今日の日、広島、長崎からのメッセージが送られているのが新聞に出ています。
☆目を背けるな、この姿!
写真で語る戦争(原爆投下後に被爆地に入った2人のカメラマンの写 真とその後立ち上がる人々)あるいは
☆被爆者の証言を集めてDVD制作した高校生の記事
そして原爆症認定新基準でも救済途上という現実
いつも思うのですが、いくら、敗戦国でやらなくてはいけないことが多いとはいえ、弱い立場の人、ふつうの立場の人に暖かい手が届かないもどかしさを感じるのです。
中国。フィリッピン残留孤児。あるいは海外でなくなられた方の遺骨収集など、
戦勝国に対する遠慮、植民地化しようとした人々に対する後ろめたさなど国としてなお事情もあるのでしょうが、
私が一番腹立たしく思うのは、閣僚のY神社参拝です。
Y神社が国の神社としてしたことに対しては戦争責任があると思います。
時の日本の政治のリーダーたちが、戦後の処理もこうしておざなりになっているのに、参拝するのはもってのほかだと思うわけです。
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私の同窓生がG県で、おらが地区から国会議員を出さなくてはいかんとか言って,選対委員長をして、昔、偉かった国会議員の東京在住の孫娘を担ぎだしました。
其の彼女の親分がY神社関係の団体の長なので、参拝に行くとか。
まったく!
彼女は国会議員になるいきさつは別としても、男女別姓問題とか古い価値観や観念と戦っていたように見えたのですが、
やっぱり!自民党ね!
自分の考えより党利党略なのね。党に復帰する為に念書も書く節操のなさ!
平沼さんを御覧なさい!同じ自民でも、郵政の前から彼の理論は筋が通って納得のいくところがありました、
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脱線しました!
私が書きたかったのは、ヨーロッパの戦勝国と敗戦国のことです。
(わたしが知っているのはほんの一部分にすぎませんが。)
フランスの公立の学校では教科書は学校から貸与されます。
ですから、大事にあつかわなければならず、表紙をかぶせて、かきこみもできません。
教科書は学校に保管されていて、どの教科書をつかうかは、先生に任されているのです。
ここが教育の自由と教師への信頼の国だと思うのですが、、、
いまだに鞭の体罰も、ご褒美のお菓子も、学期末の、成績順に褒美の本がもらえることものこっているし、落第ものこってました。
一番驚いたのは、日本で社会科に当たる小学校の一年の授業でした。
第2次世界大戦中にいかにドイツがひどいことをしたか、
其のお陰で人々は苦しい生活であった!
配給切符などの写真もありました。
この授業をフランスに住むドイツ人の子も受けるわけですよね
彼らはどういう感じなんだろうと話したことがあります。
特に驚いたのは、戦時中ドイツ軍に協力した人、兵士の相手をし、肩で風を切っていた商売の女はまる坊主にされ、集団でリンチにあったことも書かれていたのです。
ある種のフランス人は公立の教育を信頼していません。
ですから自分の身分や地位にふさわしい私学校にいく権利があると思っています。
「誰でもが、公立の学校に行くのは良くない」と言い切る人にも会いました。
政府にとって、よきフランス国民を造る為の教育の場だからとか、
でも戦争はいけないなんて書いてなかったし、原水爆のことも書いてなかった!
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ドイツとの国境に住むしりあいが「自分は5回国籍が変った」といってらした。
戦争をひとつの運命として受け入れ、自分のアイデンティティはぶれなく生きてらしたのが印象的でした。
多分戦争がないというのは現実としてありえないことなのでしょう。
やはりいくら戦勝国からの押し付けにしろ、戦争放棄を憲法に描くことができた国はすばらしいのではないかと思ってしまうのです