イートンカレッジとダーラム大学の所蔵品の展覧会ということで出かけました。
イートンカッレジというのは1440年ヘンリー6世の創立による、
英国男子全寮制パブリックスクールで、ロンドン西部にあり、
18人の首相を出している英国一の名門校です。
ウイリアム王子、ヘンリー王子もここで学びました。
日本の徳川家達も学んだということです。
又ダーラム大学については私はほとんど知りませんでした。日本語のホームページがありました。http://www.durham.jp/
をごらんください。
どちらも古い歴史を持つ学校でそうそうたる卒業生を輩出している関係からも優れた所蔵品があるようです。
でも日本は遠い国ですので、展示品はやはりちいさい優れものがおおかったです。
ミイラ棺等もありました、
其の横に
さもなく手の骨の上に肉の付いた状態のミイラ化したものがあったり、
頭だけのミイラがあったり、いくらミイラ好きの私でも「これって?」とおもってしまいました。
いろんな迷信とかでクスリの材料にもなったらしいですけど
頭だけのミイラはX線で取ったら開頭手術を受けてたことが分かったそうです。
この人は生前、「頭だけになって日本まで来るとは、ゆめゆめ思わなかっただろうな」なんて思ってしまいました。
こういう発想は、漫画「王家の紋章」の読みすぎですよね・
今回勉強したのはファイナンスという言葉の意味です。
ファイナンスというのは青緑色の陶器のような生地のことです。
釉薬をかけて焼かれた物で細かい細工ができたようで、
心臓が死後の審判の時、余計なおしゃべりをしないように護符としておかれる物とか小さいものの細工に使われたようです
1下のものはファイナンスですよね。
(有翼ヌト神)紀元前1295年ごろ以降
イートンカレッジ、マイヤーズ博物館所蔵
/P>
。
/P>
2下のものは初めてみたのですが
(つぼをはこぶ召使の少女)紀元前1360年ごろ
ダーラム大学、オリエンタル博物館蔵
腰に金の帯のあとがあり、頭にはかつらを固定したと思われる穴が開いてました。
死後の蘇った世界でご主人様が困らないように召使を連れて行った一人ですね
/P>
/P>
この展覧会は小さいものが多いので展示に工夫がされて、
/P>
トテモ丁寧な展示のしかたで、指輪の裏や、スカラベの裏などののカルツーシュが分かるように虫眼鏡がセットしてあったり、
今までざっと見ていたら見落としそうなところも今回は見られました。
又、違った楽しみ方ができました。
それにしても、古代はろまんのかたまりですね。