( 先日富士山初冠雪が報じられました。 雲が多く見られなかったので、この写真は忍野村ポスターから借用。)
異常気象は温暖化が原因だと言われます。海水温が上がり 湿気を含んだ大気が台風となり
豪雨を起こす・・。温暖化の原因は大気中二酸化炭素等 温室効果ガスが増加することです。
二酸化炭素の増加の要因の一つに 熱帯雨林の消失があると思っています。気候変動だけでなく
生態系 生物多様性にも大きな影響があるのが熱帯(多)雨林の減少です。それは明らかに人類の
行動によります。日本は有数の森林の国で 国土の66%が森林で 更に森林蓄積を増やそうと
していますが アフリカや南米では熱帯雨林が減少し 地球環境に深刻な影響を与えています。
熱帯(多)雨林は平均気温25℃以上 年雨量が2000mm以上で 熱帯に成立する森林のことで
南米アマゾン流域やアフリカ等に生育し 樹高50~70mにもなる常緑広葉樹で そこには多様な
生物が見られます。地球上の森林面積40%を占める熱帯雨林は地球環境の維持に重要な役割を
果たしています。
熱帯(多)雨林は 年間を通じて温暖で 雨量が多く 豊かな植生がある。熱帯雨林は世界の
生態系にとっても重要で そこには多くの動物と植物がおり 同時に地球の気候を安定(一定)
させる機能があります。洪水や水不足から生命を守り 多くの二酸化炭素を吸収しています。
熱帯雨林は 『地球の肺』と言われるように 酸素の供給や炭素の蓄積を行っています。
キーリング曲線と呼ばれるものがあります。森林が二酸化炭素の貯留に大きな役割を果たして
いることはこの曲線を見れば分かります。1958年以降の大気中の二酸化炭素の蓄積を示すグラフで
右肩上がりの曲線は大気中に二酸化炭素が急激に蓄積されていることが分かります。
ギザギザになるのは秋冬樹木が葉を落とすと 二酸化炭素が大気中に放出され 増加し、春夏は
葉が生い茂り 二酸化炭素を吸収するので 大気中の二酸化炭素は減少します。二酸化炭素濃度が
年々上昇し続けるという事実は 大量の石炭、石油が燃やされ 大規模な森林破壊が起きている
ことを物語っています。
その熱帯雨林が1960~1990の30年間で約20%減少したとされます。毎年東京ドーム300万個分が
消失しました。2000年~2010年の間に毎年520万ヘクタール(四国の2.8個分)が減少したとされます。
又その原因は 薪や炭を作る伐採 農地や放牧への転用 焼き畑耕作、鉱山開発、山火事などです。
一言で言えば 人間の開発が原因です。森林の減少によって CO²を吸収・蓄積する作用が失われて
います。光合成をする森林が減ると二酸化炭素を減らせず 大気中に残って温度を上げます。
熱帯雨林は一旦伐採されると 再生は非常に困難です。森林が破壊されると 土壌表面が流出し
乾燥が進み 野生動物・植物の生息も難しくなります。
熱帯雨林には地球上の生物種の半分以上が生息していると言われており 発展途上国の森林減少・
劣化によって生じる二酸化炭素の排出は 人為起源の排出量全体の約2割を占めています。アフリカ
南米と言えば日本から遠いイメージですが 今や温暖化は一国だけの問題ではなく 又その原因も
地球規模の原因があります。日本に台風が襲うとき アジアにもアメリカにも熱帯モンスーンや
ハリケーンが襲うのです。チリ沖で起こるエルニーニョ現象がアジアの台風となります。アメリカや
オーストラリアの乾燥 山火事による森林減少が 世界の温暖化の一因にもなります。
赤トンボ。 今稲穂の上などを よく飛んでいます。 普段は動きが速く 仲々写真が撮れません。
赤マンマで知られるイヌタデより 赤い穂がが長い 大毛蓼(おおけたで)。
鶏頭。
野生化していますが トロロアオイ。 初秋に咲く一日花。
名前の通り 葵(あおい)科。 似た花にオクラがあります。 同じアオイ科、トロロアオイ属。
まゆみ。 秋に熟す果実。 これがはじけると 赤い種が見える。
雨の多い中 キノコも生長が早い。
栗を拾いに行った時に 撮しました。
岩シャジン。 目立たぬように咲いています。
お彼岸前の ヒガンバナ。 見事彼岸の内に咲きました ! 次回おおくりします・・。
秋の実りを待つ親子。 黄色い稲穂がバックです。
キーリング曲線。 1958年以来の 大気中の二酸化炭素の量を示す。 ギザギザしながら確実に上昇!