これだけはダメだったのに…
そんな本に今、手を出している。
ああ、何ということだ…
それはこれ。
うん? わかんない?
じゃあ、これ。
いやあ、この人に今、親子でやられてます。
そう、これですね。
ずっと取っておいたんだよなあ、この本。
どう考えたって、面白いでしょう。
まさに「鉄板」。
「リタイアしてから、じっくり読もう」って、
あえて避けてたのに…
それが崩壊したのは、幼馴染みのS水のせい。
「入学祝いに」って持ってきたもんだから、
ついついショーネンに。
あっという間にショーネンも虜(とりこ)。
で、ついつい手に取った私も、罹患しちゃいました。
昨夜なんか、ショーネン、
「通学途中に読むから、3、4巻を買ってきてよ」って。
深夜、本屋に急いだ私であった。
まあ、自分が読みたいからなんだけどね(笑)
私はかなーりの活字中毒者。
で、もとより人間の「幅」が狭いから、
二十歳頃までは、「純文学しか認めない」っておバカでした。
漫画を買う友人に対し、
「変わらない値段で、
古今の名作、人間の英知が詰まった文庫本があるのに?」と、
大真面目に諭した覚えがあります。
いやあ、まさにクソバカだよね。
そのうえ、司馬遼太郎なり松本清張なり、
ベストセラー作家を、「売文の徒」と断じていたんだよな…
「近代文学」やら「散文研究会」なぞと冠した、
サークル活動に勤しんだ大学時代。
いやあ、狭量にもほどがあるね(笑)
ただ、さすがにオトナになってくると、
エンターテイメントの凄さがわかってきます。
こんな仕事をしてたら、なおさらです。
さらには「知恵がないヤツは汗を出せ!」って教えられ、
くそリアリズムの中で生きてきたんだもんなあ…
いわゆる「観念論」とは、どんどん縁遠くなってしまった私です。
まあ、そんなことはどうでもいいな。
ただ、やっぱ、シバリョーは面白い。
とゆーことで、老後の楽しみがまた一つ減ってしまった。
「坂の上の雲」だけは絶対読むまいと誓う私でありました。