を感じます。ーーヒンドゥー教においては神妃(シヴァ神妃)になぞらえられる女性的力動の概念シャクティ(性力)の教義を説くシャークタ派の聖典群、仏教においては中世インドの主に8世紀以降に成立した後期密教聖典の通称であるーー(Wikipedia)。但し日本史に関してはWikiは捏造だらけです。(右)第二次世界大戦のときに若い米兵が持っていったピンナップ。戦争がもたらす精神崩壊。スターウォーズという一連のムービーは、単なるSF映画ではないのです。戦争により失われた愛や機能不全家族、PTSDが根底にあるのです。1977年公開。その後の「ロッキー」や「地獄の黙示録」などにも繋がっていくわけです。戦争は、それで巨額の富を得る極一部のものが企てるもので、99%の世界の人々は犠牲になるだけなのです。

(左)次にマシュー・ローズ氏の「週末計画」へ。(右)コラージュの作品がメインです。
 私も美大生時代に課題でフォトコラージュを作ったことがあります。下記のエッセイで観られます。
「村上春樹さんチョイスのバンドで「ピーター・キャット」ライブ演奏の熱い夜」国分寺・国立70sグラフィティ

(左)近づいてみると、モチーフがなにか分かったりして楽しい。(右)買おうかなとおもいましたが、かなりスノッブなTシャツですね。着てもいいのですが、面倒くさいやつと思われそう(笑)。でもいいと思います。

(左)FRAGILE EXCHANGE BOX(取り扱い注意の箱?)。観客参加型の作品。紙に好きなことを書いて入れます。入れたら好きな作品を一枚持ち帰れます。(右)「愛 と 無」が私の作品です。愛は自分の欲望に拘泥する愛ではなく慈愛に近いもの。無は無常。常ならず。諸行無常会者定離。なかなか興味深い作品が多数ありました。

(左)図書スペース。(右)その奥の庭にブライダルの作品。ここで結婚式を行うこともできるのだそうです。

(左)婁正綱(ろうせいこう)の作品。中国を代表する現代美術作家。(右)披露宴のテーブルセッティング。一見不思議な組み合わせですが、現代中国の歪を表しているのでしょうか。有料の二階にも展示があります。実際の披露宴もここで行われるのでしょう。

(左)小さな子供を連れてきても楽しい美術館だと思います。(右)草間彌生の「真夜中に咲く花」。
 二階は有料で1200円。基本撮影は禁止です。今井俊満の銀色と黒の海の絵はよかった。バックに伝統的な文様である青海波(せいがいは:発祥は古代ペルシャといわれる)が描かれていました。確かにイスラミックパターンを感じます。堂本尚郎の日本画と洋画の融合も素晴らしかった。草間彌生の絵は、印刷で観るとディテールや質感が分かりませんが、実際に間近で観ると、ひとつひとつ水玉を丁寧に描いていることが分かります。なので正円ではありません。凄い集中力と根気で描かれたものです。

 二階から一階を見下ろしたカットと庭を見下ろしたカット。二階はギャラリーがいくつもあってかなり広いです。気に入った作品は、何度も戻って鑑賞しました。

(左)婁正綱(ろうせいこう)の作品。(右)波や水しぶきがモチーフの作品で、ほとんどがモノクロですが、その奥行きの深さとダイナミックさは特筆に値します。現代の墨絵というべきでしょうか。感動しました。

 過去の展覧会の様子。床に絵の具をぶちまけている作品は迫力があります。作品の形態や展示方法も色々あり興味深い。

 屏風絵。見入ってしまいました。

 宇宙さえ感じるような墨絵です。スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」のあのシーンを思い出しました。

(左)スーベニアショップ。(右)今回買い求めたもの。まいにちオークションのカタログ。草間彌生が表紙のものと、アルフォンス・ミュシャが表紙のもの。それぞれ300円です。つつみ猫の布。草間彌生風の水玉のバッグがお洒落です。

 駐車場へ戻る道すがら。軽井沢は表通りだけでなく、こんな裏通りに入ることをおすすめします。標高1000mなので夏は避暑地ですが、冬は寒いところです。

 森のチャペル軽井沢礼拝堂。宇宙を感じるプルシアンブルーの空。
 軽井沢は美術館の宝庫です。次はマルセル・デュシャンの作品があるセゾン現代美術館や、草間彌生の作品もある軽井沢現代美術館にも行きたいですね。軽井沢絵本の森美術館、ペイネ美術館、ルヴァン美術館、田崎美術館、脇田美術館、軽井沢千住博美術館、軽井沢町歴史民俗資料館なども。

 遅いお昼は御代田町の名店「浅間 翁」へ。鴨ざるを頂きました。翁といえば知る人ぞ知る翁達磨グループ。美味しかったです。他の美術館にも行きたいのですが、残念ながら多くは冬季閉館です。セゾン美術館と軽井沢現代美術館には必ず行きます。
翁達磨グループ

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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妻女山里山デザイン・プロジェクトの納会はログハウスで。牡蠣など海鮮三昧(妻女山里山通信)

2019-12-11 | 男の料理・グルメ
 日曜日は、妻女山里山デザイン・プロジェクトの納会でした。ひとりが病欠、ゲストメンバーも用事があって欠席で4人とこじんまり。今回は山仕事がないので10時集合。お借りする山の大事な友人だった故Kさんのログハウスに向かいます。

(左)ログハウスに行くと、故Kさんの息子さんや弟さんとその仲間がログハウスに倒れそうな落葉松の伐採をしていました。ワイヤーを落葉松に固定してログハウスの方に倒れないようにします。非常に危険な作業です。(右)我々は庭の一角を借りで宴会の用意です(笑)。

 一本伐採しました。ログハウスは無事。裏の桜が犠牲になりましたが。倒れるとその樹高の凄さがわかります。バックホーと大型のグラップルを使っています。

 で、我々は昼餉の用意。燃料タンクのストーブで薪を焚いています。寒い日ですが風がほとんどないのでそう寒くはありません。

(左)殻付きの蒸し牡蠣。酒で蒸します。味付けは塩のみ。美味。(右)我々が栽培している原木シイタケに酒と岩塩をふって蒸し焼きに。食べた後ですが、肉厚でブリブリ。驚くほど美味しい。

 N氏が作ったアクアパッツァ。ペシェ・アッラックア・パッツァは、魚介類をトマトとオリーブオイルなどとともに煮込んだナポリ料理です。魚はイシモチ。スープにパンを浸して食べても美味い。

 メインディッシュは牡蠣の土手鍋。味噌は我々の手作りの信州糀味噌。酒で練って鍋に塗ります。椎茸は自家栽培。長ネギはメンバーの太く甘いネギ。牡蠣をひとり一パックずつ持ってくるようにと言ったら、日本各地の牡蠣が集まりました。宮城、鳥羽、広島、能登。水は使わず酒で煮ます。出汁は牡蠣と味噌に負けないように、鯖、アゴ、鰯などの粉出汁。馬鹿旨です。

 食べ終わったらシメにはうどんを入れて、味噌煮込みうどん。たまらんです。箸が止まりません。私の車中泊の旅や、前回皆で行った鮫ヶ尾城の話や、弥生時代の奴国大乱の話。私が行った真田宝物館や長野市立博物館の話、新年会の話など。盛りだくさんでした。午後3時前にお開き。

 ログハウスの隣りにある堂平大塚古墳。横穴式の古墳時代後期のものです。皆と別れて私は温泉に向かいました。この冬は暖冬のようですが。逆に2月の大雪が心配です。あの豪雪がまた来ないといいのですが。

 後日置いてきたストーブを引き取りにログハウスへ行くと、Kさんが先日伐採した落葉松を薪にする作業をしていました。しばし焚き火にあたりながら台風19号の話などをして下山。途中で立ち寄った川中島の戦いで上杉の陣城跡と伝わる陣場平へ。我々がバイモの保護活動をしている場所です。満開は4月中旬からになります。

 妻女山展望台から望む善光寺平。この朝は川中島の戦いの時のような深い霧に包まれました。昼になっても残っていました。左に戸隠富士と呼ばれる高妻山。右に飯縄山。手前に長野オリンピックスタジアム。洪水で荒れた千曲川河川敷では、名産の長芋堀が盛んです。

 松代方面の眺望。左の松代PAの奥に見えるのが松代城跡。その奥に拙書でも紹介の奇妙山。右奥にはこれも掲載の根子岳と四阿山。まだ積雪はほとんどありませんね。年末までは暖冬のようです。

 土口水門から対岸の横田河原。厚さ2mほどの土砂が洪水で堆積しました。それを剥ぎ取って運び出し、次に川岸を浚渫して川幅を広げ、積み上げた土砂を運び出しています。Kさんの話では売れるのだそうです。奥は茶臼山。
千曲川の台風被害は、「ダム最優先・堤防強化二の次」の治水政策が招いた”人災”
【特別寄稿】台風19号で続出した堤防決壊の原因は!? 国交省が省益のためにダムを優先し、堤防強化を後回しにしたためという驚くべき真相!?

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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真田宝物館へ。御用絵師たちと真田の大鎧。見どころ満載(妻女山里山通信)

2019-12-07 | 歴史・地理・雑学
 松代藩十万石のお宝が詰まっている真田宝物館へ。「真田美術館へようこそ!/真田家の大鎧(おおよろい)」を観に行きました。

(左)真田宝物館。この向こうには真田邸があります。文武学校も近くですが工事中です。象山神社と記念館も歩いて行ける範囲です。(右)今回の展示。12月23日までです。週末に通ったら県外ナンバーの車も見られました。撮影禁止なので画像はありませんが、平日だったので学芸員の女性がつきっきりで説明してくれました。非常に興味深い話が聞けました。責任者の方にもお会いできてお話できました。真田マニアなら必見の展示です。

真田宝物館
「真田美術館へようこそ!/真田家の大鎧(おおよろい)」
2019年9月25日(水)~2019年12月23日(月)
「真田美術館へようこそ!」
 松代藩のお抱え絵師・三村晴山(みむら せいざん)と、幕末に松代藩の在野で絵を描いた女性の絵師・恩田緑蔭(おんだ りょくいん)を中心に、松代藩で活躍した絵師の作品をご紹介します。
 前期:9月25日~11月4日 後期:11月6日~12月23日(前後期で展示資料の一部入れ替えを行います)
「真田家の大鎧」
 江戸時代後期に作られ、真田家に伝わった4領の大鎧とそれに合わせた鎧直垂、陣羽織などを展示します。

斎場山から天狗山へ。上杉謙信斎場山布陣想像図。古書の虫干しで大発見(妻女山里山通信):榎田良長という人が描いた『川中島謙信陳捕ノ圖 一鋪 寫本 』が山の形や古道が超リアルだが調べても何者か分からないのです。
『龍馬伝』にも出た老中松平乗全の掛け軸から推測する幕末松代藩の人間模様(松代歴史通信):松代藩の御用絵師のひとりに青木雪卿(せっけい)重明と名主を務めた先祖が友人だったという記事。青木氏の子孫とのやりとりも
真田宝物館へ。戦国時代の英雄史観について(妻女山里山通信)


 江戸時代中期以降になると、伊勢参りとか善光寺参りとか、庶民の旅が盛んになります。十返舎一九のやじさんきたさんで有名な十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にもありますが、特にお蔭参りといわれる文政年間のものは、なんと日本人の8人にひとりがお伊勢参りをしたという驚愕の事実があります。善光寺参りも盛んでした。そんな旅人のために「川中島の戦い」の絵図がたくさん売られ好評を博した様です。そこで、個人的にそれらを集大成した展覧会を開催できないものかと真田宝物館で話したところ、長野市立博物館が最適と思いますと言われて訪れました。
 「川中島の戦い」の本を買い、学芸員の女性にその話をしました。朝日新聞や旺文社、キヤノン、パナソニックなどの仕事をアートディレクターやデザインプロデューサーとしていくつもの企画をしてきたので、個人的に川中島の戦いの絵図の集大成が観たいのです。当館のHさんに以前妻女山の初出を訪ねて行ったときに、江戸時代の人たちが見た川中島の戦いの研究をされたらどうですかといわれました。それは面白いなと思いました。しかし、興味は妻女山から斎場山、古代科野国、どこから出雲と大和は来たのかに興味が移ってしまいましたが、やはり、歴史的には全く重要視されない川中島の戦いが気になり始めました。この展示はぜひ開催して欲しいと思います。八幡原にあるこの博物館に最適な展示だと思います。合わせてグッズを販売していただくと嬉しい。川中島の戦いは人気があるので、県内外からの来場者が多数集まると思われます。
長野市立博物館

(左)博物館前の池には鴨がたくさん。(右)八幡社。祭神は、建御名方命(諏訪大社の祭神・大国主命の子)、誉田別命(応神天皇)。

 有名な上杉謙信と武田信玄の一騎打ちの像。史実かどうかは神のみぞ知るということでしょうか。川中島の戦いについては、地元ならではの記事を多数掲載しています。右上でブログ内検索をしてください。我が家もそうですが、近隣の家はほとんどが川中島の戦いに参戦し、その後住み着いた家系が多いのです。色々な口伝が残っていますが、それらを聴き集めて集大成した話は聞きませんね。残念なことです。
上杉謙信と武田信玄「川中島合戦陣取りの図」(妻女山里山通信):榎田良長の川中島の戦いの絵図

(左)八幡社御由緒。大分県宇佐市の宇佐神宮が総本社です。八幡神は、誉田別命(応神天皇)で、清和源氏、桓武平氏など全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めました。誉田は本田、秦氏との関係があるのでしょうか。大和王朝の祖ともいわれる徐福伝説とも関係があるのでしょうか。(右)「執念の石」。作戦の失敗から武田信玄の軍、武田軍の中間頭原大隅が馬上の謙信めがけて槍をついた外れて逃した。原は無念と傍らの石を槍で突き刺したという。まあ、江戸時代に観光用に作られた物語でしょうね。

(左)川中島大合戦図。この上なく大雑把なペンキ絵です。山並みの形が全くリアルではない。当時の長野市がペンキ屋の親父さんに頼んだのでしょうね。話にもならない図です。妻女山展望台の図も、以前、大阪から来たおじさんが、実際の風景と全く違うではないかと怒っていました。長野市観光課のレベルの低さが致命的に痛い。(右)首塚。戦が終ると、位の高そうな侍の首を切り取って洗って塩漬けにし持っていってあわよくば報奨金をもらう。死んだ侍から刀や鎧を奪い、女子供を売る奴隷市が立ちと綺麗事では済まない。そんな中でこの様なことができたのかはなんともいい難い。

 兵どもが夢の跡。手前に見える土塁は当時からあったとは思えません。この公園が整備されたときにもっともらしく作られたものだろうと思われます。川中島の戦いについては、いくつもの記事を上掲しています。右上の検索窓からブログ内検索で探してください。地元ならではの情報が読めます。

 真田宝物館で収蔵品の絵図を買い求めました。右は長野市立博物館で買い求めたもの。バックは真田信之所用の甲冑の兜をモチーフにしたフェイスタオル。左下に真田家家紋のひとつ「結び雁金」の金糸刺繍が。これは母校の松代中学の校章です。運動会では、真田節を踊りました。

 冷えた体を温めに温泉へ。土口水門からの堤防は、台風19号で越水しました。対岸の岩野橋すぐ上の横田河原は、洪水になると大量の土砂が溜まります。それを削除しなおかつしゅんせつ工事をし、流路を広げています。更に河川敷にもう一つの堤防を作っています。真ん中は凹字型の窪みを作って流れが入るようにしていました。これはどういう工法なんでしょうね。非常に興味深いものがあります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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特別企画「土偶展」国宝土偶と中部高地の土偶。女性を崇めた縄文時代の人々(妻女山里山通信)

2019-12-03 | 歴史・地理・雑学
 長野県立歴史館開館25周年記念の特別企画「土偶展」に行きました。「国宝土偶」〜縄文文化の多様な個性〜は、10.26(土)から11.10(日)まで開催され大盛況でした。駐車場は満車で県外ナンバーも見られました。国宝の土偶が5体も見られるのですから当然でしょう。もし東京の国立博物館で開かれたら、入場まで1時間の行列になっていたかもしれません。今回は、11.23(土)から2.2(日)まで開催中の「中部高地の土偶」〜暮らしに寄り添う小さな女神〜を見に行きました。撮影可能だったので紹介します。

(左)入り口の右側の部屋で、国宝の土偶が展示されています。もちろんレプリカです。有名な「縄文のビーナス」。茅野市の棚畑遺跡出土で、縄文中期のものです。ハート型の顔と平らな頭部。こういう髪型だったのでしょうか。妊娠を示す腹部と大きな臀部。(右)これも有名な「遮光器土偶」。縄文時代晩期の作です。遮光器土偶といわれていますが、実際はなんなのか分かっていないようです。宇宙人説などもありました。色々な想像を掻き立てる土偶です。

(左)縄文時代後期の「仮面の女神)。これも腹部が丸く膨らんでいるので妊婦でしょうか。仮面はなにかの祭祀の再現でしょうか。呪術的なものを感じます。(右)土偶の移り変わり。 縄文文化は、今から約15000年前から始まり、約2300年前まで、12000年以上にわたって続きました。歴史人口学の研究者、鬼頭宏氏の推計によると、縄文時代の人口は、早期の2万人から中期には26万人にまで増えましたが、寒冷化により晩期には8万人にまで減少しました。寿命は30歳ぐらい。乳幼児の死亡率は、非常に高かったと思われます。
 そして弥生時代になると中国から越に滅ぼされた呉の人々が移住し、その後滅びた越の人々も来ました。稲作や鉄器の生産を伝えました。滅ぼされた国と滅ぼした国の邂逅。それが魏志倭人伝に残る奴国大乱なのかもしれません。その後、卑弥呼が国を平定します。さらにその後、秦の始皇帝を欺いて徐福を長とする古代ユダヤの一部族ともいわれる人たちが移り住み、ヤマト王権の祖となったともいわれています。

(左)「中部高地の土偶」。最も古い板状の土偶。国宝はありませんが、重要文化財のものも多数展示されています。(右)三角形の土偶。手や足の便化といいますがどうでしょう。アマゾンの先住民の女性が、性器に侵入してくるカンジルという小さなしかし危険な魚から身を守るために身に付けた焼き物の三角形のタンガと呼ばれるものがあるのですが、それによく似ています。そんな魚が日本にもいたのでしょうか。ちなみに現在はTバックの下着や水着のことをいいます。

 縄文時代中期の「バンザイ土偶」。富士見町坂上遺跡で重要文化財。土偶の体には模様が描かれていますが、縄文人は入れ墨をしていたのでしょうね。衣服にも同じ様な文様があったと想像できます。

(左)非常に特異な形をした「中空土偶」。非常に想像力と創造力豊かな土偶です。(右)弥生時代になって現れて「土偶形容器」。亡くなった人の骨を入れる容器とか。弥生人の流入によって、縄文文化は衰退していきました。他にもたくさん興味深い土偶が並んでいます。

 会場の長野県立歴史館。後ろは、屋代城跡のある一重山(旧小島山)。地元で一重山と呼んでいた山頂は、この右下にあります。国土地理院が三角点を置いて命名する山頂は、地元の呼称とずれることが度々あるのです。妻女山はそのいい例です。

 駐車場から見上げる「森将軍塚古墳」。東日本最大級の前方後円墳です。
森将軍塚古墳。大和系と出雲系が結ばれ古代科野国の祖となる(妻女山里山通信)

(左)記念に買った黒曜石のストラップと黒曜石の破片。(右)前期の国宝展で買ったカタログや手ぬぐい、ピンバッチなど。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
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